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捩れ木の匣

ある夜、森の入口。

ある夜、森の入口。
すでに陽も遠く涼しい風。虫の歌声が聞こえている。
家馬車の脇でおんぼろ外套が火を焚いている。
石の輪の中、串に刺された肉が焼ける香りが煙と共に上がる。
君は焚き火に加わっても良いし、足早に通り過ぎても良い。

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(と)
(夜鷹さんとあまり目が合わないと気が付き)
(フラスコを持ったまま、視線の先に回り込もうとそわそわゆらゆら)
(……なかなか難しい。)
(ガシャンと立ち上がると、ドスンとお隣に座り込んだ)
(お隣さんからはじめよう作戦)

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