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捩れ木の匣

ある夜、森の入口。

ある夜、森の入口。
すでに陽も遠く涼しい風。虫の歌声が聞こえている。
家馬車の脇でおんぼろ外套が火を焚いている。
石の輪の中、串に刺された肉が焼ける香りが煙と共に上がる。
君は焚き火に加わっても良いし、足早に通り過ぎても良い。

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(どうしたのと言われれば、深い考えがあるのではなく、しかし、なんとなくですと返すのも楽しくない。でも馴れ馴れしいのも気を遣わせそうだ)(と、考え。考え。)

えっとね。席替え、デス。ときどきすると楽しいんですよ。ソレだけ。ソレだけ。

(満足そうにソレだけ!を何度か繰り返し)
(スープにしばしの集中。フラスコの底に沈んだ具材をとり出そうと四苦八苦している様子)

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