「リナラクシア・レシェーニャ・ルミュスヴュルグ」
「リラックスした・列車には・ルミナスボルグ？」
「いや、リナラクシア・レシェーニャ・ルミ……ルミナスボルグ？！」

　ルミナスボルグとは……？

「なんかかっこいいですよね、響きが」
「いや、意味は？」
「特にないけど」
「そう……」

　さて、阿呆な会話をしているが喋っているやつが実際阿呆なので仕方がない。その阿呆の名をフニクリと言った。

「で、何でしたっけ？リナックスの……」
「それはもう良いから」

　対するのは、リナラクシアというものである。よき名前を持っているが、いかんせんフニクリが阿呆であるがゆえに、その名を正しく呼べないのである。

「だので、こうしましょう」
「一応聞くけども」
「あだ名を考える」
「……まぁ、聞くだけ聞こうか」
「リナちゃん」
「ちょっと可愛すぎるかなぁ」

　リナラクシアもいい年……いや、不明であるが。それでもちゃん付けで呼ばれるのが気恥ずかしい年頃なのである。多分。

「じゃあ、ゼゴゼド」
「リナちゃんでお願いします」

　由来すらわからなかった。こういうことを真顔でいうので、阿呆と言われるのだ。

「OK,よろしくねリナちゃん」
「しまった。変な言質を取られた」

　最初に無茶苦茶な要求をして、その後の本命の要求を通しやすくするとかなんとかいうテクニックである。しらんけど。

「ところで困ったことがあるんだよリナちゃん」
「聞くだけ聞くけども」
「この会話の着地点が見つからないんですよ」
「知ったこっちゃないなぁ」

　日常会話ってそんなもんだよねってことで、どうにかなりませんか？









というわけで今回の入団者。
『花逍遥』リナラクシア・レシェーニャ・ルミュスヴュルグ
さんでーす。

なっげぇ。どっかの偉い人の家計だったりとかするんですかね。
名前が長けりゃ貴族ってのもだいぶ偏見だとは思いますけど。
実際名前が長めの人ってなんて呼ぶかちょっと悩みますよね。
愛称とかあだ名で呼べば良いんだろうけど、それもなんか距離が近い感じで初対面だとどうかなって感じ。

まぁそんな感じです。
では以後よろしく。

特に反対意見がなければリナちゃんって呼びます

あ、うん。僕はリナ、リナラクシアだよ。
ほんと、名前が長いと思うのでどうぞ好きに呼んでね。
昔のことはあまり覚えてなくてね。貴族だったかもしれないし違ったかもしれないけれど、今はただの旅人なので気兼ねなくよろしくしてもらえると嬉しいな。

はーいっす！リナラクシマ……リナラシクマ……リナさんっすね！！！
私はメカニックのリサっす！リナさんよろしくっすねー！

リナラクシアサン、リナサンですね！
ボクはリュカシスと申します！どうぞよろしくおねがいします！
旅人サンは
（リナサンとリササンとリュカシスで、リが続いたなと思っている）

おほー（スロットマシンから大量の”リ”があふれるのを眺める）

どういう仕組みでスロットが回ったんだ

えーとリナラクシアだな、邪神もどきのマカライトだ。宜しく

そのリは何に使えるんだよ。
俺はニコラス。よろしくな、リナさん

みんな、はじめまして。宜しくだよ。
リサだね。メカニック……うん、僕は機械のことはわからないのですごいんだなぁと思うんだ。機械が好きなのかな？
リュカシスだね、えっと、旅人サンは……の続きはなんだろう……？（リが続いてて不思議な親近感だねぇと頷き）
うん、フニクリもリが入ってるよね（「リ」スロットマシンとは、と考え）
マカライトだね、邪神もどき……なんだね。邪神ってどんな存在なんだい？
ニコラスだね、リを使う機会があると面白そうなんだけど……。

遅くなりまして申し訳ございません、わたくしユゥリアリアと申しますー。
どうかお見知りおきをー。
実はわたくしもフルネームだと結構長いので、あんまり名前以外は名乗りませんわねー。

リがいっぱいっす。

自分も真ん中にちょこっとリ

エミリアっす。
宜しくお願いするっすよ♪

我が名前にリなど存在しない！！！
わんこと申しマス、よろしくお願い致しますデス。
リって名前にも出てくるしスロットからも出てくるんデスネ、どんな概念？？？

みんなよろしくね。
ユゥリアリアも名前が長いんだね、名前が長いと呼んでもらうとき長くてごめんねとはちょっと思ってしまうんだ。ふふ。
エミリアにもリがあるんだね、リ仲間が増えていくね。
わんこは呼びやすいね。「リ」スロットが外れたらどんな名前になってしまうんだろう……

その「リ」のスロットはいったいどんな意味があるんすかねぇ？
あ、機械自体も好きっすけど、その中でも蒸気機関ってのが大好きかつ大得意っすね！でも大概碌に動いた記憶も無いっすね！

意味か…強いて言うならリを7個そろえると火山の神が願いをかなえてくれるらしい。
問題を火口にリを投げ入れないといけないって事だな。しぬほど痛いぞ。

こっちはシビュレというんだ。昔はオレもだいぶ長い名前だった…。

蒸気機関って乗り物に使うもののイメージがあるね。自分で造ったりするのかな。
蒸気機関で動くものって他になにがあるんだろう？

シビュレも長い名前だったんだね、今は名乗ってないのかな？
リの伝説があったんだね。願い事が叶うとしたらなにを願うだろう……

ぶっちゃけ私のいた世界じゃ、本当に何でもそれが使われたくらいっすねー。工場にしろ車にしろ時計塔にしろ、本当何でもっす。

リを投げ入れなくちゃいけない時点でヤバいっすけど、そのリってあくまでスロットのっすよね？私達じゃないっすよね？？

このリが何を原料に作られているかって話ですと

溶岩かこの地特有の金属じゃないのか…

ワー！言いかけて黙ってしまっていた！
えっとね、旅人さんはさすらっているかっこいいイメージがあります！と言いかけていました！

リのスロット、楽しそうだしちょっと欲しいなと思ったけれど、原材料（？）に不穏な気配を感じる……！

大丈夫。危険はないよ。ちょっと公にできないだけ

エクスマリア＝カリブルヌス、だ。
原材料も、だが。製造目的も、不明、だな。