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シナリオ詳細

覇竜もライチの季節だから

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●覇竜のライチ
 真っ赤なライチが立派な木に生っている。
 とても、とても立派な木だ。きっと何者にも邪魔されずに育ったのだろう。
 あるいは、覇竜という場所にある特別な木だからだろうか?
 どちらにせよ、その木は大樹と呼べるレベルへと育っている。
 鈴なりになっているライチは、とても美味しそうだ。
 しかし覇竜の常として、美味しいもののある場所では当然のように縄張り争いが起こる。
 まあ、当然だ。誰だって美味しいものは食べたいが、覇竜のような場所で「みんな仲良く」というのは成り立たない。
 毎年旬の時期になると縄張り争いが巻き起こり、今年もその勝者が確定していた。
 その「今年の勝者」は巨大なフクロウのような亜竜であり、その口にはライチの真っ赤な実がそのまま咥えられていた。
 それを咀嚼し、皮と種は綺麗にプッと吐き出す。器用なものだ、食べなれているのが見て分かる。
 フクロウは周囲を首を回してライチを狙う者がいないのを確認すると、風を器用に起こしライチの実をまた1つ収穫して咀嚼する。
 旬の味覚を思う存分味わう。それはこのフクロウのような勝者に許された特権であった。

●ライチが食べたい
「覇竜のライチを食べたいです!」
「旬じゃからのう。まあ、外でいうライチと同じかは知らんがの」
 『相賀の弟子』ユーフォニー(p3p010323)に頷くと、『フリアノンの酒職人』黒鉄・相賀(p3n000250)は甕から酒を瓶に移しコルクで密封して光に透かす。
 良い色だ……濁りもなく、非常に美しい。今回の出来も上々といえるだろう。
 それを机に置くと、相賀は「まあ、此処にはないから取りに行く必要があるのう」と1つの瓶を取り出す。
 それは真っ赤なライチを皮ごと漬け込んだ酒だ。20歳以上であれば中々に抗いがたい魅力を放っているが……要はこれが覇竜のライチを使った酒ということなのだろう。
「さっきも言ったが、ちょうど覇竜でもライチは旬じゃ。旬じゃが……あの辺りは毎年縄張り争いをやっとってのう。今年もそろそろ勝者が決まった頃じゃろうて」
 縄張り争い中は危なくてとても近づけないが、それが終わった今頃ならライチの木に近づくチャンスも出来る。
 まあ、勿論ライチの木を縄張りとして得た勝者がいるのだから単純な危険度としてはそう変わらないが……殺気立った亜竜の群れに突っ込むよりは、多少ライチを手に入れるくらいのことは出来るというものだ。
「えーと……場所は……この辺じゃったな」
 相賀はその辺にあった紙にサラサラと簡単な地図を書きこむと、ユーフォニーに渡す。
 確認する限りでは、フリアノンから少し離れた丘の上に生えている巨木が件のライチの木であるようだ。
「ま、去年と同じなら亜竜フーンオウルじゃろ。そんなに狂暴ではないから、チャンスはいくらでもあるじゃろうて」
 まあ、覇竜基準で「そんなに狂暴ではない」だから、敵に回すと結構狂暴ということなのだが。
 それでも、こういった仕事は何度もこなしてきた。きっと、不可能ではないはずだ……!

GMコメント

フリアノンから少し離れた場所にある、超巨大なライチの木から覇竜ライチを回収しましょう。
覇竜ライチの大きさは3~5cmほどで、結構大きめです。
真っ赤な皮に包まれた白い果肉はナタデココのようなプリッとした食感で、高級なブドウにも似た味がするそうです。
覇竜ライチの木はとんでもなくデカく、そこに覇竜ライチがたくさん生っています。
必要な分を回収したら、フリアノンまでダッシュで逃げましょう。そしたらライチを楽しむ時間です!

●フーンオウル
全長8mの巨大フクロウ型の亜竜。
覇竜ライチの木のてっぺんにとまってライチを器用に食べています。
皆さんに気付くと、敵かどうか見極めようとじっと見てくるでしょう。
ある程度皆さんがライチの木から離れると、縄張りを守るためにライチの木のてっぺんに戻ります。
攻撃方法は対象1人を風の力を凝縮した鞭で器用に打ち据える風鞭です。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はBです。
 依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

  • 覇竜もライチの季節だから完了
  • GM名天野ハザマ
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2023年06月16日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

ゲオルグ=レオンハート(p3p001983)
優穏の聲
ロレイン(p3p006293)
ニル(p3p009185)
願い紡ぎ
祝音・猫乃見・来探(p3p009413)
優しい白子猫
フォルトゥナリア・ヴェルーリア(p3p009512)
挫けぬ笑顔
ユーフォニー(p3p010323)
竜域の娘
マリエッタ・エーレイン(p3p010534)
死血の魔女
セレナ・夜月(p3p010688)
夜守の魔女

リプレイ

●ライチの木へ
「あちらこちらで縄張り争いが起こるほど覇竜領域には美味しい食材があるのだなぁ。今回はライチというわけだ。いやはや、今から楽しみで仕方がないな」
「覇竜ライチ……覇竜はなんでも、とってもとっても大きいのです。いっぱいたべるの、ニルは楽しみです。それに、ライチのお酒も! 果物のお酒を作るの、ニルはきもちがぽかぽかしてすきです」
 『優穏の聲』ゲオルグ=レオンハート(p3p001983)と『あたたかな声』ニル(p3p009185)がそう言い合う。
 そう、今日の目的は覇竜ライチ。ちょうど今が旬の美味しい果物だ。
「覇竜ライチ……とってもおおきくておいしい……楽しみ。ふくろうさん……フーンオウルに僕等の分を貰いに行くよ。みゃー」
 『祈光のシュネー』祝音・猫乃見・来探(p3p009413)の言う通り、目的となる覇竜ライチの木は今、亜竜フーンオウルが縄張りとしている。
「覇竜ライチがなっている木にはフーンオウルがいるらしい。とはいえ、縄張り争いを勝ち抜いている以上、正式な権利者でもあるわけだ。そうなると、余り痛めつけて……というのは出来れば避けたい」
「全長8メートルのフクロウ……大きいわね。あくまでフクロウに似ているだけだから、夜にしか動かないってわけでもない。回る首が死角という死角を潰す……いやまあ平面では死角なしでしょうけど足元とかは垂直方向は流石に弱そうよね」
「うむ。幸い、私達を発見してすぐに襲い掛かるのではなく最初は敵かどうか判断するためにこちらをじっと見てくるらしいから、そこで如何にフーンオウルの警戒心を解けるかが鍵だな」
 ゲオルグとロレイン(p3p006293)はそう話し合うが、実際すぐに戦闘になるというわけではない。その辺りがカギなのは確かかもしれなかった。
「そうだね。まずは交渉をしてみないと」
 『ネゴシエーター』フォルトゥナリア・ヴェルーリア(p3p009512)もそう頷き考える。
「覇竜ライチを食べるためにはフーンオウルさんをなんとかしないといけない。というわけで私は交渉とその結果による行動をまとめていくよ」
 具体的にはフーンオウルの気を引けそうな食べ物があるか、またライチの必要な量は事前に確認しておきたいところだったが……どうもライチは毎年豊作であることは分かっている。
 そして毎年縄張りの主は全部食べ切れないので、おこぼれ狙いで他の生物がくることもあるようだった。
 その中には、当然のように亜竜種もいたりするわけだが。
「ライチが旬……! 相賀さん、もしかしてこの前ヘスペリデスで言いかけていたのってライチのことでした? 私が遮っちゃったんですけど……すみません。美味しいものはいつでも大歓迎です♪ カエデさんも一緒に行きましょ!」
 『相賀の弟子』ユーフォニー(p3p010323)もそんなことを言いながらカエデ・コウサカを連れてきていた。
「覇竜ライチ…フーンオウルから奪うか、分けてもらうか。可能なら交渉で、難しければ撃退して回収……と言ったところでしょうね。戦わずに済むならそれに越したことはない。何ていうのは私達の独善でしょうか」
 真面目にそんなことを言う『輝奪のヘリオドール』マリエッタ・エーレイン(p3p010534)だが、出かける前に相賀に「ともあれ私もライチには興味がありまして……あの、相賀さんのライチ種がとても気になってしまって……ふふ、鉄帝のお酒みたいに強いのでしょうか。仕事が終わったら少し分けてもらっても……いいですか……! お酒、意外と好きでして……!」と交渉していたりする。さておいて。
「今度はライチなのね! とっても大粒で美味しそう……だけど、今回ははっきりと縄張りを主張する奴がいるのね。友好的に譲って貰えればいいけど……もし戦わなきゃならなくなったら、その時は力を示す。戦って奪い獲るのが野生のルールなら、それに従うまでよ。それに……マリエッタがライチのお酒を飲みたそうにしてたもの。必ず確保しなきゃ!」
 『夜守の魔女』セレナ・夜月(p3p010688)もマリエットを見ながらそう宣言するが、その行く手にはいよいよ大きな木が見えてきていた……!
「ともあれいくつか行動は多岐に渡れるようにしておきましょう」
 マリエッタも、そう仲間たちに呼びかける。
(ただ生きているだけの彼らを死血の魔女の力で無為に殺したくない、といつからか心の内で叫ぶ、弱い心があるせいですかね……支えるのも大事、と今は場を誤魔化しましょう)
 そんなことを思いながらではあるが……それはきっと、間違ってはいない。

●覇竜ライチを手に入れろ
 巨大な木の上にとまっている、やはり巨大なフクロウ型亜竜……フーンオウル。
「まずはフーンオウルに、穏便にライチを譲ってもらえないかの交渉をしないとね」
 セレナは動物疎通を使い、覇竜の導きで興味を引こうと考える。事実、フーンオウルは此方をじっと見ている。
 印象付けるなら……今だ。
「必要な分だけ採らせて貰えれば良いから、どうか見逃してもらえないかしら。数々のライバルから勝ち取った強者なんだもの。訪問者へ少し寛容な所を見せてくれたりはしないかなあ……なんて」
(もし戦いになるなら、あくまで縄張り争いのようなもの。命まで奪おうとは思わないけど……はっきり上回った、と思わせるくらいには本気で掛からなきゃ)
 そしてユーフォニーもまずは交渉術を用い動物疎通でフーンオウルに呼びかける。
「フーンオウルさん初めまして! ライチが欲しいです! 分けてください! 代わりにショコラ・フレーズをどうぞ! ドラネコさんも大好きなんです♪ みずみずしい苺にチョコが掛かっていて、甘みと酸味が絶妙ですごく美味しくて……これ、自然界では貴重ですよ……!
 覇竜の導き効果も合わせ飛行しフーンオウルの興味を引きつつ、ライチの木から離れさせるユーフォニーに合わせカエデも「たくさんあるんだからちょっとくらいちょーだいよ!」と交渉……呼びかけていく。
 そんな様子を見ながらフォルトゥナリアは分析していく。見たところ、今の時点ではこちらに敵意は無い。
 交渉する余地は……ありそうだ。
 だからこそフォルトゥナリアも使えそうな技能全てを用いて、フーンオウルと交渉を開始する。
「大体このくらい欲しいのですが……勿論、タダとは言いませんし、こちらで譲歩する準備もあります」
 こちらから出せる材料として、(あれば)気を引けそうな食べ物、喧嘩になればフーンオウルもタダでは済まないだけの暴力、必要な量がライチの木を取り尽くす程には多くないだろうこと。……つまり、これくらいの量なら喧嘩するよりフォルトゥナリア達にライチを持って行って貰った方が良いとフーンオウルに思わせたいということだ。
 その交渉を見ながら、祝音も思う。
(交渉、うまく進みますように……みゃー)
交渉結果が出るまでは超巨大なライチの木を見ながら、ライチ採取から馬車までのルートを考えていた。
 万が一交渉が上手くいかなければ多少の戦闘にはなるだろうし、ライチの木やライチが傷つかないよう保護結界とオルド・クロニクルを使用する準備は出来ていたが……それは、今ではない。
「……本当に大きいなぁ、ライチの木」
 そして同じく回収役のニルも「そうですね……」と呟く。
「……戦わず、フクロウさんからライチを譲ってもらえたらいいのに。ニルたちは全部全部持って帰りたいのではなくて食べられる分だけ、ちょっとわけてほしいだけなのです。フクロウさんのナワバリを奪うわけではないのです。交渉がうまく行くといいのですけど……」
 ちなみにロレインは交渉の隙に忍び足と気配遮断で隠れながら移動し、ライチの木の下に移動していた。
(縄張り争いが終わった頃に主の縄張りから物を取るこの行動って、覇竜生態的にはありなのかしらね? まぁ、言葉は通じないし、その後に復讐されないってことは盗られたのは自身の未熟ってことなのかも。この辺りはちょっと興味深いわね)
 ちなみに覇竜的には「よくある話」ではある。何事も正面からいけばいいわけではないということだろうか。
(交渉可能ならそれがいいのは間違いない。あの翁もお酒につけれるくらいには入手出来てるし。交渉が決裂すれば即、攻撃に入ればいい……ってところね)
 しかし、ユーフォニーのように自然では取れない甘味の他にも、これまで覇竜で得た様々なものを用意し交渉に臨む者もいた。ゲオルグである。
 最悪戦闘は行うだろうが、まずは交渉を試みたいと言っていたゲオルグだが、その本気に見合ったものを用意していた。
 馬車の中にデザストルオレンジ・覇竜イチゴ・アンニンドウフを積んでおいて覇竜ライチと交換してもらえないか交渉メンバーに尋ねてもらおうというのだ。
(何せ他の食材は別のモンスターが縄張りとしているから普通なら食べられないだろうし私達も根こそぎ全部欲しいわけじゃなくて必要な分だけもらえたらとさっさと撤収するつもりだしな。双方にメリットがある提案だと思うのだが、フーンオウルが乗ってくれるかどうか……)
 ゲオルグが用意したものも、覇竜の生き物が欲しがる美味ばかり。交渉のテーブルに乗せるにはピッタリだろうが……そこで、ユーフォニーとフォルトゥナリアが驚いたような声をあげる。
 どうやら、フーンオウルの中で天秤が釣り合ったようだ。
「交渉成立! 皆、回収しよう!」
 フォルトゥナリアの言葉に、全員が動き出す。
 ニルも収穫するときは、皮が割れたりしていないものを選んで色彩感覚で、きちんと熟した色の物を選んでいく。
「でも、あんまりゆっくり採るのも、フクロウさんからしたらいやでしょうか?なるべく手早くやりましょう。高いところのも飛行があるから大丈夫です」
「どれも美味しそう。食べるのが楽しみだね」
 リトルワイバーンに乗ったフォルトゥナリアも自然知識で食べ頃だったり取りやすいライチを手早く採っていく。
 フーンオウルさんへの交渉が半分脅しになってるのは申し訳ないとも思うので、何か困ってることがあったりするなら手伝ってあげたいね、などとも呟いていたが……まあ、問題は無いだろう。ある意味で力は示したのだ。
「私たちだけライチを楽しんで報酬まで頂くのは気が引けますからフリアノンのみなさんも楽しめるくらい収穫したいです。念のため装甲蒸気車両『グラードⅢ』も持ってきましたし、運搬はドラネコ配達便におまかせですっ」
「ばんばん採るわよ!」
 ユーフォニーとカエデも楽しそうで、マリエッタとセレナも協力しながらライチを採取していく。
「よし、必要な分はとれた。フリアノンにさっさと帰るようにしよう」
 そんなゲオルグの号令を合図に帰れば……いよいよ、実食である。
「ん、美味しいわね。食感も凄い……」
 ロレインがまず、そんな感想を漏らす。高級なブドウのような甘みと酸味を持ちながら、食感はプリッと歯応えが良く喉の渇きも1粒で癒されていくかのようだ。
「ライチはそのまま食べる以外にも、食べ方があるのでしょうか? ゼリーやジャム、凍らせてシャーベット。お肉と炒めたり、も……? フクロウさんに譲ってもらったものだから、大事に「おいしく」食べたいです!」
 ニルも1粒食べながら、そんな声をあげる。
「みなさまと一緒なら、きっととってもとっても「おいしい」のですよ。ライチのお酒も、飲み頃?になったら、みなさまでのみたいです」
 祝音も、そんなニルに頷く。
「ライチの果肉をそのまま切り分けて食べたり他のフルーツと合わせて、フルーツ盛り合わせにしてもおいしそう。覇竜ライチ、他の果物も……また食べたいな。みゃー」
 そんなことを考えながらも、祝音は手の中の覇竜ライチを見る。
「覇竜ライチ、3~5『m』だと思ってた……他の果物だと大きいのもあるから。ちょっと恥ずかしい……みゃー」
 実際有り得ない話ではないのが、覇竜らしさではあるだろうか。
(フーンオウルさんも、今頃はのんびりライチ楽しめてるかな)
 他の好きな果物も味わえてるといいな、などと祝音は思う。
「ドラネコさんも…覇竜ライチ、好き? 食べる姿も可愛いなぁ……。あ、覇竜ライチの種、植えたら育つかな? フリアノンから離れた所に植えたい。ぐんぐん伸びて、おいしいライチが増えると良いな。みゃー」
「それが出来たら面白いね!」
 フォルトゥナリアも言いながら覇竜ライチをしっかりと味わう。
「生で食べるのはもちろんのこと、お酒にも興味があるし、ライチのジュースも興味があるよ。ワクワクするね。ピューレと塩と砂糖と水を良い感じに混ぜてソルティなライチのジュースを作ってみるのも面白そう。料理スキルがある人に頼んでみたいね。ライチの10倍くらいの水が良いのかな?」
 色々作ってみたくはあるが、相賀に渡せばそれっぽいものも出来そうではある。
「ライチ、面白い食感ですよね。私、この味大好きです♪ あ、相賀さん、ライチ酒の作り方も教わりたいです! カエデさんはお酒呑めます? 良ければ一緒に作りましょう……! マリエッタも一緒にどうです? お酒好きなの知ってるんですから。セレナさんはジュースですね!」
「いつもだけど忙しいわねアンタ!」
「はい!」
 ちなみにマリエッタは早速ライチ酒を相賀から瓶で貰ってニコニコしていたが……セレナもライチを持って嬉しそうな顔をしていた。
「お酒は無理だけど、ジュースにして飲みたいわ同じ味を一緒に味わうの。えへへ……」
 楽しみ方は人それぞれだ。ゲオルグも、手の中でライチを軽く遊ばせる。
「こういう依頼だとよくよく色々と手を加えることも多いが、偶には素材そのものの味を楽しむのもいいだろう。皮に包まれている状態でも届く香り……実を口にすれば、上品な甘さと酸味のバランスが見事な果汁が口いっぱいに広がるのだ。暑さの厳しくなるこれからの季節にぴったりだな」
 そう、ライチは夏バテ防止にもピッタリ。これからの覇竜の夏を過ごすのに僅かな力を与えてくれる……そんな気もしていた。

成否

成功

MVP

ユーフォニー(p3p010323)
竜域の娘

状態異常

なし

あとがき

ソルティでライチなジュース、美味しいですよね。

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