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鍛冶小屋スカーレット

【RP】ある日の鍛冶小屋。鉄腕の客人

何でもない今日。いつもと変わらない日常
鍛冶小屋からは鎚の音がする

海の向こうで起きた戦いも終幕し、穏やかだが騒がしい日々が返ってきた
しかし小屋の主は少々浮かない顔をしている
その悩みを忘れるためなのかここ数日響き渡る音はいつにも増して大きい

……しかし出来上がるのは鉄くずの山ばかりで心の靄は一切晴れない

「ああ、そう言えば今日は人が来るんだったか……」

研磨の手をひとまず止め、鍛冶を切り上げ母屋へと向かいこれまでに掻いた汗を流す

「酒の貯蔵は何があった……シードルでいいか?」

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(この身の裡に燃え盛る感情の名前を、彼女はもう知っている。
 それは羨望であり、それは嫉妬であり、それは憧憬であり、それは……
 そう、怒りだ。汲めど尽きぬ怒りの泉だ。
 その感情を炉に燒べ、発動機に火を付け、内燃機関をぶん回す。
 各種装甲が展開し、生存に必要な最低限の諸器官を保護していく――
 己を護る為というより、相手に加減をさせない為に。
 高まった圧力は腕部へ集められ、装甲の隙間から放出された。
 バシュン、と高圧の蒸気が腕部装甲から吐き出されるのが止まないうちに、スカートを翻して振り向き、彼女は搆えを取った。
 こちらも右脚を下げ、両腕を目の高さに。
 右手は胸の前に、左手は視線の高さに。重心は踵に。
 放熱で揺らめく陽炎を眼前に据え、彼女は拳を握る)

 エッダ――
 否。
 雷神フロールリジの末裔にして、シグムンド・フロールリジが総領娘。
 エーデルガルト・フロールリジ。
 尋常に、立ち会わせて頂きます。

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