PandoraPartyProject

シナリオ詳細

覇竜焼肉伝シマチョウ

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●シマチョウとは
「たみこも焼き肉食べたくなってきました、シマチョウが好きです」
 『北辰より来たる母神』水天宮 妙見子(p3p010644)がそう宣言している。
 焼肉はいいものだ。いつ食べてもいい。ランチでもディナーでもいい。モーニングにはちょっと厳しかろうか?
 カルビにロースと色々有名な部位はある。
 あるが……シマチョウとは何か?
 部位としては大腸にあたるが、細かく説明すると食欲が消えて失せるのでやめておこう。
 ザックリ言えばホルモンの代表的なものの1つであり、焼けばプリプリとコラーゲンたっぷりな食感と味が非常にクセになるお肉だ。
 何につけても美味しいが、味噌味で食べるという人も多いだろう。
 さて、そんなシマチョウだが……妙見子が好きだというのも当然だ。
 当然だが……覇竜でシマチョウを食べるとするなら、どうするべきだろうか?
 覇竜の外であれば牛も豚もいる。しかし、覇竜では?
 いや、いる。覇竜にはかのブタウシ鳥がいる。
 かの部位によって豚、牛、鳥の特徴をそれぞれ持っており、外でいうそれらの生物が持つ部位を全部持っているという、意味の分からない生き物であれば……最高のシマチョウを食べられるに違いない。
 だからこそ、妙見子は即座にそういう時に頼れるジジイの下へ向かった……!

●シマチョウ食べようぜ
「ほー、シマチョウのう。それなら丁度」
「ブタウシ鳥で」
「まだ何も言っとらんのじゃが」
「妙見子ちゃんもいい加減慣れてきましたからね! どうせシマチョウがそのまま歩いてるようなモンスターがいるんでしょう!」
「おお、成長したのう」
「いやですからね、そんな食欲無くすタイプの敵は!」
「まあ、流石にそんなのは(今は近くに)居らんが」
「何か言外に混ぜませんでした?」
「さあのう」
 知らんぷりをする『フリアノンの酒職人』黒鉄・相賀(p3n000250)は一度とぼければ絶対に何も言わないのは流石に妙見子も分かってきているが。
「まあ、そういうことならブタウシ鳥じゃろうのう」
「ですよね」
 そう、たとえば100歩譲ってシマチョウモンスターの存在を許したとしても、それだけでは流石に胃がもたれる。
 もっといろんな部位を食べたいのが健全な焼肉欲というものだ。
 となれば、やっぱり一番無難なのはブタウシ鳥だ。
 何しろ適当に放っておいても勝手に増えている便利な生き物だ。
 しかもそんなに強くないので、お肉が食べたい時にはブタウシ鳥を狙えばいいと言われているような相手だ。
 ならばシマチョウを食べたいときだってブタウシ鳥を狙えばいい。おお、なんと美しくもお腹の空く理屈だろうか?
 ジュウジュウ焼いた時のその香りたるや、さぞかし素晴らしいものだろう。
 ブタウシ鳥でをどのくらい狩るかは皆のお腹と相談だが、いくら狩っても大丈夫なのは安心だ。
 必要な分だけ狩ってきて、思う存分焼いて食べる。味付けにだってこだわっていきたい。
 そうすれば、素敵な焼肉パーティーになることは間違いないだろう。
「今の時期、ブタウシ鳥は……まあ、この辺じゃろうな」
 相賀はサラサラと地図を描くと、妙見子に渡してくれる。
 そう、この瞬間。焼肉パーティーの成功は妙見子の手に託されたのだ……!

GMコメント

というわけで、焼肉です。地図に従って「岩山の近くにある草原」に行き、ブタウシ鳥を狩りましょう。
シマチョウにカルビにロース、赤身まで。
たっぷり焼いてたっぷり食べましょう!
おっと、食べる前にブタウシ鳥を狩るのも忘れずにね!
勿論焼肉だけじゃ飽きるからとサラダを作ったりするのも自由です。

●ブタウシ鳥×好きなだけ
全長5m。
豚のような外観と牛のような模様と頭部、そして鳥のような羽を持つ生き物。
その肉は部位によって豚、牛、鳥の特徴をそれぞれ持っており、外でいうそれらの生物が持つ部位を全部持っているという、意味の分からない生き物。
全然強くないですが、ワサビのような強烈なツーンとする刺激臭を放つことで外敵から身を護る術をもっています。
基本行動は「匂いを放つ」「逃走」です。
匂いを放つ攻撃は目、鼻、口、皮膚などから入り「ツーン」とした感覚を呼び起こします。結構辛いでしょう。
ただし、全然強くないです。

●料理&焼肉!
こっちのプレイングを重視した方が良いと思われます。
相賀は今回呼ばれなければ手出しせず、試食会の時にお酒やジュースを振舞ってくれます。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はBです。
 依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

  • 覇竜焼肉伝シマチョウ完了
  • GM名天野ハザマ
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2023年03月03日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

志屍 志(p3p000416)
天下無双のくノ一
Lily Aileen Lane(p3p002187)
100点満点
フラーゴラ・トラモント(p3p008825)
星月を掬うひと
結月 沙耶(p3p009126)
怪盗乱麻
佐藤・非正規雇用(p3p009377)
異世界転生非正規雇用
アルフィオーネ・エクリプス・ブランエトワル(p3p010486)
ライブキッチン
フーガ・リリオ(p3p010595)
君を護る黄金百合
水天宮 妙見子(p3p010644)
ともに最期まで

リプレイ

●お肉をゲットしたぞ
「お肉! お肉! お肉! お肉と聞いて! お肉屋さんとして気になって来ちゃった……! よーし張り切っちゃうぞ!」
「フン……肉を焼いて食べるとは軟弱な。俺なら生でもいけるぜ」
「生はお肉によっては危ないから気をつけようね!」
「あ、はいすみませんでした」
 『時には花を』フラーゴラ・トラモント(p3p008825)と『ワイルドハーツ』佐藤・非正規雇用(p3p009377)の寸劇も楽しい本日の天気は快晴。まさに焼肉日和だろう。
「覇竜焼肉か……おいら、食べることも好きだが、覇竜での焼肉、どんなものか深く味わってみたいぜ」
「あのジジイ……い、いえ相賀様が言うなら間違いないんでしょう…せっかくですしおいしい焼き肉Partyをやって今回使った諸々の設備費を請求したいと思います!」
 『雪の花婿』フーガ・リリオ(p3p010595)と『たみこ・ざ・ろっく』水天宮 妙見子(p3p010644)がそんなことを言うが、その領収書を頑張って経費で落とすのはローレットである。さておいて。
「しかし……いやなんかさっきシマチョウみたいな気持ち悪そうなのもいるみたいな顔しなかったか? 私の気のせいか? 気のせいだと信じていいんだよな?? それはともかく。ここ最近疲れる依頼ばかりだったからな……焼肉でもしてリフレッシュしたいところだな」
「たみこママみたく美人になるために、いっぱい食べる!」
 『奪うは人心までも』結月 沙耶(p3p009126)が一瞬シマチョウモンスターのことを考えるが、そういうのは覇竜ではフラグになりかねないのでぜひ頑張ってほしいところである。『ささやかな祈り』Lily Aileen Lane(p3p002187)も気合を入れているが、そうなりたいと願えばきっと届くだろう。
「いいお肉があると人生幸せになりますね。早くブタウシ鳥とやらを狩ってしまいましょう」
 『遺言代行業』志屍 瑠璃(p3p000416)もイイ笑顔で笑う先には、ブタウシ鳥の群れがいる。
「匂いを放つ前に気絶させるか仕留めるかしたいものですがなにぶんあの体格です。匂いを使わせてしまった場合は加熱して匂いを飛ばすことにしましょうか」
「フーガ君とアルフィオーネさんがお土産にしたいらしいから、少し多めに狩っていくか」
 瑠璃に非正規雇用も頷き、『ライブキッチン』アルフィオーネ・エクリプス・ブランエトワル(p3p010486)がブタウシ鳥を逃がさないように包囲を開始する。
「さあ、始めましょう。すぐにバーベキューよ」

●お肉を焼こう
 じゃがいもっぽいいも、さつまいもっぽいいも、さといもっぽいいも、しいたけっぽいきのこ、なんか派手な色のきのこ、紅茶っぽいお茶。
 アルフィオーネが持ち込んだ「ぽい」ものは、覇竜領域外で言えば、それに近しいものであるが、厳密には異なる種であるらしい。
 ちなみになんか派手なきのこは該当しそうなものはないとのことだ。食べると、楽しい夢がみられるらしい。うん、世間一般的には毒キノコだね。
「まずはお肉になるブタウシ鳥に対して感謝の祈りをします。…よし、では解体お願いします、です……ん、解体終わった、です?」
「終わってないよお」
「ひゃー」
 Lilyとフラーゴラがそんなやりとりをしているが……そう、お肉は解体から始まる。
「フラーゴラさんは肉の解体か。肉屋というだけあって慣れてるなぁ」
「大したものねぇ、ひょっとして、肉解体のプロ? とても参考になるわ」
 非正規雇用とアルフィオーネがそう感心するほどにはフラーゴラの手際は良い。
「まずは解体だね……血抜きして……内臓を取って……(自主規制)(自主規制)(自主規制)ふふふ……ご飯美味しくなくなっちゃうので詳しいことは秘密……あ、脂身も欲しい……」
「あ、私もお手伝いしましょう……ワサビ臭のする臓器は傷つけないよう注意しませんとね」
「じゃあアドバイスしちゃう!」
 解体の手伝いをする瑠璃に、フラーゴラは嬉しそうにコツを教えていく。
「そうそう脱骨(だっこつ)させるの……」
 そんな中、非正規雇用も準備を進めていく。
「俺は唐揚げも好きなんだよな~。えっ、コンロが要る? そりゃそうだよな……。Lilyも唐揚げ好きか? やっぱ、おろしポン酢が一番だよな〜」
 機材を運んだり大根をすりおろしたり。それに混沌米の準備もバッチリだ。
「俺はそろそろごはんを用意するかぁ」
「あ、領地である癒しの川辺から水持ってきたぞー。いつも私が水を汲んで空腹誤魔化すために飲んだり浴びたりしてる奴だ、衛生面は安心していいと思う」
「おっ! 結月さんが水を持って来てくれたのか! 綺麗な水で米を炊くと、高級感あるよな」
 そうしているうちに肉の解体も終わり、いよいよ調理である。
「脂身から油を作るよお……これで唐揚げ作っちゃおう! 料理は任せてね、BBQ火おこしセットも持ってきたよ!」
 フラーゴラもテンションは高止まりで継続中だ。
「お芋ときのこをアルフィオーネさんが持ってきてくれたらしいので豚汁も作っちゃう。あとはお鍋にステーキに生姜焼きに……もつ鍋も作っちゃう?」
 もつ鍋、という言葉に瑠璃が反応する。
「ではそれは私が担当を。焼肉も好物ですが、今回は白もつ鍋といきましょう。あの脂とニラの味は結構好きですので、再現できれば嬉しいです」
 言いながらも、瑠璃はザクザクと調理を勧めていく。
「下処理したホルモンを塩と出汁の味だけで煮込んだシンプルなお鍋。ざく切りキャベツやニラ、ささがきのごぼうにお豆腐も入れます。鍋物は大きな鍋で作る方が美味しいですが、一人だと途中で飽きてしまいますから大人数で食べられる機会は本当に助かります」
「ふむふむ。なら、わたしが作るべきは……」
 言いながらアルフィオーネが仕込んでいくのは串焼きとスイートポテトだ。
 肉、いも、肉、キノコ、肉、いも、肉、きのこ、肉と、串打ちをし、塩胡椒。覇竜放炎調理法で焼く。九割ほど焼けたら、溶かしバター、醤油をぬり、香ばしい薫りが立つまで焼入れ、仕上げていく。
 スイートポテトは柔らかなるまで火を通す。ボールに入れ、生クリームとまぜる。アーモンド形に、成形。溶いた卵の黄身をぬり、表面を焼けばいい。
「リクエストがあれば、遠慮なく言ってね。だけど、何でもいいはやめてね、それ、一番困るから」
 そんな中、フーガも調理の手伝いを進めていく。
「肉を焼くのならおいらもいけそうだ。それとフランスパンを縦に切って、お肉や野菜を挟むとうまそうだ」
 十全式調理道具一式の鍋とゴリョウ印の食材で、鍋パーティーできそうだな、とフーガは呟きながらふと思う。
「後でパエリアやゾースイも、作れないかな……?」
 当然可能だろう。何しろ、米はあるのだから。
「唐揚げ好きなのです。大根おろしは初めてなのです……美味しいのですか?」
「勿論美味しいぞ!」
 Lilyが興味津々に非正規雇用の調理風景を唾を呑みながら隣に座っていたが……じゅうじゅうと揚がる唐揚げは、どうにもお腹が空くものだ。
 やがて出来上がった料理は、どれも美味しそうなものばかりだ。
「さあ、せっかくの焼肉だ、楽しむとするか! ……また他人に与えすぎたせいでここ最近ろくに食事もできていなかったからな」
 沙耶がそう音頭をとれば、乾杯の合図が響きわたる。
 そんな沙耶は未成年なのでジュースだが、お酒を飲む面々もいる。
「えっと……私はお酒……どうしよう……ちょっとだけなら、大丈夫ですよね?」
 年齢が不明のLilyはその辺難しいところだが、フーガがそっと止める。
「これは大人になってからだぞ」
 言いながらジュースを渡すが、無難なところだろう。
 その一方で、見た目も問題のないろっく』妙見子はがっつりビールを飲んでいる。
「はぁ~……一仕事終えた後の焼き肉……いいですね……ビールと一緒に……と思ったのでビール多めにもってきました! サマー・ビールとかドラッヘンブロイとか…もちろんジュエリー・レモネードとかジュース系も持ってきましたよ! 未成年のお方や飲まれない方はこちらで…あっ! Lily様! 食べる前にちゃんと手を洗いましょうね!」
「お酒を飲みたい人が居るみたいなので、此方を持ってきたのです……こっちから順に黒鉄竜殺し、特別純米大吟醸生原酒天之翡翠、ご禁制の酒、酒樽、ドラッヘンブロイ……れっつえんじょい、です」
 何気に相賀の作った酒……一口飲めば大男でもぶっ倒れると評判のそれが混ざっているが、他にも様々な酒をLilyは並べていく。
「私もこの日の為に再現性東北から仕入れてきたお米とお酒に加え、海洋産のワインも用意してきました。辛口の白ワインも合うのだそうですよ、楽しみですね。よろしければお注ぎしましょうか?」
「あ、こいつはどうもどうも」
 非正規雇用が早速注いでもらっているが「うーん、旨い!」と言っているので幸せそうだ。
「美味しい!!!! シマチョウの独特な歯ごたえ、最高だな!! 甘辛いタレも良い……!! おお、志屍さんは鍋を作ってくれたのか! ニラとの相性もバッチリだぜ! お酒が進むな〜!!」
 言いながら非正規雇用はフーガにチラリと視線を向ける。
「ん? フーガ君はお酒飲まないのか? せっかく皆が持って来てくれたのに、飲まないのは勿体ないんじゃないかなぁ?」
「お酒が飲まない人が多いから、おいらも控えておこうと思っていたけど……せっかく用意してくださったのに、一杯も飲まないのも申し訳ないですね」
 フーガについてきていたドラネコにお肉をあげていたフーガが勧められた酒を飲みながら、非正規雇用へとワインを注いでいく。
「佐藤殿、このお酒、とっても美味しいですよ」
「おお、確かに旨い!」
 そして妙見子もシマチョウをもちもちと味わっていた。
「シマチョウやっぱりおいしいです~!♡ 塩レモンで頂くのが最高ですね…そしてこのビールで流し込む……この痛風ブースターセットみたいな食べ合わせが完全に幸せですよ……」
 そんな妙見子はフラーゴラにお酌されると、嬉しそうに微笑んで酌を返す。
「あら! フラーゴラ様お酌ありがとうございます♡ あまりお酌されることがないのでこんなかわいい女の子にお酌してもらえるなんて……うれしいですね……♡ ジュースですが……よかったら妙見子ちゃんにもお酌させてくださいましね♡」
「ありがと! シマチョウおいしー! もっちゃもっちゃ……脂が乗ってるねえ。カルビにハラミにぼんじりに……あとレバー食べたい!」
 捌きたてのお肉なのだから、美味しさもひとしおだ。
「唐揚げもおいしいのです……」
 Lilyも唐揚げをサクサクと食べるが、揚げたてジューシー、お肉も上質と文句のつけようがない。
「脂の甘みと肉の歯ごたえがとてもいいですね。ご飯もお酒もすすみます。鍋に浮いた油の層が厚くて湯気も出ないので、寒空の下でも熱々です。アルコールで酩酊しない体質ですが、酔うのも楽しそうですね」
 瑠璃も料理に舌鼓を打ちながら、小さな土鍋をそっと示す。
「小さめの土鍋も用意しました。各々それぞれのタイミングで〆のうどんも雑炊もご用意できますよ」
 アルフィオーネも細かく給仕に徹しているが、瑠璃も中々に気の利くほうだと言えるだろう。
「フーガさんのフランスパンサンド美味しそう……ワタシも食べてもいい? あ、瑠璃さん雑炊食べたあい……!!!」
 今日頑張っていたフラーゴラの食欲も旺盛で、皆がニコニコしながら渡していくのもほほえましい光景だ。
「シマチョウ……なかなか独特でおいしい味をしているな。これ、少しテイクアウトしてあいつに渡せないか……いやいやいや」
 沙耶もシマチョウをモグモグと食べながら周囲を見回す。
「というかなんか酒に酔ってる存在が割と出だしてないか? まぁ言っている私もなんか少し気分が良くなってきたのだが」
 ちなみに沙耶は清く正しい未成年らしく飲酒してないので、場に酔っただけである。安心だね。
「今なら雑草だって食べれる気がした! この雑草を焼いて食べて……おえっ……」
 ちょっと雑草をムシャムシャするのは無茶である。専門家のしっかりとした判断が必要だ。
「ハッ!? 妙見子さんを酔わせれば、介抱してお近付きになれるかも!? たっみこさーんっ、どちらが多く飲めるか勝負しましょう!!」
「佐藤様は妙見子に勝てるとお思いで? 本当にどうしようもないですね……妙見子一升瓶3本空けてもケロッとしてるような女ですが……ってうわ! すでに酒臭い! えぇい! 寄るな寄るな!」
「ありがとうございます!」
 倒れる非正規雇用にアルフィオーネがそっと布団をかけるが、ちょっとすれば復活しそうな気もする。
 さておき飲み勝負も妙見子の不戦勝……?
「あら? 相賀様飲まれないんですか? せっかくですし一緒に飲みます? まぁまぁ……ご一緒してるんですからお酌くらいさせてくださいな。それにしても……覇竜って面白いところですよね……こう、なんというか……不思議生物がいっぱいいるというか……でも覇竜のこういうところ、嫌いじゃないですよ? 生態系が豊かなのは豊かな国の証です。また何かありましたらお呼びくださいね? ……それはそれとして今回の設備費用はせめて半分持ってくださいね?」
「ニャー」
「あー、妙見子。それはドラネコだなあ」
「あら、いつの間に!」
「最初っからだなあ……」
 どうやら妙見子も酔っているようで、フーガがドラネコをひょいとどける。
 まあ酔っ払い連中はさておき、肉はとても美味しい。
「妻へのお土産として焼肉料理一品、持って帰ろう」
「ワタシもブタウシ鳥アトさんへのお土産に持って帰りたーい!」
 フラーゴラもそう声をあげる。全員がお土産に持って帰っても充分な量が残っている。
「……今度は妻と一緒に、食べたいな」
 フーガが望むなら、それもきっと叶うだろう。いつだって、何度だって……だ。

成否

成功

MVP

水天宮 妙見子(p3p010644)
ともに最期まで

状態異常

なし

あとがき

ホルモンの美味しさは大人になってから分かった気がします。

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