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ギルドスレッド

星の社

【RP】新月の夜

雲ひとつない新月の夜。
月が出ていないからこそ、星がより濃くその光を放っている。
こんな日は、身体が痛み眠りも浅い。
どうせならば寝ずに星を眺めていようか、そう思って庭へ出ようとしたところ、小さく戸が叩かれる音が聞こえた。

※小金井・正純、ヴァイオレット・ホロウウォーカー以外の書き込みを禁じます。

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………。!(その慌ててる様子をみて何かを閃いたような顔をする)
………なら、もっと触ります?
(意地悪な表情をして、ずずいっとそちらへ近づこうと)
えっ、え、いや、なん…
か、からかわないで下さい、正純様。

…ワタクシとて、何故手を伸ばしたか、わからないのです。
触りたいという気持ちがあった訳では……その
はーい。冗談ですよ!(上着を着直し)

ふむ?なるほどなるほど…?
無意識に手を、ですか。
星の加護にでもあてられたのでしょうかね?
教会にもごく稀にそういう子がいましたし。
全く…(調子を整える)

星の…加護。
それが何かは解りませんが……あまりそう言われても、喜ばしいとは思えない自分がいますね

…以前も申し上げました通り、ワタクシは神だの何だのといった、そういった存在とは水と油ですゆえ。そういった手合に手酷く翻弄され続けている人生なのですよ
そうですねぇ…。
貴女の今までの半生を思えば、あまりいい気持ちはしませんよね。
少しばかり無神経でした、ごめんなさい。

あの鎖のような痣は、私と星を繋ぎ、縛るものなので、ええ。何か琴線に触れるものがあったのでしょうかね。
…と、いえ、こちらこそ無神経でしたね、アナタの前で…
つい、無粋な返しをしてしまいました

星とアナタの繋がり…そう、なのでしょうか。どちらかといえば、繋がりというより…
(独り言のように呟いて)

…正純様、もしよろしければ
アナタの事について…詳しく、聞かせては下さいませんか?
私の事、ですか?(小首を傾げ)
それは、身の上話とかそういうお話でしょうかね?
そう…ですね。ええ、身の上話、になるのでしょうか。

アナタの信仰…その元となった、アナタの生まれや、アナタの生き方…
…今日までに至った、アナタという人物について。
…思えば、何も知り得なかったと思いましてね。ワタクシばかりが語り、聞いて下さったような気がしていて…ワタクシは、そんなアナタの事を何も知らなかったと。

…良ければ、この機会に、教えては下さいませんか?
んー、分かりました!
確かにあんまり自分の話をした覚えもありませんしね。(うんうん、と頷き)

とはいえ、あんまり幼い時のことは覚えていないので、その辺はご容赦いただけると助かります!
それはもちろん、構いませんよ
ワタクシとて…アナタに全てを明かした訳ではございませんから

それでも、アナタの事を知る事で…ワタクシになかったものを、一つずつ…知ることが出来るような…そんな気がするのです
そ、そこまで大したことはありませんからね?はい。

一応、生まれは鉄帝らしいです。
らしい、というのはまあ、自分ではあまり覚えていないのですよね。私を拾い、育ててくれた養父がそう教えてくれました。
なんでも、国境近くで保護された、とか。
ええ、かの雪と鉄の国の生まれという事は人伝に聞き及んでおります。
文化的には、豊穣の民としてが近いと思っておりましたが…

…ふむ、養子…という事だったのですか
それはつまり……(そこまで言って、口にするのを憚った。そういった境遇を軽々しく口に出して、傷つけてしまわないかという自制心が働いたようだ)
豊穣っぽいのは、ちょうどイレギュラーズになったのとこの国が見つかったのが同じくらいのタイミングだったので、こう、ささっとこの国に入り込んだからですね!
色々と動きやすかったですし、信用もされやすかったのでこの社を譲り受けました!

ああ、えっと本当の親のことはほぼ覚えてないので大丈夫です!(気を使わせてしまった、と慌てて)
ええ、どうせ亡くなってるでしょうし?今の家族がいるだけで大丈夫ですし!(あっけらかんと告げる)
なるほど、そうでしたか…
……そう、ですか。アナタがそう言われるのでしたら、変に気を使っても仕方ありませんね

ともあれ…アナタはそんな縁に導かれ、此処へと流れ着いた訳ですか
その信仰も、育ての親御様によるものなので?
いえいえ、養父は一般的な、一般的な?天義の神父なので、信仰は正義信仰です。
私が星を信仰しているのは、幼い頃より星をみてきたこと、特異運命座標になったことで星の声が鮮明に聞こえるようになったから、です。

こちらの祈りが届く先があるのだと、知ることが出来たからですね。
そうですか…なるほど、でしたらこの信仰は正純様独自のものという事ですか…
(何かを考え込むように顎に手を添える)

…確かに、啓示が聞こえるというのは、高次元たる存在が居るという事なのでしょうね
正純様を今まで導いて下さった…という面に於いては、ワタクシも感謝せねばならないのかもしれませんね…
…しかし、それに伴う代償が痛み…というのは、少しばかり腑に落ちない所はあるのですが
ですね。私が信仰しているものを、星の社と言う場を用意して、豊穣の皆さんに教え広めました。
(むふー、と満足気に)

実際、我々ではあの夜空へ近づく術がありませんので、どなたが声を届けてくださっているのか、どの星が私を導いて下さってるのかは分かりません。
けれどまあ、声が聞こえるうちは、この痛みがあるうちは、私と星が繋がっている証左にもなりますから。
私はそれほどこの痛みを嫌ってる訳では無いんですよ?

まあ、ヴァイオレットさんみたいに心配されちゃうので親しい人くらいにしか言いませんけどね。(と、軽く頬をかき)
…なるほど
(合点がいったと頷いた)

…そう、ですね。この世界ではかの宙(そら)は遥か彼方に遠く。人の手が届く領域はこの星ですら全てではない。そんな所から天啓が響いて来るのであれば…その繋がりの証明を実感するというのも、あながち間違いではない…ですか。
(そう、言っておく事にした。元の世界の体験を鑑みると、『遥か彼方の宇宙』から聞こえてくる声がろくなものでないと思っている。けれど、此処は自分の居た世界ではない。そう頭では解っていても、反射的に否定しそうになるのを堪えて…)


……まあ、心配であることは確かですよ。痛みは大体が、快い感情ではありませんから。
しかし、気にしすぎてもアナタも困るでしょうし…ね。
ただ…事情を打ち明けて下さった誠意には報いたいです。アナタの事を知るからこそ、その痛みのフォローを…何かしら、出来たらいいなと…ワタクシは、不思議とそう考えてしまっています。
ふふ、ありがとうございます。
心配してくれた上で、そう言って貰えるなら、今日貴女にこの話をしてよかったと、そう思えます。
(嬉しそうに微笑み)

とはいえ、フォロー、となると何をしてもらえるんでしょうねえ。
ああ、えっと……

…すぐには、思いつきませんが
事情を知っているからこそ、立ち回れる事もある…のでは、ないでしょうか
(具体的に考えておらず、狼狽する。彼女にしては珍しい事だ)
……少しばかり意地悪でしたかね?
(相手の困った様子に微笑み)

なら、何かあった時は頼らせていただきます。
痛みに耐えられない時もありますし、夜間の任務で御一緒することもあるでしょうから。
…まったく、アナタにはかないませんよ(苦笑して)

ええ、少しでもアナタのお力になれるなら、それが一番です

こうして、秘密を共有して下さった事…なぜでしょうね。昔までだと、重いだけ背負いきれないと思っておりましたのに
今では…何故か、この重さが心地よい、そう…思ってしまいます(少しだけ、座る位置を変えて、正純の方へ寄った)
逆に、貴女が困った時は私に頼ってくださいね。
私の方がお姉さんですから。

ふふ、それだけヴァイオレットさんが強く、逞しくなったということではないでしょうか。
私も、貴女も、少しづつ変わっています。それは良いことばかりでは無いけれど、それでも……?(こちらへ近寄ってきた彼女に、ちらと視線を向け)
ふふ…そうでございましたねえ…
でしたら、そうですね、此方からも頼らせて頂くと致しましょう

…強く…ですか、そうでしょうかね…
ワタクシも確かに、変わってきている…それは解ります

…仰るように、良い事ばかりではないでしょう
いいえ、ワタクシの本質を鑑みるならば…それは唾棄すべき感情ですらある、理屈ではそう思っているのに…

…ワタクシは、アナタともっと近づきたいと、そう…思ってしまっています
ふふ、私としては大歓迎ですよ?
親しい方と、こうして距離を詰めることが出来るのは、ええ。あまり経験はないけれど、嬉しいですから。

距離を詰める、となると、なんでしょう。呼び方を変えたり、話し方を変えたりするのが分かりやすでしょうかね?
…恥ずかしながら、此方としても殆ど経験がなく
どのように振る舞う事が近づくという行為なのか、正しく理解はしておりません
仰るように…呼び方や話し方を変えるのが一つの手段とは思いますが…

…呼び名でしたら、想像しやすいかもしれません
なら、名前のさん付け様付けをやめてみませんか?
私はヴァイオレット、と呼んで貴女も私を呼び捨てで読んでみる、とか!
もしくはあだ名とか思いついたならそれでも構いませんよ?
はい、ヴァイオレット。

どうです?いけそう?
んっふっふー、顔真っ赤にして可愛いですねぇ。(満面の笑み)

こほん。まあ、いきなり変えるのも大変かもしれませんし、徐々にで良いのではないでしょうか。
私はヴァイオレット、と呼びますが!ええ。
むぅ…からかって…

正純さ…正純はそういう所ですよ。思えば最初から、どんどん懐に入ってきて…
…そして、そんなに嬉しそうな顔をなさるのです
此方が突っぱねているのが、馬鹿らしくなるくらいに…
ええと…。なんというか、昔からこうでして。
距離感を詰めるのも、取るのも、下手というか極端というか……。

それでも、ヴァイオレットとこうして仲良くなれたなら結果オーライ?みたいな
…(ふ、と笑い)
まったくもう、まあでも…そんなアナタだからこそ、ワタクシもきっかけを得れたようなものですからね。

こうして見事に絆されて…こんな関係になってしまったのですから
あの占いの館で出会った時、星の声とかとは関係なく、ああ、この人と仲良くなれれば、と思ったんです。
貴女がどんな人間でも、話をして、仲良くしたいなって。

もちろん、誰とでもそうなる訳では無いですけどね?
……ありがとうございますね

…アナタは存じていると思われますが、ワタクシの性は、決して善なるものではございません
それが…いずれアナタを不幸に巻き込んでしまわないかは、今でも不安に思っております

…それでも、アナタがそう思って下さる気持ちが、嬉しいと…
…僭越にも、そう思ってしまっております
……ふふ、貴女が善でないのであれば、私も似たようなものです。ただ、貴女のように身にまとっていないだけ。
それに、どんな不幸に巻き込まれようとも、私は平気です。大切なお友達のためですもの。
…ほんと、グイグイきますね
自信を持ってそうだと言えるアナタは…全く、本当に敵う気がしません

…まったく、此処を訪れて、こんな事になるなんて思いませんでした
或いは…ワタクシもそれを望んていたか…(小声)
いいえ、何でもありませんよ
……本当、このような関係が出来ていくなど、元いた世界では…考えられなかった事です

…そういえば、元居た世界の話は…しましたっけ、正純
元いた世界、といいますとヴァイオレットの出身世界のことですか。
少し小耳に挟んだくらいで、あまり詳しくは存じ上げませんが、教えていただけるんですか?
ん……
…敢えて聞かせるようなものでも、ワタクシが語りたいものでもありませんのに…ワタクシは何を申しているのでしょうかね

…いえ、或いは、アナタには知ってほしいと…
…アナタの過去を聞いたように、同じ立場になりたいと、そういう気持ち故なのかもしれません

…お聞きに、なりますか?
口をついて出てしまった言葉ではございますが…アナタが、聞いて下さるというのであれば…
…語り、聞いて頂きたいと、どうやらワタクシは…そう思っているようです
……、私は聞きたい。
正直なところ、貴女に対して全てを話できたわけじゃない。
私自身、覚えていなくて、話をしていない過去もあります。

でも、それでも、貴女がそう思っているなら、いくらでも聞きます。
全てを話さなくてもいい、それでも、貴女が私に伝えたいと思っていることは、余すことなく聞いておきたい。

だから、聞かせて?ヴァイオレット。
……(ふぅ、と息を一つ吐き。聞かせる事が決して良い事ではないと分かっていながら…)
…ありがとう、正純。では……聞いて下さい。掻い摘んでの話となりますが…
…どこから話しますか。ワタクシは元は、普通の人間だったのです
普通、とこの混沌で嘯くには、どう形容すれば良いかは分かりませんが…そうですね
例えるならば、ワタクシは元世界では、魔種のようなものと…人間のハーフだったのです

…しかし、ワタクシはそんな来歴を自覚できず、普通の人間だと思って生きていましたし、親ですら知りえませんでした
己が性に無意識に気づきながらも、善き人でありたいと願うばかりに、その性に蓋をし続けて……そして…
…ある事件で。人が普通に生きる内に出くわす事もないような『悪』に出会って…
…ワタクシの『たが』は、外れてしまいました

そうして…ワタクシは
当時いたはずの友人を、犠牲にするという形で…
ワタクシは、己が化け物であることを自覚したのです
(黙って、その話に耳を傾ける。驚き、はさほどない。
彼女が、そう、であることは、再三星の声に警告されているから。)
うん、それで?
(努めて優しく、そう先を促す。その方が話しやすいような気がしたから)

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