シナリオ詳細
<希譚・別譚>第一夜、語り部夜に非ず
オープニング
●音呂木
音呂木(おとろぎ)。
それは希望ヶ浜に古くから存在しているという神社の名前である。
その名の由来は神社境内に存在している神木からとされており、『神々が神木を目指してお通りなさった』という意味合いで御路木(また、神木が天の世界に繋がっているとされお通りなさるという意味で『戸路来』)と呼ばれていたらしい。
それが転じ『御途路来』となり、現在の漢字が当て嵌められたと言われている。
――だが、本当に其れだけであろうか。
名に意味があるのは確かなことだが、後生にて当てられた漢字にだって意味はあろう。
少なくとも、だ。『音』の字に意味を持たすのは当たり前のことである。
「私は真性怪異の名を呼びません」
居住いを正した音呂木・ひよの(p3n000167)は静かな声音でいった。
「音とは即ち、言霊。私は音呂木の巫女です。故に、この言葉は力となる。
音呂木の神……いいえ、言い換えましょう。『音呂木神社が祀る真性怪異』は言霊の力を有しているのです」
音呂木神社は希望ヶ浜ではその名を良く知られている。怪異に厭われ、怪異を怖れさせるだけの存在であることは確かなこと。
ならば、まず、悪性怪異について紐解こう。
悪性怪異:夜妖<ヨル>とは希望ヶ浜の敵勢対象の総称だ。それは外部ではモンスターなどと呼ばれることが多いだろう。
其れを束ねる真性怪異は神様等と総称されることが多い。所謂『大精霊』や『神霊』に近しく現代日本では心霊現象の大元たる神意。
困ったときには神頼み。信仰心。そうした物を引き金とし実体化したモノは成り立ちは様々ではあるが強力である。
ひよのは言う。
音呂木の祀る神は希望ヶ浜がその名を付けられた頃より存在していたのだと。
故に、それは強力な存在だ。
――神には捧げるべきは何か。
「そろそろ希譚について、きちんと話さねばなりませんね。
希望ヶ浜怪異譚。それは一冊の手記を紐解いたモノです。
作家、エッセイストを名乗って居た男『葛籠 神璽』の遺した足跡。
その先には石神地区が、逢坂地区が、両槻と呼ばれた地域が、その他にも様々ありますが……音呂木、この地についてだけ一説」
ひよのは言った。
「そも、この手記は。『希望ヶ浜怪異譚』とは言霊を司る音呂木の神への捧げ物であった」
――と、言う事で。
ひとのはにんまりと微笑んで神社の境内にイレギュラーズを呼んだ。
「百物語を致しましょう。簡単な話でも良いですよ。
皆で一つの話を作り上げても、聞いた話でも良いですし、思い浮かばなければ私が水夜子さんと集めた怪異の話もあります。
必要なのは『誰かが話すこと』なのです。
皆さんの声で、言葉で、音呂木の神様に怪談話を捧げていって欲しいのです。
簡単な儀式ですよ。……どうして、こんな事をするのかと問われてしまうと困るのですが……まあ、簡単な返答だと一言です」
ひよのは蝋燭を並べながら顔を伏せた。
「そろそろ、供物を用意せねばこれまで『借りてきました』から、ね?」
- <希譚・別譚>第一夜、語り部夜に非ず完了
- [注:繙読後、突然に誰かに呼ばれたとしても決して応えないでください。]
- GM名夏あかね
- 種別 通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2023年06月16日 22時05分
- 参加人数8/8人
- 相談0日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(8人)
サポートNPC一覧(1人)
リプレイ
●
「そぉ。記録か」
『闇之雲』武器商人(p3p001107)は微笑んだ。で、あれば――だ。電子の海などはさぞ心地が良いだろう。
電子メールとは、手紙よりも安易に送信がしやすい。物理的なポストであれば、日々の暮らしの中で必ずや目にすることが多いだろう。
と、言えどもメールとは無秩序に相手の住所とも呼べるメールアドレスに送信されるものである。手で投函するポストよりもより容易に届く。
メールフォルダに重なってゆくメールの全てに目を通しているだろうか。迷惑メールにプロモーション、各種届き続けるメールの閲覧は行って居るか。
件名さえ何気ないものであれば、何事も思わず開封してしまうだろう。
それが呪いであったならば? 何気なく開いたそれから伝播するものがある可能性も捨てがたい。
「チェーンメールと呼ばれているものですね。再現性東京2010の頃は良く流行していました」
「おやまァ――目にも見えないそれは広がり続ける呪いのようだね」
お気軽に作り上げられる呪詛。人から人へと渡り、何処から始まったのかさえ分からぬ儘に伝播していく。
そういえば、その悪戯メールは誰が作ったのだろう?
入り口が分からないのであればそれを悪戯であると捨て置くことも難しい。
なんたって呪いとは重ければ重いほどに都合が良いのだ。その重さも罹るまで計り知れない。
未知の病のように蔓延し時折其れが大口を開いて待っているのだ。
……目にも見えぬか良いが送付した呪いであったならば、それは見知らぬうちに傍らに存在するのだろう。
「うーん、なんか最近会長のおうちの庭の野菜がさ……。
普通に家に入ってくつろぎ出したんだよね……こないだ帰ったら普通に冷蔵庫漁っててめちゃくちゃびびった。
あれほんとにうちの野菜なのかな……」
首を傾げた『嘘つきな少女』楊枝 茄子子(p3p008356)の言。
手塩に掛けて育てた野菜や植物が生命を得たかの如く動き出すという話はよく聞くものだ。
人形とて、同じである。大層大切に育てられた其れは自らのことを人間と同等の存在であると誤認するのだそうだ。
茄子子の家に存在したのはキュウリだった。夏にぴったりだと考えて居たそれは茄子子が帰宅した時に、自宅のソファーに寝そべっていた。
驚きはしたが其の儘、定点観察をするように息を潜める。
「キュウリは気付かないのですか?」
「まあ、所詮はキュウリだしね」
野菜が動いているだけでも驚きではあるが、その現状を受け入れる事もまた必要不可欠なスキルではあるのだろう。
キュウリは何気なく冷蔵庫に向かい、ハムを食んだ。まるで自らを人間であるかのような行動っぷりである。
その後、キュウリは何気なくキッチンに向かって塩を体に塗りたくった。
風呂場でごしごしと体を擦った後、丁寧にシャワーで流し、何事もなかったように眠りに就いたという。
「ああ、そういえば、わしの地元に放置された電話ボックスがあったのう。深夜に中からずぅっと此方を凝視する男が居るとか」
思い出したかのように『鉄帝うどん品評会2022『金賞』受賞』御子神・天狐(p3p009798)はそう言った。
電話ボックス。詰まる所、公衆電話とは携帯電話が普及する前に設置されていた代物だ。
だが、現代日本において生活の必需品ともなりえた携帯電話によって、その存在は若年層に認知されていないものとなる。
使用方法さえ分からないという声も聞こえてくる。ひよのは知識の上では理解しているが使用した事は無いとそういった。
そうした層から見たときに電話ボックスとはどのようなものに見えるのか。
単純な話だ――『異質な箱』だ。その中に誰かがいたならば?
何処からどう見たって悍ましい存在に見えるだろう。
公衆電話で話しているだけかも知れない。だが、そもそもそれが何処にも繋がっていなかったならば。
何処に電話を掛けているのだろう。その中から出る事が出来るのだろうか。
忘れられていく箱の中から、男はじっくりと此方を見て続けて居るのだそうだ。
「本当に人なのですかねえ」
「どうじゃろうなあ。さて、ひとつ疑問があるんじゃ。
怪異にな、食材適性を付けてな、光らせて喰ろうたらどんな味がするんじゃろうな」
何気なく問うた天狐に蝋燭の火を消しかけたひよのはぴたりと止ってから困惑したように首を捻った。
「……おいしくなる、んですかね」
「どうじゃろうなあ。食べてみたいとは思わんか?」
天狐の問い掛けにひよのは唇を引き結んでから「きゅうりとセットで冷やし中華にしましょうか」と茄子子を一瞥していた。
こういうのはどうかしら、と『ヴァイスドラッヘ』レイリー=シュタイン(p3p007270)は言った。
生活を行なう上で、物忘れや失せ物というのは切り離せないものではある。失せ物は簡単に出てくる訳ではない。
忘れた頃に出てくるとも言うが、勝手に物がなくなるはずがないのだ。
さて、ここからが本題だ。
失せ物を探しているときに、時折、路地に迷い込むことがある。気が漫ろで合ったからかもしれない。
失せ物はどこかと探していると足元ばかりを見ていて、道の判別にも疎かになるだろう。
足早に路地を駆け抜けようとすると、ぽつねんと店が存在している。
失せ物探しと書かれたそれは今の気分にもぴったりだ。
扉を開けば、中には店員が一人座っていた。そのものの姿は時々によって変化するらしい。
「いらっしゃい」
失せ物を探そうと店員は笑う。代金は失せ物の『大きさ』による。
「大きさ?」
「ええ、何も質量じゃないわ。そういうものではないでしょう?」
ひよのは頷いた。言いたいことは分かる。失せ物とは――いや、『怪異』とは想いの大きさによるものだ。
髪の毛一本で済むか、それとも代償が大きすぎる可能性だってある。
代償を払わぬ訳には行かない。そもそも、誘い込まれてしまったのだから『入った時点で取引は始まっている』
無事に帰るならば求められた代償を支払わねばならないだろう。
「怪異との取引とは、此方が不利になりやすいでしょうからね」
「でも、相手からすると余計なお節介なのよ。だって、良いことをしたつもりだから」
失せ物を受け取って店を出る。真っ直ぐに、真っ直ぐに外へと出て行けば。
大通りだった。
さて、どこから来たのかと振り向けば店はもう、消えているという。
古今東西に語られる話がある。子育て幽霊という逸話である。
『夜明け前の風』黎明院・ゼフィラ(p3p002101)は希望ヶ浜でも耳にしたと告げた。ようよう聞いてみればそれは夜妖の一種やもしれないという。
さて、子育て幽霊とは何か。流石は希望ヶ浜に合わせられているとも言えようか。
とあるコンビニエンスストアの話だ。アルバイトの青年は深夜、レジでぼんやりと立っていた。
来客を告げるジングルが鳴り響き「いらっしゃいませ」と非常に気怠げに応えた青年の前には長い髪をだらりと伸ばした女が立っていた。
その腕には生まれたての赤ん坊が抱かれて居る。ほにゃあ、ほにゃあ、と泣き声を上げたそれを抱き締めながら女は云った。
「売ってください」
その形相を見るだけでも気味が悪い。金がなければ売ることは出来ないと青年は告げてから翌朝、店長に相談した。
「狐にでも化かされたんじゃないか」と揶揄われる。誰も信じちゃくれず、監視カメラにもぼんやりと欠伸をしている青年の姿だけが映っていた。
また翌日も、女が現れた。レジに立っていた青年に「売ってください」と告げる。夜毎に女は現れた。
流石に気味も悪くなるものだ。本当にいたのだと店長に告げ、翌日は二人で女を待つことにした。
来客を告げるジングルの響き。赤子の泣き声と共に、ふらふらと歩み寄ってくる女がいる。
「売ってください」
お決まりのように台詞を繰返した女に店長は「お金がなければ売れやしませんよ」と首を振った。項垂れた女からは赤い糸がだらりと垂れていた。
店長はこれを追ってこいとアルバイトの青年に告げた。其れを辿れば、どうせどんな悪戯か分かると店長が言うのだ。
アルバイトの青年はいやいや乍らも追掛けることにした。気味が悪いのは確かだ。
住宅街を通り抜け、辿り着いたのはとある平屋である。ぼんやりと玄関灯が周囲を照らしているが女は何食わぬ顔でその家へと入っていった。
ああ、やはり悪戯だったか。青年は日々、怖れさせられたことに腹を立てて呼び鈴を鳴らした。
「はいはい」
「すみません。おたくの奧さんが、赤ん坊抱えて毎晩ウチの店に来て迷惑をしているんですが」
「ええ? 家内は最近亡くなったばかりで……」
青年は仰天し、居間へと通された。居間では葬儀を目前に控えた女の亡骸が転がっている。
青年と亭主は顔を見合わせた。念のためだと言って、葬儀屋が来る前に医者を呼び、女が本当に死んでいるか確認したとき、その女の腹には子が宿っており、死してなお育っていると教えられたのだとか。
「失踪、というのは如何でしょう」
『水天の巫女』水瀬 冬佳(p3p006383)はそう言った。失踪事件とは年間で幾つも起きている。その中の一つだ。
とある娘が噂に改変を試し見ると言ったそうだ。幽霊に拐かされる失踪事件。詰まる所は神隠し。
ある名を唱えれば助かると言われている。出会い頭の怪異が怖れる呪文を口にするだとか、求められたまじないを口にするだとか。
災厄を避ける為の言霊というのはそれぞれに存在しているのだろう。
其れが広がり失踪者がぐんと減った。しかし、そうなれば次に待ち受けるのは噂に尾びれが着いていくという事例だ。
噂は更に噂を作り出す。何と云えば助かるのかと言う事さえも薄れていった。
本来は存在していた救いの言葉は改変され、見る影もない。
しかし、噂の大元は少女である。ならば、彼女はどの様にも応えることが出来よう。
何と云っても、『この言葉を言えば助かる』という根本が彼女に存在したからだ。
噂を聞いた物に怪異は訪れるとされていた。
その回避方法も、伝播される毎に変わってゆく。少女の知っていた噂話の見る影もなく、別物となり果てた頃だった。
彼女の番が来た。
――人気の無い路地裏に、怪人が現れるよ。そうしたら、こう答えてね。『 』
それが少女の流した噂であった筈だった。
しかして、それは変化してしまったのだ。
目の前には。
「え」
「え」
そっくり其の儘の自分が立っていた。笑顔の彼女に『用意していた名前』は最早効き目など存在しなかった。
……ああ、その後どうなったか?
簡単な話ではないだろうか。
『失踪してしまったのだから、その後の事なんて誰も分からない』のだ。
「たまには話す側も良いですね」
「ええ。ですが、話したからには――」
案外、同じように怪異が迫ってきているのかも知れないとひよのは笑みを深くした。
再現性東京は、混沌の中でも得意な土地ではある。『灼けつく太陽』ラダ・ジグリ(p3p000271)は生まれ故郷と違ったコンクリートの街並みで、とあるトンネルを見付けた。
名前は掠れて消えかけている為に、本来はどの様に名付けられて居たのかも分からない。第一トンネルとだけ辛うじて判別できた名前で呼ばれていたらしい。
一車線の交互通行。車が通行している最中は外側に存在するランプが赤く点滅するらしい。
つまり、一方から車が入ればランプは光り、通り抜けるまでは出入り口を開けておく必要があるのだ。
市街地からは遠く離れているが、近道として親しまれた第一トンネルを通って帰宅しようとした時の話である。
その日は丁度曇天で、霧もうっすらと出ていただろうか。第一トンネルは赤いランプが灯っていた。
暫く待機していたが、車は一向に出てこない。と、ランプが消えた。どうやら、此方が後続車であり、先行した車が通ったばかりであった為、ランプが灯ったのだろう。
ならば、此方からトンネル内に入っても構わない。タイムロスをしてしまったと些か不機嫌さを隠しながら、ハイランプに切り替えてトンネルの中を通行した。
トンネルは狭苦しいが、右側には歩行者用通路が存在し、時折車の避難用車線が存在している。その場ですれ違えば良いのだが、先が見通しにくい為、ランプが点灯中は通行しない方が良いと言う暗黙のルールが存在していた。
ふと、前方に停止中の車が存在した。……パンクでもしたのだろうか。先程のランプはこの車だったのだろうか。
しかし、それならば灯りっぱなしにもなるものだ。ランプは消えていた。此方が入ったにも関わらず車が進入してきたのか?
いや、それならばマフラー音がトンネル内に響いていても可笑しくない。
……暫く凝視していたが、誰も車外には降りていないようだった。
仕方が無い。気にしていても無駄だろう。其の儘出口に向けて走り始めたが――後方が明るくなった。
先程、端に避けていた車が追ってきている。一体どうしたのか。車を停めようかと思ったが自然にアクセルを踏んでいた。
本能的に停まってはならないと察知した。
後続車は依然としてアクセルを踏み追掛けてきている。
ああ、そうだろう。
車の上に、見えてはならない者が存在して居た。
何者かがへばり付いていたのだ。勢い良くトンネルを抜け、登山車線に避けた。
暫く見詰めていたが後続車は出てこない。ランプは灯ったままだったが――また、暫くしてから消えてしまった。
『無視できない』カフカ(p3p010280)にとって、それはある意味の好機であったのかもしれない。
「蟲の話しや」
ざぁざぁと雨が降っていた。やけに雨音が大きく、煙る様な雨であったことを覚えて居る。
アルバイトからの帰り道、近道だと路地裏に入り込んだ青年は不慮の『事故』にあった。いや、事故とも言えないのかも知れない。
不幸であるのは確かだ。大怪我をしたのだ。雨の音がうるさい。意識も混濁してきたのだろうか。
じゃなきゃ――可笑しいじゃないか。
青年は緩やかに顔を上げた。大怪我をして指一本も動かせない彼の目の前に無視できないような巨体で、無神経に通り過ぎようとする蟲。
虫が良すぎるその姿はあからさまに無視できないというのに、此方の事なんて何も気にした素振りもない。
思わず、青年は手を伸ばした。
無神経に通り過ぎようとした蟲に腹が立ったのか、体の痛みから遁れるためだったのかさえ分からない。
そもそも、何か理由が存在したのかさえ、青年には分からなかった。――けれど、その巨大な蟲を毟り取るように掴み掛かった刹那。
ぷつん、と。
音を立てたのは糸だった。其れに包まれ転がされたことに気付いた時には意識は遠い彼方へと追いやられていた。
次に目が醒めたとき、雨は止んでいた。大怪我をしていたはずの体も、まるで最初から傷なんてなかったかのように元通りであった。
どこにも蟲はいない。どこにも姿は見えなかった。
悪い夢でも見て居たかの世だったと思ったが、体にはべったりと血の匂いと後だけが残されていた。
――それからだ。
時折、何かが這う音が聞こえてくる。
「へえ」
ひよのは緩やかに頷いてからカフカに笑いかけた。
「でも、もう子枠はないのでしょう?」
「なんや、お見通しやなあ」
カフカは笑った――ああ、だって。
「シロ」
――それはもう、体の中で育ち、翅を得ていたのだから。
成否
成功
MVP
なし
状態異常
なし
あとがき
良き夜になりますように。
GMコメント
夏なので、怖い話をしましょう。
●何をする?
難しいことがオープニングに書いてた気がしますが、今回は全スルーで構いません!
希譚ってなんぞや?みたいなことが書いてました。
怖い話をしましょう。複数人で物語を作って下さっても構いませんし、個人で話して頂いても大丈夫です。
怪談話をするシナリオです。
教えて頂いた怖い話は断片的でも良いですし、オチだけでも構いません。
何ならテーマ・ジャンル・怪異の名前でも大丈夫です。夏あかねにお題としてテーマを頂くだけでもOKですのでお気軽に怖い話をしましょう。
ひよのは其れ等を聞いて全てを書き連ねて行きます。
ひよのは音呂木神社の巫女です。
音呂木は、その名の通り『音(ことだま)』に関わりを深く有しています。
希望ヶ浜では怪異に最も近い存在であり、名のある真性怪異達にも余り良く思われていないようです。
その理由は――
それは兎も角怖い話をしましょう。
あなたのお話を教えて下さい。
●希譚とは?
それは希望ヶ浜に古くから伝わっている都市伝説を蒐集した一冊の書です。
実在しているのかさえも『都市伝説』であるこの書には様々な物語が綴られています。
例えば、『石神地区に住まう神様の話』。例えば、『逢坂地区の離島の伝承』。
そうした一連の『都市伝説』を集約したシリーズとなります。
前後を知らなくともお楽しみ頂けますが、もしも気になるなあと言った場合は、各種報告書(リプレイ)や特設ページをごご覧下さいませ。雰囲気を更に感じて頂けるかと思います。
[注:繙読後、突然に誰かに呼ばれたとしても決して応えないでください。]
[注:繙読後、何かの気配を感じたとしても決して振り向かないで下さい。]
●Danger!
当シナリオには『そうそう無いはずですが』パンドラ残量に拠らない死亡判定、又は、『見てはいけないものを見たときに狂気に陥る』可能性が有り得ます。
予めご了承の上、参加するようにお願いいたします。
何をしますか?
あなたは、語り部になっても良いですし、聞いているだけでも良い。
【1】お話をする。
ひよのに怪異についてのお話をします。
それはコレまで出会ったシナリオでの夜妖でもいいですし、耳にした話しでも構いません。
ああ、これを見て居る誰かの話しでも良いですよ。
ところで、インターネットのページって本当に人間が用意したものなのでしょうか?AIでしょうか?それとも――
兎に角、お話をしましょう。
【2】聞いている。
ひよのの手伝いをします。
話を聞く度に、蝋燭を消す役割などを課せされます。
お話を聞いているだけ、で、済むかは定かではありませんね
後ろの正面、だぁれ?
[注:繙読後、突然に誰かに呼ばれたとしても決して応えないでください。]
[注:繙読後、何かの気配を感じたとしても決して振り向かないで下さい。]
【1】気配を感じたら、振り向く
覚悟は決まっています。
【2】気配を感じたら、振り向かない
……何だろう?
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