終わりなき冬はないのだと。
つめたい空気の中に、花や若芽、土と水のにおいが混ざった空気の甘さに息吹を感じて。
うつろい易く、傷つき易い。うつくしいはじまりのいろ。
幽寂のしじまから、目覚めを迎える。
淡くもいとおしい、『はる』を。
あのこに、とどけて、あげたくて。

どうか。どうか。
妖精郷に、芽吹きを、取り戻せますように。


【＜夏の夢の終わりに＞明日を見させて】
https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/3943

（そうだんしたり、するところ）

レスト。きてくれて、ありがとう。
まえのみちゆき。旅路のさきで、あなたにまたあえて。
すごく、すごく、うれしかったの。
勇気を出して、声をかけてよかった。

（また会えて嬉しい。どうぞよろしくね、と。気恥ずかしげに笑み浮かべ）

えっと、このあと。わたしのおともだちが、もうひとりきてくれるの。
リュカシスっていう……オールドワンのおとこのこ。
鉄帝の学校に通っていて。放課後、手助けに来てくれるって。
とってもいいこだから。きっと。レストとも、なかよくなれるとおもうの。
えへへ。ラノールはリュカシスと会うのは、ひさしぶりだね。

（うんと背がのびていたの、とてのひらで背丈を示して見せつつに）

ラノール、ありがとう。
それは、ほんのすこしの、うたかたのゆめかもしれないけれど。
わたしが、生きる意味を見つけられたように。
あのこにも、それを望んで欲しい。そう、おもうの。