シナリオ詳細
<昏き紅血晶>ふしぎなまほうの赤い靴
オープニング
●カムリータの赤い靴
パパが絵本を手に教えてくれた。魔法の赤い靴のおはなし。
魔法使いのくれたその靴をはけば、どんな踊りも上手に踊れるようになるという。
絵本のなかで美しく舞う踊り子を想像しながら、私は夢の中で自らが踊る姿を描いたのだった。
そんな私は今、舞台の上。
絵本の中でも夢の中でもない。
私は、現実の舞台に立っている。
さあ音楽が鳴り始めた。
私の脚には、魔法の赤い靴があった。
●愛と夢のどちらか
「あまり気持ちの良い話じゃないんだ。それでも、うけてくれるかな」
『黒猫の』ショウ(p3n000005)はそんな風に切り出して、ある踊り子の写真とプロフィールが書かれた一枚の資料をテーブルに置いた。
ラサのマーケットにある、チャイの飲めるテラスでのことであった。
デルポトという商人がいる。絹織物の取り扱いで名を上げ、ラサでもそれなりに知名度のある商人だ。
長らく独身だった彼はラサにジプシーとして流れてきていた踊り子のカムリータに一目惚れし、彼女のパトロンとなったという。
この『一目惚れ』はダンサーとしてとも言えるし、異性としてとも言える。だが社交的で分別のあるデルポトは彼女のいちばんのダンサーになりたいという夢を優先し、ダンサーとして彼女を支える道を選んだようだ。
彼女の活動資金を支払い、コネクションをもっていくつもの舞台で彼女を踊らせた。
カムリータはその情熱的なダンスによって少しずつ名を知られ、やがてデルポトのコネクションがなくとも多くの舞台に呼ばれるようになっていく。商人がダンサーのパトロンになるというのはなにも趣味や娯楽のためばかりではない。
己の商品をよりよく売るための広告塔として雇うというビジネスとしての側面をもつこともあり、デルポトの場合も彼の絹織物の売れ行きを大きく上げる結果をもたらした。
一方でデルポトはカムリータに異性としての恋慕を抱いていつつも、決してその関係をカムリータへ求めることはしなかったという。どころか、ビジネスとしての一線を必ずひいていた。
「パトロンという立場からそれを求めれば、彼女は自身の気持ちに関係なくそれを受け入れようとしてしまうでしょう。仮に彼女が本心から私を愛したとしても、私達は一生それを疑ってしまう。
愛か夢か。『どちらか』しか、選ぶことはできなかったのです」
そう、この依頼における依頼人はデルポト。
そして彼のオーダーはひとつだ。
チャイがまだ半分のこったコップをテーブルに置き、あなたの目をみてデルポトは言う。
「彼女を――カムリータを殺してもらいたい。私のかわりに」
●愛と夢と、『紅血晶』の靴
始まりはデルポトが特別な靴をカムリータに送ったことだった。
赤く美しい宝石で飾られたダンス用の靴は彼女によく似合い、カムリータもその宝石をすっかりと気に入ったようだった。
それがいま巷に出回っている『紅血晶』だと気付いたのは、全てが手遅れになってしまったあとだった。
「『紅血晶』は危険な宝石なんだ。なにせ、所有者が晶獣という怪物に変化してしまうという事件がおきているんだから」
そしてカムリータもまた、例外ではなかった。
「カムリータは既に晶獣となり、ダンスホールは影響を出さないためにデルポトの力によって閉鎖させている。
この事態を収める方法は、晶獣となってしまったカムリータを殺すことだけなんだ」
土へこぼれたミルクをコップに戻すことができないように、晶獣となってしまったカムリータがかつての姿を取り戻すことはない。
ダンスホールの扉をあけて、この悲劇を終わらせるのだ。
愛も夢も、壊れてしまった物語を。
- <昏き紅血晶>ふしぎなまほうの赤い靴完了
- GM名黒筆墨汁
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2023年02月25日 22時05分
- 参加人数8/8人
- 相談6日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
●
「嗚呼、魔法の赤い靴。そのお話は、私も読んだことがあります。
素敵な素敵な赤い靴。死ぬまで踊り続ける呪いの靴……」
雑踏のマーケット。この片隅で、魔性の石に魂を加えた女が踊り続けているとも知らず人々の表情は明るい。
『未来への葬送』マリエッタ・エーレイン(p3p010534)は胸に手を当て、人知れず目を閉じる。
(その靴の呪いから、死血の魔女が踊り子カムリータを奪い取りに参ります)
香水の香りが通り過ぎる。マリエッタの茶色い髪が乾いた風にさらわれ靡くのを、『蛇喰らい』バクルド・アルティア・ホルスウィング(p3p001219)は横目でだけ見つめた。
「良かれと思ったものが禍になる……か。なんともやるせねえな」
依頼人のデルポトは名誉のため、ダンスホールを封鎖しているという。これが保身のためであれば、バクルドも苦々しい顔をしただろうけれど。
「悲劇的だが、惨劇になる前に終わらせてやらんとな」
「ホールを封鎖するだけで済んでるのは、まだマシな状況といえるのかもしれませんね」
『暗殺流儀』チェレンチィ(p3p008318)は眼帯をした片目にそっと手を触れ、ため息を深くついた。
カムリータが外へと飛び出そうとすれば、それを止めることは難しい。醜態は衆目に触れ、悪評は彼女の栄光を食い潰すだろう。人命が失われるようなことになればなおのこと。
「……もう、元に戻らないならば、せめて人として。
カムリータさんの名声を損なわない形で、彼女を送れたら」
「はい。思うことはあれど、やることに変わりはありませんから」
『刑天(シンティエン)』雨紅(p3p008287)がトンッと仮面の額にはまった赤い石を手袋越しに触った。
彼女のコアであり、その意味でこれは仮面ではない。
「まだ彼女は、舞台の上で踊るダンサーであろうとしています。ならば、そのまま」
「だ、なあ」
『黒豚系オーク』ゴリョウ・クートン(p3p002081)は担いでいた鞄を背負い直し、隣を歩く『灰雪に舞う翼』アクセル・ソート・エクシル(p3p000649)が地図から顔を上げた。
ダンスホールが見えてくる頃だ。露店の溢れる十字路を曲がった所に、建物の並ぶ通りがある。
警備員がものものしく入り口を封鎖したダンスホール『Nuts,s』だ。
「誰かへの想いを込めた行動が、悪い結果になるのは悲しいね。
デルポトの愛も、カムリータの夢も、もう最後まで行き着くことはないけど……せめて生前の名誉は汚さないように、閉じたホールで最後のダンスをさせてあげたいよ」
「誰が悪かったわけでもねえ。強いて言うなら、運が悪かったのさ」
ゴリョウがそう呟いたところで、『闇之雲』武器商人(p3p001107)は目をそらした。
「踊り子は生涯続けることは出来ない。
夢の中で死ぬ……というのも、美しくはあるが。
デルポトの旦那も気の毒にねぇ」
皆、心の中では分かっていたことだ。
もし『悪い人間』がいるとしたら、それは『紅血晶』の靴を作って売った者であり、『紅血晶』を作り出した者だ。
どこかの誰かの愛を壊し、夢を穢し、人を失わせてしまうと分かる筈だろうに。
『オンネリネンの子と共に』ココロ=Bliss=Solitude(p3p000323)は心の中で呟いた。
(その人を好きだからこそ、夢に混じり気を入れたくない……)
貝の髪飾りが小さく揺れ、ココロは金髪にそっと手ぐしを通した。
「わかります。わたしもデルポトさんの立場なら同じように振舞うでしょう。
好きな人が輝いている。それが愛への慰め。
たくさん応援して、もっと輝いて欲しいがゆえの決断だったのでしょう。
でも、その結末が獣になってしまい終わってしまうなんて悲しすぎます」
とん、と足を止める。
彼女たちのことを聞いていたのだろう。警備員たちが黙って道を開く。
八人は顔を見合わせ、そして……ダンスホールの扉に手を駆けた。
●赤い靴の物語
ダンスホール『Nuts,s』の中では、ゆったりとした音楽が流れていた。
舞台の中央で、美しい女性が踊っている。
赤い結晶に覆われた両足はナイフのように鋭く、けれど見とれてしまうほどに美しく振り上げられる。
カムリータがこちらに気付いているのは、その目の動きでわかっていた。サン・エクラが周囲をくるくると周りながら、まるでカムリータを引き立てるように踊っている。
そんな光景を前に雨紅が最初にしたことは、飛びかかることでもなく声をかけることでもなく。槍の鐺をトンと地面にたてて保護結界の魔法をダンスホールにかけることだった。
怪物になっても、この場所は美しいままだ。ならば、我々が壊す通りなどない。
「ここは舞台だと、共に示しましょう。カムリータ様」
雨紅は槍を持ち上げ、その赤い柄をくるくると回す。そして、一気に距離を詰め舞台へと跳躍した。
振り上げた足と回転をかけて叩きつけた矛先が激突し、金属をぶつけ合わせた激しい音が鳴り響く。
そんな彼女を破壊しようとサン・クエラたちが色とりどりの魔力の粒を放ち、パチパチと炸裂させていった。
拮抗していたように見えたカムリータと雨紅だが、サン・クエラに邪魔されればそのまますりつぶされてしまう。
「全く。化け物になるってことがなけりゃ魅入るところなんだろうがな。
所詮放浪者にゃ踊りの良し悪しなんざわからんし、何よりタラレバで引き金を止めるこたァねえがよ」
バクルドは仲間が一旦引き下がったタイミングでレバーアクションライフルを操作しサン・クエラめがけてぶっ放した。
発射された弾は空中で炸裂し、強磁性を帯びた鋼鉄球(ショット)がばらまかれる。
「とりあえずあのサン・エクラが邪魔だ。引き剥がすぞ!」
「おうっ!」
磁力を受けて抵抗力の弱ったサン・エクラ。
ゴリョウは火焔盾『炎蕪焚』を構えると、その裏側に配置されたレバーのセーフティーロックを解除する。
「テメェらにゃ悪いが今回はカムリータとあいつらの檜舞台だ! 端役は俺らと一緒に裏方と洒落込もうじゃねぇか!」
レバーを引きながら突っ走り、サン・クエラ達の間を駆け抜ける。
その間に盾の正面から露出した噴出口より特殊な魔力を帯びた炎を吹き付け、サン・クエラたちの注意を自分へと引きつけた。
「この舞台に『余分』は要らねぇ。映えねぇオークの俺も含めてな!」
ぶははっ! と笑うゴリョウめがけて七色の光線が一斉に発射される。
飛び、転がり、回避するゴリョウ。後方の絨緞がかかった壁に光線が命中するが、それを焼き焦がすことも炎をあげることもない。
「保護結界をかけといてもらって正解だったぜ。舞台が傷付いちゃあ、『台無し』だからな」
「ならそろそろ、我(アタシ)の出番かねぇ」
武器商人があえて踊るようにくるんと回転するステップを踏むと、そのまま跳躍し舞台の上へと躍り出る。そう、躍り出た。
まるで相手へダンスを誘うかのように優雅に舞台に立って見せると、カムリータへ一礼をする。
カムリータはまるで答えるように優雅に一礼すると、目にもとまらぬ速さで武器商人を切り刻んだ。
常人であれば死んでいて当然の斬撃だが、そのそばから武器商人は再生する。
「カーテンコール、だ。惜しみない拍手と花束でキミに葬送を」
武器商人は攻撃をその身に浴びながら、至近距離で鋼の糸を展開。カムリータをからめとる。それらを切り裂き、今度こそ武器商人の腹にズンとナイフのように尖ったつま先を突き入れたその瞬間。
アクセルは『雲海鯨の歌』を指揮棒のように優雅に振り、架空のジャズオーケストラ演奏を開始した。
狂気的なまでに早いリズムのドラムから始まったそれは、爆発のごときトランペットの演奏と混じり合う。
それらは『神気閃光』の光となって拡散し、ゴリョウへ集中しまとわりつかんとするサン・クエラを蹴散らしにかかった。
「音楽、舞台。そしてダンサー。皆揃ったよ、終わりにする時間だ」
「はい!」
ココロは壁を蹴って跳躍すると、『ウルバニの剣』に手を添える。
緑色に燃える癒やしの力が、剣の柄部分に添えられた割れた貝殻のような装飾へと注ぎ込まれる。刀身を伝って広がったのは、癒やしを反転させた赤い破壊の炎である。
「カムリータさん――」
モンスターとイレギュラーズ。本来なら、相手をぼろぼろに無力化し、滅茶苦茶に破壊し、そして殺してしまって構わない間柄だ。
けれどココロは彼女を傷つけたくなかった。それは物理的にも、そして名誉という意味でも。
「助けられなくてごめんなさい。次の未来では愛する人と共にありますように」
炎の剣はあえてカムリータの繰り出す足をよけ、ココロの腕が足による斬り付けで激しい血を吹き上げる。相打ちにでもなるかのように突き出された剣が、カムリータの腹に刺さった。
「あくまで、ここは舞台」
「さぁ、私と一曲踊りましょう。素敵な夜を」
チェレンチィとマリエッタが舞台袖から回り込み、カムリータの背後に立つ。
ココロたちを突き飛ばし振り返ったカムリータに、二人は同時に挑みかかる。
両足を刈り取るような蹴りを、跳躍と反転、そしてスピンによって華麗に回避するチェレンティ。
カムリータの反対側へ着地すると、コンバットナイフとダガーをそれぞれ抜いた逆手に握る。
『チェムノター』と呼ばれる漆黒の衣が靡くさまは、赤いカムリータの足の輝きを映えさせた。
キュッ――とステージ上でターンをとったチェレンチィの動きは全てを置き去りにしてカムリータへと襲いかかる。
一方で、マリエッタは愚直なほどにカムリータと斬り合っていた。
腕が、足が、そして脇腹が切り裂かれ血が流れるのを、まるで当然のように受け入れ手を翳す。
翳した手にはまき散らされたはずの血が集まり、悪しき魔女がもって然るべき大きな鎌へと変貌していく。
(彼女は素敵な踊り子だったと、美しく、魔女が奪いたくなるほど素敵な者だったと。
この事件を語るうえで、そう伝えてもらえるように…この舞台の主役は彼女。悲劇だとしても、その終わりは美しく飾るべきですから)
壮絶な斬り合いが、破壊の応酬があった。
そして最後に残ったのは。
舞台の上でくらりと傾くカムリータだった。
「――デルポト様」
血を吐く唇から、名前がこぼれる。
つい手を伸ばしたマリエッタが抱き留めると、瞳を閉じたカムリータが薄く笑みを浮かべた。
「お慕い申して、おりました」
これは夢のおはなし。愛を供犠とし、夢をかなえたダンサーの物語。
だからこそ、そのまま、終わらせねばなるまい。
●本当の戦い
晶獣となってしまったカムリータを倒す。それは、チェレンチィたちにとって戦いの半分に過ぎなかった。
「彼女の名声を傷付けずに、彼女が亡くなった説明をするのに必要かと思いまして。
それに、デルポトさんの彼女への思いも大切にしたいです」
依頼の完了報告に、依頼を受けたのと同じ店へとやってきたチェレンチィたち。
チャイに口をつけたデルポトに、チェレンチィはまず代表してこうきりだした。
「例えば、『実は重い病を患っていたが、治療よりも踊りを、最期までダンサーとして生きることを選び、今回のリハーサルを踊り切ったあと、急に倒れてそのまま……』といったようなカバーストーリーを作りましょう。
晶獣なんかにならなかった。最期までダンサーとして、人として、楽しく踊っていたのだと、そう話を広められたらと思ったんです。私達がその証人になりましょう」
デルポトは冷静に答えようと息を吸い、そして、思わず自らの目元を手で覆った。
「最後まで、ダンサーであったと」
「ええ……これは『愛を供犠とし、夢をかなえたダンサーの物語』。決して、紅の呪いによって引き裂かれた怪物の物語になど、してはいけません」
マリエッタが付け加えるように言えば、雨紅は頷きでそれに賛同した。
「私達は、カムリータ様のラスとステージを拍手で見送りました。彼女をダンサーとして見送ったことは、決して嘘ではありません」
アクセルが『そうだよね』と同意を求めるように振り向けば、バクルドと武器商人も無言のまま肯定してくれる。
(ダンサーとして一生を終える、本人たちが一番やるせないんだろうがそれが最善だろうな。
欺瞞に満ちていようが罪悪感の席を背負おうが名誉を守るためと決めたなら俺は何も言わん。
報われんがそれ以下になるよりかはマシってもんだ)
心の中でそう呟くバクルドの一方で、武器商人が話を繋ぐ。
「夢を選んだのだとしても、彼女の足にはキミの贈った赤い靴があった。それが愛だったんじゃないかなァ」
武器商人はカムリータが最後に残したブローチを取り出し、デルポトへと差し出した。
それを受け取りるデルポトの目尻は、赤く充血したままだった。
「私が、彼女に贈ったものだ。彼女は、こんな運命を恨んだろうか。私に遠慮していたんじゃないか」
「その答えは――」
武器商人は全てをあえて語らなかった。カムリータが最後に述べた言葉を伝えるのは、きっと自分達の役目じゃない。
「デルポトの旦那」
ゴリョウがそっと『アラック』をテーブルに置いた。栓を抜き、用意したコップにそれを注ぐ。静かに突き出すそれを、デルポトは震える手で受け取った。
「彼女との想い出はオメェさんの中にしかねぇ。
なら涙を肴に想いを飲み干し、心の清算を付けるのはオメェさん自身にしか出来ねぇさ」
「そうだな……そうだ……」
ココロが立ち上がり、店を出て行く。
それに続いて、他の面々もばらばらに店を出て行った。
「真実より彼女の物語をわたしは重んじます」
店を出て最初にココロが呟いた言葉は、皆の気持ちを代弁したものだった。
ラサのマーケットにて、号外新聞が発行された。
かのダンサー、カムリータが重い病を負っていたという衝撃の事実と、最後の公演が著名な少数の人々だけを招いて行われたこと。その壮絶なまでの演技の素晴らしさについて述べた新聞はたちまちのうちにマーケットへと広がっていく。
多くの人々はカムリータの死を悲しみ、病と闘いながらも踊り続けた彼女に敬意を向けた。
最後に、デルポトの声明で記事は締められている。
「私にとって、カムリータは最高のダンサーでした。彼女が生涯踊り続け、人々の記憶に美しいものを残し続けることが、私の……いいえ、私達の夢なのです」
これは夢のおはなし。愛を供犠とし、夢をかなえたダンサーの物語。
成否
成功
MVP
なし
状態異常
なし
あとがき
――mission complete
GMコメント
●フィールド
ラサにあるダンスホール『Nuts,s』です。
多くの観客を入れられるダンスホールで、晶獣となったカムリータは今もホールで踊っているのかもしれません。
晶獣化現象はリハーサル中に発生したため観客に被害が出ることは無く、デルポトはスタッフたちに口止めをしつつ機材トラブルを理由にホールを閉鎖しています。
これはひとえに、デルポトがカムリータの名声までもを傷つけたくなかったという考えによるものでしょう。
●エネミー
・カムリータ
晶獣となってしまったカムリータは、赤い結晶に覆われた両足は刃のように鋭く、変化はもはや全身に及んでいます。
彼女をとりもどすことはもはや不可能だと考えたほうがよいでしょう。
戦闘能力は未知ですが、周囲の状況から察するに最も高い戦闘力があると考えるべきでしょう。
・サン・エクラ×複数
周囲にあった小精霊が変貌してしまったためにうまれた晶獣たちです。
キラキラと光る赤い水晶で構成され、よくみれば羽の生えたダンサーのような形状にも見えます。
カムリータの周囲を舞うように飛んでおり、おそらくこちらを見つければ攻撃を仕掛けてくることでしょう。
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