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美少女道場
(せせらぎに糸を垂らす様は、不慣れな様子が見えるものの……
やはり、黙っていれば見た目の良い少年である。
葉脈が透通るような肌色と、陽の光に溶けてしまいそうな青い装い、面倒くさs…
………もとい、物憂げに瞬く金の瞳が、自然の中にあれば際立つ人工物のように主張する。)
(ふつと、空の魚籠に手を伸ばそうとしたところで、視線に気づいた。)
どうした。
なんかついてるか。
(口を開けばやはり不遜さを含んだ言葉遣いで尋ねる。)
やはり、黙っていれば見た目の良い少年である。
葉脈が透通るような肌色と、陽の光に溶けてしまいそうな青い装い、面倒くさs…
………もとい、物憂げに瞬く金の瞳が、自然の中にあれば際立つ人工物のように主張する。)
(ふつと、空の魚籠に手を伸ばそうとしたところで、視線に気づいた。)
どうした。
なんかついてるか。
(口を開けばやはり不遜さを含んだ言葉遣いで尋ねる。)
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麓の村で一泊した後に早朝から山に入る事となった。
途中までは村の者が拓いた山道を辿り、その次は細く草が倒れたけもの道を辿る。
山中は緑色濃く、日差しの眩しさに反して空気はしっとりとして冷えていた。
人里とは違う草の匂い、否、堆積した腐葉土の匂いか。踏み締めるごとに強く香っては人の生存圏から離れた事を主張する。
知らぬものからすれば、無軌道にけもの道を辿っている様に見えるかもしれない。
その実、等間隔に植えられた食用になる樹木、辻の積み石等、自然の中に溶け込む様に残された人工物を頼りに進んでいるのだ。
導こうとしているのは人の世の浅瀬に作られた貯蔵庫。昨晩泊まった村の隠し沢だ。