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けがれの巫女の家族
登場人物一覧
名前:建葉・晴明&今園・賀澄
特徴:けがれの一族こと『つづり』『そそぎ』の家族代り
設定:
晴明にとって、双子巫女とは可愛らしい妹である。自身と同じ鬼人種であり、宿命を背負った存在である二人のことは心の底から心配している。
前代の中務卿(晴明の父)である建葉・
しかし、獄人であるが故に酷い境遇にあったらしい。晴明も耳にした程度だが、彼は獄人であるけがれ巫女達を護るべく尽力し、天香の政の中で命を落としたという。
晴明が父に関して覚えて居るのは「もしも、次代の巫女達が生まれたら護ってやって欲しい」という言葉のみである。
凄惨な死については何も知らず、「今日よりお前を護る」と宣言した賀澄から未だ聞き出せては居ない。
賀澄は不幸な星の下に生まれついた双子巫女達と、同じく『至らなさ故に死なせてしまった男』の忘れ形見である晴明の父代わりのように振る舞い、慈しんだ。
彼のように双子巫女を愛してやりたいとも考えて居る。彼女達を護り、為したいことが出来るようにと支えてやりたいと考えて居るのは父と兄、両方の願いなのだ。
霞帝に言わせれば「俺の教育の賜だな!」とのことだが、晴明は「お戯れ事を」と叱りたくなる……そうだ。
霞帝は『現代日本』からの旅人だ。それでも神威神楽に居着いて長くなる。
双子巫女や晴明と共に家族団らんで食事を取りたいと口にするのは『そう言う家庭環境』で生まれ育った霞帝ならではだった。
瑞神や黄龍も時折参加するが、霞帝は出来る限り皆で食事を取りたいと提案した。
晴明は兄と言うよりも母のように双子の世話をする。つづりは好き嫌いは少ないがそそぎはそれなりにある。
嫌いな品でも食べられるようにと味付けをし、鍋を取り分けることも多い。つづりは「セイメイは何時も忙しそう」と言うが彼女達が笑ってくれるのであればそれで構わない。
二人の為を思って晴明はそれなりに料理を学び、彼女達に食事を与えている。
尚、霞帝は「セイメイ、俺はアレが食べたい」と軽い調子で口にするため晴明は「(毒等への警戒をしないとは)お戯れ事を!」と頭を抱えているというのは他の話である。