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捩れ木の匣

ある夜、森の入口。

ある夜、森の入口。
すでに陽も遠く涼しい風。虫の歌声が聞こえている。
家馬車の脇でおんぼろ外套が火を焚いている。
石の輪の中、串に刺された肉が焼ける香りが煙と共に上がる。
君は焚き火に加わっても良いし、足早に通り過ぎても良い。

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うんそう。パーツ、デス。
……?
(不思議そうな視線に、そうか、ガシャンと手を打って)
ボクは手足のパーツを交換して、強くしたり改造したり、できるんデス。取れても、痛くないんだよ。
オールドワンにもいろいろ居ますが、ボクの家族はそうなんです。面白いデショウ!
(へへ、と、どこか誇らしげに自分の手足を指差しては一生懸命説明している)

ハイ。どうぞどうぞ!
(水を飲む蝶々の様子にほっとした顔をして)
良いんですよ、良いんデスヨ。たくさんどうぞ。
(しばらく呼吸も小さくひそめながら見守った後。ふわと飛び立つ蝶々に手を振った)

……ね、夜鷹サンは、蝶々とお話出来るんですか?
ダッテ、ボクひとりではこんなに仲良く出来たことないですもん!
(すっかりヒーローを見るこどもの顔をしている)

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