エロスワイバーンが来ると人は言う

オープニング

●エロスワイバーン
　ワロスワイバーン、と呼ばれるワイバーンがいる。
　デザストルに生きる、その辺に草を生やしてくワイバーンのことだ。
　ちなみに生えた草はすぐに腐るので迷惑極まりない。
　コロスワイバーン、と呼ばれるワイバーンがいる。
　ワイバーンの中でも殺意が特に高いワイバーンだ。
　性格は飽きっぽいが攻撃性が高く、辺りを炎上させる「着火ブレス」を放つのが特徴だ。
　しかし通常時は他のワイバーンと見分けがつかず、攻撃態勢になるとその身体が赤くなるという、そんな偽装スキルも持っているのだという。
　ならば、と『たくさん燃えた』ヴィルメイズ・サズ・ブロート（p3p010531）は思う。
　次はエロスワイバーンが来るかもしれない、と。
　エロスワイバーン。そんな生物はいるのだろうか。
　どうエロスなのだろうか。ヴィルメイズは考えた。
　所詮ワイバーンだから過度な期待はよろしくない。
　しかし、いるならばきっと面白い。いるかどうかは分からないが。
　その謎を解く為、ヴィルメイズはフリアノンへ飛んだ！

●いるらしい
「エロスワイバーン？　うむ、おるぞ」
　『フリアノンの酒職人』黒鉄・相賀（p3n000250）はヴィルメイズの問いに、アッサリとそう答えた。
「え、いるんですか？」
「なんじゃい、自分から聞いといて」
　とはいえ、まさか本当にいるとは思わないではないか。
　しかし、いるというのであれば確実に面白いのは間違いない。
「ちなみに……どのようなワイバーンなのでしょう？」
「うむ。まあ、一言で言うと……変なワイバーンじゃな」
　それはそうだろうとヴィルメイズも思うが、聞いて見ると実際変なワイバーンである。
　まず最大の特徴は、エロスを許さないことにある。エロスワイバーンなのに。
「まー、誘き出すのは簡単じゃろ。『とあること』をやってれば、すぐに寄ってくるからの」
　此処で留意しておくべきなのは、エロスワイバーンはあまり過激なエロをやると寄ってこないということだ。
　具体例で言うと練達の少年漫画とかで連載してそうな「少年少女に許されるレベルのエロス」だ。
　あまり濃厚なエロスはたぶんエロスワイバーンには理解できないのだろう。
「そういう意味では安全なのか危険なのか分からんワイバーンじゃがな」
　ともかく、そういうギリ少年誌と見做されるレベルのエロを感知するとエロスワイバーンは飛んでくる。
　そして「修正ブレス」を吐き、エロスの欠片もない黒い全身鎧のような姿にしてしまうのだ！
　もしその状態でエロスを感じる者がいるなら、それはマスタークラスのフェチ持ちなのでそっとしておいてあげてほしい。さておいて。
「ちなみにさっき、そのエロスワイバーンが出たという話が出てのう」
　そこに丁度、エロスワイバーンの話を聞きにヴィルメイズが現れた。
　これはもはや「そうせよ」という天啓じみていると相賀は語る。
「と、いうわけでのう。地図は描くから早速行ってきてくれんかの？」

参加者 : 8 人

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参加者一覧（8人）

リプレイ

●エロスワイバーンがくるぞ：前編
「なんで俺此処にいるんだろうな……もふもふ枠とかケモナー枠の需要のせいか？」
　『永炎勇狼』ウェール＝ナイトボート（p3p000561）がミニスカサンタ姿でそんなことを言っている。
「もっとこう……初心者向けな人とかいるだろう。ケモおっさんの需要は狭いんだぞ。練達のネットで検索しちゃいけないワードだぞ……というわけで今回は初心者向けとしてうちの長男を紹介します。修学旅行の夜のえっちな話？　学校行ったことのない元生物兵器には無理だ」
　何言ってるんだろう、このミニスカサンタガチケモバニー（35歳：男）は。でもそういう仕事だから仕方ないね。
　まあ、ミニスカサンタ服になる必要も跳躍でぴょんぴょんと跳ねたりする必要も、飛行で飛び回ってミニスカのチラリズム、雄っぱいの揺れも一切必要ないのだけれども！
　混沌＠DEEP。さておいてウェールは語り出す。バニーで。ちなみにまだ１発目である。
「息子はいいぞ。俺は少ししか一緒にいられず、ROOで見たことない15歳ぐらいかわいい息子のアバター、30代ぐらいのかっこいい息子のアバターを作ったりするほどの息子ニウム欠乏者だが幼い時は何をしてもかわいかった我が子が成人するととってもかっこよくて、それでも子供の時の面影や癖、初めて贈ったプレゼントの懐中時計を傷一つなく持っていてくれて成長したな―って……造られて目覚めた時からずっと空虚だった。なにをしても満たされる事のなかった心を埋めてくれたのがあの子なんだ。親愛以外にも親が子に抱いたらいけない感情も芽生えたけど。あの子の為なら俺は死ねる」
　此処まで一息で言い切ったウェールだが……さて、ここで確認しよう。
　今回の依頼は「ちょっとエッチな話とかでエロスワイバーンをおびき寄せてぶちのめす」ことである。
　しかし、ウェールのやり方はなんかこう……重いトークをえっちな恰好と動きで誤魔化している。
　息子LOVEを垂れ流している。なんてケモだ。しかしやり方は正しい。飛んでくるエロスワイバーンが何かをする前に、ウェールはえっちな構えでエロスワイバーンをえっちに迎え撃つ。
「人の性癖を暴露させた上にこんな格好しないとおびき寄せられないエロスワイバーンはぶっ倒す！」
　その恰好をしたのはウェール自身だが、なんか遠い場所で『若木』寒櫻院・史之（p3p002233）が「男の裸は金にならない」と言っていた。でも場合によってはお金になるんですよ。混沌＠DEEP（２回目）。
「逃げるなら高機動力で追いかけて倒す！　逃げるなよ。お前も性癖を置いていけ！　無いなら作れ。馬車を用意してやるから！」
　ワイバーンと馬車。何処かの誰かの性癖を破壊する闇の癖である。どうやらウェールはもうだめだ。
「絶対に逃さん。俺達のえっち話や行動が記録されるんだ。お前も命か尊厳を失ええええぇぇぇーー！！！　俺だって好きでスク水やバニースーツ着てるんじゃねぇよ！！　変な依頼の馬鹿野郎オオオォォォー！！」
　まあ結局エロスワイバーンは何処かに飛んでいったが、まだ１人目で次は史之。男２連打である。
「男の裸は金にならない。よって俺がラキスケに遭おうとマッパになろうとワイバーンは来ない。そういうのは詳しい方にお任せして」
　ちなみに詳しい方はまだ出てきていない。どうなってしまうのか。
「さー困ったなー。どうやってエロスワイバーンを誘き寄せようか。今回は二番手で良かった……いや、良かったかな？　どうだろう。今のやつの後はちょっと辛い気もするぞ」
　でもやるしかないのだ。
「はい、以下、独り新婚さんウェルカム。練達の人気番組だね」
　そう、練達で人気のお昼とかの番組である。練達のテレビ大好きっこは大抵知っている。
「今年の1月に幼馴染と結婚したんだよね。でもなんでだろ、なんか結婚後のほうが……妙に…意識しちゃってさ……気がついたら目で追っちゃって……ふとした仕草に胸が高鳴ったりするんだ……」
　えっちではないが胸キュン系だろうか？
「依頼に出かける前には「無事に帰ってきて」なんて言われてさ……キスしてもらうんだけど……それが、長いやつで、長いんだよね……気持ちはわかるんだけど……今から出るよって時に「もうちょっと」なんて言われても……ね？　こっちだってついつい夢中になるのを我慢してさ、寒い海とかへ出かけるわけ！　身を切るような辛さだよ、男として！　まあ俺が忙しくてあんまりかまえてないから妻さんにはさみしい思いをさせているよ。そのせいかな……」
　ここまでは普通だった。しかしそこで史之の目がカッと輝きヒートアップしていく。
「夜のほうも「もうちょっと」「もうちょっと」って……可愛すぎるからやめてほしいマジで可愛すぎるからやめてほしい、いや、やめないでほしい……やめてほしいようなやめないでほしいような！　思えば初夜の時も妻さんからのお誘いだったっけ……妻さん緊張で舌がもつれて「ふつつつか者ですが！」って……それがまたすごく可愛くてそのまま…、ていうかもうワイバーンとかどうでもいいから今すぐ帰りたい　妻さんに会いたい！」
　凄いノロケ（＆えっちな話）にエロスワイバーンが飛んできて史之に修正ブレスを放つ。
「なんか眼鏡も黒く！　あ、エロ眼鏡ってこと!?　妻さんへの愛があふれた！」
　そして３人目……『たくさん燃えた』ヴィルメイズ・サズ・ブロート（p3p010531）である。
　真打登場みたいなこの雰囲気に、ヴィルメイズはフッと笑う。
「少年漫画レベルのエロスですか……いやはや困りました。私の思い出話、この場では語れない内容ばかりで……エロスワイバーンにはまず認知されそうにありません。まあ私は流浪の身ですからそういうハプニングもありますよ。こうなるとやはり……女子●生のお色気シーンに頼るしかありませんねぇ。女子●生のセクシーなシーンは年頃の少年も青年も中年も大好きでしょうから」
　女子●生言うんじゃない。いきなり飛ばしすぎである。
「というわけで着替えてきました。ええ、そうですとも。私がセーラー服を着るわけです。本物の女子●生に変なことしたら犯罪になってしまいますので！ここはこの美しい私が体を張って女子●生になりきるわけですね。私は性的魅力がムンムン出てますので女装でも何ら問題ございません」
　えっへんと胸を張るヴィルメイズだが、ウェールがそっと横に並びポージングすることで酷い絵面になっている。
「さて、まずはアクロバットやら舞踏やらでこう……スカートの中身が見えそうで見えない感じのギリギリの動きを演出！　そして仕上げはこの焔華皇扇とかいうスキルで！　少年漫画程度の露出度になるように……自らの服をっ！　燃やすっ！　私は火炎無効ですので火傷せずに良い感じに服だけ燃やせるはず！　おそらくっ！　ダメだったら多分妙見子様が良い感じに回復してくださると思います。アクシデントで服が燃えてしまったヒロインを演出する……これぞ完璧な布陣です！　さあ、行きますよぐあー！」
　あまりにひどすぎたのかエロスワイバーンが直接ヴィルメイズを轢いていく。覇竜の平和は守られた。
　何はともあれ男性陣のとんでもない三連打が終わり、女性陣の番である。大丈夫だろうか……？
　え？　『プリン・ガーディアン』マッチョ ☆ プリン（p3p008503）？　性別不明なので女性陣に引っ張られて行った。

●エロスワイバーンがくるぞ：後編
「色々あったが、最終的にボコボコにすれば問題ないナ！　オレのマッチョでプリンな所、存分に見せてやろう！」
　プリンが男性陣を無かったことにしながらスクワットしているが、どうやら準備は万端なようだ。
「ヴィル……握り飯太郎様に連れられてきましたが……エロスワイバーン……？　なぁにそれ……最初に言っておきますが妙見子は握り飯太郎様を放置しますからね……やけど……？　しらん……」
　『北辰より来たる母神』水天宮 妙見子（p3p010644）の言う握り飯太郎ことヴィルメイズは先程から全裸で倒れていて、ウェール（ミニスカサンタ）がそっと毛布をかけている。優しい。きっと見苦しいからじゃない。
「……もうしゃーないのでやりますか……少年漫画くらいの健全な感じにすればいいんですよね！」
　すでに不安な空気漂い始めるが、 妙見子は自信満々だ。
「というわけで妙見子ちゃんはプリン様を巻き込んでおねショタ寸劇をやろうかなと！　ほら！　プリン様はショタになってくださいね！」
「……うん？　どうしたのだ妙見子？　何かいい考えがあるのか。ヨシわかった！　ショタ？　ショタ……人間に変身すればいいのだな！」
　どうやら妙見子はプリンとの合わせ技をやるようで、プリンがギフト「プリンを美味しく食べれる姿！」で少年の姿へと変わる。
「……よし！ 非戦の【夜花】もせっかくですし使いましょうか。やりすぎでしょうかね……？　私、傾国の女ですしぃ？？　幼子と言えど異性……って性別ないじゃないですか～！！　んもう！　まぁ何とかなるでしょう！　の気概で行きましょう！　なぜならこれはふざけた依頼だからです！」
　最初に男性陣が徹底的にふざけたので、もう怖いものは倫理以外にない。安心のPPP倫です。
（まずはプリン様の頭を優しくなでなでから始めましょうか）
「それで、一体何を……わ！　いきなり頭何か触って、どうしたんだ？　これで一体何が……」
（くっ、母性が芽生えそうです。ここはグッと我慢して妖艶に微笑みかけますよ！）
「ふふ…プリン様♡　緊張しておられるのですか？　かわいいですね♡」
「む！　緊張してるって何だ！　おれはワイバーン何て全然怖くないぞ！」
（…んー？そういえば、おれってこうやって誰かを見上げた事、あんまりないかも……）
「何か不思議な気分になってくるな！　ふへへ……！」
　一体何をみせられているのか。少なくとも妙見子の言動がちょっと怪しいがまだ仲良いハートフルストーリーで済ませられそうではある。が、しかしそれでは終わらない……！
　妙見子はプリンに顎クイした後に自身のマシュマロ双丘（遠回しな表現）に頭を埋めようとする！
妙見子の服装は常時胸元が開いているのでこういう時楽ですね！
「……ふふ、お姉さんと一緒にイイコト、しましょうか♡」
「む、むむむ……？(た、妙見子…？)」
「どうです!?　少年漫画らしい展開ではないのでしょうか⁉　ちょっとしたラブコメって大体こんな感じ……ってギャー！！」
「ジアン！」
　エロスワイバーンの謎の鳴き声と共に新たな攻撃尻尾ビンタが妙見子へ繰り出される。
　妙見子が回転しながら吹っ飛んだあたりで、プリンがエロスワイバーンへと向き直る。
「……ワイバーン。お前が何でこんな事をするのか。何か理由はあるんだろうが、おれにはわからん。けど、わかる事が一つ。そして、言ってやる事がもう一つ。お前が！　今！　妙見子に危害を加えようとした事、そして！　オレは元々……黒鎧ダ！　だから黒鎧にするなんて攻撃……オレには通用しない！」
　プリンのアッパーユアハートが炸裂してなお、エロスワイバーンは再び何処かへ飛んでいく。
「事案!?　え、今の事案ですか⁉」
　判定を求められたヴィルメイズたち男性陣は審議に入ると、一斉に「事案」の札を上げる。事案です。
「よし、妙見子がポリスメェンされたところで！」
「されてませんよ!?　まだ！」
「されたところで！」
　『宝石の魔女』クラウジア＝ジュエリア＝ペトロヴァー（p3p006508）が出てきて、ちょっと悩むような様子を見せる。
「少年誌程度のエロスのぅ……えーと、確か練達では10年ぐらい前に規制が入ったんじゃっけか？　あれ？　10年前に儂いたんじゃっけ？　……まあよいか！」
　クラウジア、御年93。まだまだ元気だから大丈夫。
「さて、すでにとらぶるなと釘を刺されておる以上、別の方向性で行かぬとなあ……て、えっ、最近の少年誌って過激じゃのう……！？」
　資料用単行本をペラペラするクラウジアだが、その作品は最近月刊誌に活躍の場を移している。
「ふむ。つまり少年誌のエロスとは……おおよそ３つじゃな!?」
　クラウジアが見出したのは、この３つだ。
　まずは、その下の体型が感じ取れる服装。
「すとーんとしておるとか胸が布を押し上げておるとかじゃな！　つまり儂のようなローブじゃと、つるんぺたんすとーんなガチお子様向けじゃ。儂のような体型でこの季節じゃと、縦セタにスキニージーンズとかで、斜めがけカバンじゃな？　3.14スラッシュ！」
　２つ目はスキンシップ多め。
「いわずもがな。押し付けて柔らかかった、とか呟かせられたらもうけもんじゃろ。触れてみたいならば、今ならばよいぞ？　ほれほれ」
　男性陣はスンッとしている。特にウェールはスンンッ……って感じである。仕方ないね。
　そして３つ目は、高露出は反応弾頭の如くここぞというときに出せ……である。
「セオリーじゃよなー。例えば先程の服装じゃと、戦闘による破損で肝心な部分が見えそうで見えない……みたいな。最近は紙面計算して裏のページでタピオカ並べてるとかあるみたいじゃのー。年齢の壁に阻まれ触れたいものに触れられぬ若者の心に漬け込むようじゃがの、くくくっ……あー、青少年の性癖を歪ませるのはとっても楽しいのじゃ～！」
　正しくエロトークだったためか普通にエロスワイバーンが飛んできたが、いよいよ７人目……『鳴動する幼大山』弥多々良 つづら（p3p010846）の出番である。
「えろす……えろす……？　ええなんでそんな怪生物……いや怪バーンおるの……怖……。ま、まあ、求められるならやりはするが……」
　本当になんでこんなワイバーンがいるのか不明だが、たぶんヴィルメイズのせいである。
「とはいえ、吾なにすればよいんじゃろ。確かに、鍛え抜いたこの肉体にはとっても自信はあるが……。え、それでいいんかの？　谷間を強調して煽れば尚良し……？」
　クラウジアをアドバイザーに迎えながら、つづらは頷いていく。
「なるほど、相わかった！それでは華麗にざこを相手取ってやろう！　あやつから教えられた、悪童らしさも前に出してみるかの……！」
　というわけで、身体使いでの呼び寄せを試みるらしい。
（こう、たぷたぷと……時折持ち上げたりしてみて。ワイバーンの姿が見えたら、ドリームシアターで2人に増えるぞ！）
　２人でたぷたぷらしい。なんかもうこの時点でエロスワイバーンは飛来している。
　と、ここでニンマリ笑って煽り散らかすことをつづらは決める。誰が教えたのだろう、妙見子だろうか？
「やーい、ざぁこ♡　ざぁーこ♡　規制したがりのむっつりスケベ♡」
　おっと、一部界隈に大人気のアレである。しかし元のキャラと乖離が激しいせいか長くはもたない。
「幻影と左右からざぁーこと囁いてやればそれはもう完璧な悪童よなぁ！　はーっはっは！　……ん？　ぶわぁーっブレスがァ！　身体がなんか黒いアレに！」
　無事につづらが撃墜されたところで、『鉄帝うどん品評会2022『金賞』受賞』御子神・天狐（p3p009798）の出番である。
「おうなんじゃ修学旅行レベルのちょっとエロくてエロくないけどやっぱりエロい話に花を咲かせよと申すか！　しかもワシが大トリ!?　ふむ、ではワシは『うどんがちょっとエロくなる話』でもしてみるかの？　勿論身振り手振り、そして実物を用意しつつ美味しく楽しく仕上げようではないか！」
　おおっと、すでにニッチな方向に舵を切ってきた。性癖のスーパーカーだろうか？
「とりあえずサクッと『ぶっかけうどん』を作ってから始めるかの。まず『うどん』と聞いて何を思い浮かべるかや？　器の中を見てみるが良い、出汁に太麺と具……まぁ普通に美味しそうとかじゃろう。じゃが見方を変えると途端にエロくなる、それがうどんじゃ」
　すでに初心者を置いてきぼりだが、初手からニトロだろうか？
「偉い人は言った。『うどんに大事なのは下心』じゃと！　そして下心を持ち食すと新たな発見があるのじゃ！　とりあえず数本啜ってみるがいい。感じるじゃろう？　下に絡みつく麺と麺の織り成すナイトプール。それはまるで一夏の過ちを犯すアバンチュール。舌に絡まってくる粘膜VS粘膜のエロさを感じてくるじゃろう？　普段は意識しない部分に意識を向ける事によって、よりコシを！　そして味わい深さを感じるじゃろう！　神々の領域まで登った職人のうどんは「食べた瞬間にエロい」とわからせられるそうじゃ。コシの強いうどんは中々噛み切れない事があるが、それもまた良き。「噛んでも逃げるから、追いかけたくなる」子を捉えた後「さぁどうしてやろうか」と舌の上で転がすのもオツなもんじゃ。もう一度器を見てみるのじゃ、その「”ぶっかけ”うどん」が普段より艶やかに感じるじゃろう？」
「ニッチ」
「一般性癖じゃろう!?」
　謎の掛け声と共に飛んできたエロスワイバーンに天狐はそう反論する。
「そもそも全身鎧がエロくないなどと思うたら大間違いじゃ！　見えぬことで搔き立てられるリビドーというものがあるじゃろうが！　恥じらいを解放出来ぬムッツリワイバーンには叩き落した後、煩悩の数だけ能率付与からの往復ハイペリオンビンタしてやるけぇの！！」
　そんなこんなで各自の性癖を晒しつつ、エロスワイバーンは無事に追い払ったそうである。
　なお、ウェールのミニスカサンタ服は一定時間で空気に溶けて消えてしまうものであったらしく、ヴィルメイズと合わせてゼンラーズが結成されたそうである。

成否

成功

ＭＶＰ

状態異常

なし

あとがき

ちなみに天野は某漫画のお祭りで西館（当時）で可愛いアイテム見てニコニコしながら歩いてたら濃厚ガチケモBLの島に流れ着いて「キャアッ」ってなったことあります。
人類の闇は……深い……
けどね、その闇は誰かを癒すんだ……
闇でしか癒されない誰かを救うんだよ

あ、これあとがきでした。
ご参加ありがとうございました☆