シナリオ詳細
<廃滅の海色>誇りと分断
オープニング
●自信もなく、志もなく
遂行者達による幻想への同時多発的な攻勢より遡って数日。遂行者のひとり、ヘンデルは配下に置いた者達を集めていた。彼らは過去にヘンデルが起こした事件の被害者もいたが、その場で異常な――『失う』という行為に悦びを覚えたような――反応を示した者が彼を見つけ出したとか、そも異常者として天義で居場所を失っていた罪人などをヘンデルが見初めたとか。そういった経緯を持った者達が多い。
「ひ、ヒヒ、ひ……へ、ヘンデル様からわた、わたくしめのような、お、愚か者に仕事を賜ってくださるなんて、なな、なんて罰当たり……いや有り難いことで、あり、ありま、ありましょうか」
「頭を上げなさいカクリエリ。貴方は自分に自信が無い。皆無といっていい」
そんな一人、闇も吸い込むが如き黒に塗りつぶされたローブで全身を隠した大男は、非常識なまでに腰を折ってヘンデルの前に傅いていた。とぎれとぎれの声からも、ヘンデルの指摘が正確であるとわかるだろう。
「ヒッ、ひぃ……」
「だからこそ他人の有り様、強み、自信の源を認識できる。的確にそれらを奪い取る所業も、後先を考えぬ残忍さも、自分で得るという目的ではなく、奪うという行為それ自体が自らを高めると信じてやまない嫉妬心も。すべて私の求める世界に合っている」
男、『暗殺者』カクリエリは続いたヘンデルの賞賛ともとれる言葉に、身を仰け反らせ痙攣した。思いがけぬ賛辞への恍惚は、続く指令を聞き届けて未だ冷めぬ。カクリエリはローブの内側に隠した『それ』に聞かせるように、愛おしげに撫でた。次の瞬間、嫉妬と憤怒を貼りつけた形相と化した彼はそれを引き千切って投げ捨てた。マントの糸くずを纏ったそれは、人間の耳だ。それで溜飲が下がったのか、彼は再びヘンデルの言葉を待った。
「貴方にぴったりの聖遺物を授けましょう。ワールドイーターを連れ、海洋で存分に暴れてくるといい。貴方の為すことも死ですらも、私は賛辞を送りましょう」
送り出すなら死ぬだろう、と。ヘンデルはカクリエリに遠回しの死刑宣告を告げる。カクリエリは構わない。もとよりいつ捕えられ、極刑を待つともしれぬ身。その死に際を仇花として咲かせられるなら、それ以上の喜びはないのだ。
「へ、ヘンデル様のおめ、お眼鏡に、適うよう……」
●絶望なるかな神の国
「海洋に、神の国が……いえ、ここ暫く散発的に発生していたから驚く事ではないと思うのですが、この有様は一体……?」
マリエッタ・エーレイン(p3p010534)はシレンツィオ・リゾート、否、『絶望の青』と化した地に新たな神の国が出現したと耳にし、即座に切除すべく訪れた。周囲の荒れ果てた環境、常に荒れ狂う海、そしてころころと変わる天候はなるほど、嘗ての絶望の青を彷彿とさせる。が、一同が足を踏み入れた神の国内部はかなりの打撃を受けてこそいるが、天候に異常は見られなかった。……漆黒の闇の中にある以外は。
そしてその闇の中で辛うじて認識できるのは、人々は絶えず相争い、中には争いの結果なのだろうか、何か所もの欠損を生じて倒れた人の姿があった。不幸中の幸いは、それら人々が神の国が生んだゼノグロシアンであろうこと。そして不幸があるとすれば、完全に浸食が終われば道端の死体や人々の争いは現実のものとなるという事実。
「め、目は濁り、誇りはくも、曇り、ヒヒ、人は……自分には何も、何もないと、互いを妬む」
闇の中から響いた声は、イレギュラーズの側に鋭く届き、そして意味を理解するより早く、殺意に塗れた刃が振り下ろされた。辛くも避けた事実に舌打ちをした声の主は、再び気配を消す。
闇のなかで、未だ己を見失わぬイレギュラーズ、という眩い光が揺らめいている。嫉妬に目を塗りつぶされたゼノグロシアン達に、それはなんと魅力的であろうか。
「聖遺物『想い染色』……人の心から闇を祓い、瓶に収めた、せ、聖職者の、いつ、逸話に基づいた……インク瓶。ひっくりかえった闇のなか、『自信』を喰われた人々が、お前達を、ヘンデル様の邪魔をしたお前達を! う、羨ましいと奪いに、来る、来る……!」
声が響く。
闇の中で蠢くそれは、遂行者ヘンデルと関わりある者なのだろう。
口ぶりから、ワールドイーターの存在もあるのだろう。大きな振動は、足音か。
そして何より、絶望の青全体を覆う懐かしくも忌まわしい廃滅の空気。
染まらぬ黒を纏い、戦いに赴いたイレギュラーズを、より黒き闇が襲う。
- <廃滅の海色>誇りと分断完了
- GM名ふみの
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2023年06月23日 23時40分
- 参加人数8/8人
- 相談5日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
●
「オイオイオイ勿体ねえな! その図体のデカさなら、キマるスーツ来て入口に立ってるだけでもいい用心棒になるのに。誰もがお前を畏れるぜ?」
「お、おれの、おれのようなに、人間、以下の畜生、に。畏れも、関心も、い、要らない……」
「自分に自信のない暗殺者、か。奇遇だな、私もそう『だった』んだよ」
海洋、ことシレンツィオ・リゾートに現れた犯罪者に対し、『社長!』キドー・ルンペルシュティルツ(p3p000244)がその鼻で以て有用性を嗅ぎ付けぬ筈がなかった。どんな『どうしようもないクズ』でも、彼の手練手管に掛かれば値千金の社員足り得る。そういう意味で、カクリエリという男はとても『惜しい』手合いだった。まだ言い足りない『いいところ探し』は、卑屈な彼には届かない。その有様は、『堕ちた死神』天之空・ミーナ(p3p005003)が苦い顔をするのもさもありなん。過去に通った道を見ているようだと。
「……なんというか、そこまでさ。自分を信じれないってのはしんどいんやなって。今更ながら、しみいるもんがあるというか」
「自信が無いから他人を妬む。……わからなくもないよ。でもそれで他人の足引っ張ってどうするんだよ。他人を貶めて安心したってそんなの結局自分が惨めなのは変わらないじゃんか」
「ま、眩し、い。兎のお前の、すが、姿は、見た目じゃない……在り方が、眩しい。妬ましい、憎らしい……!」
「光は闇が深まるほど眩いんです。どうか自ら闇へ進まないで」
「……知った、ような、口、を」
『放逐されし頭首候補』火野・彩陽(p3p010663)は己の過去を思えば、カクリエリの心境も分からなくはなかった。だが、今は違う。己にはないもので放逐されても、己だけの才能でローレットで大成した。そういう意味では、『苦い』カトルカール(p3p010944)も同類か。妹との差異で劣等性を感じたとて、嫉妬よりも己の練成、心を強く持つことで補った。身を光らせる能力以上に、乗り越えた者特有の心根こそがカクリエリには目が潰れるほど眩い。
そんな声、光に対し卑下し続ける彼の闇を察知した『相賀の弟子』ユーフォニー(p3p010323)のフォローが入るが、すべてを見透かすような観察力、そして敵ですらも慮る在り方がその身を掻き毟る程の嫉妬を惹起させたのも仕様のないこと。彼女の善性は、しかし相手の心のもっとも醜いところを抉り取るに至ったのだ。
「……成程、面白い」
「面白いものか。ここまで俺の心を逆撫でするのが上手いと、見透かされていそうで実に不愉快だ!」
「落ち着けよイズマ。お前さんにゃ馬に念仏かもしれんがな、この国、この海域で『嫉妬』なんてそれこそ周回遅れの遊びなんだよ」
『輝奪のヘリオドール』マリエッタ・エーレイン(p3p010534)はカクリエリの精神の動きをトレースし、彼の狂い方の源泉を理解する。自らを信じられないから、信じるべき誰かを拠り所としてその通りに動く。彼の生き方はなるほど、求め続けた人間の行き着く先そのもの。だから面白い。だが、『青き鋼の音色』イズマ・トーティス(p3p009471)にとっては他意なきその言葉も何処か癪に障るところがあったのだろう。或いは、嫉妬の世界をより深く見てきた家柄ゆえの葛藤か。『幻蒼海龍』十夜 縁(p3p000099)からすれば、『絶望の青』、つまり冠位嫉妬の領域はそもそもが『嫉妬そのものの巣』だったのだから、今更といったところか。
「『神の国』とやらがどんな所かは知らねぇが……他人を妬んで羨むだけで、自分じゃ努力しねぇようなお前さん方は、どこへも進めねぇと思うぜ――永遠にな」
(カクリエリ。貴方の力と技術……それが実に素晴らしい者だと私が血と共に貴方を奪うに値すると……ねぇ、認められた貴方は……どうなるのかしら?)
嫉妬は悪感情であると同時に、研鑽の糧でもある。それを理解できない者には縁の言う通りに未来はなく。キドーの言葉以上に直接的に『認められた』時、カクリエリがどう狂うのかを、マリエッタはどこか期待するように目を細めた。
獣の低い唸り声が影に混じって聞こえてくる。闇の中、燐光を伴った嫉妬に狂う都合六十四の瞳がイレギュラーズを射抜いてくる。
「い、いま、今のやり取りで、全部、理解ったぞいれ、イレギュラーズ……ぜ、絶対に奪って、やる」
闇に溶けた殺意が迫る。
隠されもしない、数多の気配が襲いかかる。
だが、イレギュラーズ達は己に灯った光を些かも減じぬままに、襲い来る嫉妬の波濤に正対した。
●
「――――」
「ちょっと狙いが浅いぜ、カクリエリ。当たりゃあしねえ」
水面を薙ぎ払うように低く、鋭く、鮮やかな斬撃がキドーの脛へと迫りくる。十人並みの身のこなしなら、不意をつかれて片足を失っただろう。或いは、鈍重であれば切れこそせずとも機動力を失した。だが、キドーはギリギリで跳躍し、刃が掠める程度で済んだ。毒刃だけに、光を吸い込むということか。苛立つこともなく狩猟団をけしかけた彼は、異言話者数名が巻き込まれたのを察知した。
「一発じゃ倒れないかもしれねえけどよ、寄ってきてくれるだけでだいたい全部解決するんだぜ?」
キドーの一撃で巻き込めた異言話者の数は多くなかったが、しかし敵の位置を知る起点足り得た。つまりそれは、ミーナや縁といった誘引能力を得意とする者にとって大きく優位を取れる状況である、というのと同義だ。
「近付かれる前に、あたり一面の嫉妬の目を潰す。……目障りだからだ」
「まあ分からなくはねえよ。持ってる人間が自分の持ち味も活かせず妬んでばかりってのは見ていて気分が悪ぃ」
イズマのどこか毒気の強い声とともに敵陣に一撃を叩き込み、息を吐く。ワイバーンの上から周囲を見渡す彼は、五感を活用し瓦礫から逃れつつ、敵状を見逃すまいとした。カクリエリの姿こそ察知できないが、雑魚狩りには十分だ。ミーナは一瞬のうちに再び消えたカクリエリを確認こそできなかったが、叩き込んだ一撃は異言話者の頭数を確実に削りにいく。
「皆さん、纏まって下さい! 引き付けて仕留めます!」
「見えた……! まずは一撃叩き込む……!」
マリエッタの声は術式とともに周囲に響き、イズマ達とは別の方向へと衝撃が走る。徒に攻撃を分散させた、のではない。そちらの影から、今にも卑底獣が襲いかかろうとしていたのだ。……だが、獣の本能からかその存在を察知し、間合いに入ってきたカトルカールへの対応が遅れた。まともに受け止めた卑底獣はその威力に耐えるべく身構え、しかし到達した一撃の鈍さに勝機を見出した。目を潰さんほどの眩さなれど、眼前に現れたならただの獲物だ。卑底獣は顎を大きく開き、全力で噛みちぎりにかかった。
「いやぁ、カトルカールはんは眩しいなあ。何処からでも分かってまう。敵の位置もなんもかんも」
だが、その頭部に吸い込まれたのはカトルカールの頭部ではなく、彩陽の放った一撃だった。カトルカールの攻勢は、傷を与えるためではなく肉体に隙を生むため。その事実に気付かない時点で、卑底獣の目はとうに潰れていたのである。
しかし、頭に一撃を受けてなお卑底獣は健在。かなりの負傷を負っているが、知ったことではないと言いたげだ。今度こそは、確実に。カトルカールへと爪を以て深々と傷つけた。その深さは致命傷とは程遠いが、それでも警戒に足る深さ。それでもなお、目に宿る光は覚悟のそれを見せた。嫉妬と否定、それにすべてを賭けた卑底獣がたじろいだ、その一瞬を誰が見逃すというのだろうか?
「居場所が割れていれば、恐れるに足りません。出来ないことは、補い合うだけですから」
卑底獣の快哉の唸りは、すぐさま致命の絶叫へと様変わりした。マリエッタの長距離術式が一撃でその目を貫き、続く二撃目で喉を刈り取ったのだ。先に二人が傷を重ねていなければ、それでも倒しきれなかっただろう。だが、カトルカールの覚悟が守りに空けた風穴は、『蟻の一穴』を彷彿とさせる結果を卑底獣へと齎したのだ。
「これで聖遺物が見える! ゼノグロシアンが聖遺物でおかしくなってるなら、相手にする前にカクリエリを叩く!」
「ああ、出来るだけ殺さないまま――」
カトルカールは眼前で倒れ伏した卑底獣の姿に拳を握り、そして四周から迫るゼノグロシアンに余裕すら匂わせつつ叫んだ。無理に戦っていてはきりがない、と。イズマもまた、彼らを殺さぬことを主眼において戦いを進めていた。神の国の元となった場の人々を、無為に殺すわけにはいかぬと考えたのだ。
「あ、あま、甘い――とても、甘い。いき、生きて、いな、い者を、殺さない、とは」
その声は、あろうことかカトルカールの背後から。
不意打ちなど意味を成さない獣種めがけ、そして光り続けるカトルカールを狙うのは悪手に思えた。
「残念だったな。僕に不意打ちは効かないぞ!」
「し、しかし、見きって、見きっても、避けられない、攻撃……は、ある」
カトルカールが啖呵を切るのは当たり前のことだった。不意打ちなど、無為の極みなのだから。しかし、それでもなおカクリエリの地力は彼の身のこなしの上を行く。深々と縦一文字に裂かれた胴からはとめどなく血が溢れるが、同時にカクリエリは彼の一撃を甘んじて受けていた。それがよくなかった、とは気付いていなかった。
「おいおい、マジかよ」
「一気に壊せれば儲けもんと思ってたけど、まさかなぁ……」
キドーと彩陽は、同時に声をあげた。仲間達も、声こそ出さずとも同じ感情が去来する。
それは、驚愕。カトルカールの一撃が罅を入れたか、はたまた『たまたま』か、カクリエリの足元から黒い液体が滴ったのが、たしかに見えたのだ。
●
「あいつを倒せば聖遺物も壊せる……が、その前にこいつらを殺しきらなきゃいけねえ! こいつらは作り物だ、遠慮するんじゃねえ!」
「いや、神の国を潰しゃ同じことだぜ。敢えて虐殺ショーを演出してやる必要もねえさ……底が見えたもんなあ、カクリエリ」
縁はイズマ達の攻撃に僅かに感じた『甘さ』に、敢えて檄を飛ばした。殲滅せねばならぬ相手を、神の国に残置された模造品に、情けをかけるなどあってはならない。ともすれば足を掬われる行為ゆえに、彼は冷静にその選択ができた。が、ミーナは最早その必要すらなくなったことを感じていた。影から、影へ。隠れ消えようとしたカクリエリはしかし、酩酊者が刻むような足取りで唐突に、彼女へと狙いを定めたのだ。
「何、なんだ、と――」
「そのツラまで徹底的に隠したのは正解だよ。だがな、あんなビカビカ光る相手を狙いにいった時点で引き寄せてくれって言ってるようなモンなんだよ!」
定めた、のではなく『定めさせられた』。ミーナの眼光とともに溢れた妄執が揺さぶった感情の波は、ギリギリで彼へと届いたのだから。その異常に気づこうと、もう遅い。
「もう必要ないだろうけど、駄目押しだ。その能力、潰させてもらう」
イズマは足を止めたカクリエリにすかさず塗料弾を投げ込み、その足を汚した。卓越した隠密も、感情や能力を遮断する特性も、色の前には無力だった。猛烈な勢いでくり出されるカクリエリの攻勢は、しかしミーナをしてカス当たり程度にしか届かない。努力も足掻きも届かない格差を、目の前で見せつけられている……その悲哀。
「取り巻き引き連れて来たのは失敗だったな、カクリエリ!」
「結局、自分ひとりならもうちょっと上手くやれたのかもしれんなぁ」
キドーと彩陽の十字砲火を身を捻って躱そうとするが、インク瓶を破滅から僅かに遠ざけるのが精一杯。そこで崩した態勢目掛け、ユーフォニーとマリエッタ、二人の術式がさらに降り注ぐ。
カクリエリは悶絶した。攻撃の威力にではない。自分の実力を、どう引いて考えても認めている二人に対して。憐れむような――さながら自分を対等なものとしてみている女性術師二人の目に。
「おれ、おれに、そん、そんな顔を、向け、向けるな……!」
「もう分かってんだろ、カクリエリ」
カクリエリの悲鳴に似た叫びを抑えるように、ミーナが呟く。闇に塗れた瓦礫が動く音とともに、仄明るい光が彼に向かって近づいてくる。死に等しい、まぶしいものが近づいてくる。
「そうやって目をつぶってばっかりだから、光に耐えられなかったんじゃないのか。歯を食いしばって耐えなかったアンタが全部、悪いよ」
冥きを照らし、倒れてなお立ち上がり、その傷を負ってなお勝利を諦めなかった者。光がそばにありながら、心折れなかった者。カトルカールの一撃が、カクリエリと聖遺物の最後の一欠片を砕ききった。
神の国から解き放たれた空間は、毒気が抜け、一陣の爽やかな風が吹く。被害は浅くないが、イレギュラーズにとって貴き勝利がそこにはあった。
成否
成功
MVP
なし
状態異常
あとがき
大変おまたせしてご迷惑をおかけしました。
今回は眼の前のお題に対し正道・邪道・奇策あわせて多彩な攻め筋がみられ、それに伴い色々な課題も見えたかと思います。
全体的に非常にまとまりのよいプレイングだったな、というのが正直な感想です。
GMコメント
ヘンデルwith異常者集団。そりゃあちこちに手を出すわ。
●成功条件
・暗殺者カクリエリの撃退or撃破
・聖遺物『想い染色』の破壊
・ほか、敵対勢力の殲滅
●暗殺者カクリエリ
ヘンデル配下の罪人のひとり。天義で暗殺者としてひそかに生きていたが、ヘンデルと会い心酔、その下に就いた。
自意識の著しい欠如と、それに伴う激しい嫉妬心を持つ。
装備しているローブの効果により、繰り返し不意打ちを狙うことが可能。
隠蔽・偽装系非戦スキルを多数有し、暗視を有する者でも視認が困難。
CT、命中回避がやや高め。【必殺】【毒系列】などを伴うスキルを用いる。
●ワールドイーター『卑底獣』
対象の自信や誇りを奪うことで、他者への嫉妬心を煽るワールドイーター。
OP情報から推察されるに、大型の四足獣と思われる。
その効果がイレギュラーズに及ぶことはないが、精神系BS(混乱、魅了など)を付与する神秘系スキルを用いるとみてよい。また、獣のため接近戦もそれなり手ごわい。
●ゼノグロシアン×30(+α)
自信を失った結果、他者のすべてに嫉妬し合い憎み合う人々。だが、それらを覆して余りあるイレギュラーズの眩さから、最優先はイレギュラーズとなるだろう。
なお、死体として転がっている個体も嫉妬心から足を引っ張ったり邪魔をすることも、まあ有り得る。
●聖遺物『想い染色』
真っ黒なインクを詰めたインク瓶。
暗視で発見しづらいが、ワールドイーター撃破後はかなり見えやすくなる模様。
●戦場
神の国内部。
常に激しい闇に満ちており、暗視、またはフォローできる非戦スキルがないと活動は困難。
荒れ果てている為足元には無機物の障害がすこぶる多いことも特筆点。
『絶望の青』内部のため、毎ターンランダム2~3名に【毒系列】のBS付与判定が入る。
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
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