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ギルドスレッド

美少女道場

『とある異世界の片隅で』

数多ある異界の中の一つ、通称『美少女世界』
これは美少女と番長と後はなんやかんやの人間とか亜人とかが好き勝手闊歩する世界で起こった記録である。

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『アルバコア大戦』
それは異常繁殖したアルバコア(肉食性の魚類。餌が足りなくなると地上を爆撃する習性がある)から肝油を採取するために集った美少女と、子猫用の缶詰の材料を採取するために集まった番長の間で勃発した戦いである。
獲物をめぐっての小競り合いから始まった戦いは次第に大規模になり、最終的には互いの首長が戦場へ赴く惨事になった。
文字通り血の色に染まる海岸で、生徒会長と総番が激突する――。
(砂浜まで赤く染まった海岸に白百合の花が咲く。
楚々とした佇まいであるが、隙は皆無。しかし、仕掛ける気もない様子で相手の出方をうかがっている)
(ピシャン、と稲妻めいた閃光が落ちた。
砂浜に打って散らばった光の粒は、暗黒の背景を彩る無数の星となる)
(宇宙を背負い、学ランに身を包みながら両のポケットに手を入れ、
自然体といった様子で立つ一人の男。すなわちギャラクシー番長は一輪の白百合から目を離さず、しかし沈黙を守ってもいた)
ごきげんよう。
(僅かに黒絹の如き髪が揺れる度に点描が舞飛ぶ。その一つ一つは強力な美少女力の迸りであるが、目の前の番長には些細な事であろう。たとえ心の弱き者が直視すれば絶望に膝を折るようなものであっても)
秘密のお茶会への参上、まことにありがたく。
(秘密のお茶会とは、美少女言葉において密談と同意義だ。
そして、番長に送った招待状の文面は非常に簡潔であった「大戦をおわらせようぞ」ただそれだけである。)
(男が小さく息を吸う。ただの言葉を発する前動作なのだが、背景で星のひとつが砕け、花火めいた燐光が周囲に散らばる。
宇宙。
それが男の纏う画風。オーラなのである)
おまえか……。
(やがて放たれた言葉はあまりにも短かく、無骨で、苔を生した大岩のようだった)
(お茶会という単語が聞こえて、男の眉が釣り上がる。美少女とは随分小洒落た言葉を使いたがるが、番長にとって、何よりこの男にとって、いまから始まるのは――)
                ケットウ
そんな優雅なもんじゃねぇ、ただの喧嘩だろ……!
始めるぜ、帰りが遅れると猫が不安になる……。
(片手をポケットから引き抜き、学ランの胸元を引く。すると乱暴な力にボタンが弾け飛んで、男の傷だらけの大胸筋と腹筋が露わになった。番長たちにとっての、運動会前の選手宣誓の儀式のようなものだった)
吾である。
(ただ言葉をのみで肯定した。息を吐く。睫毛が翅のように揺れて、それで)
番長言葉でいえばそうであろうな。
(半歩、足を踏み出す。)
なに、伝わっているのであれば、別にこれ以上言葉は要るまい?
(無数の星が散る藍色の瞳が番長の姿を捉える。
もはやそれ以上は要らないだろう。ただ、戦いに万人が納得する決着をつける――)
【先攻後攻判定】
59
いくぜ……!
(足を肩幅に開き両手で拳を作る。すると背景の宇宙に筆で荒々しく書かれた文字が浮かび上がった)

“ ギャラクシー番長 大銀河武蔵 ”

(これもまた、番長の持つオーラの一種である―――!)
【先攻後攻判定】
36
(対する百合子はおっとりと手を前で揃えた。
俯き気味の姿勢の背後に巨大な白百合が咲き誇り――空間が撓む。
先ほどまでは確かに近くにあったはずの漣の音が消え、存在しなかったはずのチャイムの音が近くに――)

(消えた)

(達人の百合歩き(※百合派独特の歩行方法)はあらゆる場所を踏破するが、咲花・百合子の百合歩きは僅かな空間の歪をつま先で掴み、現実というテクスチャの裏すら走破する。)

白百合清楚、殺戮拳……

(百合の香りが番長のすぐ近くで揺れる。後ろだ)

星見

(それは極めて楚々とした正拳突きだ。音速は軽く超えているが)
(瞬時、無限の上半身を穿つ数多の銃痕めいた古傷が移動した。それはいかなる現象か。技術を代々継承してゆく美少女と違って、番長は一人一人が固有の能力を得る。やがて動いた古傷が示すのは『蠍座』の配置!)
(番長のオーラが銀河背景に太字の筆文字を生み出す!)

“ カウンタースコルピオン ”

オラァッ!
(一切後ろを振り返ることのないまま武蔵の右足が跳ね上がった。後ろ回し蹴りの起動である。かつて、あらゆるタイミング、状況で必ずこちらの背後をとり襲ってくるという恐るべき刺客、都市伝説番長のひとり、メリーさん番長と死闘を繰り広げた際に体得したオートカウンターだ。雷光のエフェクトを纏った蹴りが正拳突きを迎え撃つ!)
(脚と腕が交差する。恐るべき颶風が美少女の首へ迫るが、軌道が突如ブレる。寸での差で美少女の拳が番長の脇腹へと突き刺さったのだ)
(ズ シ ン。さながら重機同士が高速で正面から体当たりしたような轟音が響き渡る。両者の後方では攻撃の余波で雲や波に大穴が空いたことだろう)

―――グッ!

(番長の体が吹っ飛ばされ、血染めの砂浜に嵐を巻き上げた。が、砂嵐が落ち着けばすぐに健在な男の姿が現れるだろう)

……やるな。アバラが30くらい持ってかれたぜ。
(武蔵は口元の粘ついた液体を手の甲で拭う。説明しよう、番長は一定以上のダメージであればいかなる属性の攻撃をいかなる箇所に受けても必ず口元から血を垂らすのだ)
(正拳突き一つで吹っ飛ばされた番長と美少女。彼我の距離は100メートルを超えるだろうか。しかし番長はその距離で右腕を大きく振りかぶる)

お返しだ、連続でいくぜ……ッ!!

(番長の胸の傷が動き、オリオン座の配置を作る。宇宙背景に再び筆が走った)

“ オリオンフィスト ”

(かつてICBM番長と大陸を跨いで殴り合ったという超々遠距離攻撃が火を吹く。高速で繰り出される右ストレートはその一発一発がミサイルと同等の破壊を齎し、さらには連続攻撃でもって美少女の立つ場所へ絨毯爆撃を展開する!)
ほう……。やはり壊れぬか。
(砂煙が晴れた頃、そこに現れたのは衣服はおろか髪の毛一本の乱れすらない美少女の姿であった。
砂粒の一つ一つが美少女に触れることを厭い、忖度した結果である。強い美少女に対しては自然界ですら忖度するのだ。)

よかろう、来い。

(美少女は髪を持ち上げ、ファサァっとなびかせる。
髪とは美少女の命ともいわれる。それを無防備になびかせるということは『遠慮はいらぬ、その方の一撃受けてみよう』という意味の美少女しぐさである)
(拳の爆撃に対して無数のレースのスクリーントーン(空間に張り付けられた極薄の美少女オーラの事。通常のオーラとは違い、物質を透過しない)が空中に張り付けられ、拳を受け止める。
それらは無数の拳を受け止めるが、やがてレースは点描へ、そして点描は花火のように砕け散った)

カハッ……!

(先ほどとは比較にならないほどの火力に砂浜は溶け、表面がどす黒い赤色をしたクレーターが残されるその中央には――)

(両足を揃えて横にして腰を下ろし、片手は地面へ、片手は頬へ当てる乙女受け身の体制の美少女が居た。)

ふっふっふっ、受け身を取ったのはいつぶりの事か。
アバラの50は持っていかれるような衝撃であったぞ……!
よかろう!小手調べは終わりだ。互いに本気で行こうか!

(再び空間が撓む。高位の美少女ほどパンチラは起きない。つまりパンチラの起こりうる立ち上がりの動作は圧縮され、立ち上がったという動作だけが残る……)
(互いの距離は先ほどと変わらぬ。しかして、その距離は問題にならない。何故なら――かつてICBM番長が大陸を跨いで爆撃してきた時、この美少女は「傍まで走って殴りぬけた」のだから)

(今度は次元潜航は使わない。百合のつま先は正直に飴のように溶けた砂浜を蹴って駆ける。100mを走るのに10秒もかけるようなのろまではない。瞬きの間もないほどの時間で番長の元へ駆け寄ってしまうだろう。
そして)

白百合清楚殺戮拳――咲花の構え。

(花が咲いた。満開の白百合の花が背後にあるはずの海も空もなにも見えないほどに覆いつくす)

序の花、鉄法の白。

(白い腕が蛇のようにしなり、番長の胸に触れようとする。それは一見、嫋やかで緩々とした動作のようにも見えるが実際は真逆である。

ばん、と後から衝撃の音が響くような。そんな一撃が心臓に注がれる)
(互いの距離は変わらず100m離れたままだ。果たして目の前の美少女は自分と同じように遠距離攻撃を仕掛けてくるだろうか。答えは否だ。この番長とてかつてICBMと戦った美少女の逸話を知らないわけではない。そう、こいつなら……走ってくるに違いないのだ)

こい、遊びはここまでだ……ッ!

(両腕を強く握った番長の胸で再び傷跡が目まぐるしく位置を変える――)
(白魚のように細く透き通った指先がある男の背に触れた。音もなく、赤子を撫でるような優しさだった。が……)

グハ……ッ!!

(心臓の破裂した体で大量の血が暴れだし、口から勢いよくほとばしった)

なあ、無事か……?

(それは突然番長と美少女の間に割り込んだ男だった。手を広げ、美少女に背を向けて、必殺の一撃から武蔵を庇った男だった。やがて彼は至極穏やかな表情を浮かべながら膝をつき、そして大の字に倒れた)
(伏した男の名は大銀河武蔵。そして庇われた男の名も大銀河武蔵。彼らの胸には双子座を象った傷が浮かび、そして背景には)

“ ジェミニトリック ”

(と書かれていた。かつてクローン番長と雌雄を決した際に目覚めた、分身が生えて己をダイナミックに庇って死ぬという恐るべき防御技である)
安心しろ、お前の死は無駄にしねぇ……。

(帽子のつばをつまみ降ろし、目元を隠して武蔵が告げる。恐るべきジェミニトリック。その真の恐ろしさは別に使用回数の制限とかないことにあり、使用するたび戦場にギャラクシー番長の死体が増えていくのだ)

これで終わりにしようぜ、生徒会長さんよ……!
(カッと武蔵の目が見開かれる。胸の傷が脈打ち、やがて獅子座の配置を完成させた。ギャラクシー番長にとって奥義の一つに数えられるそれは、宇宙背景を成すオーラに変化を生み出すのだ)
(宇宙の背景へさらに猫を浮かべるという変化を……!)

おおおおおおおッ!

(両手の拳に力を込め、闘気を漲らせる番長の真上、白筆の文字が描かれる)

   ウ チ ュ ウ ネ コ
“ ギャラクシー レオ ”

(やがて放たれる一撃は正に苛烈。猫のようにしなやかで、猫のように鋭く、猫のように容赦のない、そして猫のように愛くるしい、猫パンチ。正に番長特攻攻撃といえよう。番長ならば自ら飛び込んで行きたくなる猫パンチを完全に再現したそれは、漲る闘気によって威力を何千倍にも押し上げられ、地形に肉球スタンプを刻むほどの破壊を撒き散らす!)
20
(無数のインスタ(美少女の瞳の中の星の事。美少女力が強いほど多い)の浮かぶ瞳を見開き、薄く唇を開く。
しとやかな微笑みであるが、普段の生徒会長の姿を知る者が見ればそれが最大限の喜悦に彩られた顔であると驚愕するだろう。)

白百合清楚、殺戮拳

(愛らしいにゃんにゃんが背後に見える一撃に一切怯むことなく己の拳を交差させる)

オリエンt

(最後まで言えなかった。だってこれ実質クロスカウンターだし。)
22
【決戦最終値】百合子22+10=32、無限20+10=30
勝者 百合子
(凄まじい暴力の衝突に周囲の空気が破裂し、砂が消し飛ぶ。空間は歪み互いのオーラが火花を散らした。苛烈な闘気によって勢いづいていた無限の体は、同レベルの運動エネルギーを持つクロスカウンターを真正面から受け、高く高く打ち上げられた)

ぐ、うおあああああああああ!

(高く、高く)

あああ―――――…………。

(高く)
(どこまでも高く)

(やがて宇宙の背景を展開していた番長は、自らもその星の一つとなって姿を消すのだった。ギャラクシー番長だからブッ飛ばされるときもギャラクシーなのだ)
……。

(美少女は、ギャラクシー番長が落ちてくるのを待って、待って、待って……)

……待てぃ!!首置いていかぬか馬鹿者っ!!!!!

(これが数多の美少女、番長の血が流れたアルバコア大戦、終結の瞬間の言葉であったと伝えられている)

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