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鍛冶小屋スカーレット

【RP】ある日の鍛冶小屋。鉄腕の客人

何でもない今日。いつもと変わらない日常
鍛冶小屋からは鎚の音がする

海の向こうで起きた戦いも終幕し、穏やかだが騒がしい日々が返ってきた
しかし小屋の主は少々浮かない顔をしている
その悩みを忘れるためなのかここ数日響き渡る音はいつにも増して大きい

……しかし出来上がるのは鉄くずの山ばかりで心の靄は一切晴れない

「ああ、そう言えば今日は人が来るんだったか……」

研磨の手をひとまず止め、鍛冶を切り上げ母屋へと向かいこれまでに掻いた汗を流す

「酒の貯蔵は何があった……シードルでいいか?」

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 何が来い!

(真っ直ぐの突撃。間合いに入らんとする一瞬前に小さく跳ぶ。
 着地しながら身体を小さく畳んだ。
 身体を大きく開くながら前に跳躍。
 到達するタイミングをずらしての踏み込み。
 先ほどまでとはしかし、踏み込む速さが全く違った。
 そして拳の迅さも。
 一呼吸の間に先ほどを遥かに上回る手数がブレンダを襲う。)

 挑戦をさせてやっているつもりかぁ!!

(上下上上下下、止まらない。拳が止まらない。
 そう言う彼女こそ先ほどまでは手を抜いていたのか?
 その疑問には軋む駆動音と、剥離していく腕部装甲が答える。)

 貴様はいつまでそうして遠い目をしている!!
 誰を見ている!!

(きっとこの駆動を続ければ自壊する。
 ただの試合であればここまではしない――
 だが命の取り合いではないが、これは魂の取り合いなのだ。
 ならここまでだってどこまでだってする。
 そしてそうだからこそ、ことここに至り己一人が滑稽にも足掻いている様に怒る。
 そうしないと対等に戦えない己に怒る。
 ここまでしているのに平然としている相手に怒る。)

 貴様の瞳の先に“居た”奴らなど知るか!!!
 私の“武”を見ろ!!!!
 今の“私”を見ろ!!!!

(きっとその黄金の瞳には、その連打がいずこかに触れる度、魔力や気力、あるいは体力と言った類のものが喰い散らかされていくのも見えただろう。)

  わっ、たっ、しっをぉお!!!

(両手で同時に上下を撃つ。
 防いだ剣を更にこじ開けて中に入り込み、肩を掴んで跳んだ。
 そのままのけぞって――)

 見ろぉぉぉぉ!!!!!

(兜を脱ぎ棄てると、その額を、ブレンダの鼻面に叩きつけた。
 先ほどのかち上げで割れていた額は更に傷口が広がり、目の上の傷から血がぱっと舞う)

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