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モブから見たウィリアム・M・アステリズム

登場人物一覧

ウィリアム・M・アステリズム(p3p001243)
星に願いを

●はじめに 

 こんにちは。世界を救う『イレギュラーズ』に密着するこの企画。
 今回は流星の如く頭角を現した若き魔術師、ウィリアム・M・アステリズムさんについて密着取材です。
 ──と言っても、ご本人の取材だけでは得られない情報やモノがあるのも事実。
 そこで、今回はウィリアムさんに詳しいという方にお話を伺いました。
 それでは、ご覧下さい。

●図書館の司書・セナの話

 セナ氏は眼鏡の似合う、いかにも文学少女といった出で立ちである。

 ──こんにちは。今回はよろし……。

「はい、図書館ではお静かに。場所を変えましょうね」

 ──あ、はい。

 彼女に連れられるまま、インタビュアーは外へ出る。

「すみませんね。いきなり職場に来られるとは思っていなくて。遅れましたが、セナです。宜しくお願いします」

 ──いえ、こちらこそ。ええと、本題に入っても?

「はい。ウィリアム君についてですよね? 勉強熱心な男の子で、優秀な魔術師さんというお話を聞いてますよ」

 ──はい。そのウィリアムさんについて、もっと詳しく、お聞かせいただいても宜しいでしょうか?

「ええと……あっ。私たち司書って、重い本をたくさん運ぶので、力持ちな人が多いんですよ。
 それで、こう、山積みの本を運んでいる時、私がこう、ついふらふらっとしちゃったんですよね」

 ──はい。

「そこにウィリアム君が通りがかって、運んでやるって言ってくれたんですよ。
 お客様だし、大丈夫ですよ、って言ったんですけど、黙って運んでくれて……不愛想だけど男らしくてキュンとするじゃないですか?」

 ──ほうほう。

「そしたら秒で山積みの本を落っことして。多分、予想以上に重かったんじゃないかな……私みたいな小柄な女が運んでましたし。
 一緒に落とした本を拾ってたんですけど、その時の表情と言ったら、もう……可愛かったですよ。ショック受けちゃったんでしょうね」

 ──これはレアなエピソードですね。

「ウィリアム君、こっちのほうに来たのは二年くらい前……だったかな? 多分、それくらいから姿を見かけ始めて。
 その頃はもっとこう、尖ってたというか。結構近寄りがたい感じだったんですけど、今はお友達とよくお話してたり、丸くなったのかな~って思いますね。まあ、私から見てですけども!」

 ──いえいえ。貴重なお話だと思います。

「あと、私が図書館以外でウィリアム君を見たのは……あっ、夜だったかな。仕事長引いてて、ちょっと帰りが遅くなったときね。
 噴水広場に一人佇んで、夜空をぼーっと見上げてて。ゆっくりと夜空に手を伸ばすと、傍らの杖がほわーっと光って。
 すっごい……こう何て言うか、神秘的だしイケメンだしでしばらく固まっちゃいましたよね……」

 ──つまりウィリアムさんは星空観測が趣味、という事でしょうか。

「どうでしょうね。私がたまたま遠くから見かけちゃっただけかも知れません。
 見惚れてる間にさっと居なくなっちゃってたし……たまたまそういう気分だったのかもしれませんよ」

 ──ああ。ありますよね。そういう気分。

「あるある。無意味に空を眺めてかっこいい事呟いちゃう感じの。
 と言っても私たちのとは違って、ウィリアム君のはかなーりマジメっぽい雰囲気だったので……あの、ヘンな感じに書いたりしないでくださいよ!?」

 ──大丈夫、大丈夫です。ホントに。

「……彼、図書館に来た時、色んな魔術に関する本を読んでるんですよ。
 若くしてあんなに凄い魔術師なんて呼ばれてるのに……一体、何を求めているんでしょうね」

 ──彼にも、星のように手の届かないものがあるのでしょうかね。

「あんまり上ばかり見てないで、もっとお友達と遊んだり、年相応の事してほしいんですけどね~。私としては!」

 ──そうですね。

「勉強熱心なのはいい事かもしれないけど、司書のお姉さんは心配ですよーって書いといてくださいね。あんなによく来られちゃ、嫌でも気づくし目で追っちゃいますもん。
 ……お姉さん、『お姉さん』ですよ。ここ重要ね」

 ──あ、はい。
 
 と、正午を告げる鐘の音が鳴る。

「……あっ、そろそろ仕事に戻らないと」

 ──あ、本日はお忙しい中お時間作っていただき、ありがとうございました。

「いえいえー。では、私はこれで」

 セナ氏が図書館に戻っていく。それを見届けた後、インタビュアーも無意味に真昼の空を眺め、手を伸ばしてみた。
 彼が何を思い、その星空を眺めていたのか。
 星たちだけが、きっとそれを知っているのだろう。

●おわりに

 いかがでしたか?
 ウィリアム・M・アステリズムさんについての詳しい情報は知ることができたでしょうか?
 今後も彼の活躍に目が離せませんね。
 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

  • モブから見たウィリアム・M・アステリズム完了
  • NM名りばくる
  • 種別SS
  • 難易度
  • 冒険終了日時2019年10月01日 21時40分
  • 登場人物1人

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