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ギルドスレッド

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商人ギルド・サヨナキドリ

【1:1RP】

──蒼白い月が覗く夜だった。
借金を苦に娼婦へと身を落とした女に代わって殴られる覚悟は出来ていた。
その為の勇気をギフトが称えてくれる。
だから女はとっくに逃がした。その為の時間は稼いだはずだ。
目の前のコイツらに他の仲間が居なければ。
金属を身に付けた拳が、振りかかる。
「やぁ、悪いがその子は見逃してくれないか? 用事があるんだ」
何時まで立っても降ってこない痛み。
代わりに低く落ち着いた声が注がれた。
どんな魔法を使ったのか、倒れる男たち。
男たちを倒す《誰か》は赤くて細くて──
満月を背に立つ姿が、大嫌いなヒーローに似ていた。



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(その姿を見た時、自分の血液が沸騰したかのような感覚がした。誰だ、アンタは誰だ。なんで助けてくれたんだ、なんの用事があるんだ。色々な思考が頭を巡りかけーーーしかし1つの言葉がただ零れた)

「ーーーヴォルペさんの真似を、するなァッッッ!!!」

(一般人には手を出すまいと。男達の拳すら受け入れていた彼が、激昂した。酷く身勝手で、酷く理不尽な理由。もう帰ってこないあの人の姿を誰かが模倣するのはーーー酷く悲しかった)

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