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シナリオ詳細

夏のトマト祭り

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●トマトが飛ぶ
 フリアノンの草原の上を、デミワイバーンが飛んでいる。
 色々と大変な状況の覇竜ではあるが、それはそれとしてそこに生きるモノの日常が消えるわけではない。
 特にデミワイバーンのようなクソザコは大きな流れになど関われるはずもなく。
 のんびりと飛んでいたデミワイバーンは、何かが飛んできたことに気付き回避する。
 飛んできたものは、放物線を描いて地面に落ちていくが……特に破壊力のあるものではない。
 真っ赤で、しかしなんか熟しすぎている感のあるそれは……トマト。そう、トマトだ。
 熟しすぎたそのトマトを投げてきたのは、草原の上に立つサルのようなモンスターだ。
 何匹かいるそいつらがトマトを投げてきたようだが、サルたちはデミワイバーンを見ると一斉にトマトを投げてくる。
 ブレスを吐くのは簡単だが、なんか相手したくない。
 そう考えたデミワイバーンは高度を上げて何処かへと飛んでいくが、それを翼持たぬサルが追いかけていけるはずもない。
「ウキー……」
「ウキキー……」
 それを見て悔しそうに、あるいは残念そうにサルたちは何事かを言い合う。
 そんなにトマトをぶつけたかったのだろうか? どうもそんな感じだが……サルたちはそのまま、フリアノンへと歩いていく。まるでそれが最初から目的であったと言うかのように……!

●トマトを投げよう
「まあ、そんなわけでトマトの季節なわけじゃが」
 『フリアノンの酒職人』黒鉄・相賀(p3n000250)は『挫けぬ笑顔』フォルトゥナリア・ヴェルーリア(p3p009512)にそう切り出す。
 相賀の背後にはトマトが山と積まれており、しかしそれがどうも食用には向かないものであることは一目瞭然だった。
 いかにも全身から「たべられないよ!」と主張しているそのトマト。いったいこれをどうしようというのかがフォルトゥナリアには分からない。
「確かにトマトの季節だよね。トマト、ナス……そろそろカボチャも?」
「うむ。ちなみにコレはトマトもどきというんじゃがな」
「あ、トマトじゃないんだ」
「トマトはほれ、そっちの山じゃ」
 なるほど、そちらには美味しそうなトマトが積んである。しかしそうすると、このトマトもどきはいったい……?
「実はのう、この季節になるとサルモドキどもがトマトもどきを投げにくるんでのう。去年は儂が追い返したんじゃが、どうにも今年は数を揃えてきたみたいでのう」
 そう、サルモドキ。覇竜に存在する悪戯好きのモンスターだが、この時期になるとトマトもどきを投げに来るのだ。
 その行為自体に意味があるわけではなく、単純にトマトもどきがあるので投げに来たのだろう。
 壁に投げるよりは人に投げる方が面白い。まあ、そんなところだろうか?
 実害は掃除が大変というくらいだが、一応相手はモンスターだ。トマト投げで満足するなら、そのルール上で帰ってもらうしかない。
「あ、もしかして」
「うむ、よろしくの」
 フォルトゥナリアの手のひらにトマトもどきを乗せると、相賀は肩の荷が下りたとでも言いたげなスキップで何処かに去っていくのだった。

GMコメント

というわけでトマトもどき投げ合戦です。食べられないトマトなのでいろんな問題をクリアーです。安心ですね!
サルモドキとトマトもどきを投げ合って、穏便に帰っていただきましょう。
なお無事に依頼を遂行すると好きなだけ本物のトマトを食べられるらしいです。
作りたてトマトジュースもあります。飲みたい気持ちが残ってるかは知りませんが!

●サルモドキ×20
サルみたいなモンスター。投擲が大得意。消える魔球とか分身魔球とかも投げてきます。
トマトもどき投げ合戦が大好きで、そのルールでやっている間はトマトもどきしか投げてきません。
トマトもどきまみれになると負けを認めて帰っていきます。
なお直接攻撃を仕掛けると全長10mのパワー型モンスターになるので、大人しくトマト投げで勝ちましょう。

●トマトもどき
トマトにそっくりだけど食用には向きません。
果肉がなんかねっちょりしてて、防犯用インクボールとかのほうが似ています。
水で洗えば落ちますが、なんかヤな気分。
こっちにも向こうにもたくさんありますので思いっきり投げましょう。

●与太ですか?
与太です。思う存分遊びましょう。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 想定外の事態は絶対に起こりません。

  • 夏のトマト祭り完了
  • GM名天野ハザマ
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2023年07月08日 22時10分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

ノリア・ソーリア(p3p000062)
半透明の人魚
アクセル・ソート・エクシル(p3p000649)
灰雪に舞う翼
ニル(p3p009185)
願い紡ぎ
もこねこ みーお(p3p009481)
ひだまり猫
フォルトゥナリア・ヴェルーリア(p3p009512)
挫けぬ笑顔
エーレン・キリエ(p3p009844)
特異運命座標
ユーフォニー(p3p010323)
竜域の娘
アンジェリカ・フォン・ヴァレンタイン(p3p010347)
アーリオ・オーリオ

リプレイ

●トマトを投げよう
「あらあら、まぁまぁ。お遊びが好きなお猿さん達ですのね! えぇ、えぇ。美味しいトマトを投げ合うお祭りは故郷にもありましたので心得ております。美味しいですよね、トマト。トマトソースを絡めたパスタはとても美味でございます。勿論何にでも合うパスタだから成せる偉業ですが。さて、楽しい祝宴を始めましょう」
「トマトもどき合戦のルールは直接攻撃以外はなんでもあり。こちらだけ陣地で相手しても、空を飛んでも、ちょっと変わったトマトもどきが投げられたとしても問題ないよね! そちらにも自分の住処が被害を受けない得があるんだし!」
 そんな『アーリオ・オーリオ』アンジェリカ・フォン・ヴァレンタイン(p3p010347)と『挫けぬ笑顔』フォルトゥナリア・ヴェルーリア(p3p009512)の声が響くが……そう、トマトである。
 トマト。夏の野菜としては定番ではあるが、色々な調理法で一年中親しまれている野菜である。
 真っ赤なその情熱の色は、人によって様々な顔を見せる。たとえば『半透明の人魚』ノリア・ソーリア(p3p000062)の場合も、しっかりとしたイメージがあるようであった。
「わたしの 好きな トマト料理は 酸味いっぱいの トムヤンクンですの レモングラスと トウガラシのつくる すっきりとした 酸味と 辛味のなかに トマトが まろやかなコクを つくり出してくれますの 暑い夏には うってつけの味を ぞんぶんに たのしめるように…… トマトもどき投げ合戦…… うけて立ちますの!」
「ヘスペリデスでは覇竜の存亡を賭けているというのに、こちらはのどかなものだな」
 俺は好きだぞ、この国のそういうところ……と『特異運命座標』エーレン・キリエ(p3p009844)は呟く。
 今日のエーレンはノリアとのコンビを組んでおり、互いに空中へと飛行していた。
 視線の先では、すでにサルモドキたちがやってきている。そう、ノリアの言う通りに今日はトマトもどき投げ合戦である。
 食べられないトマトなので後でスタッフが美味しくいただく必要もない。
 そして今日のノリアはたくさんのトマトもどきを箱につめて空高くまでおよぎ上がっていく。
「きょうの わたしは…… 空中空母! わたしが トマトもどきの 補給基地に なれば……エーレンさんに 地上にもどる 手間なしに ずっと 空中から トマト爆撃を しつづけてもらえますの」
 いいながらノリアは首を傾げてもいた。
「もっとも……これを トマトもどき投げと呼んで いいのでしょうか……?」
 だからこそノリアは高度を上げていってサルモドキたちがトマトもどきを投げられる高さを探っていた。
「すこしとはいえ 当たる可能性のある 高さなら トマトもどき投げとして みとめられるでしょうから……もちろん この高さでは 補給時に エーレンさんも 当てられてしまいますの……ですけれど わたしなら 多少 トマトもどきが あたったって 簡単に落ちたりは しませんの! ですから……補給中は エーレンさんをかばって 無事に 補給を おえてもらいますの! これで 勝利は 確実でしょう……」
 そんなことを言うノリアだが、幸いにもサルモドキたちはかなりの剛腕のようだ。先程からノリアにべしべしトマトもどきが当たっている。
「結構剛腕だな……しかし当たっても何の痛みもない」
 平和すぎる、と言いながらもエーレンはトマトもどきを手の中で遊ばせる。
「鳴神抜刀流、霧江詠蓮だ。全力でお相手するぞ、サルたち!」
 エーレンはモード・シューティングスターで機動力を引き上げ一気に急降下、進路を読まれないようにランダムにジグザグに動きながら偽トマを次々と投げつけていく。
 命中か否かに関わらず弾切れと同時に急上昇することによる、機動力を活かした急降下爆撃ヒットアンドアウェイ。
 高空にはノリアが運搬性能を活かしてトマトもどきを山ほど抱えているのでそれを受け取り急降下爆撃を繰り返そうというのだ。
 つまり補給役を随行しているということであり、当てやすいと同時にサルモドキによる対空トマトも受けやすくはある……!
(事が終わればさっさとシャワー浴びるとしようか)
 ちなみに、そんなエーレンやノリアと少し離れた場所では『灰雪に舞う翼』アクセル・ソート・エクシル(p3p000649)もまた飛行していた。
「おいしいものがいっぱいの覇竜に、トマトもどきなんておいしそうでも食べられないものがあるなんてねえ。しかもこう……当たると嫌な感じのやつが。まあ本来は危ないモンスターを穏便に撃退できるなら、便利なアイテムみたいなもの……かな?」
 確かにアクセルの言う通りではあるだろう。普通に戦えば危険なモンスターが食べられないトマトを投げるだけでどっかに行ってくれる。こんな素晴らしいことはない。実にピースフルだ。
「というわけで、攻撃とかはせずにトマトもどき投げ合戦に持ち込むよ! オイラも空からトマト爆撃! ワイバーンに投げられなかった残念さを晴らしてもらうのも兼ねて、空中戦を挑んでいくよ!」
 ……空中なら分身魔球とか消える魔球とか、ベーシックにカーブとかを投げられても嫌な投球は比較的避けやすいだろうし、とアクセルは呟く。アクセルが単騎で挑んでいるのも、ある意味ではサルモドキへの接待のようなものだ。
  幸いにもダメージがほぼ無いのも分かっているし、避けるだけではなくてある程度はサルモドキが投げたトマトを受けて投げ合ったりしているのも同じ理由だ。当たらないだけじゃつまらないだろうしね、という配慮だ。そのせいかサルモドキも楽しそうだ。
「ウキー!」
 気のせいか声も弾んでいる気がする。戦いとは一方的なばかりではいけないということなのかもしれない。
 更にはアクセルの投げるトマトもどきも、単に落とすのではなくて飛ぶ勢いを合わせて投げつけたり投げ落としたり、サルモドキが見たことのない感じの投擲技術を見せようとしていた。まさに気遣いの鬼である。
 そして、今日は『あたたかな声』ニル(p3p009185)もちょっと浮きながらトマトもどきを投げていた。
「トマトはたべものです。たべもので遊んじゃだめなのです。トマトをぶつけるのはよくないとおもいま……トマトじゃなくてトマトもどき?です? ならいいのでしょうか……食べられないトマトもどき、さみしいですね」
 そんなことを言っていたニルではあるが、もうすっかり気を取り直して保護結界やオルド・クロニクルも展開していた。
(……トマトもどきがべちゃってなるのは防げないでしょうけど、ちょっとでも、お片付けが楽になるといいのです)
 そんなニルはふわっと浮いて躱したり上からトマトを投げてぶつけたりといった戦術だった。
 足元がべちゃべちゃでも転ばないようにするためのものでもあったが、今のところ効果は抜群といったところだ。
「ウキー!」
「ウキキー!」
「あっ」
 気が付くとファミリアーにもトマトもどきを投げているが、中々にコントロールがいい。
 というか、物凄くコントロールがいい。デミワイバーン相手に投げようとしていただけはあるということなのだろう。
(全身べちゃべちゃになっても、これはこれで楽しいかもって思います)
 ならば、楽しくぶつけ合わなくてはもったいないとニルは思う。
「ニルは、まけていられないのです。えーい」
 白熱するトマト投げは、まだまだこれからだ。

●トマトな季節
 『ひだまり猫』もこねこ みーお(p3p009481)も、トマトもどきをこれでもかと投げ続けていた。
「……にゃあ、べちょってしますにゃ……お返しですにゃー!」
 べちょっととするのは嫌ではあるが、一定以上を超えるともう気にならなくなってくるのは不思議なものだ。
「トマトもどき投げ合戦……べちょべちょになってるけどサルモドキに無事に帰ってもらえるよう、頑張りますにゃ! 美味しいトマトも楽しみですにゃー!」
 そう、この後の楽しみがあるからこそトマトもどき投げも楽しめるというものだ。
 楽しむ。それに関しては皆かなりのものだとみーおは素直に思う。
「皆すごいですにゃ……遮蔽物作ったり、空中から爆撃したり……イレギュラーズはすごい人達だらけで面白いのです、にゃっ」
 言いながらもみーおはトマトもどきを投げていく。
「みーおも頑張りますにゃ、とにかくトマトもどき投げえいえいですにゃ! 動物疎通でもサルモドキの言葉わからないけど投げまくりですにゃー!」
 動物疎通でも「ウキー」は「ウキー」だったらしい。何も考えていないのかもしれない。さておいて。
 今みーおが言った遮蔽物とは、フォルトゥナリアによるものだった。
「トマトを食べたいけれど、トマトもどき合戦でサルモドキさんに勝つまではこのトマトもどきを投げ合うしかない。頑張っていくよ! トマトを食べたい気持ちに不可能はない!」
 そういうことらしいが、そんなフォルトゥナリアは陣地構築で遮蔽物、人が隠れられる程度の穴を作成していたのだ。
「ロバちゃんにも手伝ってもらうよ! トマトもどきが当たる回数は少ない方がいいからね!」
 ロバちゃん一号にそんなことを言いながら作った遮蔽物は中々に役に立っている。
 縦軸、遮蔽物を使用し敵に的を絞らせないようにするフォルトゥナリアだが、集中攻撃を防ぎたいし潔く受ける場面もある。
「ウキー!」
「このー!」
 トマトもどきでべっちゃべちゃになっても、フォルトゥナリアの情熱は消えたりしないのだ。
「なに、こんなことでトマトを食べたい気持ちが消えたりなんてしない!!  勝ってトマトを勝ち取ってみせる!!」
「そうですね♪ それにしてもトマトもどき……毎年投げに来るのは困っちゃいますね」
 『相賀の弟子』ユーフォニー(p3p010323)も、言いながらトマトを投げていたが……そこでふと思いついたようだった。
「ふむ……ならば」
 壁に投げるよりは人に投げる方が面白い。ユーフォニーが辿り着いたのは、その真理だ。
「それなら「ひとつずつ投げるよりまとめてえいってする方がもっと面白い」ですね! えーいっ!」
 領地から持参した大きいタライをトマトもどきの山にガッとしてガバッと山盛りに掬い上げ力の限り何度もバラ撒くユーフォニーだが、射程距離が短くなる代わりの散弾だ。射程距離にさえいれば避けるのは難しくなる。
「タライの縁に当たって潰れても問題無いです。だってもどきですから♪ って、ひゃー!」
 しかし攻撃力の高い相手は狙われるもの。あっという間に真っ赤になっていくが、ユーフォニーだって負けはしない。
 そう、頭脳戦だってするのがユーフォニーだ。
 サルモドキがトマトもどきを投げようとしたタイミングを狙って星夜ボンバーをドーン! と鳴らして妨害を狙っていく。
「猫騙しならぬサルモドキ騙しです! サルモドキ騙し禁止ってルール、聞いてないので合法です!」
 そうして動きが止まれば、出すのは今回の秘密兵器だ。
「トドメの一撃はペンキで表面を赤く塗って改造しておいた愉快玉! 赤くて丸い、つまりこれもトマトもどきです。トマトもどきなんです! スプーン的な何かが刺さってます? そんなこともあります、だってもどきですから♪ これをサルモドキさんたちのど真ん中へ全力シュート! 思いっきりドカンとやっちゃいましょう……!」
 楽しんだもの勝ちです! と叫ぶユーフォニーだが、それもまた「アリ」である。
 そう、アリだ。たとえばアンジェリカのように投擲されたトマトモドキを全て回避せずに受けるのも、アリだ。
「この身が紅に染まる程、より信仰心が高まる気がしますので。はい」
 そういうことらしいし、そんなアンジェリカはズンズンとトマトもどきを持ってサルモドキたちへと真正面から叩きつけにいく。
「外してしまうのはもったいないですからね。飛び散る鮮汁の一滴までも赤く塗ってあげましょう! ラ・ピュセル! ラ・ピュセル!」
 為すべき宿命があるのです。知らんけど。ともかく握りしめたトマトを直接擦りこむ事も躊躇わない。
 ドキドキ☆Hadesめもりあるも持ち込んでいて、アンジェリカは本気である。
「大丈夫です、今日限りは神様も戯れを許してくれるでしょう」
 そう、誰だって許してくれるだろう。これはそういうお祭りだ。そしてサルモドキたちが満足して帰っていけば……次は本物のトマトでお料理の時間である。
「美味しいパスタを作りましょうか! ええ! 良い響きです、パスタ。丁度良く調味料や調理器具にパスタやレシピ本もありますので! 遠慮なく! 料理作りますので! さぁ! さぁ!」
 押しの強いアンジェリカの手には『おいしいパスタの作り方』がある。バッチリだ。
「それと余ったトマトモドキも有効活用しましょうね、勿体ないですから。食用には向いてないそうですが、そこを何とかするのが私達の役目! ギフトの「歓喜の祝宴」にて液状にしたトマトモドキを美味しい葡萄酒に変えてしまいましょう! お酒が苦手な場合はアルコールを飛ばして葡萄ジュースにもできますね」
「トマトジュースはちょっと遠慮だから助かるかなあ」
 アクセルはそんなことを言うが、実際トマトジュースは好き嫌いが出やすいのでアンジェリカの気遣いは流石と言えるだろう。
「トマトもどきが葡萄酒に! アンジェリカ様、すごいのです! わぁい! トマトもどきもちゃんと「おいしい」のですね。ニルはとってもとってもうれしいです……トマトのお酒もあるのですか? あったら飲んでみたいです」
 ニルがそう喜べば、アンジェリカも微笑む。
「ふふ、今日は皆でトマトパーティーですね!」
「ああ、運動の後には旨いものを食わねばな」
 エーレンも言いながら手際よく調理を進めていく。
「まずトマトソースだな。ニンニクと玉ネギをオリーブオイルで炒めて香りと甘みを引き出したら、予め水煮にしておいたトマトを投入。トマトは軽く潰して具材感を出そう。他の料理をする皆の分もたくさん作るぞ。協力してくれたノリアのためにトムヤムクンもだ」
「いとしの ゴリョウさん仕込みの 料理スキルで トムヤンクンづくり 手つだいますの!」
「ああ、助かる。薄切り玉ねぎとニンニク、ショウガ、丸ごとの海老も炒めて旨味を引き出す。
トマトを潰しながら煮込んでスープにし、レモングラスとライム果汁で酸味を引き立て、魚醤とパクチーで仕上げよう。赤唐辛子はほんの少し、な? 勿論、トマトそのままの旨味を堪能するカプレーゼも忘れてはならん。スライストマトに新鮮なチーズを合わせオリーブオイルをかけ、味付けは最小限だ。くり抜いたトマトに旬の魚介を詰め、チーズを載せた上でオーブンでじっくり焼いてグラタン風にしたものも作ろう。この材料ならピザもできるな。ピザ生地にたっぷりトマトソースを塗って、チーズとバジルを大胆に散らして焼けばもう美味しい……と、張り切って作りすぎた。相賀翁もどうだ?」
「ほっほっほ。ではお呼ばれしようかのう」
 そんな会話をエーレンと相賀がしている横では、ニルも調理をしていた。
「トマト料理っていろいろあるのですね! みなさまのつくるごはんに、ニルはわくわくが止まりません! ニルは蓋になる部分を切って、中身をスプーンでくり抜いて、穴があかないくらいに底を切って平らにして……トマトの器の完成です! 中に何を詰めましょう? サラダを詰めても、お肉を詰めて焼いても、きっと「おいしい」のだと思います」
 そう、お肉を詰めて焼いたとしても美味しいだろう。みーおもその横で頑張っている。
「トマトを切って、ハムやレタス等と一緒にパンにはさみますにゃ。このパンはみーおの手作りなのですにゃ!」
 そう、みーおは自分が焼いたパンやハムや野菜等を持参していた。
 タオルと着替えも持参し覇竜集落フリアノンに預けていたので、今のみーおはしっかり綺麗である。
「皆のトマト料理も美味しそうですにゃ」
「食べてみるか?」
「にゃー、美味しいですにゃ……嬉しいですにゃー」
 調理中の味見にと一口くれたエーレンの料理を食べて、みーおは喉をごろごろ鳴らす。
「みーおももっと何か作ろうかにゃ? わくわくうずうず」
 そうして出来た料理は、どれも素敵なものばかりだ。
「カプレーゼは生のトマトをより味わえる。チーズと生のトマトの相性が良いよね。トマト酸味とチーズは友だち。シーフドトマトグラタンとピザも美味しい!  海の幸の食感と旨味!  そしてピザのバジルの独特の風味!  どれもトマトを引き立ててくれる! トマトパスタは絶妙に茹で上がったパスタに具材感のあるトマトソースが絡まってこれまた美味しい! そして汁物のトムヤムクン! 2つとも美味しい!  酸味と辛味が絶品だね! トマト、ハム、彩りのある野菜達のサンドイッチも美味しい!  トマトのジューシーさが引き立つよね! もう料理全部美味しいよ!  本当に最高!  みんなありがとう!!」
 パクパク食べていくフォルトゥナリアは、本当に幸せそうに食べていく。
「配膳や洗い物、その他雑用は任せて!  資料検索で莫大だとしてもしっかり熟すよ!!!」
「私も今日は洗い物やお片付けを担当します! 新鮮なトマトを使った料理……どれも美味しくて元気が出るものばかりですね♪」
「夏のトマト、美味しいですにゃ。またこうやって色々楽しみたいですにゃー!」
 ユーフォニーとみーおも楽しそうに、そして美味しそうに食べていく。
 こんな日々が続けばいい。そう思える素敵な……そんな、夏の一日であった。

成否

成功

MVP

もこねこ みーお(p3p009481)
ひだまり猫

状態異常

なし

あとがき

天野はトマト味ならナポリタンが好きです。

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