シナリオ詳細
<腐実の王国>遂行者ヘンデル
オープニング
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天義から鉄帝へ、影の兵隊や『ワールドイーター』と呼ばれる異常な存在がこぞって進軍を始めたのが昨年の末、鉄帝の動乱が大きく動き出して直ぐのことだった。
当然ながら、イレギュラーズは即座にこれに対応。あらゆる動きを見せた謎の軍勢は暫くするとなりを潜め、ローレットはその間を狙ってアドラステイアとの決着に乗り出した。
鉄帝の新皇帝派の跋扈への対応、各派閥での調整、加えてアドラステイアと……少し遡れば幻想に於ける「ちょっとした政争」。ローレットは短期間にかなりの負荷をかけられることとなった。
そんな中、天義にもたらされた『神託』は到底容認しかねる内容であり、緘口令を敷いてなお、各地には『穢れた聖遺物』が溢れた。
毒で変色した銀細工、炎をあげる書物。国内で何事かが起こり始めたのは、一般人の目からも明白であった。
そんな中に現れた『聖女ルル』と名乗る謎の女、そして形なき兵隊から天使へと姿を変えた影の尖兵……さらにはワールドイーター。
それらが目指すのは、『滅んでいたはずの』幻想王国。その過程で通過する領地や都市を蹂躙しながら、彼等は狂気をばら撒いて進軍する。
●
天義領、ラメール・シェーラ。
もうすぐ昼を迎え、活気に溢れるであろう街の中、大鐘楼の真下では今まさに混乱が巻き起こっていた。
時刻を告げるために揺れる鐘楼の音は聞こえず、周囲の人々はそれぞれが出鱈目に手足を動かし何事か伝えようとし、さかんに口を動かしているが些かも聞こえはしない。
向き合った者達は互いに何を伝えんとしているのか理解できない様子で、怒りを露わにする者すらいる。
この状況が続けば、必然的に人々は暴力に訴え始めるだろう。狂気にのまれるだろう。理解できない状況とは、それだけ重いのだ。
(静かだ)
その混乱に現れた男は、口を動かすのみ。自ら声を発することで、この状況が崩れてしまう。そう考えているといわんばかりの態度だ。
「■◆■◆■■」
が、天使達はそうはいかなかった。闇から抽出したかのような姿の天使は、崩れないバベルですら困惑させるほどの異常言語を放ち、こちらに許しを問うてくる。
男、ヘンデルと名乗る遂行者のひとりは、なんの躊躇もなく『その言語』で返した。静寂を破られたいそう不機嫌そうだが、しかし天使はこう言っていた。
邪魔が入るよ、と。
「……こいつかゆ、終焉獣(ラグナヴァイス)とかいうファルマコンのまがい物は」
『ポテサラハーモニア』パパス・デ・エンサルーダ (p3n000172)は大ぶりのメイスを構え、居並ぶ敵をにらみつける。周囲の人々が音を失った状況に恍惚とするカソック姿の男はしかし、今まさに声を、音を撒き散らすイレギュラーズに不快そうな表情を向ける。
「●◆□×%……おっと失礼。あなた方『遅れた人類』にはこちらの言葉でないと通じないのでしたか。私はヘンデル。彼はサイレンシス。ここの音は彼の好物でしてね、音を失った人々は互いを信じられなくなるでしょうが……まあ、我々には知ったことではない。ついでですから、皆さんの音も頂いていきましょうか。『確定未来』の為に」
「――つまらない冗談なら承知しませんよ」
ヘンデルの大上段からの言葉は、パパスにとって心底苛立ちを覚えるものだった。居並ぶイレギュラーズもまた、怒気を孕ませ身構えた。
- <腐実の王国>遂行者ヘンデル完了
- GM名ふみの
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2023年01月30日 22時05分
- 参加人数8/8人
- 相談5日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
●限られた状況、限りなき悪意
「そういうご講釈は居酒屋で飲みながら壁にあるお姉ちゃんのポスターに向かって話していればいい。今何かしてる時点で、『確定』未来な訳がない」
「今こうして続いてる世界が正だ。お前達が引き下がれ!」
「おや、おや。野蛮極まりないですね。御高説、まこと痛み入ります。ですが……歪められた世界に、在り方に、少なくとも私は我慢ならない。世界を救うという御託こそ、壁に語りかければよろしい」
『フラッチェ』ヴュルガー(p3p010434)も、『青き鋼の音色』イズマ・トーティス(p3p009471)も。確定未来という傲慢な言葉と、それと裏腹に変え得なかった未来を後生大事に抱えているヘンデルの姿は理解しがたい。ミスマッチすぎるのだ。だというのに表情に些かの気の衒いも迷いもない姿は不気味ですらある。
「……同族に見える敵も居る……道具にされているのは……少し悲しくなる……在り方は違うものなのかも知れないけど……」
「似た姿に見えても、あれは全く違うものだ。人の言葉を、互いに分かりあえるすごい道具を奪う奴にいいようにされてたまるかよ!」
クラゲの姿をしたそれは、『玉響』レイン・レイン(p3p010586)の本来に姿に似ている。が、アレは世界を喰らうもの、ファルマコンの同類だ。『永炎勇狼』ウェール=ナイトボート(p3p000561)の言う通り、人が関わる機会を逸し、絆に罅を入れる斯様な行為は誰であれ許されないのだ。こと、ウェールに関してはその『言葉の力』に大いに助けられた記憶があるから尚更なのだろう。
「崩れないバベルすら効かない異国の言葉……これが友好的だったらぜひとも交流したいとこだったけど、そうじゃないなら、話すことはないよ……」
「『遅れた人類』で大いに結構。高を括った『進んだ人類』は獰猛なアメミットに食べられちゃうかもね」
『オリーブのしずく』フラーゴラ・トラモント(p3p008825)はヘンデルが明らかに敵対的であることから、交流や交渉が無駄であることを早々に察し、困惑の渦中にある人に目を向ける。お互いが信じられない、相手を信じられない。これは不信から断絶に繋がり、早晩互いに傷つけ合う混乱へと一直線だ。そうなれば、天使が手を下す必要がない。尤も、『トリック・アンド・トリート!』マリカ・ハウ(p3p009233)にいたっては相互理解に興味はなく、寧ろ破滅への希求すら感じられる。破滅願望は道理を理解できない故に、理解の尊さを求めていないらしい。
「やはりイレギュラーズ(あなたがた)は野蛮だ。理解に苦しむ。それ以上、口を開かない方がいい」
「崩れないバベルが通じない言葉に興味はあるが、影使いとして斯様な影をのさばらせるわけにはいかん。なに、ウェールと根本は変わらん。『自分が信じるものを汚されるのは我慢ならない』」
呆れたようにへらへらと笑うヘンデルの姿に、『冥焔の黒剣』リースヒース(p3p009207)は言いしれぬ不快感を覚え、その正体を手繰り寄せた。奇しくも仲間と同じベクトルで不快感を覚えるとは思わなかった。
「しかしまあ、ヘンデルさんとやら……くくっ。子供が覚えたばかりの難しい言葉を使いたがっているようで、見ていて微笑ましいですねぇ。『神託』などという都合の良い戯言に踊らされる様子はまさにクソガキといった所ですが、いい大人が情けなくならないものですかねぇ……」
「私が『そう』見えるなら大いに結構。だが、託宣を受けて舞い上がって世界を救おうなどという御高説、あなた方がしていないと言えますか? それを傲慢だと恥じらう心はないのですか? 恥じるを知ることは、決して恥ずかしいことではありませんよ」
『微笑みに悪を忍ばせ』ウィルド=アルス=アーヴィン(p3p009380)のあからさまな挑発に、しかしヘンデルは全く動揺せず説き伏せるように告げた。己にすら跳ね返るであろう言葉を恥じもせず朗々と述べるさまは、寒気すら覚える不気味さを露わにする。
イレギュラーズ、天使達、そしてサイレンシスと声を奪われた群衆。
時折漏れ聞こえるうめき声のようなものにびくりと反応し、民衆の間に混乱が巻き起こる。真綿で首を絞めるように人々の心を乱そうとする姿は、最早一刻も放置出来る状況ではなかった。
メイスを握ったパパスがジリジリと間合いを計り、天使を確実に仕留めようと殺気を放っていた。天使達は微動だにせず、しかし秒を待たず行動に移せる威圧感を発している。
イレギュラーズは互いに顔を見合わせ、頷きあう。サイレンシスからは絶えず、人を惑わすかのように人の声が溢れている。
数秒の間をおいて、イレギュラーズが動き出す。ヘンデルは後方から悠然と身構え、イレギュラーズの動きを観察しているように思えた。
いつでも、どのタイミングでも。イレギュラーズ以外にも手を出せるぞという、示威行為だ。それでも手を出さない理由は――。
●
「ラメール・シェーラの皆さん! こちらイレギュラーズです! この声が聞こえた方は大鐘楼から! この声が聞こえた方向から今すぐ離れるように避難してください!! 皆さんの音は俺達が必ず――」
「□✕✕〇」
ウェールは喉を震わせ、大音声で避難誘導を始めようとした。それは、悪い選択ではないのだ。
だが、混乱状態にある人々に対して余りに指示が冗長、且つ修辞的だった。言葉を重ねるということ、大声を出すということは、それだけサイレンシスの注目を集めるということ。簡潔さには、残念ながら遠い。精神の均衡を保っていた者は彼へと走ったが、大半はそうではない。混乱している人間の脳は、言葉の選択が困難なのだ。
「こっちだよ……!」
フラーゴラはその点において無駄なことをしなかった。身振り手振りを大きくし、視覚情報に頼って『味方である』とアピールしたのだ。二の足を踏んでいた者達はここぞとばかりに彼女へと駆け出した。人の流れ、声、意思の疎通――サイレンシスが次の得物に狙うのも当然だろう。
「こっちに来い――! お前の相手は俺だ! お前のほしがってる声は、こっちにあるぞ!!」
だが、そこに割り込んだのはイズマだ。より大きく、指向性を高めて声と光、表現の波でアピールした彼は奪われることを前提で音を爆発させた。
……戦闘開始の少し前、彼は予め歯車兵を走らせていた。混乱する人々に筆談を促したが、結果は白紙のスケッチブックを手に戻ってきた歯車兵。声を、音を失い身振りも通じない、その危険性を彼は先んじて理解したのだ。だからこそ、音に一日の長のある彼が動いたことに意味がある。
「俺の音を皿に盛ってやるんだ、喜べよ。喰わせないけどな!」
「上出来だ、イズマ!」
宙を舞い、イズマを狙うサイレンシスはしかし、迫れど音を食おうとしてもうまく体が動かぬことに気付く。サイレンシスによる音の撹乱も発されないなら、多少なり余裕がある――リースヒースは馬車の幌をあげ、人々に手振りで誘導した。『音を奪われていない限り、一方通行でも意思が通じる』。これは大きい収穫だった。当然ながら、ここまでされて天使が邪魔しないわけがない。
「おや、避難民に向かうなんて弱い者いじめが好きですね。それとも、天使なんて大層な名前でも私達が怖いんですか?」
「此処から先……は、通さないよ……」
だが、ウィルドとレインがそれを見逃す筈もない。すべてを、とは言うまいが、少なくとも半数以上はそれで足止めをくらった。何より、避難誘導に回っているフラーゴラとウェールがそれらを止められぬ弱卒であるなどとは誰も思ってはいない。
「この馬車は定員だ。これ以上は近づけさせん」
「纏められたなら、あとはいい的だな」
リースヒースの生み出した蔦は、打ち漏らした天使の足に伸び上がり、その意思の正常性を奪い去る。そこに飛び込んできたヴュルガーの一射は、地味ながらも確実に天使達の戦力を削いでいく。避難民達とサイレンシス、天使とイレギュラーズが混在する状況は、まず間違いなく逃げ場がない。つまり――一この状況こそがヘンデルにとって望ましき展開だったのだ。
「あなたは『お友達』にしてあげない」
「それは大変残念」
だからこそ、マリカの接近はそのタイミングを殺す、という意味で最大限に機能した。波を打って叩きつけられたヘンデルの術式がマリカを傷つけることはなく、かといって、マリカの撹乱術がヘンデルを捉えることはなかった。……折り重なった呪いに表情一つ変えずに向かってくるマリカの姿は不気味としかいいようがなかったが。
●
(可能な限り、巻き込む……! 出来ても天使だけか!)
(反撃はさせないよぉ……!)
声は出ない、合図も効かない。だが、やるべきことが確立しているならそれで十分だ。ウェール、そしてヴュルガーによる攻勢に押された天使達は、反撃とばかりに得物を手にした。だが、大ぶりに振るうばかりで狙いが定まらない。フラーゴラによって狂わされた運命は、彼らの行動を悲しいほどに制限していたといえる――攻守いずれにおいても、だ。
「馬車を出せ!」
リースヒースは避難民に叫び、天使達を再び影の蔦で絡め取る。抵抗しようとする動きが激しく、手漉きの術天使が現れれば状況をひっくり返されかねない。だから自分の目の前だけは、させまいと。
「イズマ……! こっちに……誘導……!」
「無茶を言う! やるけどな……!」
背後から迫るサイレンシスに術式を叩き込みつつ、イズマはレイン達の方へと駆けていく。行動を制限し、迫る攻勢を避け――しかし一手ミスすれば音を食われるという緊迫感は、彼に言いようのない怒りを想起させた。音こそ命に等しい彼に、それを失えというのはあまりに酷であるがゆえに。それだけに一瞬のミスが命取りで……わずかに下げた頭の上を駆けていった電撃は、サイレンシスの動きをあからさまに鈍らせた。
「クラゲだから通電性が高いということですか、滑稽――いや、失敬」
「当然の話だから……仕方ないよね……」
余りに顕著な反応を示したサイレンシスに、快哉より先に嘲弄を浮かべたウィルドを誰も責められまい。だが、レインはそれも含めて勝手知ったる体として狙ったのだ。なにひとつ、謝られる道理などないと感じた。
「静寂は周りへの配慮と音を聴く姿勢によって作られる。音を奪い去る事では断じて無い! だから、お前が奪った音はここですべて返してもらう!」
逃げて、逃げて、避けて、妨害し――だからこそ、向き直ったイズマの目にはこれまでにない敵意が宿っていた。
その一撃で決まる、などというドラマティックな話はない。だが、それが明確な変化の兆しであった。
「死んでも、『お友達』にはなれない。誰からも悼まれない。せいぜいオシリスの法廷で言い訳を唱えてね♪」
「まさか」
マリカは絶え間ない攻勢でヘンデルを追い詰めんとした。確実に、グレイ・ソーンを破壊しようとした。何も出来ないまま死に瀕する絶望を味合わせなければ。
彼が何を考えるかなどどうでもいいが、最悪な顔をして死んでほしかった――その殺意が頂点に達した瞬間を狙うように、赤と青のグレイ・ソーンがマリカを左右から打ち据えた。防御術式ごと叩き潰し、体力をごっそり奪い去られた、と彼女が気付くより早く、ヘンデルは逃げに転じた。
「折角の手兵をここまで奪われては、合わせる顔がありませんが……命あっての物種です。今度は、確実に殺します」
信じられない速度で逃げに転じた彼を、マリカは追う気がなかった。
目的は果たしたし、『お友達』が増えない状況で本気になるなんてバカバカしかったからだ。
「音は……戻ったのかな……」
「大丈夫だ、俺の声は戻ってる」
「ワタシも大丈夫だよ……!」
手近な天使を掃討したレインは周囲を見渡し、人々の姿を確認する。イズマは音こそ奪われなかったが、ギリギリの緊張は彼の心への負担は相当だっただろう、ゆえに膝をついていた。
先程音を奪われたウェール、そしてフラーゴラ達も天使の掃討に成功したことになる。……もしかしたら何体かは取り逃しただろうが、壊滅には違いない。
「避難した連中も、そのうち戻るだろう。大鐘楼の音が響けば――」
リースヒースが振り仰いだその先で、今まさに大鐘楼が高らかに鳴り響いた。
「最後まで、あの御仁は臆病者でしたねぇ。『進んでいる』とは思えなかったですが……」
「けど、情報を持ち帰られた。今遅れていても、追いつかれて先をいかれる可能性だって、ある」
成否
成功
MVP
状態異常
あとがき
お疲れ様でした。ヘンデルがあんまり上手く動けなかったのがかなりデカかったですね。
動けてたらもうちょっと危険だったかもしれない……。
GMコメント
●成功条件
・『遂行者ヘンデル』の撤退(『グレイ・ソーン』2基以上の撃墜or戦力の半減)
・ワールドイーター『サイレンシス』撃破
・影の天使の殲滅
●遂行者ヘンデル
天義領『ラメール・シェーラ』の襲撃に現れた人物で、敵勢力を取りまとめています。外見は、腰までの銀髪を束ねたスカイウェザー(羽根は烏に似る)。男性のようです。
異言(ゼノグロシア)を駆使して指示を飛ばすため、その言葉から戦略を読み取ることは不可能とみられます。
周囲に『グレイ・ソーン』と呼ばれる術式の刻まれた鉄球が浮遊しており、それぞれ『強力な物理耐性』(赤)『強力な神秘耐性』(青)『高い機動・回避能力』(黒)を有し、それらを常時付
与という形でヘンデルを護衛しています。
とはいえ、個々の鉄球は対応する特性しか有していないため、完全無欠には程遠いといえます。
本人の行動は低威力・広範囲系の【スプラッシュ(大)】【必殺】の攻撃による回避の減衰狙い、または治癒系統を広く扱えます。
●サイレンシス
『音』を喰うワールドイーター。外見は大型のクラゲ。対象を捕食し(物遠単:【移】【無】)、肉体を透過させて『吐き出す』ことでその発音・発声能力を奪います。また、これは身振り手
振りですら相手に正しい意味が認知されなくなり、意思疎通が困難となります。
また、奪った音を乱雑に出力することで状況の攪乱をはかります(神中扇:【万能】【混乱】等)。
回避が低いかわりに生存性(HP、防技・抵抗)が高め。
●影の天使×15
十字剣、ハルバード、杖など多彩な装備を有す、影に染まった天使を象ったなにかです。近接武器による攻撃には【必殺】が伴います。
術式攻撃と近接戦闘を役割分担して襲い掛かってきます。
役割を乱すことで戦闘を優位に進めることも十分可能です。
●戦場
ラメール・シェーラ大鐘楼周辺。
大鐘楼の音が消え、人々は意思疎通がままならず混乱している状況です。
敵勢力は積極的に市民を狙う(殺意をもって行動する)ことはしませんが、サイレンシスは音を求め捕食するでしょう(これにより死亡する一般人はいません)。
こちらからの声は通じるので、避難誘導も必要です。が、狙われるリスクと中途半端な誘導になるリスクを抱えるため、やるなら『簡潔に』行いましょう。
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
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