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商人ギルド・サヨナキドリ

【1:1】死霊術師たち


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……そうカ。……あと大地。

……えっ?
(本を仕舞い終わった矢先に急にそんなことを言う相方に、大地は戸惑っている様子だ)
(緩く笑みを浮かべ、彼の言葉を待つ)
……ああ……えっと。わかったよ。……銀月さん。こいつが変なこと言ったら、断っていいから。
(しばらく戸惑っていた青年だったが、その言葉を伝えた後、やがて自ら。そして )

……すまねぇナ、身内間でちっと手間取っちまってヨ。

(今あなたを見つめ、語りかけているのは『赤羽』の意思一つだ)

……有り体に言えバ、ダ。
……『生き長らえる手段』、何か一つでも知らないカ。

(今彼が使っている大地 は、適度に健康で不健康。少なくとも今日明日生命が脅かされる病魔に侵されているわけでも無ければ、新たに手酷い傷を負った訳でもない。大地は今眠ってこそいるけれど……彼よりも輝きの強い人間など幾らでもいるだろうけれど、その心は煌々と燃えている。……だから、赤羽が を長らえさせたいのかと言えば、それは)
………ほう?幾つか手法はあるだろうが……。
(面白そうに目を細める)
そうかイ。
……じゃあ拘りというカ、前提条件も言うゾ。
その方ガ、勧める側も

一、大地を食うのは無しダ。……つーカ、その手をやるなラ、とっくに俺は『三船大地』を騙って生きてらァ。
ニ、この件に対する対価ハ、この俺…… 請求して欲しイ。
三、可能であれバ、大地にアンタを頼った事は知られたくなイ。
……まあこれハ、ぶっちゃけ必須条件じゃねェ。『出来れば』で良いんだガ。

(どうダ、という風に、あなたと目を合わせる)
…つまるところ、その手の扱いに長けた死霊術師キミでも手詰まりになってきている、と?
……恥ずかしい話、 だヨ。
……器を変える度ニ、捨てた肉体に俺の欠片が極僅かに残されテ。
それも一度や二度程度なラ、なんてこと無かったろうガ……大地ここにたどり着くまでニ、何度それを成したか覚えちゃいねェ。
俺ハ、カラダ共々死を迎える前ニ、相当俺自身ヲ、俺の魂をも切り捨ててきタ。
……さテ、こんな状況デ、俺はいつまで俺を名乗れる事やらナ。

……或いは『スラム出身のただの人間』ガ、『これで俺様は断りを超えた魔術師だ』思い上がった罰としちャ、アンタとしてはよくある笑い話になるかねェ?
嗤い話には違いないが、そこに込められた強い生存への意志は愛するべきモノさ。
なるほどねぇ……その『器』は捨てる予定はあるの?
(彼らの魂の状態を視て確認しつつ、敢えてそういう風に尋ねる)
あァ。
大地の魂を極力傷つけずニ、今の状態を『解ける』ようになれバ、だガ。
(その言い方に迷いは見えない)

……大地ガ、大地一人の意志で動けるようになるのなラ、別にどうでもいイ。
遠い未来ニ、俺の預かり知らぬ所デ、最期を迎えて息絶えれば良イ。

……俺は獣にでモ、何にでも成り下がってやっても良いサ。元々生き延びるためなら平気で泥水啜ってた人間だしナ。
んんー……そう。
これってさ、
……あァ。雑霊レギオン を作る手順を応用して縫い合わせタ。

首もそうだけド、あの時は早急に を施す必要があったモンでネ。
大地の魂を繋ぎ止める為ニ、俺自身を楔に利用したというべきカ。

さっき言った条件に『大地をミリも傷つけるな』と言わないのハ、その辺が理由だヨ。
俺はまあ日頃の振る舞い方程実際若くはねぇんだろうガ、大地の方は十分元気だかラ、余程力業でもやらなけれバ、ほんのちょっとの傷なら自己修復が効くだろウ、という見立てダ。

……ヤー、あん時は限界タイムリミットが近かったとはいエ、我ながら随分と安直な手を取っちまったモンだなァ。
(自虐めいてカハハと笑う)
……ふむ。
まァ、年月の経過で癒着はしているが……。
全部混ざっているわけでなし、この程度であれば。
問題は長らえさせる方かァ…。
……それだけ生存の意思が強いなら、1番安直な方法はあるが…ふむ……。
死霊術師ネクロマンサーとして軽く確認だけど……他の人間の魂を食らって修復したりだとか、リッチ化したりだとか、分霊箱を作ったりとかは……?
魂喰いねェ。大地から離れた後だったラ、またやっても良いかもナ。
……あァ、この世の屑共の魂を恐怖に染め上げテ、パクっと丸呑みしても面白いカ?(想像したのか、唾を飲み込んだ。魂喰いについては、部分的な肯定をしている)

獣に成り下がっても良いと言った身の上ダ。ヒトの形を喪おうガ、別の何かに成り果てようガ、今更別に構わんヨ(リッチ化についても、嫌悪を示す事は無い)

……分霊箱?(これについてはそもそも知らないっぽかった)
……ふむ。(それぞれ答えを聞いて)
出来るなら魂喰いが1番手軽そうだが、その器ではやる気が無いと。
となると…なんにせよ、器を用意するのが先かなァ…。
……だってさァ。この身体ハ、大地の自我がはっきり残ってるだロ?
……この身体で魂を食ウ、って事ハ、大地にも多少、味が伝わるわけヨ。俺がちゃーんとやってモ。

……大地コレ、こういう快楽キモチイイコトに弱そうな気ィしなイ?

(赤羽の流儀というのも少しはあるのかもしれないが、それ以上に赤羽が『この身体での』魂喰いを拒むのは、大地に万が一にも、ということらしかった)

……デ、どうヨ。
この亜屍赤羽、果たして救いようがあるのかイ?
…….、
(にんまり。あわよくば教え込んでみたい、とか悪いことを考えている表情を殊更に見せる)

ま、結論から言えば無理難題ではなさそうだね。
魂が混ざり切っていたら流石にアタシでもどうにもならんが、縫合という手段を使ったお陰かまだ分けようのある段階だし。
器も種類問わない、魂の長らえ方もなんでも良い、何より本人の生存の意思が強いというならやり様はある。
おっとォ、早速さっき貰った悪意避けが役に立っちまうのかナ???
(そうだ、取引の相手はカタチはさておきヒトならざるモノだった。大地がするようなポカを犯した自分に舌打ちをする。
商人の言う通り個々の自我がはっきり保たれている以上確かに混ざり切ってはいないけど、多分に彼の性格の影響も受けているのかもしれない。良きにつけ悪しきにつけ)

……そうだヨ、ド底辺で生きてた人間舐めんナ。
(その情念は一時期ほどこの身を焦がさないけれど、生への執着心なら、今ここに確かにある)
善意だよ。人生の愉しみは多いに越したことはない。
何より可愛いらしいだろう?
(くつくつと笑って)

まさか、舐めてなどいないさ。
そういう人間ほど恐ろしいし、称賛に値する。
ひとまず課題は器の確保だが………練達にいけば、ROOの住人が移住するための秘宝種の素体とか手に入りそうだよねぇ。
そっかーよかれと思ってタノシイコトを教えちゃうタイプだったかークソッタレ。

……あァ……まァ、殻はそれでも良いんじゃねぇかなァ。
どうせ俺、そういう工作には向かんシ……。
ヒヒ……まァ、そのタノシイコトを教えるのはまた別の機会でもいいとして。

そもそも、獣なんか用意するより人間型の方が成功率が高いしね。
だってキミ、人間だし。人形とか魂が宿るのにはうってつけだろう?
出来れば一生教えるなよコノヤロー。
(キーっと牽制した。ちょっと野良猫みたいだった)

……そうだネ、不慮の事故で器をぶっ壊された繋ぎニ、野犬になってた事はあるガ……心まで獣になりそうで少々大変だったヨ。
ヒヒ……愛らしいこと。
(野良猫みたいな様子にくすくす微笑み)

だろうねぇ。
ま、どうしても獣にしなければならなくなったら虎でも用意してあげるさ。
器を手に入れたらそれにキミを移して、後は人間の魂を喰らって回復してもらう……。
そういう手筈でいいかな?
虎の称号なんて恐れ多イ。
なんだっケ、鉄帝あたりで名の売れてそうナ……紅い稲妻にでも譲っとくヨ。

あァ、その手筈に異論は無ぇヨ。
なら俺ハ、今のうちにでモ、『食ってもいい』類の連中の穴場でも探っとくかァ……。

……デ、その為の対価ハ?
(取引をする以上、『その話』を避けては通れないだろう)
……ふむ。

(じっくりと、赤羽の旦那の瞳を覗き込む。菫紫の瞳が面白そうに細められて)
……ン。
(黙って、その目を見つめ返す。元々の大地が持つ色は、穏やかで暖かな紅茶色。その瞳が、赤羽の色……ピジョンブラッドの色を映すようになって早6年以上だ)
……よろしい。
では対価は、キミの現在の同居人『三船大地』を結末まで見守ること…にしようか。
ン……んン?
(言っている言語は聞き取れている。というかバベルの鎖は今日も機能している。そのはずだ)

(要望の1つ目、大地は特に傷ついていない。いや分離手術の過程で少し『痛み』はあるかもしれないが。

要望の2つ目。これまた大地の何かを差し出しては居ない。

3つ目。これはどちらかというと赤羽自身が如何に隠し通せるかの問題だろう。
小賢しい事に大地クンが勘づきやがった場合は別途お話するとして、だ。)

……ンなモンでいいのかヨ、アンタハ?
(菫紫を、今度はこちらが覗き込む番だ)
(ゆるりと菫紫の瞳が細められて)
……その方が、『面白そう』だからね。
(じい、とそのまま見つめ返す。……やがてはあ、と大きくため息をついた)

……まア、注文付けた俺も納得してル。
請求する側のアンタモ、それで良いと言っていル、なラ…… って事デ、良いのかねェ。
ヒヒ、まいどあり。
器が手に入ったらまた連絡しよう。
あァ、頼まァ。
どうセ、こっちの綿密な準備も必要になるんだろウ?
連絡が来るまでにハ、今よりは良いコンディションにしといておくよ。

……さテ、大地のヤツを放ったらかすのは暇過ぎて死ぬだろうシ。いい加減起こしてやるかァ……。

……俺がアンタを頼った事、絶対言うんじゃねぇゾ?
わかっているよぉ。
(くつくつとソレが笑う)
……(本当かなあ、という視線を少しだけ向けたが)……大地。

(瞬きを数回くりかえすうちに、血の赤は茶の赤に近いものへと変じる)

……ん、んん……?
銀月さん…が赤羽にアレな要求、されなかった?

おい目覚めて第一声がそれかァ?
ここは俺に『商人からボッタクリ食らわなかったか』って聞くところだろうがよォ。
いいや?面白い話を聞けたよ。
(くすくすと大地の旦那に向けて微笑んで)
面白い話……?
(詳しく聞きたいところだったが)

じゃあ商人!
悪意避けありがとヨ!!
『もう一個』の方もシクヨロ!!!
よし帰るぜ大地クン!!!!
(赤羽がめちゃくちゃ邪魔した)
はい、はい。
忙しない男だねぇ、赤羽の旦那は。
別にゆっくりしていって構わんのに。(苦笑して)
おい、待てよ赤羽!
……ごめん銀月さん、また今度ゆっくり話そう!

(赤羽に引かれるままに、大地の声は遠ざかっていく)

『もう一個ってお前、別のタリスマンか何か頼んだのか? だったら隠すことないんじゃ……』
『うるせぇバーカ』

(というやり取りを風に乗せて残して、赤羽・大地は去っていった)
……さて。
(練達へ仕入れに行こうかね、と席を立つ。そのまま店の奥へと消えて)
(ドアへ目を向けて)

開いてるよ、お入り。
あっ、はい。……ごめんくださーい。
(その言葉とともにそっとドアを開いて)

えっと……明けましておめでとうございます?
(お辞儀をしながら、店の中に足を入れた)
ああ、おめでとう。律儀だね、大地の旦那は。
外は寒かったろう?温かいお茶でもどうだい?
(お座りよ、と椅子を勧めて)
そうだぞ大地。馬鹿に良い子ぶりやがっテ。
(と唇をとがらせる赤羽に)
あれ、『魔術師相手には礼を示せ。要件があるなら尚更そうだ』って言ったのはどこの赤羽だったかな。
(さらっと言葉を返す大地。いつも通りの彼等だ)

あっ、失礼します(勧められるに甘えて、椅子にかける)
御茶……も、喜んで。
まァわかってはいたが、単に新年の挨拶に来たわけじゃあ無さそうだね。残念。

(くく…と悪戯に微笑み、人差し指をくるりと回すと茶器が宙に浮いてひとりでにお茶を入れ始める。大地赤羽の旦那の前に注がれたのは、華の香り麗しい高級烏龍茶の様だ)
はい、ちょっと季節柄……いや冬じゃなくてもアレ何ですけど、ちょっと悩んでることがあって……そのこと友達に言ったら、銀月さんに聞いてみたらって助言貰って……。
(首の傷をそっと撫でた)

あ、いただきます……。
(まずはカップで、そっと指先を温めて。次に香りを楽しんだ)
──
聞かせてもらおうじゃないか。キミの口からね。

(前髪の奥の菫紫の瞳を細めると、楽しそうに指を組んで彼らを視る)
(口の中を潤して、温めて。言葉を発する)
……はい。

さっきも言った通り、この首。
冬になるとチクチク。夏は夏でジュクジュク痛む時があって、不快……なだけなら良いんですけど。
痛みが酷い時は、もう俺、意識を保ってられない時すらあって……。
赤羽に頼る以外の道筋もいい加減、見つけた方が良いかなって思ってて……。

(もう一度茶を飲み、一呼吸)
……それで、友達に言われたアドバイスなんですけど。
えっと……俺の代わりに痛みを引き受けてくれる呪具?っていうか、身代わり人形?っていうか。そういうのを作ってもらうことって……?

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