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鍛冶小屋スカーレット
憚りながら、自分は鉄騎種としては出来損いもいいところなのであります。
優れた身体能力も無く、身体の拡張性もさほど高くなく……
幸いにして多少傷は付きにくい身体でありましたが、それもまた貧弱な筋力には吊り合わず、身体に振り回される。
鉄帝という国で“そう”であるというのは……それなりに厭なことばかりなのであります。
優れた身体能力も無く、身体の拡張性もさほど高くなく……
幸いにして多少傷は付きにくい身体でありましたが、それもまた貧弱な筋力には吊り合わず、身体に振り回される。
鉄帝という国で“そう”であるというのは……それなりに厭なことばかりなのであります。
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鍛冶小屋からは鎚の音がする
海の向こうで起きた戦いも終幕し、穏やかだが騒がしい日々が返ってきた
しかし小屋の主は少々浮かない顔をしている
その悩みを忘れるためなのかここ数日響き渡る音はいつにも増して大きい
……しかし出来上がるのは鉄くずの山ばかりで心の靄は一切晴れない
「ああ、そう言えば今日は人が来るんだったか……」
研磨の手をひとまず止め、鍛冶を切り上げ母屋へと向かいこれまでに掻いた汗を流す
「酒の貯蔵は何があった……シードルでいいか?」