ギルドスレッド
スレッドの一部のみを抽出して表示しています。
捩れ木の匣
(席替え。楽しいこと。繰り返し”ソレだけ!”と主張する少年の懸命さに、ふ、と小さく吐息を零し)
私は、黒鉄のあなたよりも、暗い、昏い夜の色を纏っているから。
あまり近くに来たら。ふたりとも、宵の空に溶けてしまう。
(もしもそうなったなら。手を伸ばさずとも星と寄り添う事が出来るかもしれない、なんて)
(内緒話のように囁いて、緩く首を傾いで見せた)
(影は変わらず顔の半ばまでを夜色のフードで覆い隠していたけれど、覗く口元はほんの少しだけ笑みを形作っていた)
(あなたと私。性格はきっとまるで違うけれど――色だけならば、ちょっぴり似ている)
(言ってから気恥ずかしくなったのか、再びついと視線を逸らし)
私は、黒鉄のあなたよりも、暗い、昏い夜の色を纏っているから。
あまり近くに来たら。ふたりとも、宵の空に溶けてしまう。
(もしもそうなったなら。手を伸ばさずとも星と寄り添う事が出来るかもしれない、なんて)
(内緒話のように囁いて、緩く首を傾いで見せた)
(影は変わらず顔の半ばまでを夜色のフードで覆い隠していたけれど、覗く口元はほんの少しだけ笑みを形作っていた)
(あなたと私。性格はきっとまるで違うけれど――色だけならば、ちょっぴり似ている)
(言ってから気恥ずかしくなったのか、再びついと視線を逸らし)
キャラクターを選択してください。
- « first
- ‹ prev
- 1
- next ›
- last »
すでに陽も遠く涼しい風。虫の歌声が聞こえている。
家馬車の脇でおんぼろ外套が火を焚いている。
石の輪の中、串に刺された肉が焼ける香りが煙と共に上がる。
君は焚き火に加わっても良いし、足早に通り過ぎても良い。