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捩れ木の匣

ある夜、森の入口。

ある夜、森の入口。
すでに陽も遠く涼しい風。虫の歌声が聞こえている。
家馬車の脇でおんぼろ外套が火を焚いている。
石の輪の中、串に刺された肉が焼ける香りが煙と共に上がる。
君は焚き火に加わっても良いし、足早に通り過ぎても良い。

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花なし、デスカ? ボクは鉄ですカラ、花は咲かないんです。
(かわいらしいワードに一瞬怒られたと気づかず)
(わわ!と慌てて手を放し。折れてないですよね?と覗き込んだりおろおろとしている)
(聞こえてきた篝さんの大笑いにホッとしたようにつられてわらった)

ウッカリ、です。痛くしてゴメンナサイ、リザシェサン。次の時はやさしく掴みますからネ。篝サン、宝物見せてくれてありがとうございます。とっても!素敵デシタ。ゼヒゼヒ、また見せてください。ボクも綺麗な宝石を見つけたら、またお届けに行きマスネ。

あ!大丈夫でヨカッタ。いただきます。
フラスコでスープ飲むのッテ、はじめて。特別感がありますねえ。
(嬉しそうにいただきます、と再び)

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