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鍛冶小屋スカーレット

【RP】ある日の鍛冶小屋。鉄腕の客人

何でもない今日。いつもと変わらない日常
鍛冶小屋からは鎚の音がする

海の向こうで起きた戦いも終幕し、穏やかだが騒がしい日々が返ってきた
しかし小屋の主は少々浮かない顔をしている
その悩みを忘れるためなのかここ数日響き渡る音はいつにも増して大きい

……しかし出来上がるのは鉄くずの山ばかりで心の靄は一切晴れない

「ああ、そう言えば今日は人が来るんだったか……」

研磨の手をひとまず止め、鍛冶を切り上げ母屋へと向かいこれまでに掻いた汗を流す

「酒の貯蔵は何があった……シードルでいいか?」

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(蹴りは腹部に当たった。
 至近距離であり、また彼我の体格差も含めれば当てにくいどころか悪手に近いはずなのに、彼女は上手くひっかけるように蹴りつけて来た。
 衝撃に後退し、兜の隙間からぬるりと赤い血が垂れてくる。
 矮躯の鉄騎種は未だ食い下がることしか出来ていない。
 そもそも未だに自慢の拳は一撃も届いていない)

 ――な。

(なのに目は死んでいなかった。
 腕がばしゅんと排熱を行う。しゅん、しゅん、と蒸気を断続的に吐き出す)

 ――加減を、したな?

(ばしんばしんと叩きつけるような音が腕部から響き続ける。それは断続的なものから連続したものに代わり、排熱の時だけ開いていた鱗状の装甲は開いたままとじようとせずもうもうと蒸気を吐き出す。唸るような音と共に腕がスパークし、アーク放電は可視化されている。人形のようなストレートの金髪の電荷は偏り、獅子のように逆立つ。
 それはまるで怒りそのものが立って話しているような声色だった。
 加減をした彼女への怒りだった。 
 彼女に加減をさせてしまった己への怒りだった。
 受け切って見せると言ったのに加減をした彼女への怒りだった。
 受け切って見せると信じさせられなかった己への怒りだった。
 煌々と輝く溶鉱炉のような怒りだった。
 声を荒げないのが逆に恐ろしくなるほどの怒りだった)

 チャンバー圧力オーバーロード。
 リミッターカット。
 ――雷神拳、始動。

(だから彼女は、稲光りと共に駆け出した)

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