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シナリオ詳細

<総軍鏖殺>敵の橋頭保を破壊せよ

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●マッドアーマー
 浮遊島アーカーシュ。
 かのパトリックの問題の傷痕は未だ癒えきってはいないものの「独立島アーカーシュ」としてこの島に滞在する勢力によって、今も地上に負けないほどの発展を遂げ……1つの安全地帯に近い場所になりつつある場所だ。
 しかし、新帝の勅令より始まった鉄帝を覆う現在の状況は、独立島アーカーシュにも少なくない影響をもたらしつつあった。
 具体的には「天衝種(アンチ・ヘイヴン)」である。
 様々な姿をとったり、色々な物品に怒りが宿り動き出す天衝種(アンチ・ヘイヴン)だが……アーカーシュは空飛ぶ島であるせいか、とあるプロセスがとられていた。
 それが飛行型の天衝種(アンチ・ヘイヴン)の存在だ。
 主にハチ型の天衝種(アンチ・ヘイヴン)であるラースホーネットが他の天衝種(アンチ・ヘイヴン)を運んでくるが……その中に最近、マッドアーマーと名付けられたものが混ざり始めた。
 泥のような色と特徴の流動性の身体を持つ天衝種(アンチ・ヘイヴン)であり、他の何かを乗っ取ったり人型をとることが現時点では分かっている。
 ある意味ではアーカーシュに対する的確な攻撃であるとも言えるが……飛行能力を持っていないので自力ではやってこないのが救いではある。
 だが、マッドアーマーの恐るべき特徴は「それ」ではない。
 奴等は、たとえ傍から見て人間には全く見えない異形であろうと、人間のような形になることが出来る。
 それ自体が、それなりの脅威であるということは……もうすぐ、レリッカ村に知らされようとしていた。

●制圧された遺跡
「このアーカーシュの外側に、とある町の遺跡があります」
 歯車卿からの使者は、集まった面々にそう切り出した。
 そんなものを探そうと思った理由は簡単で、『誘惑者』ノア=サス=ネクリム(p3p009625)が「マッドアーマーが人に擬態することでなんらかの混乱が訪れるのでは?」と危惧したことに端を発している。
 結論から言えばマッドアーマーは人に偽装しようと黒い泥のような色と質感をしているので見分けは簡単につくのだが、問題はそこではなかっ。
「その村の遺跡を人型になったマッドアーマーが制圧しているようです。何が目的かまでは分かりませんが……」
 人型であるということは、その村の遺跡を制圧する上でもっとも適した形であるのは間違いない。
 いずれレリッカ村に攻め込んでくるための練習なのか、それとも単に便利だからなのか。
 その辺りについては分からない。あるいは、村の遺跡だから人型をとっているだけ……なのかもしれない。
「どちらにせよ問題よね」
「そういうことです」
 ノアに歯車卿からの使者も頷き、目的の町の遺跡までの地図を取りだした。
 レリッカ村からは離れた場所だが、行くのに特に問題はないだろう。
「このアーカーシュに、連中に支配された領域を作るわけにはいきません。なんとか取り返してください」
 橋頭保か、あるいは「いつも通りの行動」か。
 どの道、やるべきことは決まっているのだ。

GMコメント

天衝種に支配されたアーカーシュの町の遺跡を取り戻りましょう。
町の遺跡は壊れている建物も多いですが、原型を留めている建物もあります。
町を守る壁のようなものはありませんが、敵が見回りの真似事のようなこともしています。
というか、皆ウロウロしています。昔のRPGゲームの町の人みたいな状態です。

●マッドアーマー×12
黒い泥のような天衝種。なんでウロウロしているのかは不明です。
人に似た形をとり、「混乱」の効果を持つ叫び声を放ちます。
また、攻撃の瞬間に自分の身体を武器に変形させオールレンジの「移」攻撃を使用します。

●特殊ドロップ『闘争信望』
 当シナリオでは参加者全員にアイテム『闘争信望』がドロップします。
 闘争信望は特定の勢力ギルドに所属していると使用でき、該当勢力の『勢力傾向』に影響を与える事が出来ます。
 https://rev1.reversion.jp/page/tetteidouran

●情報精度
 このシナリオの情報精度はBです。
 依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

  • <総軍鏖殺>敵の橋頭保を破壊せよ完了
  • GM名天野ハザマ
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2022年12月06日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

亘理 義弘(p3p000398)
侠骨の拳
アクセル・ソート・エクシル(p3p000649)
灰雪に舞う翼
ヴァイス・ブルメホフナ・ストランド(p3p000921)
白き寓話
イグナート・エゴロヴィチ・レスキン(p3p002377)
黒撃
カイン・レジスト(p3p008357)
数多異世界の冒険者
橋場・ステラ(p3p008617)
夜を裂く星
ノア=サス=ネクリム(p3p009625)
春色の砲撃
水天宮 妙見子(p3p010644)
ともに最期まで

リプレイ

●遺跡の町へ
 浮遊島アーカーシュ。そこに存在する町の遺跡へと向かう8人の姿。
 いずれも劣らぬ強さを持つ者たちであり、だからこそ、その姿には一切の油断もない。
「さて、今回の仕事は、アーカーシュの遺跡を徘徊する敵を倒す事だ。そいつらが本当に彷徨いてるだけなのかいまいちよく分からねぇんだがともかく、安全の為にも早いところ排除しなければよ」
「マッドアーマーが何を考えて……考えて? いるのかはわからないけど、頭がよくなってきたら危なそうだよね……単にヒトの真似をしてるのならともかく、なにかの企みを進めてたらよくないし、今のうちに止めないとね! ……天衝種ってどうやって増えるんだろ。遺跡を拠点にして増えたりしたら怖いなあ」
 『侠骨の拳』亘理 義弘(p3p000398)と『灰雪に舞う翼』アクセル・ソート・エクシル(p3p000649)がそんなことを言いあうが、今回の仕事は義弘の言う通り「町の遺跡を乗っ取った天衝種の排除」だ。
 とはいえ、町を乗っ取って何をしているのかは確かに「よく分からない」のだ。
「天衝種……今回のはなかなかの変わり種みたいねぇ。とはいえ何をしてどうするべきかなんて言うものはそう変わるわけでもないし、がんばりましょうか……なにがしたいのかしらね、その子たち」
 『白き寓話』ヴァイス・ブルメホフナ・ストランド(p3p000921)が首をかしげてしまうのも仕方ないと言えるだろう。
「このマッドアーマーってアンチ・ヘイブンは妙なヤツらだよね。今回は何時にも増して何がしたいのかワカラナイや! 最終的には倒すしかないワケだけれど、こうやって不思議な動きもしていると何を考えて動いているイキモノなのか気になって来るね!」
「そうだね。新しい天衝種、と言うだけで警戒に値する代物だけど、態々人型を取るとはね……何らかの意図があるとは思うんだけど……ともあれ、まずは脅威の排除が優先だね。人型を取っているのが友好の証……って事は、無さそうだしね」
 『業壊掌』イグナート・エゴロヴィチ・レスキン(p3p002377)に『数多異世界の冒険者』カイン・レジスト(p3p008357)もそう頷く。
 カインは手元の地図に依頼人やレリッカ村の人にマッドアーマーを発見した場所……分かる範囲での行動範囲を教えて貰って地図に書き記していたが、何しろ相手は天衝種だ。危険なこともあり手に入ったのは最低限度……入り口付近の情報だが、ひとまずはそれで充分だ。
「密入国の次は遺跡の不法占拠かしら? 参っちゃうわねぇ」
「ふむ、今回は何かに寄生している訳ではないのですね……? まあ何であれ蹴散らすだけですが!」
 『誘惑者』ノア=サス=ネクリム(p3p009625)と『夜を裂く星』橋場・ステラ(p3p008617)の視線の先には、古びた遺跡の町が1つ。
 壁すらない町の遺跡だが、ゆらゆらと黒い人型の何かが動いているのが見える。
 質感と色はまるで黒い泥のようだが、液体金属という表現のほうが正しいのだろう。
「うわぁ……なんかぬるぬるしてる天衝種ですねぇ……今回は普通の討伐依頼ですし、肩の力を抜いて取り組めそうな気も……い、いえ……はい、真面目にします……とにかくとっとと倒して飲みに行きますよ!!!いえ~い!」
 『北辰より来たる母神』水天宮 妙見子(p3p010644)もそうやって自分を鼓舞する。
 アクセルも事前に手にいれた情報をカインのものと照らし合わせた上で広域俯瞰と瞬間記憶で相手の配置を可能な限り把握していく。
 屋内にいるモノも含めれば完璧ではないし、相手は常に動いているが……それでも参考にはなる、共有すべき情報だ。
「密入国の次は遺跡の不法占拠かしら? 参っちゃうわねぇ。それに、あの姿……。嬉しいわねぇ、私の姿に似ているわ? 私はこの世に二人も要らないんだけど」
 なんとなく自分に似たような姿をしたマッドアーマーが歩いているのを見て、ノアが圧の強い笑顔を浮かべる。
「さて、殲滅作業に取り掛かりましょうか、事前に相談した通り、二手に分かれて取りこぼしのないように駆除しましょう」
「よし、行こう!」
 アクセルの合図とともに全員が二手に分かれて動き出した。

●遺跡を取り戻せ
「とりあえずエネミーの誘導をするのがお役目ですので、私たちは町の左側から全力疾走しますよ! ……本当はギフト使いたいのですがねぇ! あまり遺跡壊したくないので出来るだけ使わない方向で行きますよ!」
 攻撃された時のために聖躰降臨も自分に付与している。
「まず1体!」
 アクセルの神気閃光が放たれ、続くようにヴァイスのダーティピンポイントがマッドアーマーを撃ち抜く。
 更にはカインはインタラプトからの神気閃光を展開していく。
「こっちを見つけるなり襲ってくるね。警戒しててよかった……未知数の相手にはどれだけ警戒しても悪い事はないからね」
「あとは、ギフトで町にあるもの……道や壁、或いは街そのものにどこにいるのか、どう動くことが多いのかなんて尋ねてもいいかもしれないわね。返事があるかはわからないけれど……」
 カインとヴァイスはそんなことを言いあうが、確かに警戒は「しすぎる」ということはない。
「追いやるどころではないのは問題だけど、やることは変わらないわね」
「そうだね。取りこぼしがないようにしないと」
 できる限り街を傷つけずに取り戻せればいいけれど……余裕があるかはわからないわね……とヴァイスが溜息をつけば、アクセルも頷く。
 マッドアーマーは見た目こそ「ああ」だが、怒りの宿る天衝種なのだと思い知らされる。
 そう、この町の遺跡で人型をとり歩くマッドアーマーたちは、此方を見れば襲ってくるものばかりだ。
 しかし、この町……どう見ても、何処にでもある遺跡に見えるのだ。
 崩れた屋根、壊れた壁、朽ちた道具……どれもこれも、一般的なアーカーシュの町の遺跡の風景だ。
 違うものは彷徨い歩くマッドアーマーという、その違和感の塊そのものだけだ。
 だからこそカインはそのマッドアーマーの行動を疑問にも思う。
 そもそもマッドアーマーは他の何かに取り付いてこそ本領を発揮する天衝種だ。それがこんなところにいるのはある種の違和感を覚える光景ではある。
「配置や行動の意図が分かればいいんだけどね。普通、何も意味がない所であんな行動しない筈だしね……」
 カインがそう呟く中で、警戒していたアクセルが「敵だよ!」と叫ぶ。
 アクセルの言う通り、ノロノロと歩いていたマッドアーマーは此方を確認するなりその動きも素早く近づいてくる。
「まずはこれで!」
 アクセルの神気閃光がマッドアーマーに命中し、妙見子が身軽な傾国黒鉄を振るう。
「さあ、此方ですよ!」
 追いやることはできなくとも、追わせることはできる。走る妙見子をマッドアーマーが追う。
 とはいえ、数を減らすことは何の問題もない。攻撃をしながら中央へと向かっていき……もう一方のチームも、右側から町へと攻め込んでいた。
「こいつらの特性は分からねぇが、泥が人の姿をとって彷徨いてるってのは的確に思えるな」
 襲ってきたマッドアーマーに八岐大蛇でトドメを刺しながら、義弘は呟く。
 マッドアーマーの攻撃は厄介だが、1体ずつ落ち着いて対処すれば恐ろしい敵ではない。
「ともかく、瓦礫や建物の影等、泥が潜めるような場所に気をつけて探索しよう」
「奇襲を受けないようにチュウイだね!」
 イグナートもエコーロケーションを活用しながら周辺を確認していく。
 壊れた建物の中にマッドアーマーがいるかもしれないのだ。いくらでも注意すべき箇所はある。
(敵を倒して行く間に町の中で何かアンチ・ヘイブンを引き寄せる原因になるモノが無いか、町の住民として動いて何をしているのかは観察しておきたいと思ってたけど……)
 しかしイグナートの見る限りでは、人というよりは案山子に近い。ただいるだけ。そんな印象だ。
「何を考えてこの町を占拠したのか気になるところだよね。遺跡に手がかりでも無いかな?」
「今のところはない、ようですけど」
 上空からワイバーンに乗り警戒していたステラも、そんな声をあげる。
 そう、どう見ても此処は古代の町の廃墟だ。アーカーシュではそう珍しくもない、町の遺跡。
 何故わざわざ「此処」を占拠したのか? 考えれば考えるほどに疑問はつのるが、実はたいした意味はないのかもしれない……などとステラは思う。
 たまたま「此処」だったのではないか。そんな風にも思うのだ。
「敵の真意がどうであれ、今回はストレートに倒して回れば良いのですから分かり易くて助かりますね。1体、此方に向かって来てます」
 こちらへ走ってくるマッドアーマーへステラが飛刃六短を牽制のように放つ。
 続けてノアのチェインライトニングが発動し、イグナートの覇竜穿撃がマッドアーマーに叩き込まれ、連携するように義弘の八岐大蛇がトドメを刺す。
「問題はなさそうですね。このまま短期戦といきたいところですね!」
 2つに分かれたチームは、中央で集まることを事前に示し合わせており……そうして辿り着いた中央で、総攻撃が始まっていく。
「さぁ、私の最新装備の魔砲による大火力、たっぷり味わいなさい!!」
 そのトドメは、ノアの放った全力の魔砲で。その後は義弘が中心になって倒した数のすり合わせと数が足りていなければ、残っている敵の捜索と殲滅を行うべく確認が行われていく。
「……泥が分裂して数が増えるなんて事はねぇよな?」
「どうかしら……一応数は合ってるわよね」
 義弘とヴァイスがそう呟くが、今のところ見逃しはない。恐らく大丈夫だろう。
 何しろマッドアーマーは「ああいう」天衝種だ。ノアも合体しないか疑っていたが実際「やりかねない」のだ。心配にもなってしまう。
「貴方達はいったい、何がしたいのかしら?」
 マッドアーマーの消えた場所に向けてヴァイスはそう問いかけるが……返事が返ってくるはずもない。
「しかし、何の目的で泥の奴だけ彷徨いてたんだろうな。遺跡を制圧して拠点にしたってのも、泥しかいないのはおかしな話だしな」
「確かにね。汎用性はあるけど……」
 義弘とアクセルもそう呟くが……実際マッドアーマーは最近アーカーシュに現れた新型だ。もしかすると、何かを狙っていて、その練習なのかもしれないが……どのみち、好きにさせるわけにはいかない。見つければ叩き潰すのがひとまずの手順になるだろう。
 そして義弘の疑問についてはカインも同じことを考えていたが「マッドアーマー」だけで歩いているというのは、どうにも妙な話だ。
 とはいえ、これまで探した範囲では何もない。
 これまで探した限りでは本当に何の変哲もない「一般的なアーカーシュの町の遺跡」であり……置いてある精霊機械も特殊なものは何もない。
 だからこそ、疑問なのだ。いったい何を狙ってこの遺跡を占拠したのか。それこそ、何もないからこそ橋頭保として確保することを狙った……のかもしれないが。
「マッドアーマー達の見回っていた範囲の建物の調査をしておこうか。何も見つからなくてもそれはそれで見回り中や戦闘中の相手の行動と合わせれば何か見えてくるかもしれない」
「確かに気になるわよね。マッドアーマー、何のためにこの遺跡を占拠したのかしら……少し、探索しようかな……」
 カインとノアのそんな提案に、全員が頷く。それでも何も見つからないかもしれないが……それはそれで、今後の判断材料になるのは間違いない。
「……それにしても…見回り役に人数を割いている辺り、この遺跡何かあるのでしょうか? 人の形をとっておりますが住んでいた人間の記憶を模倣しているとか、なんかそういうあれでしょうか……? う~ん……考えすぎでしょうかねぇ……?」
 そういうモノが竜宮城の事件で居たには居たが、あれは極めて特殊な例外だ。死んだ人間は死んだ人間……此処に何かが残っているというのは、考えにくいかもしれない。けれど、妙見子がそう考えてしまうくらいには気味が悪いのは間違いない。
「まあ、それじゃあ探索してみようか! 何かあっても何もなくても、それも報告になるしね!」
 イグナートがグッと拳を握れば、空気も一気に明るくなっていく。
 そう、たとえ何を相手が企んでやろうと正面からぶち破ればいい。
 まだ此処に何か隠れていても、見つけて撃破してやればいい。
 今までそうしてきたように、これまでもそうするだけなのだ。

成否

成功

MVP

水天宮 妙見子(p3p010644)
ともに最期まで

状態異常

なし

あとがき

町の遺跡を占拠していたマッドアーマーを駆除しました!
アーカーシュの町の遺跡を探索しました……怪しげな痕跡などは見つからなかったようです
幾つかの器具、部品を回収しました!

●運営による追記
 本シナリオの結果により、<六天覇道>独立島アーカーシュの技術力が+10されました!

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