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造花の館

執務室(鬼楽)

豊穣風の屋敷との奥にある、半ば私室と化した執務室。
畳と土壁に囲まれた部屋には、幻想風の調度品が並べられ、見る者が見れば時代錯誤な調和を思わせるだろう。

セレマは訳知りの個人的客人はこちらに通すらしい。
いつ来ても部屋いっぱいに焚かれた香(のような独特の香り)があなたを出迎えてくれるだろう。
然るべき客人であるならば。


●やってはいけないこと
・知らない声が聞こえても返事をしてはならない
・執務机の載せた天秤はアンティークではないので触れてはいけない


●過去(練達)
https://rev1.reversion.jp/guild/1238/thread/18142/6?

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(頭の奥が疼く気配がした。
 考えるのは苦手だ。
 ずっと他人に従う生き方しかしてこなかった。そうしなければ人の中で暮らしていけないと思っていた。
 否、今も思っている。
 自分の異常性は他者に奉仕する事でしか贖えないし、自分は常に利益をもたらす存在でなければならない。自分は他者に制御されてこそなのだと、何よりも血が訴えてくる。
 力を讃えられるたびに、故郷で虫のように死んでいった仲間達の事を思った。
 か弱い故に群れ、群体のように生きて死んだ女達の事を悍ましいと感じた、ああはなりたくないと嫌悪した、だが心の奥底では羨んでいた。そう羨ましかったのだ。誰かの一部になれるのが羨ましかった。
 誰かのために自分を殺して、後戻りできない同化のレールの上に後続を乗せる無間地獄のような連鎖の中に自分も加わりたかったのだ。

 だがそうはならなかった。誰も自分を制御できるものは居なかった。
 従順であろうとしてもか弱い枷はたやすく切れて、やっぱり皆に迷惑をかけた。
 故郷を、自分がそうあれればと思ったものを焼き尽くして、個としての強さを讃えられてもよく分からなかった。
 私の強さは失敗の果てだ。
 誰かの指示を、願いを、正しく叶える事も出来なかった。ただ負けなかっただけの失敗者だ。
 この失敗を誰かに正してほしい、正されるべきだとずっと願っていた。

 幸せなんてわからないよ。

 褒められたり認められたりする時に感じた気持ちが間違った幸せだっていうならもう何もわからないよ。

 一人で勝手に幸せになるってどうしたらいいのか分からない。

 でもこれをやらなくっちゃぁいけないんだろうか)

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