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SS詳細

<宵の狼>屍刄の魔種

登場人物一覧

ルカ・ガンビーノ(p3p007268)
運命砕き
ルカ・ガンビーノの関係者
→ イラスト

名前:ブリード
種族:旅人(狂気)
性別:不明
外見年齢:unknown
一人称:オレ
二人称:テメェ、呼び捨て
口調:だ、だぜ、だろ?
特徴:剣の形をした旅人、傭兵団『宵の狼』ベルトゥルフと同居している
設定:
 剣の形をしている旅人であり狂気に身を落としている。嘗ての世界では『持ち主に強大な力を与える代わりに対価を奪う魔剣』として畏れられていた。
 混沌に召喚され、ただの剣と成り果てたそれは絶望し、砂の都でピオニーと名乗った男にその身を委ねることとなる。
 本来ならば混沌では発揮されなかった能力は何の因果か作用するように変化し呪われた魔剣としての強大な力を身に宿すこととなった。
 ピオニーはブリードを握るべきは自分ではないと告げ、リリスティーネ・ヴィンシュタインの元に身を寄せた狂った魔剣は数奇な運命を辿った。

 元より他者に寄生してこそであったブリードの能力は弄くり回されて狂気を孕んだ怪物と成り果てた。
 寄生主に強力な力を与えるが、記憶を喰らい続ける。喰らう記憶は旧いものから奪い、感情や衝動だけを残し寄生主をただの獣へと落として行く。
 手にした者は強い狂気に当てられ続け、自我をも奪われ暴虐の限りを尽くす事となる。
 故に、寄生主となった者は本能的にブリードの力が必要になった時のみしか彼を握ることはないらしい。
 剣はけらけらと笑いながら話続ける。オレの力を借りろ、と。オレを握ればあんな奴らひとたまりもねぇぞ、と。
 その声は力を求める者であればある程に心の中に響き渡る。悪魔の囁きのような魅惑の誘い。
 何れだけの代償を求めようとも、力を求めた者にとってはブリードを所有することは垂涎ものであろう。
 リリスティーネと協力することに決めた『宵の狼』ベルトゥルフは傭兵団を強くし、身を立てるためにと敢えてブリードを手にした。
 戦闘能力の増幅は捧げる記憶の多さによって変化する。ベルトゥルフはいざとなれば、何を犠牲にしてでも戦う事を選ぶ筈だ。

 ブリードは愉快犯とも呼べる。けらけらと笑い続ける未熟な願望器アーティファクト
 万人に畏れられ続けた魔剣は今や人を絶望に落とすだけの存在となった。だが、剣にとっては其れで良かった。
 剣が一番に畏れることは所有者が喪われることだったのだから。記憶を奪い続け寄生主が廃人になろうとも、剣を振るってくれさえすればそれでいいのだ。

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