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造花の館

執務室

一般的練達人を迎える応接室とは違い、セレマの執務室は半分私室と化している。
幻想風の調度品ばかりかと思えば、執務机の中央にはコンピュータのモニターが鎮座し、もっといえばエアコンまでついている。
アンティークに紛れて文明の利器がそこかしこにある。
再現性の民に言わせれば「古典趣味的」な部屋だろう。

セレマは訳知りの個人的客人はこちらに通すらしい。
いつ来ても部屋いっぱいに焚かれた香(のような独特の香り)があなたを出迎えてくれるだろう。
然るべき客人であるならば。


●やってはいけないこと
・知らない声が聞こえても返事をしてはならない
・書類や機械は勝手に触らない
・執務机の載せた天秤はアンティークではないので触れてはいけない

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皮膚と心の内容は……夫婦の話だな。
妻はある日を境に体に湿疹が出るようになる。
やがで服に隠れないほど湿疹が広がってしまったので夫と共に病院に行くことになり、医者の処方で湿疹が快方に向かう。

……状況だけ並べると極めて短くなるが、主となるのは妻の心情面だな。
容姿に自信がない事からの夫への劣等感が湿疹の症状が悪化する毎に酷くなっていく。
舞台の演出も光と影を効果的に使って妻の不安感を表現していたと思う。

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