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美少女道場
うっっ………せえよ。
『軽い山歩き』程度ぶったおれるくらい耄碌なんざ……
……くっそ…喋るのも疲れんだよ……。
(珠のような汗を滲ませ、仕方がなさそうに、本当に仕方がなさそうに。
それこそ「掴んでやるんだから感謝しろ」くらいの言外のふてぶてしさで腕を取る。
取ってやる。ここにきてもこういう人間だったが、あまり余裕がなさそうに見えるのも事実だった。)
『軽い山歩き』程度ぶったおれるくらい耄碌なんざ……
……くっそ…喋るのも疲れんだよ……。
(珠のような汗を滲ませ、仕方がなさそうに、本当に仕方がなさそうに。
それこそ「掴んでやるんだから感謝しろ」くらいの言外のふてぶてしさで腕を取る。
取ってやる。ここにきてもこういう人間だったが、あまり余裕がなさそうに見えるのも事実だった。)
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麓の村で一泊した後に早朝から山に入る事となった。
途中までは村の者が拓いた山道を辿り、その次は細く草が倒れたけもの道を辿る。
山中は緑色濃く、日差しの眩しさに反して空気はしっとりとして冷えていた。
人里とは違う草の匂い、否、堆積した腐葉土の匂いか。踏み締めるごとに強く香っては人の生存圏から離れた事を主張する。
知らぬものからすれば、無軌道にけもの道を辿っている様に見えるかもしれない。
その実、等間隔に植えられた食用になる樹木、辻の積み石等、自然の中に溶け込む様に残された人工物を頼りに進んでいるのだ。
導こうとしているのは人の世の浅瀬に作られた貯蔵庫。昨晩泊まった村の隠し沢だ。