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ギルドスレッド

商人ギルド・サヨナキドリ

焼肉屋『万事跳躍』

商店街迷宮・サヨナキドリ内に存在するこの店は、肉・海鮮・野菜の食べ放題メニューの他、人気の「日替わりスペシャル」は普段あまり口にする機会が少ない肉を食べることができるということで開店当初からなかなかの盛況ぶりだ。

ドリンクメニューや個室も充実しており、人目を気にせずゆっくり肉を味わう事もできるだろう。

※招いた者のみ発言可

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「いやはや、それがね。漁師が仕掛けた鰻塚に入って乱獲されたというのだから……海種や獣種、飛行種なんかは完全に人外の姿を取ると本能とかが強くなってしまうのかもね。……箸休めに食べさせたいもの、かァ。であれば……『あわびシラスのアヒージョ』を」

(店員には何、気にしなくていいよ。と笑って。店員はそそくさと注文された品を取りに行った)
「逆にそこまでいくとプライドというか確かに本能のままに死んでいった感じあるわね……乱獲ってレベルで死んでいくのは恐怖でしか無いわ。対策……考えなさいよって私なら真顔になってたでしょうね……」
(ふう、と軽くもう一度伸びをして、胃袋の中身をどうやら整えているようだ)
「まァ……対策と言っても、鰻の姿一択だからね。できることが限られてたのだろう……たぶん、きっと、おそらく」

(おそるおそる店員が料理を運んでくる。野菜の盛り合わせと穴子の乗った皿とご飯の盛られた小丼、チーズ石焼ビビンバ、それからアヒージョらしき小さめの小皿がテーブルに並んだ)
(なにあの店員ちょっと可愛いじゃない、と思って)

「多分。本能って恐ろしいわね。っとうわぁきたきた、すごーい、ほんとに石焼なんだわ。これってあれよね、確か米が焦げるくらいまで焼いたほうが良いのよね。それとも混ぜたほうが良いのかしら」
(目の前でバチバチ言ってるビビンバを見ながら興味津々といった様子で。おや、アヒージョ、とそっちにも目を向ける)
「お好きなように。おこげが香ばしくて好きってコは多いね」

(ソレは穴子を網の上に乗せてからアヒージョを取り分けてジョーンズの方の傍に置く。熱々のオリーブオイルの中にシラスとホクホクのにんにく、マッシュルームとブロッコリーが潜っていて彩りが賑やかだ)

「あわびシラスって知ってるかい?あわびみたいに歯応えがいいからそう名付けられているのだけど」
(悩む……と少し唸ってから、どうせ上品に食べるなんてものじゃないし、と思いっきり混ぜて石焼にじゅうじゅう押し付け始める)

「じゃあそうさせてもらうわ。ってアワビ?シラス?あの小さいシラスにそんな歯ごたえと言うか食べごたえがあるの?」
(うわ美味しそう、とさっきまで肉の脂ばかり食べていた人間には、爽やかな色味とオリーブオイルの気配にすんすんと鼻を鳴らして。また興味津々は止まらない)
「シラスっていうのは普通は何種類かの稚魚の総称を指すのだけど、あわびシラスは単体の種らしい。同じサイズの魚と比べても肉厚でコリコリしてるから人気の魚なんだってさ」

(オリーブオイルのまろやかで上品な香気とにんにくの食欲を誘う香りがアヒージョから漂ってくる)
「ほう、ほう。なるほどねぇ。コリコリの魚……想像がつかないわ」
(そう言いながら濃いきつね色になったビビンバを口に運ぶ、前にそのアツアツさに気づいてふーふーし始めてそれからあふあふと食べ初めて)

「んま、やっぱり卵とか米とか肉とか全部入ってるんだからうまくないわけがないのよね……そういえばアヒージョって正しい食べ方とか考えたことがなかったわ」
(うんうんと頷きながら飲み込んで。そしてアヒージョの品のいい匂いにも興味を持って)
(一方、ソレは穴子を網で両面焼いてから小さなハケでタレを塗り、香ばしい匂いがしてきたところで丼の上に乗せる。山椒と刻みのりを添えるとふっくらとした身とご飯を一緒にいただく。穴子の甘い脂と醤油ベースのタレがご飯に絡んで美味しい)

「正しい食べ方?んー、確か……具材もだけど、その旨味が溶け込んだ油も楽しむためにパンを浸して食べると聞くよ。だからオリーブオイルなんだろうね」

(そう言って一緒に添えられていたフランスパンを手に取る)
(ううん、どうやって食べても美味しいじゃない。とその言葉に唸ってしまう)

「じゃあ、パンを貰って……」
(スプーンからすくったオイルとシラスをフランスパンに乗っけて、ふーふーしてから大きく口を開けてはぶじゅっ、と大きく噛む。オイルと海鮮。さっきまでの肉の脂とはちがう油の旨味と健康的な甘みが広がって、ほわぁ、とまた声が漏れる)
(シラスを噛み締めるとぷちっ、こりこりと小気味の良い音。小さな身の内側からジューシーな魚の旨みが弾け飛び、オリーブオイルと混ざってそれがパンに染み込んでいる)

「あ、ブロッコリーと一緒に食べても美味しい。でも房の部分にオリーブオイルが絡んですっごく熱い」
(はぁ……と旨味に表情が緩んでから、武器商人の言葉にむっと一瞬固まり)

「……ブロッコリーか」
(子供舌だとさんざん言ってる女の表情は当然晴れない、だってブロッコリー苦手なんだもん)
「うン、ブロッコリー。ちょうどいい具合に油で煮込まれてて程よく食べ応えを残してるし、茎も甘いし。……おやま、アーンでもしたげようか?小鳥の野菜嫌いもそれで改善したけど」

(ほんのりとだけ顔を顰めた彼女にからかう様にクスクスと微笑む)
「……なんだかそう言われると。食べてやろうじゃないのって気になるわね? それに、なんというか……みんな私が好き嫌い言うとすーぐ食べさせようとするんだから、子供じゃないっていうの」
(そう言ってからしばらく煮えるブロッコリーとにらみ合いをしてから、大人しく皿に取り、ふうふうと冷ましてから。食べる。咀嚼を拒否……を諦めて噛む)
「ヒヒ、そりゃ失敬。我(アタシ)も最初は無理して食べずともいいって考えだったんだけどね。料理に凝り出したり、普通の人間の子供を養うようになってからは自然とね。我慢強いコなもんで、好き嫌いを探るのにも一苦労だけど」

(にんにくとオリーブオイルの風味が強いから、匂いとかはそんなに気にならないかとしれないがどうだろね。と興味深く眺めて)
(飲み込んでしばし神妙な面持ちで)

「……不味くはない」
(多分、食べられないとか嫌いな人間にとってある週最大限の賛辞を述べた)

「我慢強いから嫌いなものでも食べちゃうってこと?」
「おやま、頑張ったこと。いいコ」

(そう言って前髪の奥で目を細めるそれは、それなりに「人間の親」の顔をしている)

「好き嫌いが無い…のはいいことだけれど。そもそもの話、食べ物を選り好みしていられる環境ではなかっただろうからね。味覚に合わないのに無理して食べていないか、というのは常に気を配っているよ」
(そんな顔、するようになったのねとしみじみちょっと感じ入るところもあるけれど、それ以上に子供扱いされたことにちょっとジト目になる)

「あー、そっちか『お腹に入れば全部同じ』だから舌が感じるのを拒否する前に飲み込むやつもいたりするからね。臭いだけ大丈夫そうなら、みたいな。まぁ、その様子なら味覚がちゃんと残ってるようで安心したわ。」
(視線に気がつくとクスクスと微笑んで)

「ごめんごめん、それなりに歳を取ってるとつい、ね。ま、年甲斐もなくそんなコに熱を上げているのだけど」

(そう言ってタレの染み込んだホカホカのご飯ととろけるような穴子を再び口に運ぶ)
(また味を確かめるようにブロッコリーを一つつまんでから、ちょっといい具合に冷めたビビンバをはふはふ食べて。なんだかんだ貴方も美味しそうに食べるわよね、と視線を向けてから)

「いいじゃないの、私だって……元の世界に色んなものおいてきたくせに、こっちではあちこち友達作っちゃったりして熱を上げちゃってるんだから」
「キミはまだ若いし、少なくとも此処では置いてきたことはキミの責任ではあるまいに。人間の営みに出会いと別れは付きものさァ。トモダチ…良いモノだよ、うん」

(存外と器用にマッシュルームとシラスを一緒に取って口の中でジュワッと広がる魚の旨みを噛み締めながら)

「んー……最近、誰か…んん…カゾク?…と食べると美味しくてね。あと今気づいたけど」

(こくん、と飲み下す)

「キミと食べるのも美味しい」
「それでも悪食な自覚はあるけどね、八方美人だとかなんと言われても仕方ない自覚はあるわ。友達……ほんとにね」
(トモダチ、その言い方に少し思いを馳せて。自分がなにか言うことはない、と残りのビビンバをもりもりと口に運んでから)

「っく、ふふ。なぁにそれ、ちょっと口説かれた気分だわ」
(でも嬉しい、と付け加えて。米まで突っ込んでようやく腹が一段落したのか、大きく一息つく)
「小鳥もキミも、美味しそうに食べるからか…あるいはキミの未来に期待してか。ま、キミ自身を愛してるからそこはどっちでもいいのだけど」

(良い具合に机の上の食材が捌けてきたところでデザート食べる?と首を傾げて)
「そう言われるのも悪い気分ではないわ。その未来を見るためにも、貴方にはしっかりと「生きて」もらわないといけないわね?」
(デザートはもちろんいただく、と言ってから。それじゃあ杏仁豆腐とアイスクリームと、あとは飲み物で乳酸菌飲料とと選び始める)
「もちろん、死んでる場合ではないからねぇ……小鳥の為にも、ラスヴェートのためにも」

(我(アタシ)は豆花にしよう。と注文を取る)
(ラスヴェート、さっきの子か、と頷いて)
「食べるだけ食べたら、また練達の仕事になりそうね。貴方にもけっこう縁深いんじゃない? あそこ、確か支部もあるんでしょう?」

(デザートが届くのを待ちながら豆花?とまた首をかしげる)
「あァ、真性怪異絡みの件だね。確かに練達にも支部は置いてあるけど──それ以外にも最近面白い動きがあってね」

(豆乳を固めた料理だよ、と彼女の疑問に微笑んで答える)
(そんなのもあるのね、と頷いてから)

「面白い動き? なぁに、それも聞かせて頂戴」
(そっと店員がデザートと飲み物を運んでくる)

「ウチの鉄帝支部長が練達出身なのだがね。最近、その出身の区画の動きが活発になってきているらしい」

(甘く煮た豆や白玉の乗った豆花を手元に寄せながら)

「名を──【再現性九龍城】」
(きたきた、と杏仁豆腐を見てふふっと嬉しそうにしてから)
「……九龍城。聞いたことがあるわね。たしか要塞跡地に立った巨大スラムだったかしら? それの再現、となると……? ふむん、何か興味深い文化的ななにかがあるのかしら。それとも他の目的が?」
(掬った一口目を口に運ばず、じっと次の言葉を待って)
「文化といえばあまり他の国では見ない様な…「地球」出身者でいう所謂「中華様式」が目立つね。でもそれ以上に、キミの知る原典を踏襲して巨大なスラム街として機能しているようだ。練達の明るいところから追放された者や、犯罪者の巣窟になっているらしい」

(怪しい商売やマフィアもよりどりみどりだよ、と笑って匙を手に取る)

「目的とかはまだ明らかになってないけどね、動きが活発化しているのは確かだよ」
「ほー、ほー……本当にそこからの再現なのね。そういった悪意と言うか、あぶれた者というか、そういう困窮を吸収して肥大化していってるのね。それは……いやそれ普通にヤバくないかしら? 大丈夫なの?」
(そんなわけないだろうけど、とぼやくのを我慢しながら杏仁豆腐を食べる。ふぉ、甘い、とそのまま大きく口を開けて2回3回)
「まさかァ。大丈夫なわけなかろー?ま、とはいえ彼らもマザーの恩恵を受けている者の1人だ、すぐさま何かコトを起こすことはなかろう。多少なりとも今の状況で混乱しているだろうしね」

(とろとろ柔らかい豆花と蜜に漬けた豆を一緒に口の中に入れるとふにゃりと表情が柔らかくなる)
「……なんていうか、庇護下の下のアウトローって思うとほんのり可愛く聞こえてしまうのはこう、いたずらっ子を見る親の気分なのでしょうね」
(何か巻き込まれそうだわ、と遠い目をしながら杏仁豆腐を食べきって)
「彼らにとっちゃ、"利用している"認識かもしれないけどね」

(少し間を置いてソレも豆花を食べきって)

「…ン、美味しかった。キミは?ジョーンズの方」
「私もそういう誤認がないように気をつけたいわね……いや、でも練達がめちゃくちゃになって本当にただのスラムになったら、それこそ天下になるのかもしれないわね、彼らの」

(もう一個頼んだアイスクリームに手を付けて口に含んだまま首を傾げて)
「もう最初から最後まで美味しいわよ?」
「ん、それならよかった。招いた甲斐があったね。値段もそこまで高級ではないし、気に入ってくれたならまた利用してくれれば嬉しいな。後で割引券も贈るし」

(彼女の返事を聞くと上機嫌に頷く)
「そりゃあ、そんな事言われれば週一度は来ちゃうわよ? ここまでそんなに距離がある施設ってわけでもないしね。散歩がてら、違う空気を吸いに行くのも含めていいわ」
(くすっと笑って、アイスも美味しいし、と大きく一息)
「おっと、我(アタシ)がここの主人に泣きつかれなければいいが」

(ヒヒ、とデザートと一緒に運ばれてきた温かい烏龍茶を一口。花の優しい香りととろっと甘みのある味わいが食後の気分を穏やかにしてくれる)
「まぁ大丈夫でしょ、私そんなに食べる方じゃないし」
(しれっと散々食べておいてそんなことを述べながら、残ったアイスも食べ進めて。秋の気配も強まってきたのに冷たいものをたっぷり食べても余裕そう)
「ほんとかなァ。その身体のどこに入るんだってくらいには食べてるけど」
(見てるだけでもお腹いっぱいの気分になれそう、とくすくす微笑み)
「それは旅人の必須スキル。食える時に食っておけってやつよ」
(冗談めかしながらようやく器を置いて)

「ふぅ……ごちそうさまでした」
(満足そうに大きく一息)
「満足いただけたようで何より」
(店員を呼ぶと紙幣を数枚手渡し)
「ええ、とても。久々に他人と喋りながらゆっくり食卓を囲んだ気もするわ?」
(冗談めかしながら、今日は遠慮なく奢って貰う様子で)
「我(アタシ)としても色々“情報交換”ができて楽しかったよ。いずれまた、付き合ってくれるかい?」

(会計を済ませるとゆったり席を立って)
「もちろん『貴方がそれを望むなら』」
(一緒に立ち上がって茶目っ気たっぷりにウィンク)
「──では、その様に。帰りの案内は必要かい?」(楽しそうに微笑んで)
「ええ、だってあんな話を聞かせられたら怖くてしょうがないもの」
(そう言って手を差し出すと、一緒に店を出る)
「なに、此処は我(アタシ)の領域だからね。怖がることはないさ。なーんにも、ね。ヒヒ!」

(その商店街の主は彼女の手を取って、安心安全のエスコートを提供することになった)

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