PandoraPartyProject

ギルドスレッド

商人ギルド・サヨナキドリ

店の地下工房

ソレは一応、魔術なんかを嗜んでいたりする。

ついでにいえば魔法なんかも使ったりする。

だから気まぐれに薬なんぞも作ったりする。

隣人に頼まれればーーなにかを作ることもある。

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――はぁい。こんばんは。こんにちはかもしれないけど。
(真白の髪をもった少女が現れる。ふわあと欠伸を零しながら)
……いつもの、できてる?
そこにあるよ。染め終わったらお座り。(指差した先にはいくつかお小瓶が並んでいる)ーーしかし、少し勿体無くもあるなァ。(ちらりと真白の髪を眺め、また視線を戻し)
勿体無くないよ。貴方のような綺麗な銀色に見える白ならいいけど、私のは……まるで骨の色だもん。
(小瓶を手にすれば、本人曰く骨色――青灰ががったその髪が揺れる)
うん、わかった。染め終わったら報告する。
(髪を結い、二色のボトルで髪を染め始めながら)
そぉかい?我(アタシ)の眷属にも白い髪のコが2人もいるし…あァ、銀髪のコもいるね。後は、教え子に1人と……何より、我(アタシ)のトモダチに白鯨が居たんだ。

だから、我(アタシ)にとって白はこの世で最も美しい色。生命の色だ。骨の色なら親しみも湧くってモンさ。なんせ、魔術で一等得意なのは死霊魔術だからねーーなぁんて、慰めにもならないだろうが!ヒヒヒヒヒ!(けらけら笑って鍋に淡く光る黄色の球をいくつか放り込みながら)
そういう事情なら、そうも思うかもしれないね。
……もっと早く、その言葉が欲しかったよ、私は。

(液体の音。濡れる髪。染まっていく色。
 しばしその音が空間を満たすだろう)

……まぁ、今言われても嫌な言葉というわけじゃないけど。
(などと、素直ではない言葉を紡ぐ)
気に障らなかったようで何より。(くすくす)

(鉢に咲いている紫の花から花弁を数枚毟って鍋へ入れる)
気にさわるも何も……事実だもの。
(今染めているこれの原材料も知らないが、
 ああやってつくられたのだろかな、と横目で
 鍋に入っていく様々なものを見送りながら、
 しばし色素が定着するのを待つ)
そうだね、事実かもしれない。でも、正論だの事実だのは時にニンゲンを傷つける。不思議なものだ。

……“朝に帳を” “夜に火を” “眠る瞼が開かぬように”

(唄うような詠唱の後に鍋の中身をかき回すと次第に水分を失っていき、後にはキラキラ、サラサラと星屑のような粉が残った)
正しいことが良い事とは限らない、か。
人間ってどうしてこう……生きづらいのだろうね。
(呟いたその後、聞こえてきた詠唱に耳を傾けて、何の薬なのだろう、あれは、と好奇心が湧くも、問いかけることはせず、視線を鍋に移すだけにして)
自分から生き辛くしている様にも思うけどね。(片手に鍋を、もう片手に水色の篩の様なものを持ち、娘の後ろへゆっくりとした足取りで回りこむ)
あはは。そうだね。その通りだ。
……変えようはあるよね。
手段にもよるけど、一番簡単なのは捨てる事、かな
(すとん、と座り)
そうだね。1番簡単で、1番取り返しがつき難い。
(さらさらと、篩へ粉を移して娘の上でふるう。粉は細やかに輝きながら娘の髪に触れるか触れないかの直前で溶けて消え失せてゆき)
取り返す必要のない過去なら、最も簡単な方法。
だけど……記憶までは消えてくれない。
(自身の変化に未だ気がつくことはない。
 ただ、ぼんやりと問いかけに答えては宙を見つめて)
嫌う過去ほど這い寄って足首を掴むものさ。だから過去に関しては簡単だけど、上手く捨てないと幸福にはなれないだろうね。(柘植の櫛を取り出して髪を梳いてやろうと)
――「シグ」は、上手に捨てられた、のかな。……どう思う?
(どうだろ、と髪を梳かれながら、嘘の自分について、他人から見た姿を問いかける)
それは、我(アタシ)に聞いて納得の得られる質問かぃ。(前髪の奥で濃紫の瞳が細められる)
嗚呼、納得はできないと思う。
……それでも。
聞きたくなっちゃったんだ。
(二色の瞳、瞼を閉じた)
ーーあァ、そうだったね。意味の無いことでも、納得のいかないことでも、尋ねずにはいられないのが人間だった。

そうだね、キミが上手に捨てられた、か。キミにとってそれが真実ならば、そもこのような疑念は生まれないだろう。
……そう、疑念。疑念さ、アレキサンドライトの娘。

「自分が本当は変われてはいないのではないか?」

この疑念が君に根ざす限りは、キミの捨てたかったものは常に足下でキミを見上げる。だから、捨てたいものを変えた方がいいのかもしれないね。

(つげの櫛で髪を梳かすと自然な色合いの、艶を含んだものへとだんだん変わっていって)
……捨てたいものを、変える?

(復唱する。――何を、どうやって?
 あるいはいっそ復讐に燃えられたのなら別かもしれない)
(だけれどもそこまでの想いはなかった)

……けっこう、私の考えって、甘かったんだなぁ
うん、そう。捨てるとしたら、「執着」が良い。凡そ、人間はそれに苦しめられる。
……でもそれは、誰も愛さないのと同じではなくて?
(それはとても寂しいことだ、と瞳を開けて)
そうとも限らない。……例えば。キミは己が髪にーー或いは容姿そのものに。「執着」があるから愛せず、こうして髪を染め、己を遠ざける。違うかぃ?
(姿に執着――コンプレックスがあるのは確かだった)
……そう、だけど。
「執着」の苦しみをも愛せるならそれはとてもよいけれど。そこに根ざす感情が負のものなら、持ち続けても不幸を呼ぶのさ。自分にとっても、他人にとってもね。(するりと髪を撫でてやり)
……。そういうもの、かな。そうだね。そうかもしれない。
(目を伏せてから顔を上げて)
………ああでも、シグにそれができるかな。
一度ついた嘘はつき通さないと。
それが嘘つきの責任、でしょう?
何より、今更、私を愛して、あげられないよ……
………私、醜いもの。
……。

嘘はね、終わらせていいモノもあるんだよ。春に氷が溶ける様に。夜の帳が朝日で開く様に。キミのはその類いだ。

そうだな、それなら。キミがキミを愛せるまで、代わりに我(アタシ)に意識を向けてちょうだい。(ひょいと回り込んで目線を合わせてかがむ)
そう。もののついでに、何かの折に。5番目でも、10番目でも、石ころの次にでも構わない。ほんのちょっぴり、意識を向けておくれ。

それだけで、どこまでも愛しいのだから。美しいからでもなく、醜いからでもなく、ただ我(アタシ)の素敵な隣人だから愛するんだよ。キミを愛する我(アタシ)に、どうか意識を向けてちょうだい。

(ね?と首をかしげる姿は幼い少女の様な無邪気さすらあった)
…………うん、わかった。
(言葉以上の意味は、わからなかったが。それでも、それだけなら簡単だ。
 人を愛するのは、苦手ではない。だから――それを引き受けた)
いいコ。(にこぉ、と笑って小さい子供にする様に頭を撫でようと)
(色染めは終わったのだろうか。大人しく撫でられる。……久しくされていなかったそのスキンシップに、最初は面食らっていたが、すぐに落ち着いて、柔らかく微笑んだ)……どうかな。悪い子かもしれないよ?
うン、いいよ?我(アタシ)がキミを愛するのには些細なことだろぅ?それを止めてほしいと望むのだったら、止めるとも。(よし、よしと柔らかく頭を撫で。髪はそれが元の色であるかの様に自然な色合いになっている。暫くは洗髪などをしても色落ちすることはないだろう)
君がいいと言うなら、シグはそれで構わないよ。
愛してくれて、ありがとう
(しばらく手の温もりに浸るだろう。あまり、享受してこなかった暖かさだ。胸にじんわりと広がるこれはきっと、認められたことへの充実感なのかもしれない。)
ヒヒ…どういたしまして、アレキサンドライトの娘。可愛いねえ。(くすくすと笑って白く細い指で髪を梳いてやり)
……そう、かな?(カオスシードの自分はいくらかディープシーの自分よりかは醜くないものの、可愛らしいだの愛らしいだのとは遠いと思っていたので不思議そうに貴方を見上げた)
可愛いよ?(じぃ、と前髪の奥からアメジストの様な濃い紫の瞳がその姿を視ている)
……その。こう言う時なんて言ったらいいかわからないのだけど。
言われ慣れない言葉ってなんだかくすぐったいな。
(ふふ、と笑って)
そーぉ?ま、気持ちはわからなくもないがね。(クスクスと笑っている)
(ゆるりと立ち上がり、拒否しなければ一度だけ貴方にハグした後すぐに離れ)
……髪、ありがとう。
今回のは何日くらい持つかな。
また、染めにいくよ。ここのは……特別だし。
(ハグは拒否することなく、笑みもそのままに)

そうだナーひと月は保つけど、7日くらいごとに様子を見せにおいで。
ん、わかった。そうするよ。
(ではその来週にも現れるだろう。だが、その間に薬物をやったり仕事があったりとなんなりでボロボロになって帰ってくることもあったとかなかったとか)
……まよっちゃった。だれかいませんかー?(入り込んだは良いものの、どうやら変な所へ来てしまったようで。小さな本と銃を持った女の子はきょろきょろと周りを見てて)
(白狐のブルーブラッドの様な、和装の青年が工房を掃除していた)「……おや?声が…」(青年はきょろきょろと周りを見渡し)
……?(声に気づいて、見上げる。……綺麗なお兄さんだなあと見とれて)
(周囲の気配を探って少女の存在に気がつくと青年は身を屈めて)

「ああ、貴女様は……リリー様、でしたね。いらっしゃいませ。本日はどの様な物をお求めに?」
えっとね、これを……(魔導銃、と呼ばれる魔法が放てる銃。練達製のまあまあ良い物のようだ。それと、黒い本。アイテム的に言えば黒の書。)リリーにもつかいやすいようにかいぞうしてほしくて。(こくこく頷き)
(小さな銃と本を検め)

「これは……とても繊細な品物ですね。ですが、我が主でしたら加工が可能でしょう。形は銃と本のままがよろしいですか?」
うん、おねがいっ。(ぺこり、と一礼した後。目線は……やはりもふもふ好きが騒ぐのか尻尾へ)

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