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シナリオ詳細

<黄昏の園>蒼空の花はそこに咲く

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●ヘスペリデスの花
 それは、ヘスペリデスに咲く名も知らぬ花の1つにも見えた。
 つまるところ、たいしたことのない綺麗なだけなものの1つだ。
 当然ながら、いつからその花がそこにあったかなど誰も気にしてはいない。
 けれど……なんとなく目を離せないような、そんな美しさをその花は持っていた。
 青く綺麗な、スミレにも似た花。しかし確実にスミレではないそれは、気付けば何体かの亜竜を魅了していた。
 何処かに持っていくでもなく、そこにあるだけで良いというかのように、その花を守っていたのだ。
 それだけなら、ただそれだけのどうでもいい話だ。
 しかしながら1体の竜種もまたその花を僅かではあるが気にしていた。
 『轟雷竜』オズバーン。そう呼ばれる竜もまた、その花を塵芥よりは……という程度ではあるが気に入っていた。
 ふと思いついた時に見に来る程度には気にしていたが、別になくなったところで気にするものでもない。
 ただその程度の扱いではあるが……もちろんのこと、それをどうこうしようという輩があればそれなりには不愉快になるに違いない。
 しかしながら……オズバーンの不興をかったとしても手に入れなければいけない理由がその花にあるとしたら……どうだろうか?

●ヘスペリデスへ
 ラドネスチタによる『選別』をうけ、イレギュラーズが辿り着いたのは『ヘスペリデス』と竜種達の呼ぶ緑豊かな場所であった。
 この場所は『冠位暴食』ベルゼー・グラトニオスが竜種と人の架け橋となるべく作り上げたらしい。
 人の営みを真似して作った遺跡は不格好。咲く花はデザストルの特有の名も知らぬ花。
 覇竜とはこのような未知だと再度突き付けるようなこの場所はされど、不器用で不可解な感情を形にしたかのようでもあった。
 いつか滅びに向かうのだというこの場所において……やるべきことは、幾つも存在する。
「ふむ。『女神の欠片』……ですか」
 『竜は視た』ヴィルメイズ・サズ・ブロート(p3p010531)も、『花護竜』テロニュクスと『魔種・白堊』がベルゼー・グラトニオスの苦しみを少しでも和らげるためにイレギュラーズに協力を要請したというモノの名前については聞いていた。
 勿論、何処まで信じていいものかは分からないが……女神の欠片は様々なものに形を変えているという。
 たとえばそれは亜竜の卵にであったり、あるいは竜種の鱗にくっついていたり。
 勿論そのようなもの、命懸けになることは確かだが……多少ではあるがもう少し生き残れる確率が高いものもある。
 それがヘスペリデスの花畑の中に混ざっているスミレにも似た青い花……通称『蒼空の花』である。
 他に比べて特に素晴らしい花というわけではないが、1度見つけると何処か印象に残り再度見つけるのが簡単になるような……そんな不思議な花なのだという。
 しかしながら、その花は花畑のあちこちに突き刺さっているカカシ……いや、それに似た形状の亜竜「スケアクロウ」がこれ以上なく気に入り守っているのだ。
 ただ花畑に居るだけならば襲ってこないだろうが、スケアクロウは此方の狙いが蒼空の花だと気付けば敵意を剥き出しにして襲ってくるだろう。
 それに……『轟雷竜』オズバーンがその花を見に来るという話もある。
 まさに命懸けだが……それでも、やらなければならないのだ。

GMコメント

ヘスペリデスの花畑の中にある女神の欠片「蒼空の花」をゲットしましょう!
蒼空の花は、それ自体はただの花に見えますが不可思議な魅力があります。
風光明媚にして前人未踏、ピュニシオンの森や前回の黒い風吹き荒れる場所と比べると視界も良好ですが、その分空から何かがやってくる可能性も高まります。
蒼空の花を手に入れたら依頼は成功となりますので無茶はやめましょう。

●出てくる敵
・スケアクロウ×20
全長1.8m程の案山子のような亜竜。頭部はドラゴンっぽいです。
平時は地面に刺さって、本物の案山子のようです。皆さんが蒼空の花を狙っていると判断すると襲ってくるでしょう。
攻撃方法は脚部の杭になっているような部分で刺し貫く「スケアクロウランス」、竜のような頭部の口から魔力弾を放つ攻撃の2種です。

・『轟雷竜』オズバーン
最強生物である竜種にして将星種『レグルス』。
竜の中でも天帝種同様に強大な存在達である。
それなりの年齢であると思われ、同じ将星種『レグルス』の中でも比較的強い力を持っていると思われる。
此処で注意すべきは「同じ将星種『レグルス』の中でも」ということであって、人間など歯牙にもかけないほどの強さを持っているということである。
将星種『レグルス』には『人間(亜竜種に似た)』の姿を取る個体も時折存在するが、オズバーンの場合は威厳のある男の姿をとるという。
しかしながら多くの竜種の例に漏れず、オズバーンもまた人間のような下等生物のことなど一切気にせず記憶すらもしない。
今回の攻撃方法は天空から無慈悲な稲妻を落とす天雷と、自分の周囲に荒れ狂う電撃を放つ嵐雷の2つ。
皆さんが撤退を選ぶなどの何らかの逃走手段を選択した場合、興味をなくし撤退していくでしょう。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はDです。
 多くの情報は断片的であるか、あてにならないものです。
 様々な情報を疑い、不測の事態に備えて下さい。

  • <黄昏の園>蒼空の花はそこに咲く完了
  • GM名天野ハザマ
  • 種別通常
  • 難易度HARD
  • 冒険終了日時2023年05月07日 22時10分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

ウェール=ナイトボート(p3p000561)
永炎勇狼
リリー・シャルラハ(p3p000955)
自在の名手
武器商人(p3p001107)
闇之雲
ルビー・アールオース(p3p009378)
正義の味方
ユーフォニー(p3p010323)
竜域の娘
ライオリット・ベンダバール(p3p010380)
青の疾風譚
ヴィルメイズ・サズ・ブロート(p3p010531)
指切りげんまん
佐倉・望乃(p3p010720)
貴方を護る紅薔薇

リプレイ

●ヘスペリデスにて
 ヘスペリデスのあちこちにある花畑は、どれも美しい。
 覇竜にだけある名もなき花が咲き乱れ、見た目にも心安らぐ光景だ。
「青く綺麗なスミレにも似た花、か」
 『永炎勇狼』ウェール=ナイトボート(p3p000561)のそんな呟きがヘスペリデスに響く。
「女神の欠片である蒼空の花は一つだけなのか、色か形どちらか、最悪の場合両方同じだがただの花がある可能性が厄介だな」
 確かに色も形も同じ花があった場合、どれを持って帰ればいいのかという問題は発生する。
 最悪条件に合うものを全部持って帰ることになるかもしれないとウェールは考えてしまうが……そうはならないかもしれない、とも考えていた。
「花畑のあちこちに蒼空の花を気に入って守っている亜竜がいるのなら、あちこちに蒼空の花があるから散開して守ってるかもしれん。女神の欠片だけに不可思議な魅力があるといいんだが」
 言いながらウェールは雀と栗鼠のファミリアーを召喚して捜索を開始する。
 雀は空から、栗鼠は花畑に紛れながら超視力や捜索の非戦を活かして蒼空の花を探していくつもりなのだ。
 それっぽいものが複数あった場合はアナザーアナライズで判断できないか試してみるつもりではあるし、ハイテレパスもある……連携に問題もない。
「竜も気にいる花……とっても気になるねっ。とはいえ、油断したら危ないから、油断しないようにしないと」
 『自在の名手』リリー・シャルラハ(p3p000955)も鳥のファミリアーを2体使うことで、上空偵察、そしてもう1体を連絡用にしていた。実際、ファミリアーを使えばある程度の捜索の短縮は出来るだろう。すでに亜竜スケアクロウのいる花畑自体は特定できていた。
「女神の欠片は本当に多種多様だね。それにしても冠位魔種をどうにかする力を持つ女神とは、一体いかなる存在だったのだろうね。彼らの力になれるかもしれないし、手がかりがあるのならその辺りの情報も探っておきたいところだが」
 『闇之雲』武器商人(p3p001107)もそう呟くが、実際先日同じ女神の欠片である「星屑の短剣」に関わったからこそ出る言葉ではあるだろう。
 スケアクロウに蒼空の花が目的と思われなさそうな素振りで比較的安全な地点でタージュレイクを用いて気配遮断(弱)を得ている武器商人だが、広域俯瞰と超視力で蒼空の花を捜索していた。
 しかし、そうした事情をさておいても此処が美しい場所であることは事実であった。
「綺麗な所だねー。里付近でもない覇竜域にこんな場所があるなんて。これは確かにユーフォニーの言う通り荒らしたくないなって思う。なるべく穏やかに花を手に入れたいよね」
 『正義の味方』ルビー・アールオース(p3p009378)も言いながら、しかしこの場にいない脅威について考えてしまう。
「とはいえ、花を守る厄介なのとそれに見通しが良い分ヤバいのが来るかもしれないんだよね」
 だからこそルビーは蒼空の花には興味ない振りをしてのんびり休みに来た風で広域俯瞰を使って花畑周辺を警戒していた。
 早く発見できるかどうかで初動の成否が決まる。だからこそ、ルビーの考えは正しいと言える。
(スケアクロウが花をこれ以上なく気に入ってるというのなら、花のある場所に注意を向けてるはず。守るなら視界に入るようにしててもおかしくない。こっちを見ていないスケアクロウの視線の先に花があるんじゃないかな)
 あらかじめそのルビーの予想については、鼻を探す担当に伝えてある。
 『青の疾風譚』ライオリット・ベンダバール(p3p010380)もそれを前提に蒼空の花の捜索を開始していた。
「結構激しい戦闘があった後に花探しっていうと気が抜けちゃいそうな気はするっスけど……あくまで竜種の領域っスからね。鉱石じゃなくても油断しないように全力で採取に取り組むっス!」
 ライオリットの気合も充分だが、他の仲間とは少し違う捜索方法をとっていた。
「まずは花を見つけないと話にならないっスからね、植物疎通でなんとなく位置がわかりそうなら植物に聞いてみるっス」
 ある程度目星がついたら、ハイセンスを活用し注意深く探すつもりだ。
「竜も気に入ってしまう、蒼空の花……一体、どんなお花なのかしら」
 『ふもふも』佐倉・望乃(p3p010720)も気配遮断(弱)を活用し、目立つ行動はなるべく控えるように気を付けている。
 エレメント・マスターで周囲の精霊達に呼びかけたり、植物疏通で花々から蒼空の花の情報を得られないか試してみていた。
「やはりこちらに気付いてはいるんですね……」
 とはいえ花畑に近づかなければ何もしてこないようなので双眼鏡である閃緑の目を使いこちらを見ていないスケアクロウの視線の先等、スケアクロウ達が警戒している方角に花がないか見てみる。その先に蒼空の花があるかもしれないからだ。
「せっかくここまで来れたんです。女神の欠片……頑張って探しましょう」
「あのような大きな竜でも、花に興味があるのですね? なかなか興味深いですが……。私も花に匹敵するような美しさですので、竜に見初められないよう気をつけたいところですね。私には父上がおりますので〜……おお、ユーフォニー様……どうしてそのような目でこちらを……?」
「……ヴィルメイズさんは通常運転で何よりです、はい」
「私の美しさは確かに通常運転と言えないこともありませんね、ええ」
 『相賀の弟子』ユーフォニー(p3p010323)と『竜は視た』ヴィルメイズ・サズ・ブロート(p3p010531)がそんな掛け合いをしているが……2人ともやるべきことはやっているのがポイントだ。
 ヴィルメイズは闇の帳でスケアクロウに気付かれないよう潜みつつ広域俯瞰と瞬間記憶で蒼空の花の位置を確認し、味方にいつでも共有できるようにしていた。
 そしてユーフォニーは……遊んでいるだけに見せかけてスケアクロウに警戒されないようにしていた。
 ドラネコのリーちゃん召喚、そして感覚世界使用状態で五感共有。あくまで見た目は遊びにきた風だ。
「綺麗なお花畑だね、リーちゃん……! ふふ、一緒に遊ぼう♪」
(遊んでいるだけに見せかけつつ、リーちゃんと私、2視点から蒼空の花を捜索&オズバーンさん襲来を警戒です……!)
 少なくともスケアクロウ相手ならそれで誤魔化せるとも踏んでいた。
 時折リーちゃんに高く飛んでもらい俯瞰視点からも確認し、スミレにも似た青い花を探すため色彩感覚で僅かな色の差もチェックしていく。
 精霊がいればハイテレパスで精霊疎通、蒼空の花らしきものがないか聞いてみようとも考えていた。
(案山子さんは蒼空の花を守っている……ルビーさんも仰ってましたが、案山子さんの目線の先や、どんな配置になっていればお花を守りやすいかを逆算してアタリを付けられるはずです!)
 そもそも今回の仕事は全員が無事帰ることが最優先であり、採取次第撤退するつもりだ。
(お花畑を荒らしに来たわけじゃない…テロニュクスさんに直接言ったんです……!)
 その誓いをユーフォニーは破る気はない。そして、その時……ハイテレパスを通じてウェールから全員への連絡が届く。
 蒼空の花……それが、見つかったのだ。

●蒼空の花
 それは、確かに事前に聞いた通りの花だった。
 青く小さな、スミレにも似た花。ただそれだけの、なんでもない花でしかない。
 なのに、何故か惹きつけられてしまう。まるでそこに目のピントが合ったかのように、名もなき花の中でも何の変哲もない1輪に目が合うのだ。
 あまりにも不思議なその魅力。間違いなく蒼空の花だ。
 ウェールは雀は超視力で遠くから採取役側の状況把握と空から新手、轟雷竜が来ないか警戒し栗鼠は蒼空の花付近で毛繕いや日向ぼっこの振りをしながら待機させていた。
 最悪の事態に備えてのものだが……採取班の面々であるリリー、ライオリットたちはすでに動き出していた。
 望乃とライオリットの保護結界、そしてオルド・クロニクルも展開し花畑を保護することも忘れてはいない。
 いないが……スケアクロウにとっては、そんなことは関係ない。敵だと判定したその瞬間、動き出そうとして。
 そこにルビーがギア・ゼロからのスーパーノヴァを放つ。
「乱入者が来る事も考えると、出来る限り早く終わらせたいよね! 出し惜しみなしの全力でいこう!」
「乱入者? 乱入者か、なるほどな。虫がいると思えばその花狙いだったか」
 警戒していた面々がその姿を捉えた時、それは凄まじい速度で接近してきていた。
 『轟雷竜』オズバーン。その黄金に近い黄色の鱗を持つ竜種は、花畑の近くに着地するとルビーたちを見下ろす。
「さて、その花は少々気に入っていてな。早速だが死んでもらおうか」
「ううっ!」
 リリーに降り注ぐ天雷は凄まじい威力でその身体を蹂躙する。電撃無効による諸々を防いでも、その威力だけは防げない。
「ああ、早速来たね。とはいえ、此処は見逃してほしいものだが」
 衒罪の呼び声を放つ武器商人に、オズバーンはフンと鼻を鳴らす。
「ならば虫のように逃げてみせよ。我はそれを遠慮なく踏み潰そう」
 そして敵はオズバーンだけではない。蒼空の花を狙う採取役にスケアクロウたちは器用に移動しながら包囲するような動きを取り始め……だからこそユーフォニーはブレイズハート・ヒートソウルを発動させる。
 自分に敵を引き付け、採取をやりやすくやせようというのだが……同時にユーフォニーはオズバーンへと呼びかける。
「初めまして! 私、ベルゼーさんが望んでくれるなら彼を魔種でなくしたいです! 覇竜が飲み込まれるのもこの世界が終わるのも嫌で抗いたいから、女神の欠片を探しに来ました! 欠片の効果が不明なので手段はまだ不確定ですが……もしもの時は協力してもらえませんか……!」
「虫の分際で我に手間をかけさせようというか。その不遜、死で償え」
 予想より遥かにこちらが軽く見られている。ユーフォニーが感じたのは、おおよその竜種がこちらに抱くであろう「扱いの限りない軽さ」であった。
 ここまでオズバーンからの評価が低くては、覇竜の導きもその効果をなんら示しはしない。
「なんとも恐ろしい。しかし、今日は目的が他にありますからね」
 地府十王舞を舞うヴィルメイズはスケアクロウを邪魔すべく動いていたが、オズバーンを気にしていないわけでもない。
 あれが本気で動けばどうなるか、分かり切っているからだ。
「わたし達の目的は花の採取であり、交戦の意思はありません。どうか、此処は」
「囀るな。貴様等が選べるのは此処から逃げ切るか、死ぬか。その2つのみと知れ」
 ミリアドハーモニクスを発動させながら、望乃も「今は話を聞いてはくれない」と悟る。
 文字通り評価が「虫」なのだから、話を聞いてくれるはずもない。
(言葉は尽くしました……その上で襲ってくるのであれば、降り掛かる火の粉は払いましょう)
「……この場合、降り掛かるのは火の粉では無くて雷、ですが」
 そんな冗談がたまたま耳に入ったヴィルメイズがフフッとウケていたが、さておいて。
「あくまで俺は基本的には花の回収が優先っス!」
 低空飛行しながら蒼空の花に近づいていたライオリットが、ついにその花を採取する。
「花を確保したっス! 逃げるっスよ!」
 蒼空の花の確保があくまで目的だから、スケアクロウを無理して倒す必要すらない。
(こっちが逃げるだけと思われるのもちょっと癪ではあるんっスよね)
 そんなことをライオリットは思うが……総合的に考えて今は何を出来るわけでもない。
 自分が定めた前提条件に合わないと判断すると、もう逃げの一手に迷いはない。
「よし、離脱だ!」
 ウェールも万が一のサポートとしていつでも蒼空の花を引き継げるようにしてはいるが、今のところ問題はない。
「だね! 目的の花が手に入ったらには長居は無用。一目散に逃げよう!」
 ルビーもそう叫びながらも、思う。
(竜種がどれだけ強い相手かは、この前将星種のムラデンと戦って嫌というほど解ってる。今回の目的は竜と戦う事じゃない。逃げるしかないっていうのは正直悔しいけれど、でも何時かは)
「すたこらサッサでございますよー」
 そんなヴィルメイズの言葉を最後に全員が安全と思われる場所まで撤退していくが……オズバーンが追ってくる様子は、ない。
「なんとか逃げ切ったっスね……」
 ライオリットの手の中にある「女神の欠片」蒼空の花。こうしていてもなお惹きつけられるその花は、確かに女神の欠片であるのだろう。
「女神の欠片……亜竜がここまで惹きつけられる代物。本当にあの花畑を管理する竜種の言うとおりホイホイ集めて大丈夫なのでしょうか……? まあ他に方法が無いですもんね」
 そんなヴィルメイズの言葉にユーフォニーも、そして仲間たちも明確な答えを持ってはいない。
 今はただ、それが正しいと信じる。それが最善の手であるのだから。

成否

成功

MVP

ウェール=ナイトボート(p3p000561)
永炎勇狼

状態異常

リリー・シャルラハ(p3p000955)[重傷]
自在の名手

あとがき

「女神の欠片」蒼空の花をゲットしました!

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