ノベルマスタープロフィール
雪花石膏
クリエイター登録日2020年03月25日
自己紹介 2020年03月31日 更新
《ご挨拶》
皆様、初めまして。
雪花石膏(セッカセッコウ=アラバスター)と申します。
皆様の冒険を彩る一助となれば幸いです。
2020/03/31
参加者が見込めないため、シナリオを終了させて頂きました。
もし気にして頂けた方がいたら、ありがとうございました!
強さや経験にあまり左右されない、楽しいシナリオにしたかったのですがぐぬぬ……。
またプレイヤーの皆様の需要が掴めたらリリースさせて頂こうかなと思います!
《文章の傾向》
特に指定がなければ基本的に固めで真面目、読みやすさわかりやすさを重視した文章です。
王道なシナリオ運び、くすっとくるようなやり取り、心情や世界設定を具体的に描く事を好みます。
色彩やポーズ、服装を描写する事も好きです。
心情重視のSSに関してはどんな些細なものでも良いので、ありったけの資料を送りつけて頂けると助かります。
スマホやPCでの閲覧を想定している為、空白や改行を多く用いる事があります。
文体はもちろんですが、記号の使い方や読んでいく際のテンポ感の調整にもこだわりたいと思っております。
《リクエストについて》
プレイヤー歴が浅いため、各都市の文化や特徴、過去に起きた事件などを把握仕切っておりません。
こちらでも可能な限りお調べしますが、何かの事件やシナリオが元になっている際は、資料などをご提示頂けると大変助かります。
日常系や心情系は、積極的に対応させて頂きたいと思います。
《文体サンプル》
▶サンプル1
心情、雰囲気重視
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──烏が哭いている。
虹色に艶めく濡羽色の尾羽には、絵筆で線を引いたような一片の白い羽根があった。
片目の潰れたその烏は、一際大きく耳障りな哭き声を上げると、何処かへ飛び去っていく。
やれやれ。
肩を撫で下ろし、また瞳を閉じる。
けれど心地よい微睡みの中には、もう戻っていけそうに無かった。
眉根を寄せて、ゆっくりと瞳を開く。
明るくも暗くもない、瞼の裏側のような虚な空間があった。
片脚を踏み出す。
そうして、つま先から膝、太腿、腰、手と徐々に視野を上げていく。
(何だ、これは?)
人間。男。
そんな言葉が浮かんだ。
かさついて節くれだった両手を広げ、顔があるはずの位置を探る。
酷く冷えた指先で注意深く自分の顔を確かめた。
(自分?)
不可思議な感覚だった。
ずっと、あたたかい海の中で心地よく眠っていたのに。
個としての存在なんて、無かったはずだ。
そう思った瞬間、身体が重くなった。
いや、身体というものを今ようやく認識したのだ。
重さに耐えかね、受け身すら取れず無様に転ぶ。
今まで身体の重み全てを委ねていた紐を、ぷつりと切られたような。
全身に走る痛みで、この空間と己は完全に別の存在になった事を理解した。
ふと、一片の黒い羽根がふわりと舞って、目の前に落ちてくる。
あの烏が落としていったのか。
艶やかなその羽根の閃きに、何者かの幻が見えた気がした。
手を伸ばしてそっと手に取ると、閃光のように誰かの記憶が自身に巡っていった。
覚えのない人物との歓談、視界が僅かに揺れるのはこの記憶の持ち主が笑っているせいだろうか。
(無くしてはいけないものだ)
何故か、そう思った。
少し遠くにも同じ羽根が落ちているのを見つけ、まだ上手くいうことのきかない身体をどうにか動かして拾っていく。
閃光。そして記憶。ただひたすら繰り返す。
途方も無く歩き続け、抱え切れない程の羽根を拾った。
ふと視界の隅で、何かが光る。
眩く煌く白銀の羽根だった。
何か、特別な物のような気がした。
輝きに魅せられたように、手を伸ばす。
(っ!?)
焼けるように目が熱くなり、役目を忘れたように静かだった心臓が飛び出さんばかりに脈打つ。
記憶の中の人物は至って冷静に見えた。
けれどその心の中は、猛り狂う荒波の様に乱れていた。
葛藤と後悔の記憶。
混沌とした感情を持て余し、自らで傷を付け、その痛みこそが真実だと、抱え込んでいるようだった。
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▶サンプル2
バトル、ダーク、魔法少女、バッドエンド
(実際のSSではPCの死亡は描写できません)
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「さーて、お仕事の時間ね。 張り切っていかなくちゃ」
可憐な薄桃色の髪を片手で払い、眼下に広がる光景へ少女は笑みを向ける。
少女が仁王立ちするサイケデリックな色彩のキノコ群の下には、子供の工作のような見た目の異形──“魔物”がうごめき、地面を這いまわっている。
常人であれば怖気に支配されそうなその光景にも全く動じず、ガーリーな衣装の裾を揺らして、年頃の少女が持つには些か物騒なマスケット銃を軽々と構えた。
──鹿淵ほむら。
何を隠そう、彼女は人知れず悪と戦う“魔法少女”なのである!
軽やかな銃声が響き、撃ち抜かれた粘土のイモムシ魔物から絵の具のような青い体液が飛び散る。
キノコを足場に飛び上がり、豊満な矮躯を柔軟にくねらせ、空中でマスケット銃を無数に召喚していく。
逆さのアティテュードのような姿勢で一指し指を魔物へ向け、親指と中指で軽やかなフィンガースナップを打ち鳴らす。
浮遊したマスケット銃のトリガーが一斉に引かれ、絨毯爆撃を受けた魔物達が鮮やかな体液を撒き散らしていく。
「あら」
住処を荒らされたことに激怒したのか、ペンキで塗ったような鮮やかなアリ魔物が地面からわらわらと現れ、着地したほむらを囲む。
劣勢とも言える状況にも慣れているのか柔和な笑みを浮かべたまま、飛び掛かってきた一匹目の頭を銃で吹き飛ばし、後ろ手に銃口を向け立て続けに二匹目も撃ち抜く。
魔物も同胞の死に怖じず、ほむらへと襲い掛かる。
「女の子と踊りたいなら、もっとスマートなエスコートじゃないと」
軽やかなステップで駆け、アリ達の攻撃を回避しながら正確な射撃で次々に撃ち抜いていく。
旗色の悪さを悟ったのか、捨て身の突進をする個体とその後ろから追撃する個体が現れる。
魔物だてらに連携して攻撃してくる戦法も、かつて魔法少女業界ではそれなりに名の知れた先達であったほむらを動揺させるには至らない。
積みあがっていくアリ達の死骸の上を舞い、回旋曲を奏でているように鳴り止まない銃声が空間に響く。
そうして、数刻の後。
ほむらは「ふー、多かったー」と息を吐き出しながら両手の得物から手を放す。
動くものが何もいなくなった空間にカランと軽い音が響く。
打ち捨てた無数のマスケット銃が、さながら墓標のようでもあった。
これで大半の戦力は殲滅できたはずと周囲を見渡し。
服についた埃を払いながら、空間の奥へと足を進める。
しばらく駆けたところで、巨大化した草花が咲き乱れるエリアに辿り着く。
目を閉じて魔力の流れを追うと、どこかに強い反応を感じる。
どうやら此処に空間の“核”があるらしい。攻略は近そうだ。
「今日は早く終わりそうかな? だったら帰りに何かスイーツでも……」
草花の間を駆けながら夢想していた所へ、頭上から黒い影が差す。
重量級の何かが降ってくるのを宙返りで避ける。
地響きを鳴らし、リボンの巻かれたムカデのような魔物が威嚇するように牙を打ち鳴らしている。
「真打ち登場、ってことかな!」
マスケット銃を召喚し、構えを取る。
敵と認識したのか、猛スピードで突進してくる魔物。
衝突の寸前で素早く跳躍し、回転の運動エネルギーを乗せながら頭部へ目掛けて銃床による打撃を叩き込む。
魔法少女故に驚異的な身体能力を持つほむらの一撃に、魔物が苦悶の声を上げる。
せめてもの反撃と、噛み付こうとする魔物の口へ召喚した無数の銃口を突っ込み、トリガーを引く。
「がっつく男の子は嫌われるのよ?」
最後の番人と思しき魔物を倒し、空間の最奥と思われる場所へ足を踏み入れる。
見上げると、葉と茎の間に巨大な繭が張り付いており、内部には幼虫らしき影が動いている。
目的のものはこれで間違いはないだろう。
「ちょっと可哀そうだけど……これもお仕事なの」
苦笑を浮かべながら片手を天にかざし、魔力を練り上げていく。
白い発光と共に、ほむらの何倍もの大きさのマスケット銃が召喚される。
「それじゃ……おつかれさま」
ほむらの必殺技《ファイナルショット》が轟音を響かせ、閃光と共に繭を撃ち抜く。
撃ち抜かれた穴からドロリとした白い体液が流れ出し、影も動きを止めた。
これで役目を終えたとほむらが踵を返す。
けれど。
幾ばくも経たないうちに、ほむらの背後で地面へ流れ出た体液がうごめき、静かに形を成していく。
ぽたり。
「え」
雫の落ちる音でほむらが振り返ると、再生した幼虫が巨大な口を開け涎を垂らしていて。
ばくん。
金の瞳を大きく見開いていたほむらの頭を、一口で噛み切る。
あふ。
首と胴が分断され、喉元から血と空気があふれ出たような声がほむらから漏れる。
幼虫は獲物の味に狂喜乱舞するが如く、空間中を暴れ回った。
主を失い地に落ちたマスケット銃が巨体に踏み付けられて、華奢な装飾を無残に散らして粉々に壊れていく。
しんとした、静寂が落ちて。
何かを嗅ぎつけたのか、地底にいた魔物達が蠢き合いながら、地上へと顔を出す。
無造作に転がる矮躯にむらがり、余すところなくむさぼっていく。
──こうして、一人の魔法少女がその命を散らし、虚無へと消えていった。
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依頼結果
総依頼数:1
VERYEASY:0EASY:0NORMAL:1HARD:0VERYHARD:0NIGHTMARE:0
完全成功 :0大成功 :0成功 :0失敗 :1大失敗 :0結果待ち :0
リプレイ挿絵
SS挿絵
SS発注
得意なSSジャンル
バトル/シリアス/ほのぼの/ダーク/えっち/恋愛/NL/BL/GL