PandoraPartyProject

ギルドスレッド

惑いの花酒亭

【特別雑談】海洋の浜辺【RP】

それは何気ないマスターからの誘いだった。
『海洋のプライベートビーチで遊びませんか』と。
なんでもパトロンのひとりから貢がれたとか、なんとか。
妖しく笑うマスターはそれ以上を語ろうとしない。

海洋の端、それほど広くはないが海の綺麗な浜辺だという。
一休みできるバンガローもあるし、小型のボートや浮輪も貸し出してくれるらしい。
随分と気前の良いパトロンである。

誘いを断る手はないだろう。
薄暗がりの酒場に一時の別れを告げ一同は陽の当たる海辺へと訪れた。


青い海、白い砂浜、たまにナマコやヒトデにウミウシ。
完璧な夏がそこにあった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

夏の特別スレッドです。
シチュエーションは海洋の浜辺、いわゆるプライベートビーチ。
椰子の木に囲まれ浜辺の端には岩場が広がっています。
泳いだりBBQしたり、お好きに遊んでください。

浜辺には色々なものが流れ着きます。
綺麗な貝殻、小石のようなシーグラス、誰かからの手紙が詰まった瓶。
ヒトデ、ウミウシ、ナマコ、カツオノエボシ、クラゲ、マンボウ―――…。

ダイスを振って50↑なら貝殻やシーグラス等が拾えます。
50↓の場合はヒトデとかウミウシとかナマコ等が流れ着きます。
沖にリリースしましょう。

ゾロ目が出たらマンボウが打ち上げられます、海に返してきなさい。
尚ゾロ目が出る度に打ち上げられるマンボウは同じ個体です。

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(「うぇ」とか「ひぃ」とかいう色気のない声と四苦八苦の末に戻って来た)

私だって好きであんなの見つけてないよ。何なんだ、あの白くて気持ち悪いのは……
――マンボウって打ち上がるものなんだな。実物初めて見た。
何だか勿体無いな。捌き方が分かれば、海に返さず夕飯にもできそうなのに。

(見回す限り、食べられそうな魚は打ち上がっていない様子。素直に「もっと綺麗なもの」を探し始めた)
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あ、硝子……じゃないな、これ貝か。
(半分砂に埋もれいていた物を拾い上げれば、桜色の二枚貝の片割れだった)

こんな色合いの貝もいるんだな。
いっそ、海に潜ればもっと珍しいものが見られるんだろうか。
海種にとっては日常の光景かもしれないが。
(ころころと掌でシーグラスを弄んで)

あら、なんかナマコも食べられるらしいわよ。異世界では珍味なんですって。
個人的にはマンボウと並んであんまり食欲わく見た目じゃないと思うんだけど…。

(海に返されるマンボウに手を振って見送る。
 サーフボードのような扱い方が妙に様になっていた。
 ふと、また何かを見付けたラダの手元を覗き込む)

綺麗な色ねぇ。かわいい貝だわ、おもちゃみたい。
海の中には行けないものねぇ、私達。
そういえばヨシヒロは泳げるの?

(やたら海の似合うその背中に問いを投げつつ視線は浜辺を彷徨う。
 あの桃色が欲しい)
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(なんだかトドメ色のヒトデが転がっていた)

………やぁん。

(落ちてた枝で波間にポイした)
ナマコはあれでなかなかうまいつまみになるぜ。
もちろん、それなりの調理をしたらだがよ。
マンボウは、どうだろうな。流石に食った事はねぇが…。
(ざぶざぶと波を受けながら砂浜に戻る。)

俺は普通に泳げるくらいだぜ。流石にプロのスイマーや
海種なんかと比べてほしくはねぇがな。
…なんだ?二人共泳げないのか?
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(戻る途中になにか柔らかいものを踏み抜く感触。
よく見れば、ナマコを踏みつけてしまったようだ。)
…いやまあ、海の中だからいいがよ。
(とても理解したくないという気持ちの籠った黒豹の顔がこちらです)

ほんとに食べるの、アレ…。

(ぶにゅり、彼の足に踏みつけられるナマコを見た。
 めっちゃ内臓出てる出てる)
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(よく見たら自分の近くにもナマコが居た。
 ヒトデをポイした枝で同じように突きながら波に返す)

この浜辺ナマコの発生率すご過ぎない…?
海はすごくキレイなのに、ねぇ…。

(溜息をひとつ零して)

やろうと思えば泳げなくはないんでしょうけど苦手だわ。
というか数メートルもいかないうちに沈む自信しかないわねぇ、正直いって。
大体耳にも水が入るし毛並みが塩気でやられちゃうじゃない。

(水に入るのは気持ち良いんだけど、と足元に寄せてくる波に爪先を浸けた。
 ぱちゃぱちゃと水を蹴って遊ぶ)
食べる?アレを? …………亘理達の世界は食糧難だったのか…?
(信じがたい、と言わんばかりの表情と声。
 そしてしばしの沈黙の後に導き出した答えがそれだった)

うーん、私も泳ぐのは得意じゃないな。
変化してるかどうかで泳ぎ方も変わるけど、
どっちにしろ溺れない程度には浮かべるくらいで、すいすい泳ぐのはちょっと。

(ナマコらしき陰を避けながら波打ち際を行ったり来たり。
 足に水しぶきがかかる分には心地がいい)
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(その足元に、波と共にナマコが転がり込んできた)

く、そう来たか……

(さっき波の向こうへ転がした奴に見えるが気のせいだろう。きっと。
 いまだべろべろと内臓を吐いているがきっとそうだ、そうであって欲しい)

まさかナマコの海種じゃないだろうな? それにしては小さすぎるか?

(ぶにぶにと爪先で刺激するも、大した反応は得られない。
 最終的に、今度こそ戻ってこないように彼方へ向けてへ蹴飛ばした)
まあ、珍味の一種だ。家庭に出るような一般的な食べもんじゃねぇよ。
まあ日本はタコやらイカやら食べてきてるからな。
そういったヘンテコなもんもおいしく食おうとする民族だ。

まあ、泳ぎに関しちゃ海種が一枚上手だろうよ。
いくら泳ぎに習熟しようと、ヒレや水掻きがあるわけじゃねえし、
長時間水に潜れるわけでもねえからよ。
その分陸ならお前さんらが有利なんだろうが…。
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お、こいつは…。
(ナマコを素手で沖にぶん投げた後、付近に大きな二枚貝が鎮座していた。)
こりゃハマグリかなにかかね。毒性はなさそうだな。
(目の端に平たい魚族のアイツがいた気がするが、これをスルー。)

ところで、肝心のマスターは留守番だったか?
珍味…なるほど、そう言われれば納得できるかも。
でも何で食べようと思ったのかしらね、二ホンのヒト。
お腹壊すとか考えなかったのか疑問だわ。
(波間に消えるナマコを見送る。内臓が流れていった)

そりゃ獣だもの、海種よりは慣れてるわ。
そういえば海の中で呼吸ができるアイテムが最近出回るようになったらしいわよ。
道具を使えば海中散歩なんて出来るかもしれないわね、私達でも。
(ヨシヒロが見つけた二枚貝にイイわねぇ、と素直な言葉が零れる。
 波打ち際にしゃがみこんでじっと海を眺め)
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(ふと、きらりと波間に光るものがありピンと尻尾を立てる。
 思わず手を伸ばそうとし、て)

……うっわ。

(美しい空と海の狭間色をしたそいつは知る人ぞ知る生きる毒物。
 つまりカツオノエボシである。
 小枝に突き刺し海にポイした、良いものがまるで見つからなくて不貞腐れる)

マスターならここをプレゼントしてくれたパトロンと今頃デートじゃない?
……ナマコとかマンボウとか、そういう海種のヒトじゃないことを祈るわ。
いやしかし、珍味としても普通食べようとは思わない外見だと思うんだが。
言っちゃ悪いが海の毛虫のように見えるぞ。
原型が分からない位になれば……まぁ、食べられるかもしれないが。でも食べたくはない。

(砂のある場所では更なるナマコに遭いかねない。
 岩場の方へ向かってみようとしたその瞬間、青みがかった何かが視界の端を掠める)

あれ、リノそれ捨てるのか? シーグラスか何かじゃないのか?

(砂漠生まれ、毒毛虫はよく知っていても海の危険生物はあまり知らない)
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(海洋のプライベートビーチ、青い海と白い砂浜に嘘偽りはない。
 だが偶にじゃないぞ、ナマコにヒトデそしてウミウシ!)

………。(流れてきた、白い内臓を今度こそ別れを告げる為に砂に埋めた。無言で)

浅瀬なのがいけないのかもしれないな。
もうちょっと沖の方に行ってみるか? 浮き輪持ってこよう。
毛、ないけどね。
(海の毛虫、という言い草に思わず笑う。
 キレイな蝶になればまだ可愛げがあるのに、と)

あぁ、アレは触っちゃダメな部類なやつよ。
マスターが言ってたけどクラゲの一種なんですって。

(見た目はキレイなんだけど、と溜息を吐きながらまた浜辺を見回す。
 ロクなものが流れ着かないのか、この浜辺は)
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泳ぐの?
まぁ、浮輪があるなら良いけど…。

(呟きながら浮輪を取りに行く背を眺めて。
 不意にまた、カツオノエボシに似た色が足元に)

あら…?やぁん、ようやく当たりね。

(きれいなきれいな、マリンブルーのシーグラス。
 戻ってくるラダを手招きしてその手に渡そうと)

はいラダ、私はひとつ持ってるからあげるわ。
ふふ、次にシーグラス見付けたらヨシヒロにあげるわね。
まあ、どこかの誰かにはうまそうに見えたんだろ。
俺はそうは思わねぇけどな。
まあ、魚にだって毒を持つ奴はいるし、植物もだ。
食える奴を選んできた先人の知恵なんだろうよ。

しかしラダはそういうもんばかりに当たってるなぁ。
なかなか運がいいんだか悪いんだかだな。
沖の方に行くなら気を付けろよ、
潮に流されちまうかもしれねえからな。

おう、シーグラスは楽しみにしてるぜ。
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(貝をバケツにいれ、歩こうとした矢先、足を取られた)
…っと、なんだこりゃ、海草か?
…何故か凄い圧力で絡まっちまったんだが。
(しっかりと絡むそれ。しっかりほどかなければ動けなさそうだ。)
(まるでガラスような色合い危険生物を見送ってからバンガローへと走る。
 しばらくすれば両手に浮き輪を持って戻ってきた)

折角海に来たのだし、水には浸からないのか?
泳ぐのは苦手でも、水の浮かぶのは気持ちいいと思うぞ。
それに今日なら亘理に引っ張るの頼めるだろうし――あれ、いいのかコレ。

(浮き輪と交換のように貰ったシーグラスを掌で転がす。
 丁度、海洋の海をそのまま固めたようで美しい)

ふふ、なら次に私が貝を見つけたらリノに、だな。その次が亘理で。

(と視線を向ければ何かに足を取られた彼がいた)
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亘理、大丈夫か。変な生き物に足でも取られたか?

(海草か何かに足を取られたらしい所へ、解く手伝いへと。
 随分しっかりと絡まるそれは、少しずつ解かなければならないようだ)

参ったな、ナイフとか持ってきてないんだが。
絡んでるもの少しずつ取っていけば――って、おや貝が。

(言った矢先に解く最中に見つけた貝は、薄桃色で真珠のような光沢がある。
 海水で軽く洗えば光を反射し綺麗に輝いた)

これで今までの分を取り返せたかな。それともシーグラスが招いてくれたか。
ともあれリノ、シーグラスのお礼に。
んー…沖までいかないなら良いかしら。
確かに砂浜だけっていうのも寂しいしね。
ヨシヒロが引っ張ってくれるなら安心でしょうし。

(ありがとう、と交換に浮輪を受け取る。
 腰布と手足の飾りを外せば水の掛からない場所へと纏めておいた。
 戻ってくれば何やらひと悶着おきているようで)

あらあら、海藻に好かれるなんて色男も苦労するわねぇ。
大丈夫?変な毒とかなさそうだけど。

(浮輪を手に同じように彼の足元を覗き込んで)
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あぁ、これなんて使えるんじゃないの?

(ふと、少し離れた位置に割れたホタテの貝殻を見付けた。
 カルシウム質の鋭利な割れ目は簡易のナイフとして使えないかと拾ってヨシヒロへと。
 踏んでしまったら酷そうであるがこんな時ばかりは幸運だった)

手まで切らないようにね。
あら…まぁ、キレイ。ありがとうラダ。

(ふと、横合いから差し出される小粒の貝殻に金目が嬉しげに光った。
 薄紅の可愛らしい色合いを手にして)

折角だし何か装飾か置物の飾りにでも使いたいわねぇ。
加工してくれるお店とかないのかしら。
いやまあ、女二人引っ張る位なら構わねぇけどよ。
とりあえずこの海草をなんとかしねぇとな、
っと、ありがとうよ、リノ。これで切れるか…?
(受け取った貝殻を手に、足に絡まる海草を削いでいく)

まあ、海水でもこれだけ綺麗なら泳ぐのもいいだろうよ。
浮き輪でプカプカやるのもいいんじゃねぇか?
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…おっ、これは。
(貝殻の刃が海草に勝った!巻き付いていたそれを切断し足を振る)
よし、うまいこと切れたな。
お約束的に引っ掛かって倒れた、何て事もねえな。
(丁度よく見つかった貝殻ナイフの登場に手を引っ込め、
 ざくざくと切り進む様子をじっと見守る)

加工か、いいな。海岸沿いの土産物屋あたりでやっていそうなサービスだ。
無くても頼めばやってくれる所はきっとある。
何にするかは迷うけれど……定番は耳飾りや首飾りだろうか?

(何にしようかと考えを巡らせた所で、丁度切り終わったらしい。
 ぺっぺっと解けた海草をその辺に放り、よっこしょと立ち上がり)

それじゃ、早速だが水に入ろう。
もたもたしてると、また誰かの足元にナマコか海草が転がり込んできそうだ。
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そういえば、話は戻るけれど亘理は泳げるんだよな。
ニホンって海洋みたいな国だって話だけれど、夏なんかはよく泳いだのか?

(浮き輪を手にざっぷざっぷと進み行く。
 引っ張る当人の腰が浸かる位の所が丁度いいだろうか。
 さっきの青い毒生物を警戒しながらも、今のところは平和だった。
 しかしなぜか平たい魚族の気配がする……)

すいすい泳げれば、こういう時気持ち良さそうなんだがな。
地元じゃ浅い川や泉で、溺れない程度に練習したくらいだから。

(とりあえず程よい所で浮き心地を確かめるようにぷかりと浮かぶ。
 その隣を魚の形をしたガラス瓶が通り過ぎた。
 空っぽのそれは、おそらく酒か何かが入っていたのだろう)
(ふわふわと流れていった海藻を見送る。
 またどこかで誰かの足に絡まりにいくのだろう)

耳飾りも良いけど千切られるのが嫌だし、首飾りが良いかしら。
どうせならもうちょっと欲しいわね、素材。

(海の中ならもっとあるだろうか、とラダに続いてゆっくり海へ足を踏み入れる。
 ぶわわ、と一瞬尻尾が膨らんだが一度濡れてしまえば治まった)
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そういえば国が丸ごと海に囲まれてるんだったかしら。
すごい環境よねぇ、乗船技術が発達してそうだわ。

(話しながら海中を歩めば不意にぶにっと爪先で何かを踏んでしまって。
 ――ハァイ、と言わんばかりにナマコが内臓を吐いていた)

っ―――!

(ビビビッ、と耳の毛まで一気に逆立つ。
 素早く両脚を畳みながら近場のラダとヨシヒロの腕に縋りつこうと)

や、やだやだァ!ふんじゃったァ!
ぶにって、ぶにってぇ!きもちわるぅい!
日本は海に囲まれ、山によって地域が分断されてる国だからな、
ずっと昔は隣の地方でもお互いの言葉が分からなかった位だ。
海の近くに生まれた訳じゃないが、ガキの頃はよく
川遊びなんかしたもんだな。魚釣ったり。
まあ、泳ぎも自然とな。
それに、学校の授業でも夏は水泳の時間はあったしよ。

…踏んじまったか。しかし随分なまものが多いビーチだな。
(逃げ出すリノを受け止めようと腕を差し出す。)
まあ、危険なものじゃなくて良かったと言うべきかね。

まあ、海種だけでなく、鳥種もいるから、
物見や操舵術に優れる奴も多いだろ。
海の中を息継ぎせずに自由に動いたり、
空を飛べるってのはやはり有利だな。
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(判定に成功!もし飛び付かれても今なら倒れないようだ!)
まあでもよ、ここから少し先に行ったら、そこはもはや未踏の地。
トラブルどころか災厄と隣り合わせの可能性もあるとはな…。
いや、勝手に千切れるならまだしも千切られるって……
リノみたいな耳の形だと実際ありそうだな、聞くだけで痛そうだ。
うん、首飾りにしよう。
(ブツッとやれる様を想像したらしく、少々声が強張っていた)

そうだな。互いにあと一つか二つ、貝なりシーグラスなり見つかればいいんだが…

(そう言って辺りを見回すも、既にぷかぷか海に漂う身。
 それこそ同じように波に浮かんでいなければ見つかるはずもない)

海に囲まれているだけでなく、山も多いとはな。起伏が激しそうだな。
下手に道を引くよりも、船で移動した方が便利そうな国だな。
――学校。以前、貸本でニホンの学校の話を呼んだな。
読み書き計算だけではなく泳ぎ方まで教えるとは、教育が随分と幅広い。

(だからこそ、波間の海底をじっと見つめ探していたわけで――)
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――うわっ、と! どうしたんだ、リノ。踏んだのか。
(不意打ちで縋りつかれ、大きくバランスを崩した。
 何とか持ちこたえられたのは、超反射神経と浮き輪ともうひとりのお陰か)

大丈夫か? 砂浜に戻るか? 
(白波の向こうには踏んづけられた、哀れ真被害者のナマコの姿。
 お互い運が悪かったと言うべきか)

いやいや。ナマコとさっきのクラゲで、今でも十分危険を感じているから。
海で危険なのは鮫やらクラーケンやらかと思っていたが、波打ち際も多いな。
なるほど、これが「絶望の青」と言うものか……
(そう言いつつ、こちらもそろりと彼に捕まりに行く。
 文字通り同じ轍を「踏みたくない」ので、足を海底から離しながら)
(浮輪がなければ2人ごと海に引っ張り込んでいたかもしれない。
 そんなことも気に留めず畳んだ足の間に尻尾を挟んで未だに毛を逆立てている。
 しっかり両手で2人の手を掴んで)

離さないでね…!?
やぁーん…まだ足の裏に感触残ってるぅー…。
今まで踏んだものの中で一番気持ちわるぅい…!

(海には危険がいっぱい、ラダの言葉に深々と頷いた。
 浮輪でふよふよ浮きながらそれでもまだ浜には戻らないらしい)

なんかヨシヒロがすごく頼もしく見えるわ…。
すごいわねぇ、二ホンって。
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(ひたひた、と何かが足に絡まる気配がした。
 怖気の走る感触に怖々と水中でそっと脚を伸ばしてみれば)

――――…!!!

(血色のいいタコが一匹足首に絡みついていた。
 声もなく全身が強張り2人に縋る手の力が強くなる。
 ぬるぬるピタピタと張り付く感触に全身に鳥肌が立って)

っと、とってぇ…!

(泣きだしそうな声で懇願した)
ピアスやイヤリングなんかは引っ掛かるからなぁ。
俺達みたいな暴れまわる家業なら尚更だぜ。
首飾りならしまう事もできるし、いいと思うぞ。

まあ、学校も15までは義務教育だったからな。
習う内容は将来役立つかは分からねぇし、
もちろん、教育にもピンキリあるがよ。
(俺はキリの方だったが、と苦笑する。)

しかしなんだ、これだけ妙なやつらに出会うってのは、
プライベートビーチってか単に人の手が入っていないだけな気がしてきたぜ。
で、今度はタコか?生ダコは流石に初めて触るな。
(屈み、リノの足元に絡むタコを観察する。)
2
(吸盤を剥がそうと手を伸ばした所でタコの反撃!
水面から顔を出して墨、怯んだ所で手を絡め取られた)
…あー、リノの足と一緒に絡め取られたんだが。
(黒い顔をしながら、どうしたもんかと。)
(浜へ戻る様子はまだないが、いつそう言い出しても可笑しくはないと
 逆立つ黒の毛並みを見て思う)

離さない離さない。
と言っても、私も亘理頼みなんだけれども。
やはり慣れた者がひとりいると違うな、頼もしさが段違いだ。 

(波間に浮かぶという当初の目的は果たされているのか否か。
 とりあえず簡単には心地よく遊ばせてくれない、海洋の青である)

教育が義務か。すごい国だ。
いや、15になるまで働かず学校生活なら豊かだというべきか。
キリの方とは言っても、なんだかんだで亘理が一番学がありそうだな。
5
あーあー、大丈夫なのかこれ。
吸盤ってこんなに確りくっつくのか、剥がすのも一苦労――ぅえっ!

(いつぞや仕事でクラーケンを相手にした手前、動きや墨については承知している。
 さてどこから手をつけようかと迷っていた所へ――先制墨攻撃であった。
 こちらも顔面に)

……確か、タコやイカは目と目の間が急所だったな?
さっきの貝殻のナイフ、まだあるか?

(無理に剥がすのは止め、いっそ仕留めようと目が語っている)
(自身の足とヨシヒロの手に絡むタコ、それに墨を吹っ掛けられるという構図)

……やぁん、簡易な地獄絵図ぅ…。
って、いったァい!?

(剥がされまいとするタコに一際強く足首を絞められ悲鳴を上げた。
 タコにモテても嬉しくないのに!と)

ほんと何なのこの海…恨むわよマスター…!
というか二人とも顔がすごいことになってるし…。

(教育を受けていようがいまいがタコの墨は区別なく妨害者を狙うらしい。そりゃそうだ。
 仕留める方針に異論はなく視線は先程の貝殻ナイフを探して)
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(タコと目が合う、その瞬間。
 ぶびゅう、と黒豹の顔も墨で染まった)

――……。

(無言でべったりと顔を汚す墨を指先で拭う。
 黒く染まった目元、ギラリと剣呑に光る黄金)

……なめんじゃないわよ、このタコ。
塩漬けにして軒先に吊るすわよ。

(大分ガチなトーンでタコを脅しにかかった)
あー、なんだ。二人共目がガチだぜ…。
こんな状況じゃ仕方ねえがよ。
取り敢えず、こいつをなんとかしねぇといけねぇな。
(ギリギリと締め付けられる腕の痛みを感じながら、貝殻ナイフを構える)
さて、どんな動物も、急所は眉間と喉元と決まっている。
上手くやれれば…
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(よしひろのこうげき!かいしんのいちげき!
タコの目と目の間に深々と貝殻が突き刺さる)
…やったようだな。これで止めを刺せた筈だ。
こいつは後で食料にしてやろう。
リノが言った通り、一夜干しにでもするか?
(平たいアイツがどこかから見ている気配がするが…
動かなくなったタコを見やる。
(眉間?への一撃が決まった瞬間、みるみる体色が変わり触手から力が抜けていく。
 初めて見るタコの最期に「おぉ」と声が漏れていた)

こんなに分かりやすく色が変わるものなんだな。
あとこんなにふにゃふにゃなのに、よくああも力強く張り付いていたものだ。
リノ、足は大丈夫か?

(吸盤の跡が残ってそうな彼女の足を見やりつつ、触手を摘み上げる。
 さっきまでの動きが嘘のように、ぺろんぺろんと海風に揺れている)

しかしタコの一夜干し、というものは食べた事ないな…
このまま干すだけでいいんだろうか。
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(するり、と視界の端を平たい魚が通り過ぎていった。
 どうやら近くにいる様子である)

とりあえず一旦戻らないか。
そのタコ持ったまま海水浴というのもな。
死骸の匂いを嗅ぎつけて鮫とか……が来るかは分からないけれど。

あと顔を洗いたい。

(海水でも十分なのかもしれないが、
 ヌルっとしている気がして石鹸が欲しい気分だった)
(ずるりと足から離れる触手にほっと肩の力が抜ける。
 足首にくっきり、見事な吸盤の跡が残っていた)

やぁん、格好悪ぅい…。変な模様してるし…。
でも良かった…気持ち悪かったわ…、ありがとねヨシヒロ。
もーっ、海を楽しみたかったのに散々だわ。

(ふと、それぞれの顔を見て思わずふっと表情を緩めた。
 誰もかれも、まっくろだ)

っふふ、ふ。
みぃんなひどい顔ねぇ、ラダの言う通り洗いに行きましょうか。
タコはー…ヨシヒロ、これどうやって処理するの?
7
(ふ、と何かを感じて黒豹の動きが止まった。
 怖々と海中を覗き込めば……爪先間近に転がるナマコ。
 しかも自分の手よりも大きい特大サイズ)

………ラダ、ヨシヒロ。
引っ張ってちょうだい…。

(海に入ってから踏んだり蹴ったりな黒豹はまた浮輪でプカリと浮かんだ。
 手を伸ばし浜まで連れて行ってとねだって)
(その後タコは美味しく干された)

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