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シナリオ詳細

<咬首六天>古代にもサメ映画はあったんだ!

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●その島にはサメが居た
 サメ。鮫。シャーク。
 呼び方は色々あるが、まあ此処ではサメに統一しよう。
 サメは古来より人を魅了し、練達でもサメ映画は山のように作られてきた。
 何故そんなにサメが好きなのか?
 分からない。しかし、『聖女頌歌』スティア・エイル・ヴァークライト(p3p001034)はある日、こう思ったのだ。
「アーカーシュならサメちゃんが飛び回る島とかありそう!」
 なんということを考えるのか。
 サメの飛び回る島とか、あるはずがない。
 練達の映画にありそうなそんな島が、現実にあるはずは。
 ……しかし、実はあるのだという。
 浮遊島アーカーシュの外周にある浮遊小島の1つに、確かにサメが飛び回る島は存在するのだという。
 だが、どうしてそんなことになっているのか?
 それは実は、かなり複合的な理由によるものであり……そうであるが故に、今までその状況に気付かなかったという連鎖が発生していた。
 しかし、気付けば早急に解決したいその問題に乗り出したのは……やはり、スティアであったのだ。

●サメフェスティバル
「というわけで、サメちゃんがいたんだよ!」
 興奮が勝り説明が最低限になっているスティアに代わり、歯車卿の使者が解説をする。
「このアーカーシュの外周小島に、浮遊するサメのいる島がある……という話でして」
 そう、その島には浮遊するサメが無数にいるのだという。
 通称「鮫島」だが……では、なぜそんな島が放置されているのか。
 鮫島で事件でも起こった結果封印されてしまったというのか? 勿論否だ。
 事件どころか、何も起こってはいなかった。
 それどころか話としては至極単純で、此処は何の問題もない島であったらしいのだ。
「そもそもこの鮫島は、いわゆる3Dリアリティ映像を楽しめる施設……要は映画館のようなものであったらしいです」
 そもそも古代に映画という概念があったかどうかはさておくが、あえていうなら「そういうもの」ということである。
 では、それとこの事件にどう関わりがあるのか?
 それは非常に簡単な話で、この鮫島の空中を泳ぐサメというのは、鮫島の映像投影機器が暴走した結果、サメ映像しか投影しなくなった結果であり、つまり危険性のないサメなのだ。
 ならばどうして今、その鮫島に向かう必要があるのか?
 それは……鮫島のサメの中に、危険性のあるサメが混ざってしまったからである。
「それがまた厄介でして……精霊と天衝種が混ざっているようです」
 1つ目は、何処からやってきたのかサメの妖精が混ざっているようなのだ。
 サメの妖精が何かは問うまい。何にだって精霊はいる。鮫の精霊が居たっていい。
 2つ目は、空飛ぶサメ型天衝種が混ざっている……新型だ。こんなところに新型がいる。
 というわけで、これらをどうにかしなければ何が起こるか分からない。
 ついでに変なのを呼び寄せないように映像投影機器を修理する必要もある。
「まさか古代にもそんなのがあったなんて……驚きだよね!」
「というわけで、すぐに向かってください。これ以上状況が混沌としても収集が大変ですので」

GMコメント

はい、というわけで今回のシナリオの情報まとめです。
・古代にも3Dサメ映画を楽しむ文化はあった!?
・投影機器が常にON状態になってるので修理して直そうぜ!
・直したら何が始まる?
・知らんのか。サメ映画が始まる

ちなみに直した時に見れる3D映像は「フライングシャークレギオン(空飛ぶサメ軍団)」だそうです。
サメが人間をどうにかする為に軍を組織し、空を飛んで……! 唸れチェーンソー! なんか胡乱なものを守るんだ!

●現場はどんな感じ?
アーカーシュの外周小島です。空を飛んでいく感じになりますが、皆さんには飛行バイクバジランテがあるので問題ありません。
現場は空飛ぶサメが無数にいますが、ほとんどは映像で実体がありません。
島の何処かにある映像投影機器が暴走してサメ映像を出している為、消すにはこれを直す必要があります。
なお映画の主人公「ジム・ロバート」がチェーンソー片手にサメ映像と戦っていますが、気にしなくて大丈夫です。映像だし。会話もできないし。ネタバレだし。
クソッタレのサメ軍団め! 俺のチェーンソーは絶好調だぜ!

●出てくる敵
・サメの精霊×5
なんかいつの間にか混ざっていた空飛ぶサメ精霊。
凄い興奮しているので、倒して鎮めましょう。
攻撃方法は威力の高いマルカジリ攻撃です。
撃破後、落ち着いてその辺をスイスイ泳ぐようになります。
え? 帰らないの? そっかあ……。

・アンガーシャーク×10
空飛ぶサメ型天衝種。こんなところで何してるんだろう……。
攻撃方法はマルカジリ攻撃と突撃攻撃のサメドリル。
常に怒っており新規の【怒り】を受け付けないようです。

●特殊ドロップ『闘争信望』
 当シナリオでは参加者全員にアイテム『闘争信望』がドロップします。
 闘争信望は特定の勢力ギルドに所属していると使用でき、該当勢力の『勢力傾向』に影響を与える事が出来ます。
 https://rev1.reversion.jp/page/tetteidouran

●情報精度
 このシナリオの情報精度はBです。
 依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

  • <咬首六天>古代にもサメ映画はあったんだ!完了
  • GM名天野ハザマ
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2023年01月29日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

郷田 貴道(p3p000401)
竜拳
アクセル・ソート・エクシル(p3p000649)
灰雪に舞う翼
スティア・エイル・ヴァークライト(p3p001034)
天義の聖女
マリア・レイシス(p3p006685)
雷光殲姫
ノア=サス=ネクリム(p3p009625)
春色の砲撃
秦・鈴花(p3p010358)
未来を背負う者
月瑠(p3p010361)
未来を背負う者
コヒナタ・セイ(p3p010738)
挫けぬ魔弾

リプレイ

●わるいサメをやっつけろ
「サメ映画には3種類ある。ジ「とらぁ」ズ、シャ「とらぁ」ード、それ以外。この映画は――……」
 『挫けぬ魔弾』コヒナタ・セイ(p3p010738)の言葉にたまたま『VDMランドの謎の生物兼マスコット』とらぁ君の声が混じったが、きっと偶然だ。
「そういうわけでやっていきますサメ攻略、エッこういう時の銃器は大概役にたたない? 実は大概のサメ映画は銃かダイナマイトで対抗しておりチェーンソーのほうが稀です。私もサメ映画博士というわけではありませんが。それにしてもお空綺麗」
 サメの舞う空を見ながらセイは呟く。本当ぉ?
 なんか人間っぽいものがチェーンソーを持って飛んでるのが見えるが、壊れた映像装置で出演している主人公の立体映像だ。気にしなくていい。
「アーカーシュにはまだまだいろんな遺跡があるんだねー。それも、こんなに大規模な映像を流せるなんてすごいね! ほかの映像……映画もあるのかなあ? ……でもまあ映像のサメに精霊に天衝種と、よく考えると状況が混沌としてるね今……」
 いくらアーカーシュでも、ここまで状況が混沌としているのは中々ないよね……と『灰雪に舞う翼』アクセル・ソート・エクシル(p3p000649)は呟くが、まさにその通りである。
「アーカーシュならサメちゃんが飛び回る島とかありそう! でほんとにあるって思わないでしょうが!! スティア、お願いよ絶対この仕事の後もなんかフラグ建てるんじゃないわよ!? 目を逸らすんじゃないわよスティアァ!!」
「サメちゃんの精霊もいるなんてビックリだよね。どんなことができるんだろうね? ちょっと気になるかも……って今はそれ所じゃなかった。怒ってるサメちゃんをなんとかしないと」
「どらごんがサメに負けるかー! なんぼのもんじゃーい! いくぞー!」
「とらぁ」
 『秦の倉庫守』秦・鈴花(p3p010358)を『聖女頌歌』スティア・エイル・ヴァークライト(p3p001034)を必死でスルーするが、サメは実際いるので仕方ない。
 『宝食姫』ユウェル・ベルク(p3p010361)もとらぁ君とやる気満々のポーズを見せつけている。
「ところでサメ映画なのに虎も見えるんだけど、アタシ疲れてるのかしら」
「とらぁ……」
「それはとらぁ君だね! 鈴花君とユウェル君の匂いが気に入ったらしくチラチラ様子を窺っているみたいだ! かわいいね!」
 鈴花に『雷光殲姫』マリア・レイシス(p3p006685)がツッコミを入れるが、今日はボケ役が多いのでたまにマリアもツッコミに回らないといけないから大変だ。いや待て、ツッコミかなあコレ?
「サメねえ……リヴァイアサンみたいなのがミーの世界には割りとゴロゴロ居たんだが、当時のミーにとっちゃ恐怖の対象ってほどじゃなかったしなぁ。文化の違いってやつかな、これは? ま、結構美味いから狩るけどな、HAHAHA!」
「とらぁ……」
『喰鋭の拳』郷田 貴道(p3p000401)に答えるとらぁ君もあらぶっている。
 いつもそうかもしれないが、今日は美味しそうなフカヒレの匂いに誘われて大興奮だ。まりあがあぶない! いつもなのでヨシ!
「ちなみに何故フカヒレなのかと言えば、サメはフカとも呼ばれるからだ。ワニって呼ばれたりもする、方言ってヤツだが……混沌だとどの地域に当たるんだろうな?」
 豊穣かもしれない。さておいて。『雪花の燐光』ノア=サス=ネクリム(p3p009625)も現場を見て「ふむ……」と頷いている。
 この中で1人クールな態度を崩さないノアは、一体何を言おうとしているのか?
「サメ映画……練達の方で見ましたね。なんでも最初にサメ映画として有名になったやつは順当な恐怖の人喰い巨大ザメ。この時期は順当な作り方をされていたそうね。大きさの違いだとか、異なる海域への適性を持つとかね。けれどそれに留まらずサメ映画がウケたことに味を占めた製作者たちは、空飛ぶサメや賢いサメの映画を作って……次第に頭のネジが外れて、頭の数を増やしたりして、今回のあれは空を飛ぶときたわ。ワァー、スゴい! サメである意味とこの光景が理解できないわ!!!! あとなんかいる虎も!!」
「とらぁ……」
 とらぁ君だってフカヒレを食べたいから仕方がない。
「ふん! 鮫だって? 鮫よりも虎の方が強いんだよ! かかってきたまえ! 行くぞ! とらぁ君! ファイナルバトルだ!」
「とらぁ」
「鮫をぼこぼこにして虎が最強と証明する! 怪獣大決戦だ! ついでに誰か撮影して映画化しておくれ!」
 誰がスポンサーになるのだろうか。ローレット? 大丈夫? 領収書通る?

●サメ大決戦
「とらぁ君! 今夜のご飯はフカヒレだよ! スティア君が美味しく調理してくれるはずさ! ヴァリューシャにもお土産を持って帰ろうね!」
 マリアはとらぁ君に乗ってリニアドライブで飛ぶ。
「飛ばない虎はただの虎さ! 新時代の虎は飛ぶし飛行ペナも無効化する!(装備のおかげ) まさに紅の虎!」
 なんか凄いことになりながらマリアは飛ぶ。なんかもう光景との違和感がゼロだ。
「新時代のクソ映画フライングシャークレギオンVSフライングとらぁの始まりだぁ! 100%実写だぜ!」
 スタントの代役もなければ台本も無しだ。一体どうなってしまうのか?
「ふ! 私にはチェーンソーもドラム缶も電線もない! だけど! とらぁ君がいる!!! ん? 最近も似たようなこと言ったような? まぁいいか! 行くぞぉぉぉぉ!!!」
「とらぁ……」
 先陣を切ったマリアはサメの群れの中に飛び込んでいく。映像のサメもいるのでどれがどれだか分からないが、よく見れば分かる感じだ。
「とらぁ君、コンビネーションタイガーアタックで鮫のフカヒレを攻撃だ!」
(あ。なんか足掴まれてる。あーあ。きっとこのままいつも通り武器として使われるんだろうな……)
 大正解である。
「私は人間発電所だ! うおォン! ていうかもう皆一緒にめちゃくちゃになればいいんだ!」
「よし、マリアさんがいつも通りだし心配無さそうだね!」
 アクセルが頷きながら映像投影装置の場所を確認する。
「映像の投影装置を早く直したいところだけど、この状況だと直してる時間もないし戦闘の余波でまた壊されそうだしで、まずは相手を倒していかないとね」
 広域俯瞰で上から周囲の状況を見つつ、いちばん固まってるところめがけて映像も精霊も天衝種も(マリアも)区別せずにまとめて神気閃光で攻撃していく。
「範囲識別攻撃だから味方には当たらないし、相手の(見かけ上の)数は多いしで、状況を気にせずどんどん撃ち込んでいくよ!」
 状況を気にせずとは言うけどちょっと混沌度が高まってる気がするね? とはアクセルも思うのだが。なあに、すぐ慣れるに違いない。
「電撃漁よ!! 悪く思わないでよね!!」
「ヘイヘーイ! サメってるー!」
 ノアのチェインライトニングが放たれ、セイのD・ペネトレイションがサメの精霊を撃ち抜く。
「おそらくこのサメの世界には都合の良い火薬と爆炎が舞い散るぐらいの風があるはずなので締めのうどんかおじや的に皆様の迷惑にならない範囲で(※超重要)爆発オチをご用意しましょう。火薬はここにあります。銃があるでしょう。これですよこれ!」
 セイが何やら思いついたようだ。ちなみに世の中には因果応報という言葉がある。さておいて。
「まー、サメの精霊も天衝種も違いがある様には見えねえ。片っ端からぶちのめす、天衝種の方は工夫すれば食えるかもしれねえし回収しとくかな、HAHAHA!」
 大気を思い切り蹴りつけることで飛行した貴道も、アンガーシャークへと襲い掛かっていく。
「サメがボクサーに勝てるわけないだろう、HAHAHA! 筋肉と骨格が違う! 所詮は軟骨魚類! アバラ骨も持ってないくせに水から上がってくるなんざぁ、自殺と変わらねえよ! 精霊どもは後々、シャチの精霊呼んできてやるからな!」
 貴道のガンマナイフクロスがサメの精霊に打ち込まれ、鈴花もまた飛び回る。
「どうにかしなきゃいけないわよね、アレ。その辺で戦ってるジムとやら、中々にイイ男だけど映像なのよね……ちぇっ」
 鈴花の近くをチェーンソーを振るうジムがサメの映像を足場に飛んでいく。
 流石に主演なだけあってダンディで美形だが、鈴花の言う通り映像である。
「ってじっくり筋肉眺めてる場合じゃなかったわ!出でよ、最強のエンシェント盾!」
\スティアバリアー/
「サメ退治だー! 噛まれる前に倒さないとねってなんかスティアバリアーとか聞こえたけど気の所為かな? 気の所為だよね。よかったー! そんなことする人なんていないよね って動けないー!」
「これがあればサメも怖くないわ、ということで羽交い絞めにして――サメ、かかってきなさい!!」
「なんでえええええ、どうしてえええええ」
「一人で突っ込むのはむぼー……りんりんがすてぃあせんぱいを盾にするみたいだからりんりんの後ろに隠れよう! ふっふー、これぞずのープレイ! どらごんはかしこい」
「ってこらゆえ(ユウェル)、卑怯よさらに後ろに隠れるなんて――かぷ?」
「……ん? かぷって言った? うしろ?」
「ああああ前から後ろから上からサメ! んもう!」
「んにゃぁ~! 尻尾噛まれた~~~!!! 取って取って~! 誰か取って~~~! マリアせんぱ~い! 郷田せんぱ~い!」
「大惨事だ! それにしてもサクラちゃん以外に盾にしてくる人がいるなんて……」
 なんだかスティアだけ噛まれなかったが、そんなこともあるのだろう。大騒ぎである。
「やっぱり殴りまくるしかないのね!? なんとかなんとかに乗って戦うのもいいけど、やっぱり身一つで飛行して戦うのがドラゴニアの誇り。ゆえが下に撃ち落とすなら、アタシはSAGで急上昇してぶっ飛ばす!」
「最強の一撃で齧られる前に倒しちゃえー!」
 スティアが福音を鳴らし、鈴花のSAGが華麗に叩き込まれていく。
「……うーん、あっちを見ればサメVSチェーンソーだったりボクサーだったり虎だったり。この状況そのまま録画すれば練達でB級映画として売り出せそうよね……ってこら乗るんじゃないのゆえ! 竜拳ぱんち! 天衝種もきっとアタシが殴れば美味しく食べられる……はず! 多分!」
「うっうっ、わたしのびゅーてぃな尻尾に噛み痕が……もー許さないよー!」
 そうしてサメを倒していく中で……セイが、ついにその仕掛けを作動させる。
「これで決まりでス★」
 しかし、セイは気付いていない。とらぁ君がその火薬を全部セイの着地点近くに積んでいたことを。
「アーまたこういうのですか……イヤッホーウ!! ホーリーシット!!!!」
 そうしてセイが見事お空でキラッとサムズアップしているのが見れたところで。アクセルが映像装置を手慣れた動きで直していく。
「今度はサメか……次々とバリエーションに富んでること」
 そのアクセルを手伝いながらもノアは、新たな飛行型天衝種が現れたことの重大さを考えていた。
 これは、仲間にも共有しておかなければならないものだろう。
「まずサメってのは鮮度が命だ、時間が経つとアンモニア臭が酷い。だが、今なら何でもイケる! 刺身だって美味いぞ! 白身がオススメだ、赤身は照り焼きやフライがいいな! とりあえず手刀で捌いとくぜ! ミーは酒もってくる! ……フカヒレは、半年以上は干した方がいいかな……」
「そんなわけで此処にあらかじめ干したフカヒレがあります!」
 貴道の呟きにスティアがドンとフカヒレを置く。安心である。
「ちなみにわたしはお料理できないので食べる専門です。あ、でもでも捌くのくらいは手伝えるよ!でもやっぱりなんでサメのヒレなのにサメヒレじゃなくてフカヒレなんだろ?」
 ユウェルがそんな疑問を抱くが、なんかこう呼び方の問題なのであんまり気にしなくて大丈夫なやつである。
「なんだか皆お腹を空かせてるみたいだから食べたいよね! 今回はリクエストのあったフカヒレ料理を作ってみるね。天衝種だけど食べれるのかな? 個体によっては大丈夫って話を聞いたけど……なんか部位だけ綺麗に手に入ったからいけそう……物は試しってことで!」
 言いながらスティアは凄い動きで料理を仕上げていく。
「せっかくだからフカヒレの姿煮でも作ってみようかな? 作った後の残りを使ってフカヒレあんかけチャーハンにもできそうだしね。二度美味しいってことで! 普通バージョンはともかく、スティアスペシャルは希望者だけに振る舞うね! でも鈴花さん、マリアさんは逃さないよ! お楽しみのスティアスペシャルを振る舞ってあげるからね! 負ける気がしないねって言ってたマリアさんにはもっとサービスした方が良いのかな? 鈴花さんも同じくらいいっとく? あ、ユウェルさんはスティアちょっとスペシャルにしてあげるね。サービスだから遠慮しないで!」
 そうして出来上がっていった料理は、物凄く大盛だ。そう、物凄く。
「すてぃあせんぱい!? スティアちょっとスペシャルってなに!? これめっちゃ多くない!? どこがちょっとなの!? うぅ……出されたからには食べないと……いただきます! あ、これやっぱり無理なや――きゅぅ」
「きっと天衝種に食材適性がついていると祈ってサメフライ! 飛んでるフライと掛けたわけじゃないわよ、ええ。バンズに挟んでバーガーにしてもよさそうよね……ところでどう考えても元のサメのサイズでありえない料理がスティアの手により生まれてる気がするのよ! ねえ! スペシャルされたいなんて言ってないわよあっでもフカヒレおいしい!!」
 そうしているうちに、アクセルによる修理もようやく終わる。
「流れてた映画の内容は戦闘中だったしサメがいっぱい出てきたくらいしかわからないけど、こういう映像ってエンターテイメントとしても面白そうだしね! あとは……正常な動作で、もう一度見てみる? サメ映画」
「あれ? ところでマリアせんぱいは?」
「とらぁ……」
 いた。ボロボロになってとらぁ君の傍らにそっと安置されていた。
 サメとの激しい戦いを(武器として)終えたマリアの顔は、安らかとはちょっと言い難いけど……元気を出してほしいとスティアがそのお口にスプーンを突っ込んだので、きっと元気になってくれるに違いない。
 お空のセイの隣に浮かぶマリアがイイ顔をしていたので、きっと大丈夫だ。
 ネバーギブアップマリア。サメ映画の未来と共にあれ……。

成否

成功

MVP

マリア・レイシス(p3p006685)
雷光殲姫

状態異常

なし

あとがき

ニンジャだの霊界だの、サメのことなんだと思ってるんですか⁉
サメ映画好きの人って、皆そうですよね!

はい、ご参加ありがとうございました!

●運営による追記
 本シナリオの結果により、<六天覇道>独立島アーカーシュの技術力が+10されました!

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