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ギルドスレッド

美少女道場

【RP】4月某日、鉄帝美少女領内、領主館にて

4月某日、鉄帝美少女領内、領主館庭園にて。

咲花百合子が血を好む事は周知の事実だが、花を好むのを知るのは領地で百合子の世話をする者達位なものだろう。
普段から目に見えて深い愛情を注いている訳ではないが、時々小さな花が綻ぶのを見つけてはじっと眺めて居たり、使用人を下げて手ずから植え替えをしていたりする。
貴方が訪れたのはそういうタイミングだ。

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あ”?なにがちげえんだよ。
……あ~、いや、いい。説明してくれなくてもいいぞ?
お前にとっちゃたかがゲームで人を傷つける大嘘つきとこれ以上おしゃべりなんざしたくねえだろ?
どおせ酷いことしか言えねえ性格ですから?
はいはい、そうですねぇ、そりゃあ悪かったですねぇ。
(涙にぬれた瞳が貴方を見た。
 常であれば夜空のように煌めくそれは、悲しみと混乱に陰って)

(そして)

                          (それで)

        (跳ねて)
あ” がぁッッ!
(衝撃、慣性、ズレていく重心にねじ伏せられて、椅子ごと地面に縫い付けられた。
 容易く皮膚を突き破る歯列が肉に食い込み、血が溢れ出す端から黒い瘴気となって霧散していく。あまりにも脆すぎる身体は死と再定義を繰り返し、首の骨を何度も何度も押し潰される音が、頭蓋に響いた。)

(状況を把握するまでの数瞬、死ぬほどの痛みと死ぬほどでもない苦しみに、意識を数秒ほど飛ばされ……鼻孔に押し付けられる百合の香りで、漸く状況を把握できた。)

カハッ……ヒューッ…あ”っ…て、めえよぉ…!
(喉に噛みつかれているせいで非常に話しづらい。クソが。はよ離せや。)
(くにゅくにゅと弾性で逃れようとする動脈を食いちぎってその血を啜ろうと――した。
 奥歯で気道を骨ごと食いちぎって一息に飲み込んでしま――いたかった。

 何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も

 口の中にこんなにも血の香気が満ちるのに、歯は肉を引き裂く感覚を訴えるのに舌は喉は空白のままで

 何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も

 味がしない。ごくりと唾だけを飲み込んで、喉笛だけに飽き足らず上顎まで食べちゃおうって甲状舌骨筋を啜れなかったね

 何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も

 かふっと、鼻から瘴気を吐き出すほど食べているのに腹はちっとも満ちなくて、逃げていくばかりの肉体はどうしたって手に入れられなくて、押さえつけている腕を握りしめて

 何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も

 砕いて殺しているのに、手の中にいるのに、逃がさないのに、なにもなにものこらい)

おなかすいたよぉ。

おいしくないよぅ。

(返り血にすら染まらないで、瘴気を吐き出した)
(いくらこっちが死なないと言っても、痛みに強いと言っても、痛いものは痛いし苦しいものは苦しい。ぶちぶちと首周りをえぐり取られるたびに、気を失いかける。気力をそぎ落とされる。だくだくと滴り落ちる怪物の唾液の、首元だけでなく胸元までを濡らすさまが、この身に必死に痕跡を残そうとしているようで哀れにさえも思える。笑えない喜劇が一番酷いとはよく言ったものだ。)

ヒュー…… ヒュー…… お、ま”え、よぉ”っっぅ…!
こんどはぁ……ぁっ…ぼくをく”ってぇ”ぇ!…ぇっ…!
ハァ…ハァ…… ア、ゥ……ンン"ゥッ!
えいえんに、じぶんの”もの”ぉ、ぉ”……ア"ッッ…‥だ、とか”ぁ…!
つ、ごうのいい”ことを………グッァ…かん”がえてんの、かぁ!?

だとした”らぁァァ、……ァ、ゥ……おまえ、も”、って、ことだよ”……なぁ”…ぁ?
おまえも、アイツみたいにぼく”をすきに…りょうじょくしたかったって…ことだよなぁ?
ハァ…フゥ…アゥ……どっちにせよ”この、こうい”に…ぼく”のいし”は…ねぇ、もんなぁ!
ぁ、がぁァッ!
なんで?
なんでなにもくれないのに私が悪いみたいに言うの?
まるで何か酷いことしたみたいにいうの?
何も酷い事してないのに。大事にしようと思ってたのに。
一番最後に来たからなにもないの?やだよ。やだよぉ。諦めたくないよ。
なんでちょっとの間だけでも二人きりになってくれないの。
私は一人なのにお前は何でたくさんいるの?
あぁ…そう。

(【ここで本来だったら、過去の問題もあって百合子ちゃんに同情するかもしれないけれど、そのあたりはぜーんぶ私が食べちゃったんでした~!ごめんちゃ~い☆】)

いえるじゃん。


それはお”ま……カフッ…フゥー……それは、おまえ。
ボクはお前と違って、最初っから何も持ち合わせちゃあないからだ。

最初っからなんも持ってねえから、どんなものを得るにも身をすり減らさなきゃいけねえんだよ。
金とか、一時の人望とか、その場しのぎの力とか、【あとは愛されるとかぁ?プププ!】……お前からすりゃ下らねえことかもしれねえ些細なものを手にするために、マジになって身を削って………
……だから、なんでボクにはもう全体の2~4割程度しか残ってなくて、その残りも死後抵当に入れられるているかと言えば、最初っからボクが弱いからとしかいいようが…
…いや、そこじゃねえわな。
お前のいいたいことは。


ボクはこの数十年を…最初からある人物に勝利するために費やしてきた。
【そこに『振り向かせる』の意味合いもあったかもしれないけどもね~?】
そいつは…ボクにとっての標であると同時に、打倒して認めさせなきゃならないやつで……ボクの人生を最初にぶち壊してくれた、恨めしい恩人でもある。
【ほんとにそれだけだったのかなぁ~~~~~????】
端的に言えば、そいつに勝とうとしてこんな素寒貧になっていると言ってもいい。


【百合子ちゃんは私に感謝してくれていいよ!そうじゃないとあなたにとってもっとショッキングな内容になってたかもしれないからさ!】


まあ…あれだ…
人は往々にして代償を間違える、とお前は言ったが……
そもそも求めるものを間違えて、降りられないところに来たのがボクだ……滑稽だよなぁ。
だからよ、お前。
拾ってもなんの実利もねえものを、無我夢中で手に取ろうとして苦しむなんざ…バカにすることだよ、なぁ?
リソースと時間の無駄だ。だから、降りてもいいぞ。


お前はボクにならなくていいし、アイツにもなってほしくないんだ。
ヤダ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!
後100年位生きてよ。
お前の生きて来た時間と同じだけ使って全部帳消しにしちゃうから。
差し出したものも全部取り返して、戻せないものは私が補うから。

お前がずっと他の誰かのために生きてるのより、お前が居なくなっちゃう方がヤだよ。
そしてそのためにお前がボクの為に生きるってか?
しょうもねえ堂々巡りだな、おい。
だって、その為なら全然辛くはないもの。
さっきのは辛くって何していいか分からなくて楽しくもなんともなかったけど。

私は納得してるから、後はお前が納得してくれたらフェアだよ。
そう。

じゃあ、納得しないからこの話はしまいだ。
仮にボクが居なくても100年……いや、ボクがいても1~2年かそこらで代替物も見つかるだろうよ。
ボクほどじゃあないだろうがな。
何度も話すからおしまいにはしないもん。
それにね、こっちがこんなになってるのにお前がそうならないのはやっぱりちょっと悔しいんだ。
……私はもうお前の手が入った私だから。
なんねえよ。職業柄な。
挑戦するのはお前の勝手だし、痛い目を見るのもお前の勝手だから止めねえが、ボクの手が入るのと同じくらい他人の手が入る可能性も覚えておけ………

………つうかもう、どけ。
服がお前の涎でべちゃべちゃできっしょく悪いわ。
(滅茶苦茶にむくれながら退いて、八つ当たりに引き倒していた椅子を粉砕する)
はぁー………
(先ほどまでずっと握りしめたままの掌をようやく開いた…)

…喧嘩のやり方もわからねえクソガキの相手とか面倒くせえ以外の何でもねえ。
じゃあ、もう給金分、いやそれ以上働いたから帰る。
仕事で来たんですが????????
遊びに来たんじゃないが???????

お前もう大分何とかなってるし、ぶつけ方も覚えたからもうなんとかなるだろ……。
もう帰る。帰って酒浴びて寝る。
ウチの領にそんな仕事を頼む奴はいないから、入れてる草もちゃんとこっそり帰らせて。
あ”?
金貰わねえでこんな真似しねえし、金になんねえのにするわけがねえだろ。
何度も言わせるな。
(べちゃべちゃの服を、しかもほんのり百合の匂いがする服を心底嫌そうに睨んでから、コートを羽織る)

次は喧嘩の説明する手間も省けるくらい利口になっとけ。じゃあな下手クソ。
所で不思議なのだが。

……なんで吾の領から勝手に帰れるとおもってるの?
なんで吾の民の金を掠め取る奴を黙って帰すのだ?ん?
金は領内で流通させるには自由にして良いが、外に回すにはそれなりの許可が必要になってなぁ……。
勿論、お前と何らかの取引をする許可は出しておらぬ。
つまりだな、お前の主張が正しいものだとするとお前は犯罪者だ。

吾はお前を裁く権利があるし、逃がさない。
お前ついさっき同じ口で「いるわけねえ」っつってたが????
お前が吾の為に来ましたよ、って言えば見逃すつもりだったからだが???????
はぁ~~~~~~???
お前、人の首散々嚙みちぎって、服べちゃべちゃにして、そのうえ犯罪者扱いってなんだぁおい?
つうか前半部分だけでこっちが逆転勝訴できるわっ!
ボクじゃなければ殺人未遂だったわっ!
弁護士呼べ、弁護士をよぉ!
よいぞ!うちは決闘裁判しかない上に吾が一番強いがな!!!
ヤクザかテメェ????
司法取引はぁ……‥‥いや、聞きたくねえ。どうせ碌なもんじゃねえんだ。
埋め合わせ、なくていいって言ったのなしな。
うんっていわなきゃ奴隷にするぞ。吾としてはそっちでもよい。
いや、しないね。
だがそれ以上を突きつけられるのも面倒だから、埋め合わせで聞いてやる。
ふぅん。
よいぞ。じゃあお前のエスコートで逢引一回な。
前みたいな事があったら吾は途中で帰る故、最初からやり直しだからな。
セレマ

(去っていく貴方の背に呼び掛けて)
…………っとに、仕事としては失敗だよ。
(低く呟きながら早足で庭をでる)
お前も吾ほどじゃないが……下手くそだな。

(誰も居なくなった庭に一人、その余韻に浸る様にずっと立っていた。日が傾くまでずっと)

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