PandoraPartyProject

ギルドスレッド

商人ギルド・サヨナキドリ

【1:1RP】

──蒼白い月が覗く夜だった。
借金を苦に娼婦へと身を落とした女に代わって殴られる覚悟は出来ていた。
その為の勇気をギフトが称えてくれる。
だから女はとっくに逃がした。その為の時間は稼いだはずだ。
目の前のコイツらに他の仲間が居なければ。
金属を身に付けた拳が、振りかかる。
「やぁ、悪いがその子は見逃してくれないか? 用事があるんだ」
何時まで立っても降ってこない痛み。
代わりに低く落ち着いた声が注がれた。
どんな魔法を使ったのか、倒れる男たち。
男たちを倒す《誰か》は赤くて細くて──
満月を背に立つ姿が、大嫌いなヒーローに似ていた。



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(その姿を見た時、自分の血液が沸騰したかのような感覚がした。誰だ、アンタは誰だ。なんで助けてくれたんだ、なんの用事があるんだ。色々な思考が頭を巡りかけーーーしかし1つの言葉がただ零れた)

「ーーーヴォルペさんの真似を、するなァッッッ!!!」

(一般人には手を出すまいと。男達の拳すら受け入れていた彼が、激昂した。酷く身勝手で、酷く理不尽な理由。もう帰ってこないあの人の姿を誰かが模倣するのはーーー酷く悲しかった)
おっと、"噺"に違わず元気だね。(男は"判っていた動きをした"──彼の攻撃を避けきっていく)
(そののち、軽やかに街灯の上に降り立つ──その動きもかの狐じみている)
まあ落ち着いてくれ。これには相応の理由がある。
っぐ……!(避けられ、その拳は空を切る。そのままふらつくように倒れるがその目は射殺さんばかりの目だ)

……アンタ、誰だ。なんで、なんでオレの前に『そんなカッコ』で来たんだ……!

(怒り、だろうか。実際、常の快活な笑顔は鳴りを潜めて普段見せないような歪んだ顔をしていた。が、しかしその目からは雫がとめどなく流れ落ちているようだった)
ふむ……"噺"よりは些か気性が荒いが嫌いな性質は持ってないな。
では、君。問題だ。
──私はヴォルペさんの何でしょう?
(コートをはためかせてそんな問い。
かの男をさん付けで呼ぶ者は数多いるが、わざわざ特定の関係を問う。
──つまりは、冷静に成れば判るのだと。)
……何、って……そんなの、知らな……

(知らない。そう答えようとした時に倒れ伏した己の腕につけられたブレスレットが見えた。あの人が話していた人の中に、こんな人はいなかっただろうか?キミと同じイロをした子だ、と)

……ヴォルペさんが、可愛がってたってヒトに似てる。……でもアンタの事は知らないよ。何の、用なんだ

(思い当たる節があったのか、少し落ち着く。思い起こせば助けてくれたお礼も言っていない……ささくれていた己に気づき、気まずそうに目を逸らしながら立ち上がった)
(ふっ、とスラックスのポケットに手を突っ込んだまま少年の前に降り立つ)
(目の前に立たれると分かるだらう。ヴォルペほど筋肉はないし、存在の仕方が一種特殊だ)
及第点だ、おめでとう。実のところ、用はもう済んでる。
(顔を見たかっただけさ、と告げる声は儚げな美貌を裏切って低く渋く──ほんのり甘い)
(立ち振舞が少し、似ていると思った。それが凛太郎の深い所を鈍く苛む)

……っ、急に、ごめん。済んだならもういいだろ……

(絞り出すように非礼を詫びる。ヒーローはそんな顔しないんじゃないかな、と誰かの声が聞こえた気がして、唇を強く噛んで俯いた)
……もう少し、顔を見せて。
(少年の頬にそっと片手を寄せて)
本当は君が彼らを倒して、さっきのおぜうさんとローレットに来たら帰るつもりだったのだよ。
大したことは無いとはいえ、彼らはそれなりに規模の大きい闇金だからね。
なんっ……(ひんやりとした手が頬に触れ、驚きと共に弾かれたように斉賀を見て)

……オレは、あの人達をどうこうするつもりは……ないよ(喉が干上がった気がした。表情が、仕草が。斉賀の装いも相まってどうしても幻視をしてしまうのだ。掠れた声でなんとか返事を返す)
(実のところ、痩身にはそこまで似せているつもりはなかった。精々が服装と髪型だらうと)
それじゃあ、彼女を救ったとは言えないよ。
彼女の危機にいち早く気付いたのが君であるならば、君が解決せねば。
そうだらう?
……うっ……(責任、というものだろうか。闇金に手を出した彼女が悪いとはいえ……事情があるだろう事は分かる。だからこそ凛太郎も助けたのだ)

……潰さないと、か?

(助けるものの取捨選択。悪人といえど彼らにも生活はあるのだろうと、躊躇う自分に気づきその甘さから目をそらすように斉賀から目をそらす)
……ねえ、君。君はどんな大人になりたい?
イレギュラーズとしてではなく、ただの個人として。
そんな憧れとも取れる姿があるかい?
(両手で頬に触れ、ゆっくり眼を合わす)
魂が焦がれて仕方ないものに、どうやったら成れると。考えている?
(目を合わせられ、訪れる問い。脳裏に浮かんだのはかつての父親の背中だった。誰にでも優しくて、俺と妹、2人ともおんぶしても揺らがない暖かくて大きな背中。だが次の瞬間その映像は妹の号哭の声と泣き腫らした父親の目、そして己に刺さったナイフに切り替わる)

……どんな、大人……

(次に浮かぶのは大嫌いなヒーロー。あんまりにも鮮烈に、爽快に。あの人の勇姿が目に焼き付いているから。この憧れはもはや呪いのようなものだった。だがそれも次の瞬間、ローレットで知った死に切り替わる。世界の敵という、余りにも重い死に方だった)

…………分かんないよ。オレは、まだ子供でいい。子供のまま、ワガママを続けるよ……だってーーー

(「全ての人を笑顔に出来るヒーロー」、なんてーーー馬鹿げてる)
…………そうか、分かったよ。
(瞬間、微笑んだ。頑張ったねと言うようにポンと頭を撫でた)
望月くん、良く聞いて。
君が進む道がどんな困難でも、
霧の中に迷うことになっても、
──おにーさんがきっと駆け付けるよ。
……ありがとう。でも、それはオレの役目だ。

(撫でられて、その手を優しくどかした。なんとなく分かった。この人はきっと心配、してくれたのだろうと。あの人から頼まれたのか、聞いただけなのかは分からないけれど。でも、それなら尚更この人に頼る訳には行かないと思った。だって)

……オレはあの人を超えるよ。だから、その赤色はオレには要らない。だって、そうでなければ……ヒーローを助ける事なんて叶わないだろ?

(そう言ってくしゃりと笑った凛太郎。どうやら完全に警戒は解かれたらしい。さっきは助けてくれてありがとう、と述べ)

……ヴォルペさんはおにーさんって言っても胡散臭かったけど。アンタはなんか苦労してそうだ……優しいんだな。(先の言葉。そして「顔」を見に来ただけ、という言葉に反して随分と……親身になってくれている。今更ながら自分がどれだけ荒んでいたかを思い知らされ、苦笑が浮かんだ)
それが、君のやりたいことならば。
(大人しく手をポケットに戻した。
彼が果てしない苦悩の道を進むことを自分は解っている。
「大人」ならば心配して止めるべきだと知っている。
けれど)
……"あなた"なら、何も言わないのだらう。それがどんな残酷な現実を見せても。
(託された少年少女を見守るのであって、教え示すことは役割から逸脱することである)
Co-cospiratore di Fox
それがおにーさんの役割、この格好の意味。
ゆえに見守るよ。君の痛ましくも大切な夢を。
(ひらり、背を向けて……急に振り返ると少年の背後を撃った)
こんな風にな
(再び倒れる闇金の男。実弾が落ちた音がしない、威嚇術である)
ひとまず彼らのことはおにーさんが引き受けようかね。
……ありがとう。任せる!……そういや、アンタ名前は?アンタの口からは、聞いてない(女性を追って駆け出そうとしてーーー振り返る)
ん?ああ……
おにーさんは京司だけれど、拾子なり共犯なり、好きにお呼び。
(手を軽く降りながら、男たちを道路脇に蹴り飛ばす)

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