ギルドスレッド
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月見酒の縁側
失礼します、と部屋の中へ足を踏み入れる。深緑らしい木のかぐわしい香りが入ってきても、心はざわめいたまま。
何からいうべきか、いわなくては、なんでもいいから。
「あっ、あの!」
ようやくだせた声が上ずる。普段通りに言えばいいだけなのに、その普段通りすら、まともにできなくなっている。
こういう時の為にちゃんと用意もしてきた、大丈夫、私はやれる、やらなくちゃだめだから。
「その、本日はお日柄もよく……あっ、えっと、こちら、私のところの特産品のお茶なんです、もしよろしければ、その。ご賞味ください」
違う、私は、そんなことを言う為だけに来たんじゃない。
何からいうべきか、いわなくては、なんでもいいから。
「あっ、あの!」
ようやくだせた声が上ずる。普段通りに言えばいいだけなのに、その普段通りすら、まともにできなくなっている。
こういう時の為にちゃんと用意もしてきた、大丈夫、私はやれる、やらなくちゃだめだから。
「その、本日はお日柄もよく……あっ、えっと、こちら、私のところの特産品のお茶なんです、もしよろしければ、その。ご賞味ください」
違う、私は、そんなことを言う為だけに来たんじゃない。
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深緑内の自領に仮住まいを構えたクロバは自室にて大きなため息をついた。
「……まったく、バカだよなどいつもこいつも」
”彼女たち”の感情も理解できる。
ただ――それでもし帰ってこれなかったらどうなる?
置いて行かれるこっちの気持ちを考えたことはあるのか?
つい、そんなことを思いしばらくシフォリィですら少し距離を取ってしまっている日々が続いていた。
まったく馬鹿だよな……俺含めて。
そんな黄昏ていた時、部屋の扉をノックする音が聞こえた。
(シフォリィとの1:1RPスレです。該当PC以外の発言はご遠慮ください)