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シナリオ詳細

覇竜と豆まきとオオウナギ

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●覇竜のたのしい豆まき
 豆まき。それはまあ、豊穣などを中心に存在するイベントである。
 各地に似たようなものが存在するし掛け声なども差異があるが、基本的なところは似ている。
 豆を投げて厄を祓い、福を呼び寄せる。簡単に言えばそういうイベントだ。
 では、何故豆を投げるのか?
 これはその地域によって諸説あるだろう。
 豆に一種の破邪の役割をもたせるもの。
 特に理由もなく投げているもの。
 色々だ、本当に色々ある。
 さて……ところで、覇竜における豆まきとは何ぞや? という問いかけが出てくる。
 覇竜で何故豆をまくのか? それに如何なる意味があるのか?
 問いかければ、1つの明確な答えが返ってくるだろう。
「厄介なモノを近づけない為だよ」……と。
 そう、覇竜において豆まきとは、まさに厄を祓うためのものなのだ。
 そしてこの時期、1人の男がフリアノンにやってきた。
 ご存じ『とりあえずぶん殴った』ヴィルメイズ・サズ・ブロート(p3p010531)である。
 実に丁度いい時期に来てしまった、それも丁度良い目的を引っ提げて……だ。

●豆まきしようぜ
「ほう、豆まきとな」
「ええ、デザストルオオウサギと節分豆まきをですね」
「なるほど、なるほどのう」
 『フリアノンの酒職人』黒鉄・相賀(p3n000250)はヴィルメイズに何度も頷く。
 その近くには豆まきに使うような炒り大豆が大量に置いてある。
 ちょっと凄い量だが、これを豆まきに使うのだろうか?
「うむ、そういうことなら頼もうかのう!」
「まさか本当にデザストルオオウサギが」
「うむうむ。豆まきをするとええ。デザストルオオウナギが来るでの」
「デザストルオオ……うん? 何ですって?」
「オオウナギじゃよ」
 そう、この時期フリアノンの近くにはデザストルオオウナギが発生する。
 ぬるっとデカいデザストルオオウナギだが、縄張りの主張の為か炒り大豆のようなものを発射してバラまいて回るのだ。
 ただ撒くだけならいいのだが、デザストルオオウナギのまいた豆(モドキ)からは一定時間召喚生物のようなものが湧き出て暴れ回るのだという。
 つまるところ、放置すると物凄く邪魔なのだ。
 これをどうにかするのは放置するのでもなく倒すのでもなく、此処が別のデザストルオオウナギの縄張りだと思わせなければならないのだ。
「あ、嫌な予感がしてきましたよ」
「うむ。これぞフリアノンに伝わる由緒正しいかどうかは知らんがとにかく伝わっとる着ぐるみじゃ」
 言いながら相賀が出してきたのは、デザストルオオウナギを模したと思われる着ぐるみだ。
「誰か1人がこれを着れば、デザストルオオウナギの仲間だと思われるじゃろうて」
 そうすれば、あとは豆まきをしてデザストルオオウナギとの縄張りバトルに勝利するだけでいい。
「余った豆は食ってもええし、豆菓子も酒も用意しとる。なあに、楽な仕事じゃよ」
「そうですかねえ……?」
「うむ、命がかかっとらんからの。楽じゃろ?」
「覇竜基準でモノ言うのどうかと思うんですよ」
 とにかく、そういう仕事の始まりである……!

GMコメント

提出されたアフターアクション
・デザストルオオウサギと節分豆まきする(????)

実際出てきたお仕事
・デザストルオオウナギと豆まきする

はい、というわけで豆まきです!
1人は「デザストルオオウナギの着ぐるみ」を着ます。
ウナギに手足が生えたみたいなやつです。
この着ぐるみを着ていると、狙われる率がちょっと高くなります。

●特殊ルール
デザストルオオウナギに豆を手投げでぶつけることで「節分ゲージ」が蓄積します。
このゲージが一定値を超えるとウナギは撤退しますが、主行動、あるいは副行動を消費する必要があります。
また、両方の行動を豆にすることはできません。
また、豆ソルジャーに豆をぶつけた場合は一撃で消滅します。

●出てくる敵
・デザストルオオウナギ×1
全長10mの巨大ウナギ。陸上を微妙に浮遊しながらヌルリとくるぜ。
攻撃方法は炒り大豆のような何かを放つ豆マシンガン。
ダメージはそんなにですが、一定確率で語尾が「マメ」になります。
特殊ルールに従い撤退します。

・豆ソルジャー×不明
全長1mのゆるキャラみたいな豆。豆マシンガンの後に5体出現します。
攻撃方法は全身から放つビーム。ダメージは全然ですが、主行動、あるいは副行動のどちらかが「愉快に踊る」になってしまいます。時間経過で勝手に治ります。
特殊ルールにより消滅しますが、デザストルオオウナギの撤退時にも消滅します。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はBです。
 依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

  • 覇竜と豆まきとオオウナギ完了
  • GM名天野ハザマ
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2023年02月11日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

シフォリィ・シリア・アルテロンド(p3p000174)
白銀の戦乙女
エリス(p3p007830)
呪い師
ニル(p3p009185)
願い紡ぎ
佐藤・非正規雇用(p3p009377)
異世界転生非正規雇用
ニャンタル・ポルタ(p3p010190)
ナチュラルボーン食いしん坊!
ユーフォニー(p3p010323)
竜域の娘
ライオリット・ベンダバール(p3p010380)
青の疾風譚
ヴィルメイズ・サズ・ブロート(p3p010531)
指切りげんまん

リプレイ

●ウナギがくるぞ
 なるほど、視界の先にそれはいる。
 でっかいウナギだ。全長10mの巨大ウナギ。微妙に浮遊していて、移動には何の支障もなさそうだ。
 そんなものが道の上にいる。確かにアレは邪魔だろう。
「なんですかこれ。なんで覇竜にこんなのがいてこんな変なことをして縄張りを意識させないといけないんでしょうか……まあ、とにかくがんばりましょうか……やるからには全力で豆まきです」
「ウナギと豆まきすることになるとは、これはまた奇妙なことになりましたね……とにかくデザストルオオウナギとの縄張りバトルに勝利して、余った豆や豆菓子をいただきますよ!」
「豆菓子! お酒! ニルはとってもとってもたのしみです」
 『白銀の戦乙女』シフォリィ・シリア・アルテロンド(p3p000174)と『呪い師』エリス(p3p007830)がそう言い合い、『陽だまりに佇んで』ニル(p3p009185)も楽しそうに微笑みながら積んである豆を確認する。
 このウナギ、倒すのではなく豆で追い払う必要がある厄介者だ。エリスの言う縄張りバトルとは、つまりそういうことなのだ。
「祭りと聞いて我慢出来ずに駆け付けたぜ! ウナギなんて、ささっと開いて蒲焼きにしてやらぁ!! えっ、豆ぶつけたら帰っちゃうの? しかも食べられるのは豆だけ……? なんで???」
 だから『孤独の王』佐藤・非正規雇用(p3p009377)がウナギを食べたくとも、後でお店に寄って食べるしかないのだ。
 しかし、それはそれ。非正規雇用はすぐに気持ちを切り替えると『ナチュラルボーン食いしん坊!』ニャンタル・ポルタ(p3p010190)を褒める。
「オオウナギの着ぐるみ似合ってるな~。今日は頼んだぞ!!」
 そう、縄張り争いに必要な「もう1匹のデザストルオオウナギ」……つまり着ぐるみを着たニャンタルが今日の主役といっても過言ではない。だからこそ『特殊効果スタッフ』ユーフォニー(p3p010323)もやる気満々だ。
「そうだ! 俺は豆ソルジャーの格好をしよう!! こっちにデカくて頑丈な兵隊がいるって知ったら、相手もビビり散らかすだろうぜ!!」
 そうだろうか。分からない。しかし今回の依頼は命はかかっていない。非正規雇用のようにアイデアマンがカギになるかもしれないのだ……!
「覇竜の豆まきなら豆が襲ってきたり豆が自主性を持って飛び交っていたりするのかなって思っていましたけど……なるほどです、デザストルオオウナギさんと……覇竜に通い詰めていてもまだまだ知らないことがたくさんです。そうですね、命は懸かっていませんし、楽しいお仕事です♪」
 あんまり知っても覇竜の面白い人が出来上がるだけな気もするが、それも覇竜なのでまあ問題はない。
「縄張り対決ですもんね。こちらの方が強いと思わせましょう。その為にもニャンタルデザストルオオウナギさんは特に映えさせましょう。大丈夫です、プロデュースはおまかせくださいっ!」
「囮(?)はニャンタルさんに任せて、オレは豆投げに注力させてもらうっス。一応、豆マシンガンやビームに当たらないように注意はしておくっスが……まあ、当たったらその時はその時っス」
 『青の疾風譚』ライオリット・ベンダバール(p3p010380)もそう言いながら、ふと首を傾げる。
「ウナギと豆って、なんか関係あるんスかね? イワシなら何となくわかるんっスけど……」
 基本的にはない。しかし覇竜ではある。そういうことのようだ。
 『竜は視た』ヴィルメイズ・サズ・ブロート(p3p010531)も、その理由について考えていたようだ。
「ウサギと思いきやウナギの依頼になるとは一体……?」
 しかし、考えても答えは出ない。ヴィルメイズがどうしてヴィルメイズなのか分からないように、ウサギを求めたはずがウナギが出てきた理由も分からない。そう、あるいは運命だったのかもしれない。
「まあ良いでしょう、たとえハザ……大人の事情であったとしても美しい私は心も清廉なので細かいことは気にしないのですよ。早く終わらせて美味しいお酒が飲みたいので皆様、頑張って豆をぶつけていきましょう〜」
 流石はヴィルメイズ、すぐに意識を切り替えるとニャンタルを褒めはじめる。
「おお、ニャンタル様よくお似合いでございますよ。生まれながらオオウナギであったかのように錯覚してしまいます。さぁ、相手のウナギにどちらの縄張りか「分からせて」あげましょうね」
「後で尻バットな」
「何故!?」
 生まれながらのオオウナギがレディを褒める台詞とちょっと違うからじゃないかな。さておいて。
「オオウナギがこっちに気付きました! さあ、皆さん豆をまきましょう!」
「デザストルオオウナギさんのナワバリバトルですね。デザストルオオウナギさんは、おいしいのでしょうか? 前に食べたウナギスケルトンの骨せんべいは「おいしい」だったのです……いいえ、今回は食べるのではなく、追い払うのでした。こっちのウナギのほうが強くてかっこよくておいしいって、アピールしなきゃですね!」
 シフォリィとニルの声が響き、全員が戦闘……豆まき態勢に入る。なおヴィルメイズの尻バットは確定である……!
 あとたぶん「おいしい」はウナギへの誉め言葉じゃないけれど、ニルが言うとなんだか許される気がするのは何故なのだろうか?
 ヴィルメイズ? 非正規雇用? ……尻バットじゃないかな。

●豆をまこう
「つまるところとにかく豆をまけばいいということですね。とにかく豆をぶつけますよ!」
 タイニーワイバーンに乗って一応空中に陣取りつつ豆をまくのはシフォリィだ。
 O・グラッセを発動するあたりに本気っぷりが伺えるが、なんとか愉快な効果を打ち消せないかも考えていた。
「福は内ですがウナギは外ですよ! というか貴方のウチはこっちじゃないですからね! 外ですから外!」
「ウナギー!」
「え、鳴き声なんですかそれ!?」
 シフォリィが混乱しつつも豆をまく手を緩めないが、それも当然だろう。
「ニルもがんばって豆まきしますが、おにはそと!ふくはうち! っていうんでしたっけ? ……ウナギは、おに?」
「鬼は外マメ! お前らも外マメ!! そして俺は豆ソルジャーマメ!」
 なんかもう全部くらった非正規雇用が豆ソルジャーの格好で器用にどじょうすいしていたが、時折ブレイクダンスも織り交ぜてタフなダンスを魅せている。
 ニルも思わず魅せられて……豆マシンガンとビームを受けてしまう。
「豆マシンガン、手強いのですマメ。はわわ、勝手に体が動いちゃいますマメ」
 ゆらゆらとワカメのようなダンスをするニルはちょっとかわいく見えてきたが、豆ソルジャーは増えるから大変だ。
「やはり解除できませんか……!」
 天上のエンテレケイアを非正規雇用とニルへかけてみたエリスも、そうと分かればすぐに切り替えていく。
 手に豆を握れるだけ持ち、豆ソルジャーを出来る限り巻き込むようにデザストルオオウナギに向かって豆を撒いていく。
 これは攻撃でもスキルでもなく豆まきなのだ。ならば、大切なのは一粒でも多くまこうという、その意志……!
「何だかよく分かりませんがくらいなさい! オオウナギは外ー!」
「しっかりしろ! もっとウナギの気持ちになってみろって!!」
 元に戻った非正規雇用がそう叫ぶが……ウナギの気持ちとはなんだろう。美味しく食べられたいではないのは間違いない。
 ……そして、この中で一番ウナギの気持ちを分かっているかもしれないニャンタルは何をしているのか。
 答えは、その手にあるオオウナギの蒲焼きにあった。
 甘く香ばしいタレでふっくらと焼き上げた、ナナオウギも絶賛するオオウナギの蒲焼き。
 そう、それこそまさにウナギの末路……あれ?
 なんとニャンタルはデザストルオオウナギの目の前で蒲焼きを貪り食ってやろうとしていたのだ……!
「ほれほれ、お主もこうなるんじゃ! もぐもぐ」
 そして食べればまさに気分はナナオウギ!
「……ん、んまぁああああああああぁぁぁ……!!!! なんじゃこれ!抜群の美味さじゃのう……! これは俄然こっちのヤル気が漲ってきたぞ! 2匹目のドジョウ……いやオオウナギの蒲焼きを狙うとするか! 弱肉強食じゃー!」
「ウナギー!」
「マメー!?」
「でかいウナギは大味だったりするっスから、あんまり美味しくはないも思うッスよ」
 無事にニャンタルが豆マシンガンで撃たれてライオリットのツッコミが入ったところで、1つ気付くことがある。
 それはニャンタルがメラメラした感じの強そうなオーラを纏っていることだ。
 定期的にかけなおされているそれは、まさにユーフォニープロデュースなドリームシアター。
 ハッタリもまた大切なものということだ……!
「愉快に踊る……なんだかあんまりダメージ無いですね。いっそ踊りながら楽しく豆まきしちゃいましょう♪ それに語尾が「マメ」もかわいいですよね」
「くっ……こいつは負けてられないぜ!」
 微笑むユーフォニーは、ビームも受けていないのに踊っていて非正規雇用が負けじと踊っている。
 しかし、そんな非正規雇用の様子を見てユーフォニーはハッとする。
「……私、ここ最近で色々と与太耐性が急激に上がった気がするんです」
 人生には彩りも必要だから大丈夫である。さておいて。
「ソルジャーの数が多いと流石に面倒になるっスから、優先的にソルジャーを狙っていきたいっスね」
「できるだけたくさん巻き込んで、できるだけたくさん豆をぶつけられるようにしなきゃ!」
 ライオリットとニルは出来るだけ沢山のソルジャーに当てられるように、豆マシンガンならぬ豆ショットガン的に散らして投げるようにしていく。勿論この技はライオリット考案のものである。
 ウナギも巻込めると良い感じっスね、とはライオリットの言葉だが……ニルは自陣のウナギ(ニャンタル)にチラリと視線を向ける。
「こっちのデザストルオオウナギさんも、とってもとっても強いのですよ! なんてったってニャルタル様ですもの」
 そんなニルの視線を戻した先……上空ではタイニーワイバーンの上でシフォリィがビームの影響によりフラダンスを踊っていたが、絶妙にハラハラする光景だ。
 そしてヴィルメイズだが、今回はサポート役として基本的にオオウナギを弱体化させる立ち回りをしていた。
「オオウナギの豆撒きを妨害できるよう、BSをモリモリで皆様を手助けいたしましょう!」
 そう宣言したヴィルメイズは遠距離からピューピルシールでオオウナギの能力を封印するべく立ち回っていた。
「まあ、豆しか効かないかもしれませんが」と思いつつも糸切傀儡や下方使舞を発動させていく姿は、結構イケメンに見える。
 ……ちなみに「ビームに当たったら潔くマスターダンスで踊ろうと思います。踊る私は大変美しいので」と事前に宣言していた。
 いつも通りで安心である。
「ウナギは外ー!」
 そうしてシフォリィの投げた豆が決定打になったのだろう。デザストルオオウナギは素早く身を翻し、滑るようにしてフリアノンから離れていく。
「よーし、我等の勝利じゃ!」
 ニャンタルオオウナギの声が響き、全員がようやくの勝利に拳を突き上げフリアノンへと帰還していく。
「ふぅ……豆まきとはいえ、恐ろしい仕事じゃったわい。微妙に痛い豆! 踊りによる体力の消耗! 人によってはマメ語尾の辱めによる精神的消耗! ……恐ろしい仕事じゃった……なーんてな! なかなかに面白かったぞ!」
 流石に今日の主役(オオウナギ)であるニャンタルは、気分の盛り上げ方もキマっている。
「新たな蒲焼きを食べられなかったのは残念じゃが、黒鉄が何やら余った豆を使って色々作ってくれると言うのでな。お言葉に甘えにきたぞい! 我は豆大福が食べたいのう! 餡子は少し塩味を入れたものを希望じゃ! 茶は渋ーーいので頼む!」
「ほっほっほ。注文が多いが……ま、今日は仕方ないかのう」
「宴会ですね!」
 ユーフォニーも今日は散々踊ったはずなのだが、まだまだ元気だ。
「豆菓子にお酒にジュース……節分ですし恵方巻きも作りたいです。具沢山でとびきり美味しいのを! 再現性東京では今年の恵方は南南東らしいですが……覇竜にも恵方巻き文化はあるでしょうか」
「知らんのう。じゃが取り入れればいいんじゃないかの?」
「そうですね! あっ、方角がわからなければ真上を向いて食べれば勝利って聞きました」
「あぁ〜労働の後のお酒は美味い。ボリボリ……豆って結構お酒と合いますよね。以前オオウサギがくれた種っぽいおつまみもなかなか美味でしたので機会があればまた今度貰いに行きましょうかね」
「ウナギ食べたかったな……あ、でもこれ俺の好きなやつ」
 ヴィルメイズと非正規雇用が言いながら酒を酌み交わす。ちなみにライオリットはそんな非正規雇用の飲む酒に、しれっとオオウナギの撒いた豆を入れていた。
 仕事人か何かのように「因果応報ってやつッスね」と言っている。
「たくさん豆まき、なんだかとってもとっても大変で、とってもとってもたのしかったのです」
 ニルも満足そうに笑いながら、豆を手に取っている。
「再現性東京では、年の数だけ豆を食べるって聞きました。覇竜でもそういう風習はあったりするのですか? 年の数がわからないときは、どうしたらいいのでしょう?」
「豆まきの豆は歳の数だけ食べるって聞きましたけど……私、年齢Unknownですから何個でも食べて大丈夫ですね!」
「わあ、そうなのですね! ではニルもたくさん食べます!」
 男共の空間と比べると、ニルとユーフォニーのほのぼの空間は別世界のようだ。何しろ男共は楽しくなったのか踊り始めている。
「そういえば豆のお酒ってあるのでしょうか?」
「うむ、あるのう」
「へえ、そうなんですね」
 ニルとエルスが納得の声をあげながら豆菓子を食べて。ユーフォニーの作った恵方巻が並んでいく。
 そうして今日もフリアノンでは、美味しい一日が過ぎていくのだった。

成否

成功

MVP

ニャンタル・ポルタ(p3p010190)
ナチュラルボーン食いしん坊!

状態異常

なし

あとがき

ご参加ありがとうございました!

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