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シナリオ詳細

<Stahl Gebrull>金狼は空を舞い、竜尾は地を刻む

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●これまでのあらすじ
 魔王城、所謂「エピトゥシ城」はイレギュラーズの手に渡り、『ローレット魔王城支部』へと変貌してしまった。
 他方で、ショコラ・ドングリス遺跡内部へと逃げ込んだパトリックは、アーカーシュの権限を奪って『ラトラナジュの火』を起動し、鉄帝の武力による制圧を目論む。
 彼の手の及ばない魔王城を拠点とし、現れ始めた新たなゴーレム達や残された古代獣を討伐し、もってパトリックの野望を潰すことがローレットの、そして鉄帝の急務である。
 今ここに、『鋼の咆哮(Stahl gebrull)』作戦の始動が宣言される――!!


 空を、悲鳴が舞っている。
 助けてくれ、などと甘ったれたことを鉄帝軍人は言わなかった。彼等は、父祖に家族に、反逆の謂れをつける己を呪い、自らの死を強く望んでいる。
 彼等は鉄帝の敵になってしまったのだ。特務派、パトリック・アネルの手により機動させられたアルトラアームズ(天空機将)。それは望外な出力を持つ代償として人の魂を喰らう、呪われた防衛兵器であった。
 それらはショコラ・ドングリス遺跡を防衛しつつ、イレギュラーズを、軍人を、そして鉄帝を襲うために出陣している。
「……あれは俺へのあてつけか、パトリック」
「何を仰っているのだ、父上……?」
 『金狼』ヴォルフ・アヒム・ローゼンイスタフは巌の如く不動であり、そして戦いとなれば疾風の如くに攻め立て、敵を追い詰める。戦いが始まる前よりすでに烈火の如き感情のうねりを見せている彼の姿に、娘たるベルフラウ・ヴァン・ローゼンイスタフ(p3p007867)は正直に驚きと、そして畏れを覚えた。彼につられて空を見たベルフラウは、自らへ向かってくるセレストアームズの編隊、そしてその先鋒を務めるアルトラアームズに組み込まれた兵隊の顔を見た。あれは、ヴィーザルを守るローゼンイスタフの領に身を置く軍人ではないか。
「馬鹿な」
「馬鹿げた事など今更だ。あり得ぬとは言うまい。だが……ベルフラウ、特異運命座標として道理の外に在る貴様は、あの兵器から彼奴を救う手は得られんか」
「無理だ父上。あの状態では既に助からない。よしんば助けられたとして、満足に生きていけることはない」
 セレストアームズの何体かは地上に降り立ち此方に向かってくる。
 他方、アルトラアームズは空に残り、地上(浮遊大陸上だが)の面々を潰すべく身構えた。
「倒すしかないのであれば、そうしよう。亜竜を駆るのは初めてだが、なに。馬と変わりあるまい」
「あら、飛ぶの? なら、地上は任せておきなさい」
 『竜人』カタラニア・ローゼットは、空を駆けるべく亜竜に身を預けたヴォルフを見て感心したように視線を送った。そして、周囲を囲む敵を睥睨する。
 シャルロッテ・ナックル(p3p009744)は空を暴れまわるべきか、はたまた地上で組んず解れつの大乱闘をすべきか視線をさまよわせている様子だった。気持ちは分からないでもない。
「どうせ空はあの金狼が雑魚ぐらい受け持つわ。あなた達は周りの雑魚と、アルトラアームズ? あのボス格を倒せばいいわ」

GMコメント

 因果は巡るものだということで、最後まで色々やりたかったのです。

●成功条件
 敵勢力の完全撃破

●アルトラアームズ
 セレストアームズのずっと上、防衛兵器としても最高戦力格の機体。かなり強く、周囲のセレストアームズの指揮能力を有します。
 周囲にドローンビットを展開し、それらの位置を副行動で移動させたうえでビーム(神遠単:火炎系列ほかBS)を放ってきます。ビームの十字砲火に加え、本体からも強力なビームが放たれ、また、伸縮自在の腕はレンジ2まで伸び、【万能】を有す格闘攻撃を仕掛けてきます。ミサイル他、火気は他にも多数搭載。
 空中を移動する際にペナルティがなく、また、機動と回避が非常に高いです。

●セレストアームズ(空戦型)×3
 アルトラアームズに従う形で動き回る空戦兵器。
 個体としては空中からの射撃攻撃メインですが、たまにドローンビットの射撃を支援するリフレクタ(反射板)を射出し、ビームに【多重影(中)】を付与してきます。

●セレストアームズ(地上制圧型)×2
 両腕を組み合わせることでブルドーザーのような形態となり、地面を掻き上げながら突っ込んでくる個体です。
 また、地面を掻き回すブレードを備えており、移動した跡は足場が非常に不安定になります。
 これにより【足止系列】BSを被るのと同じ状態に陥ります(なお、BSではなく地形効果。解除ができません)。

●『金狼』ヴォルフ
 ベルフラウさんの父。特務派として来ていたが、パトリックの謀反によりイレギュラーズに協力することとなる。
 今回は自分の部下がアルトラアームズに組み込まれたためおかんむり。ワイバーンで空中に向かいます。

●『竜人』カタラニア
 便宜上特務派として来ていた、ラド・バウB級闘士。
 地上での戦闘を行う。
 本人かなり強いが、足場の不利はちょっと厳しいか。

●戦場
 アーカーシュ浮遊島のひとつ。空中と地上での戦闘となります。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はBです。
 依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

  • <Stahl Gebrull>金狼は空を舞い、竜尾は地を刻む完了
  • GM名ふみの
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2022年09月02日 22時23分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

オリーブ・ローレル(p3p004352)
鋼鉄の冒険者
エッダ・フロールリジ(p3p006270)
フロイライン・ファウスト
ベルフラウ・ヴァン・ローゼンイスタフ(p3p007867)
雷神
クシュリオーネ・メーベルナッハ(p3p008256)
血風妃
チェレンチィ(p3p008318)
暗殺流儀
星穹(p3p008330)
約束の瓊盾
観音打 至東(p3p008495)
炎 練倒(p3p010353)
ノットプリズン

リプレイ


「既に袂を分かち住まう場所とは違えども……育った地を守る者達のあの様な行く末を見て笑って居られる私でもない」
「色々と思いを巡らせる事は出来ますけど、後回しにしましょう」
 『戦旗の乙女』ベルフラウ・ヴァン・ローゼンイスタフ(p3p007867)は空を舞うアルトラアームズから響く不協和音に不快感を隠さなかった。そして、今の彼女はそれが手遅れであることを薄々理解している。『鋼鉄の冒険者』オリーブ・ローレル(p3p004352)にとってみても、同胞を『ああ』されたのだから怒りどころはあるのだろうが、さりとて感情で動く愚を知っている。遺跡に居るであろう多数の個体を相手取る必要がある以上、相手を知っておくに越したことはない。
「もはや一切の遺恨は捨てよ。これより我らは、鋼の咆哮と共に敵を圧倒する!」
「……だ、そうだが父上」
「俺は一個人である前に一騎の軍人だ。パトリックの翻意が如何様になるかは知らんが、少なくとも陛下は彼女を仰げと言っているのだろう? そうするのみだ」
 ベルフラウは、『鋼の咆哮作戦総司令官』エッダ・フロールリジ(p3p006270)の言葉尻を掴んで父・ヴォルフに水を向ける。ヴォルフは全く気にしたふうでもなく、彼女の言葉に首肯した。少なくとも、あの憎きノーザンキングスに比べれば、一人の少女が指揮官として弁を打つのも当たり前と認識しているようだ。
「……相棒が随分と世話になったようで。ねぇ?」
「――なるほど。その視線、感情。あの日の、ヴェルグリーズといったか。彼の」
「このお礼は……いえ、また別の機会に。今はそれどころではありませんようですしね」
 『桜舞の暉盾』星穹(p3p008330)は、父娘の会話が一区切りをつけたところを見計らい、すっとヴォルフの間合いに入る。分厚い壁を押し込んだような違和感。それが相手の間合いであることは明らかだったが、軽口ひとつ叩く程度は、と口を開いたのだ。ヴォルフも先日の戦いは記憶に新しいようで、スッと出てきた『相棒』の名前に満足し、戦いの意思をあらたにした。
「人の命はいつか枯れるものですが。悪戯に奪われていい理由なんて、一つもない。ましてやこんな悪趣味な方法でなんて……報われるものも報われないわ」
「強力な兵器のようであるがあれは駄目であるな。悪趣味が過ぎる。人の魂を燃料等と、インテリジェンスの欠片も無い機構を持つ兵器等はこの吾輩は完膚なきまで破壊しつくしてやろうではないか」
 星穹の歯が軋む音をかき消すように紡がれたのは、『ノットプリズン』炎 練倒(p3p010353)の朗々たる『宣言』であった。アルトラアームズが醜悪であるのは間違いないが、彼にとってはそれ以上に『インテリジェンス』が足りていない。それだけで、倒すには十分な理由だった。
「特務派が敵とか、反逆がどうとか、ボクはてんで興味がありません。彼処の機械が、魔種が、此方に敵意を抱いているのなら、それを打ち倒すだけのこと」
「観音打の軍法手腕、お見せいたしましょう!」
「……出来るだけ早く、叩き落としてしまいたいところです」
 『夜を斬る』チェレンチィ(p3p008318)にとって、今までの話や、その因縁をどうこう論うつもりはない。今、目の前で空を飛ぶ不届き者がいて、地上で見上げている状況が極めて不快で、それを叩き落とすのが彼女の立ち位置であることは明らかだ。『刹那一願』観音打 至東(p3p008495)はこの状況の複雑さに歓喜し、『血風妃』クシュリオーネ・メーベルナッハ(p3p008256)は敵の厄介さに渋い顔をした。
「私が皆を空に送ろう。……全てはこの地、そして我が国の為に」
 ベルフラウの宣言は、術式としてその場に居る全員へと仮初の翼を授けた。それは、ラド・バウ闘士たるカタラニアにとっても。
「これは……故郷の連中が飛び回っていた気持ちがわかるわ、癖になりそうね!」
「カタラニア殿のご同輩も飛べるのであるか……なるほど……」
 練倒は姿かたちが親しいウォーカーである彼女の言葉に、興味深げに相槌を打つ。足を動かさずとも、翼に頼らずとも飛び回れるという体験はなるほど魅惑的だ。
「地上から離れ過ぎぬ程度に行動! 地上は速やかにセレストアームズを撃破、空は雑魚から散らしていくぞ!」
「私の役割は空を飛ぶ人達の支援ですかネ。最後まで立って見せましょうとも!」
「期待しているぞ、至東」
 エッダの檄を背景に、至東の宣言にベルフラウは笑みを浮かべてみせた。彼女を守り、空を制し、以てこの戦いの趨勢を決める。彼女に与えられたのは、その役割。
 アルトラアームズ率いる空中部隊とまたたく間に間合いを詰めるイレギュラーズは――轟音を伴い激突する。


「来い。貴様等の誇りも覚悟も受け止めてやろう」
「貴方達は私が相手になりましょう。傷つけられるのなら、そうすべきです」
 エッダと星穹は二手にわかれ、前者は空戦型のセレストアームズを、後者は他のほぼ全てを己に引きつけようとする。エッダの生まれ持った特異性、そして星穹の後天的な歪を利用した香は、機械相手であったとて有用に働くらしい。アルトラアームズこそ狙いを外したものの、それ以外は順当に二人の少女に引き付けられている、ように見える。
「では、各個撃破と参りましょうか」
「こいつらが飛んでいる限り、面倒が生まれ続けます。手早く叩き落としましょう」
 チェレンチィとオリーブは、エッダに接近する個体めがけ左右から強烈な一撃を叩き込む。オリーブの一撃がセレストアームズの防御を削り、露出した部位へチェレンチィの一撃が忍び込む。自動修復を行うなかにあって、しかし一撃目の罅は人ならざるそれらに不調を叩き込むに十分すぎる隙だったのだ。
「うわうわうわうわ、デカブツが迫ってきてますヨ!」
「取り逃したか。しかし、それも読めている……! 至東、私の背に!」
「ではそのまえに一撃、特攻(ブッこ)ませて頂きますヨ!」
 星穹の死臭を無視し、アルトラアームズは真っ直ぐに至東へと腕を伸ばす。すかさずベルフラウが彼女をかばい、初撃を叩き落とす。至東はその影に隠れるのみならず、『一紅』を全力で投げつけ、その腕を傷つけんとする……が、浅い。ビームにあらぬ硬い音を立てた『一紅』は、吸い付くように彼女の手に戻っていく。
「出来る限りビットは纏めて落としたいですが……!」
 クシュリオーネはアルトラアームズ本体と、周囲のビットを纏めて巻き込むべく射撃戦を挑む。ビットをこそ幾つか撃ち落とすことに成功したが、アルトラアームズの運動性を捉えるにはやや、遠い。残されたドローンビットは集中射の姿勢を取ると、反撃とばかりに彼女めがけ破壊的な一射を打ち込む……!

「ほう、地面を掻き回し相手の行動を制限するとは中々インテリジェンスの高い作戦であるが残念だったであるな、このスゥーパァーインテリジェンスドラゴォニアであるこの吾輩が更なるインテリジェンスで対抗しようではないか! そう、吾輩の圧倒的な火力を持ってして地面を?き回す前に破壊してくれるわ! ガーハッハッハ!」
 練倒の非常に威勢のよい言葉とともに放たれる魔力は、言葉に違わぬ威力でもって地上型のセレストアームズに叩き込まれる。爆光のなかから現れた姿は、彼の想定を大きく下回りこそしたが、それなりの威力を通せたことは間違いない。地上を蹂躙するのだ、相応以上の防御力があったということだろう。
「倒すまでは、可能な限り受け止めます、ので……確実に動きを止めてくださいね?」
「吾輩のようなインテリゲンチャに不可能はないのである!」
 星穹はその地上型を、あろうことか二体も抑え込み、前進を阻んでいた。地上をかき回し、耕すことしか能がないそれを、だ。突進力は相当なものだろうに……その間、彼女の肉体を傷つけるブレードの威力たるや、何故彼女が止められているのか不思議なくらいだ。
「星穹、デカブツは雑魚を散らしてから私が引き受ける。そちらは一任する。いいな?」
「ありがとうございます、それなら……なおのこと負けられませんね!」
 エッダは硬い表情で星穹を一瞥し、声を張り上げ告げる。命令のようでいて、懇願のようであり。星穹は彼女の立場と言葉を理解し、その足に更に力を加え――。
「あんまりアナタ達だけで盛り上がっちゃ困るのよ! 特にそこの固定砲台の子!」
「わ、吾輩であるか?!」
「そう! アタシがインテリジェンスってやつを教えてあげるわ!」
 加えようとした星穹の足が宙をかくのと、カタラニアが片一方の個体を尻尾で絡め、持ち上げたのは同時だった。
 苦し紛れに振るわれた整地ブレードは、しかし彼女の鱗を微塵も通さず、そのまま自ら耕した地面にのめり込む。倒せては居ないが、かなりの威力だったはずだ。
「そう――知は力よ!」
「そういう意味ではないと思いま、」
「素晴らしいのである!!!」
「えぇ……」
 カタラニアの暴論に感動する練倒。そして混乱する星穹。地上は……なんというか、大丈夫そうだ。

「大丈夫ですか、皆さん?!」
「無論だ、これくらいの想定外、なんということはない。私は麗しい花を守り通そうとも」
「照れますネ、フフ……」
 オリーブの緊張をはらんだ声に、ベルフラウと至東の軽口が返ってくる。
 幾度か降り注いだアルトラアームズのビット攻撃は、かなりの広範囲を狙い、移動範囲を制限し、そしてイレギュラーズの戦略を蹂躙した。エッダが辛うじて一矢報い、その動きを縫い止めた間に空戦型を倒しきれたのは僥倖だったが、至東を守るベルフラウの負担も少なくはない。
「とはいえ、雑魚はある程度片付きました。あとはあれを撃ち落とせば、我々の勝ちです」
「ビットは減らせましたが、まだ増産するつもりのようです。射出口はおおよそ掴めましたから、そちらを叩けばいけるかと」
 チェレンチィが周囲を見回し、空戦型が残されていないことを視認した。オリーブは幾度も飛び回ったビットの軌道を見て、その射出口を突き止めた。よく見れば違和感があるものの、事前情報がなくば微妙なところだったろう。
「諒解した。俺がその射出口をこじ開ける。あとは――指揮官殿、タイミングは任せてもいいのだな?」
「……任せてもよいのか」
「無論。ここでは指揮官は卿で、俺は一本の刃だ」
 ヴォルフは、エッダにタイミングを移譲する。エッダはその言葉に驚いたように目を見開くが、すぐに気を取り直し、アルトラアームズと対峙する。身構えたその姿に反応した相手から、兵士の悲鳴がひときわ高く響き……。
「貫いてみせます、天の怒りの雷霆の如く!」
 チェレンチィの一撃が、ヴォルフの貫いた射出口へと吸い込まれ、爆発する。
 バランスを崩したそれが、イレギュラーズの猛攻を止められる道理は、もうどこにも残されては居なかった。


「ヴォルフ卿。彼奴の麾下にて貴殿の担っていた役割は何だ? 役に立ちそうなことも、そうでないことも、話せ」
「奴は、パトリックは……なんだ、碌な男ではなかったな。目的にばかり目が行き、手段を選ばなかった。そうでなければ、北の鎮守を抜いてまで夢を追う片棒を担がされはすまい」
「要するに、深くは知らんということだな」
 エッダの、見る者が見れば不躾ですらある詰問に、しかしヴォルフは口の端に笑みを浮かべながらパトリックへの憎まれ口を叩く。つまりは彼等は、どこまでも相容れぬ者同士であったということだ。それでも手を貸したことへの意味は、分からぬエッダではあるまい。軍人の矜持とはそういうものだ。
「何にせよ、鉄帝の為にお役に立てて何よりでした。ベルフラウさんも、皆さんも。傷は深くても命に別状が無いことは喜ばしい限りです」
「卿の働きぶりにも、助けられた。些か分の悪い勝負だったが、星穹もクシィも……至東も、よく戦ってくれた」
 オリーブは鉄帝のためなれば、他のイレギュラーズと同じ、ないしそれ以上の実力を発揮するタイプだ。そんな彼の振る舞いは、ベルフラウからみても出色のそれであったのは間違いない。空に挑んだ仲間の一人として、他の三人を労いつつも彼女はオリーブに礼を告げた。
「……こんな結末は望んでいませんでした。あまりに後味が悪い……」
「そんなもんですヨ、雁首揃えてこの始末では助けられないのも道理でしょうネ……」
「速攻を心がけたつもりですが、やはり簡単ではなかったようですね」
 星穹は、地面でバラバラになったアルトラアームズ、そして金属侵食と生命簒奪によって息絶えたコア部の軍人を見て、そのあまりの悲惨さに顔を伏せた。責任の幾許かを求めれば彼女も、傍らの二人にも無いとはいえまい。されど、それはこの戦闘に参加した全員に均等に言える話でもある。
「この悪趣味の塊を潰せただけ幸いと思うしかないのである。『次がない』というだけで救いなのである」
「あの悪趣味なものが空を飛ぶことがなくなったのなら、それだけで十分です。敵意を向けてきたのですから、報いも受けなければならない」
 練倒とチェレンチィは、その点に於いて極めてドライだった。
 アルトラアームズの有様からして、搭乗者が生き残る可能性は極めて低かった。それに対し、人道性を殊更に叫ぶのは『鉄帝的ではない』。二人は外様だが、知らずそれらしい振る舞いを身に着けていたと言えるだろう。
「北と南。共に獅子を戴く防人たる我ら。今後も良好な関係を築いていきたい。期待しているぞ、ベルフラウ」
「私はイレギュラーズで、この国の軍人だ。この国と世界の為ならば、如何様にでも。……決めるのは、当座の間は父上だろうがな」
「まあまあ、堅苦しい話は今日は終わりでいいでしょう? 次ブッ倒しにいくわよ! アタシもちょっと消化不良なのよ!」
 そんな鉄帝軍人達の雰囲気に割って入ったのはカタラニアだ。彼女はいまだ戦えるといったふうに腕を振り回し、イレギュラーズを引っ張っていこうとする。
 その所作が一同にとってどれほど救いのあるものかは……語るまでもないだろう。

成否

成功

MVP

チェレンチィ(p3p008318)
暗殺流儀

状態異常

クシュリオーネ・メーベルナッハ(p3p008256)[重傷]
血風妃
炎 練倒(p3p010353)[重傷]
ノットプリズン

あとがき

 おまたせして申し訳ありません。
 勝因は、NORMALであったこと、強い友軍がいたこと、それからMVP含め、いい動きが幾つかあったこと、以上3つです。
 何事も過信は禁物、です。

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