PandoraPartyProject

シナリオ詳細

イケメンに白無垢着せてキャッキャする奇癖のある連中向けの健全な依頼です。

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●祝言やろーぜ! お前嫁な!(題字リコリス)
「いくよ幻介君! もう着替え終わってるんだよね!?」
「馬鹿言うんじゃねえよなんで俺がいく必要が!?」
「( 'ᾥ' )」
「そういう顔しても駄目です! 駄目! 俺はもう女装はしないって決めたんだよ!」
「でもこの間の報告書で着たメイド服は~~~~……?」
「……勿体ないからとってある」
「ほら~~~~~~!!」
 ……初っ端からなんの会話してるんだろう、そしてコイツラなんなんだろうと思う人々もいるかもしれない。
 ローレット入って雑談エリア的なテーブルを挟んで、リコリス・ウォルハント・ローア (p3p009236)が依頼にかこつけて咲々宮 幻介 (p3p001387)に女装をさせたがっているのである。幻介は激しく拒絶した。当たり前だよなあ!?
「だってしょうがないじゃん! ほら! 三弦さんから! 『人柱信仰の村にある“花嫁姿でなければ足を踏み入れることが出来ない禁足地”に現れる妖怪を倒す依頼』を受注しちゃったんだからさあ!」
「三弦殿はなんでそういう依頼を探してきたの!? また拙……俺の化粧するの?」
「いえ、これリコリスさんのリクエストで豊穣から情報かき集めて1週間ほどかけて見つけました」
「リコリスァ!」
 日高 三弦 (p3n000097)は嘘をつかないので、正直にゲロった。全部リコリスのリクエストであると。あと、妖怪はなんか多数いるんだけど花嫁姿でガッすると死んでいくらしい。エモ的には刃物で腰だめにグサッ手のが一番いいんだってさ。ヘキじゃん?
「祀られてる神様の加護で禁足地で花嫁姿してると凄い強くなれるんだけど、神様のヘキ的に白無垢がいいんだって! ウェディングドレスとか邪道じゃない?」
「それチャペル式希望者全員を敵に回すから辞めるで御座るよ」
 あ、幻介の口調が素に。多分彼は前日あたりに夢枕で「綺麗な顔した男が女装して刃物振り回してるのって控えめに言って歩くヘキハザードなんですよ、私のヘキを滅茶苦茶した責任は果たしてもらうぞ」とか言われてるんだと思う。
「三弦さん! 8人集まったよ! あわよくば男どもはきれいに化粧して着付けもして欲しい!」
「私が出来なかったらどうする気だったんですか?!」
「あ、私できます」
 三弦が駄目でもドロッセル=グリュンバウム (p3n000119)は育ちがいいからできるらしい。今更だけど「海洋の貴族でもないけどいい家の出」って設定ここにきて滅茶苦茶便利だな。パパスはそういうとこ見習えよ。

●全員綺麗に着付けまでしてまー美少女! ってセッティングしたんですよ
「どう( 'ᾥ' )して」
「豊穣まで転送してもらっておいてそれはちょっと残念がすぎるな」
 リコリスはそれはそれは美少女に仕立て上げてもらったのに、禁足地までつくころには二頭身まで下がっていた。便利な体だなあ。
「そろそろ禁足地だからシャキっとしろリコリス」
「花嫁ェ……??」
「うわでた」
 そういうわけで禁足地のなかに現れた花嫁娶れなかった怨念の塊をなんとかしてブッ殺すのが依頼内容です。

GMコメント

 リクエストシナリオを外れないようにアレしてまー全く装飾してないんですよ。どう思います? うちの結婚式は神前式だったんですけど。

●成功条件
 禁足地内の怨念を掃討してヘキが酷い神と祝言(儀式だけ)を上げたら神ごとガッてする

●禁足地
 OPの内容通りです。
 花嫁衣装じゃないと入れず、そのうえで白無垢だと補正が入ります。一人くらいドレスでもいいのよ?
 中の神は割とアレな邪神の部類なので、禁足地の今後のためにもガッして出ていって貰う必要があります。
 その前に怨念をなんとかしましょうね。

●神
 あいつが神だ(確定ロール)。
 怨念全部倒したら人柱立てて祝言の真似事をしようね。終えたら「ほかの白無垢女子とも祝言がしたい」とか言ってるところをガッすると逃げていきます。
 次の神降ろし? そんなの地元民にやらせておけ。

●怨霊×たくさん
 結婚できなかった怨念の塊なんでそりゃあそうだろ。いっぱいいるに決まってるだろ。
 でも神の加護補正が禁足地内では入ります。バッサバッサ倒しましょう。
 この中で「刃物姿の花嫁が血まみれゴアショウするのが神のヘキ」だって。追い払えよその神。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 想定外の事態は絶対に起こりません。

  • イケメンに白無垢着せてキャッキャする奇癖のある連中向けの健全な依頼です。完了
  • GM名ふみの
  • 種別リクエスト
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2022年08月12日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談8日
  • 参加費150RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

咲々宮 幻介(p3p001387)
刀身不屈
※参加確定済み※
寒櫻院・史之(p3p002233)
冬結
冬宮・寒櫻院・睦月(p3p007900)
秋縛
八重 慧(p3p008813)
歪角ノ夜叉
リコリス・ウォルハント・ローア(p3p009236)
花でいっぱいの
※参加確定済み※
耀 澄恋(p3p009412)
六道の底からあなたを想う
ユール(p3p009966)
機械仕掛けの羊
リュッケ=ギフトマッシャー(p3p010391)
サクリファイス

リプレイ

●そうは言っても体は正直(に美を追求するん)ですね
「三弦殿さぁ……あのいぬリスの頼みだからって、いくらなんでもこんな依頼……っ!」
「つーか綺麗めな方ならともかく、俺みたいなデカめで目つき悪い男の女装とか必要なくないすか……」
「こんな依頼だと鼻で笑って受けてくれない人もいるんで、幻介さんは正直重宝してますよ(意味深)」
 この世の終わりみたいな顔で素直に白無垢の着付けを受けている『刀身不屈』咲々宮 幻介(p3p001387)は、傍らでぶつぶつと己を卑下し続ける『歪角ノ夜叉』八重 慧(p3p008813)の姿にちょっと可哀想な気持ちになり、そして被害を共有する者としてのシンパシーなどを感じていた。だが三弦は素知らぬ顔で「でも慧さんくらいだと逆に需要が上がるんですよね。多分ドロッセルさんがその辺詳しいですけど」とか返してた。怖。年頃の飛行種の小娘がなんでそんな事知ってんの。
「これは依頼これは依頼これは依頼……そう、依頼だ!」
「やったー! 結婚式で着れなかったドレスが着れるー! 僕たち神前式だったんだよね、しーちゃん」
「う、うん……ドレスも良かったけどあの時着れなかったからね……」
 『若木』寒櫻院・史之(p3p002233)は自分に言い聞かせるように繰り返し、かろうじて精神の均衡を保っていた。いたが、やはり女装をすることには抵抗があった。上手く化粧ができれば十分に男好きのする顔に仕立て上げられよう。だが、『しろがねのほむら』冬宮・寒櫻院・睦月(p3p007900)に、愛しい妻にその顔を見られるのは気恥ずかしい物がある。色白に仕立てられた顔越しでも、恥じらいに浮かぶ熱の余韻は透けて見える。白無垢とドレスの美形がキャッキャしてるのはもう絵面として百合でいいのでは? この絵面でヘテロは無理があるだろう。
「せっかくだからロングトレーンに白で『真実の愛』を意味するマーガレットを刺繍したやつがいいな、僕」
「当然ですがご用意していますよ、ドレスでもいいと言ったのは私ですから」
 睦月の若干突っ込んだ要求に、しかし三弦は当たり前のようにドレスを用意し、刺繍フレームまで取り出した。流石に既製品に刺繍は入っていなかったようだが対応力がどうかしている。
「こんにちは白無垢の花嫁です呼ばれたような気がしたので全力疾走で参りました!!!」
 別に呼んだわけじゃないけど多分来ると思っていた『花嫁キャノン』澄恋(p3p009412)は、当たり前のように現れ当たり前のように流れるような着付けを進めていく。イレギュラーズの数が数なので、刺繍で手間取っている三弦には強力な支援である。
「……奇特な神も居たものだ。他の奴も随分大変そうな顔をしている」
 『機械仕掛けの羊』ユール(p3p009966)は、悲喜交交と言った様子で着付けをしたりされたりしている仲間達を見ていた。自らは感情的ではないが大変だなあ程度の認識でいる。何故かいる既婚者は、しかし配偶者とセットで参加したそうだ。理解が追いつかない。
「これが、白無垢……今回の正装だな。澄恋は見事な着付けの技術だな。感心する」
「ありがとうございます! 普段着ですからパッパと、ほら、やっちゃいますからね!」
 『サクリファイス』リュッケ=ギフトマッシャー(p3p010391)はしかし、ユール含む仲間達のリアクションに首をひねった。みんないい感じに顔が整っており、化粧ノリが非常にいい。若さというか多分それ以外の理由もあろう。澄恋は素直に称賛され、ほっこりとした笑顔を向けた。彼女の笑顔が『自然』なのは珍しい気もする。しない? そっか。
「俺は空気読まずにドレス着てるカンちゃんを怨霊から守らないといけないんだ……」
「化粧と香水で誤魔化してるけど無理があるっすよ……」
「大丈夫、皆、よく似合っているよ」
「「「嬉しくないんだ(っす)」」」
 史之と慧が必死に自我を保とうとし、周囲の仲間の苦労を理解していたユールはしかし、リュッケの無自覚な煽り(本人はエールのつもりだ)によって自我が瓦解している。男性向けとか女性向けというレベルではないのであった。
「わぁ! 三弦おねーさんと澄恋おねーさんすごい! みんな美人のお嫁さんに変身してる!」
「しかし、白無垢なぁ……拙者なんかが着た所でそう似合うものでもないと思うので御座るが、どうで御座るか? いぬリスでもわかるで御座ろう?」
「えっ、言っていいの?」
 何故か着付けの段階で観る間に服ごと縮小したかのような『( 'ᾥ' )』リコリス・ウォルハント・ローア(p3p009236)は、仲間達と着付けを進める二人とを交互に見て驚きと感心を露わにした。着付けの終わった幻介はリコリスの前でくるりと体を回転させた。長い髪はまとめ上げ、綿帽子できれいに隠してある。綿帽子自体をやや大きめなものにして頬骨のラインを隠しつつ、白無垢自体のサイズを上げ、肩口に型を入れることで肩幅の広さを白無垢本体のサイズと誤認させている。
 異性装とは引き算の美学であるとは、昔の偉い人も言ったものだ。男性諸氏のものは総じて、男性的特徴を隠すことを念頭にしているようであった。
「……なんだこれは……足がスースーするな。ズボンではないというのはこんなに妙な感覚なのか……! お、落ち着かないな……動きにくいし……」
「袴や和装はそんなものですよ。歩き方なら教えられますので、こちらに」
 ユールは始めての和装に戸惑いを覚えていたが、おっかなびっくり歩く姿に史之は思わず助け舟を出すなどした。
「え、歩きにくい? 大丈夫大丈夫、しーちゃんが僕を守ってくれるから!」
「そりゃあ、カンちゃんには指一本触れさせない……けど……」
 なお、史之は睦月と息を吐くように睦言を交わし合っているので恋愛に興味があるが相手はいないもの、花婿募集中なもの、言い寄られてるけど結論全然出せていない者などは「ハーッ……」と酒くさそうな息を吐いていた。酒、呑んでないけど。
(くっ、一応わたしの雇い主である幻介様が白無垢を着るのなら、従者が先を越すなどあってはなりません、ここは引き下がるのが役目……ッ)
\パァン/
「イッッッた、澄恋何してんの!? 三弦殿、この背中ビンタはハイルール違反では?!」
「いいえ。今の張り手は皆さんの色々緩みきった空気を張り直す為、そして幻介さんへの化粧を終えたあとの気合入れとして作用していると判断して問題ありません。『依頼内での仲間との戦闘行為』には該当しません」
「はいるーるちぇっくヨシ!」
 澄恋は己の葛藤故に我先にと神様にコンタクトがとれないことに納得がいっていなかったが、さりとて幻介を立てる立場ということで元気を出させようとしたようだ。
 なのでその背中に張り手かますのもまあハイ・ルール的には何ら問題ないのである。
「このメンバーの中から神様がお嫁さん候補を選ぶってこと? 勿論ボクでしょ! 三弦おねーさんと澄恋おねーさんにきれいにしてもらったボクはさいきょうなんだから! いくよ皆! ボクがさいきょうだって証明しなきゃ!」
 そう言って意気揚々とあるき出そうとしたリコリスは3歩でコケかけ、慧に襟首掴まれて吊り上げられた。どうして……?

●ところでここまで戦闘前の描写だってマジ?
「さて……こほん。今のわたくしは、これより神様に嫁ぐ純真な乙女で御座います。さぁ、参りますわよ……神様がお待ちです、怨霊共を蹴散らして手早く向かうと致しましょう」
「知ってるか怨霊? 世の中には戦化粧ってものがあるんだってことをさ!」
 流麗に怨霊達に対し小刀を腰だめに抱えた幻介と、ただの包丁のハズなのに異常な存在感を放つ得物を手にした史之のドスの効いた声が響く。結婚できない怨霊達が花嫁と聞いて喜んですっ飛んできたが、この二人の前では切れ味を確認するための藁となんら変わりはない。
「僕もイレギュラーズのひとり、怨霊くらい倒せなくてなんとしましょう」
「見目の通りのプロ花嫁ですから、お掃除は得意なのですよ?」
 睦月はドレス姿を翻し、澄恋は白無垢に慣れた足取りで怨霊へと一瞬で近づき、それぞれバチゴリに殺意を込めた戦いを繰り広げる。澄恋は怨霊の心臓目掛けて血から生み出した矢をブッ刺し、懐刀で丁寧に首をかき斬り血を噴出させた。怨霊だろうと死ぬときは派手に血を撒き散らし臓物をブチ負けるべきなのだ。「これが私の入刀ですよ! 神様にお見せすることで実質共同作業!」とのたまいながら背後から襲おうとした怨霊の腹を真っ直ぐ掻っ捌くのは正直どうかと思うんですよね。
 睦月は睦月で「ドレスでもいいや」な神の加護のもとに軽やかに怨霊を蹴倒して倒れたところを念入りにトドメ差してるので、史之は大暴れしてて見てなくて正解だったかもしれない。普通に傷負ってないの怖いね。ほっとくと倒れそう。
「なるべく服を汚したくはないが、仕事だからな。刃物できっちり断ちきるとしよう……来世のキミたちに、良き出会いがあることを祈って……」
「花嫁に踏み、蹴られるのが趣味な奇特なヤツは居るか?」
 リュッケは貴重な衣装を汚す訳には、と慎重な姿勢を見せつつ、得物を構えると敵陣に突っ込んでいく。数が多いからと放った毒霧に戸惑う怨霊はしかし、暴風の如く降り注いたユールの蹴りに意表を突かれた。
 怨霊なのに感情を揺さぶられて連携が崩れるの本当にアレなんだけど、まあそういうこともあるだろう。
 とはいえ、数の暴力というのは割りと重篤で、多少の不利も気にせず襲いかかる怨霊は正直なところ、彼等には若干荷の勝つ相手だ。それでも戦えているのは、意思の強さがゆえ。
「神様神様!ボク、きれい?( 'ᾥ' )」
 そんな中で、リコリスは祠に直凸してまだ現れても居ない神格に向けて上目遣いをかました。そこにいたるまでの足のポテポテ音が可愛らしいがそれはそれとしてその顔でいいのか?
『我、神だからもう少し選り好みする権利が欲しいなあ……』
 祠の中から聞こえた荘厳だけど俗っぽい声は、リコリスを明確に拒絶した。別にペッまではしなかったけど普通に拒否られている。
「当たり前でございましょう? その矮躯では誰も見向きもしませんことよ」(幻介)
「可哀想だけど……俺はカンちゃんと比べると見劣りするかなって思うし……」(史之)
「俺もちょっと小さすぎるのは無理だと思うんすよ」(慧)
「そうか? 可愛らしいと思うが……顔はもう少し淑やかな方がよいのかもしれない。選り好みすることもあるだろう」(リュッケ)
「その頭身で着こなせてるのが不思議だよな」(ユール)
 男性陣の総攻撃は流石にひどすぎる。クロスファイアって感じじゃん。ハイルールとして大丈夫なの?
「もーみんなしてボクのことをいぬだのリスだの( 'ᾥ' )だの失礼しちゃう! けどそこで笑っているきさま(怨霊)の生き血で敷いたヴァージンロードはさぞ歩き心地がよかろうな」
 リコリスは綿帽子を目深に被り、周囲の怨霊めがけ銃弾をぶっ放し始めた。心なしか頭身が増し、殺意のみが周囲に満ちているように思える。
「あ、オサキニケッコンシマス」
「「「クソァァァァァ!!」」」
 慧はリコリス含めあちこちで攻撃を叩き込み、乱闘気味になってる怨霊を幾らか引き付けにかかった。怒りで震えて涙が止まらない怨霊達(多分女性霊だ)は彼を花嫁と認識して一斉に飛びかかる。だが返ってきたのは拳。ナイフではなく拳でボコボコにして回る姿はなんというかどうかと思うよ! 拳の硬さで男ってバレない? バレるくらいがご褒美? そっかあ……。
「既婚者の本気を見せてやるぁ! 交わした誓いも指輪も伊達じゃあないんだよ! ひとりもんが束になってきたところで何も怖かないね!」
「あっ、口元は綺麗にしておいてねしーちゃん」
 史之の明らかに未婚イレギュラーズが死ぬ言葉なのだがそれはそれとして、睦月が最後まで言わずに人差し指を口元にあてる仕草は慎ましく艶やかだった。このやり取りだけで数名の心が死んだ。俺も死んだ。
「あなたの血飛沫が此度の紙吹雪、壁や床に真っ赤な花を咲かせ、即席ながら素敵な祝言の場にしてみせます! 我が白無垢も返り血で紅白とおめでたくしまして、その身を以て模擬挙式と我らの勝利を祝ってもらいましょうね~!」
「成る程……戦闘でこの衣装を汚しては本末転倒と思ったが、これくらい血まみれになるのがいいのだな。神様には……」
 澄恋のダメ押しの愛情(ぼうりょく)を受けまくる怨霊をみて、リュッケは誤った理解を深めていた。この子まだまっさらなんだから余計なこと教えとかんでや。
「それじゃあ神様に! こう、アレしようアレ! 人柱!」
「なんとなく、その響きは嫌な感じがする俺は、好きじゃないな……」
「ご、ごめん……」
 リコリスは思いがけずリュッケの地雷を踏み抜いてしまったらしく、珍しく頭を下げていた。
「はーい神様、嫁さんがやってきましたよ。よりどりみどりだよ」
「わたくしも希望いたしますわ」
「一 夫 多 妻 嫁 入 り っ す」
『な――』
 史之の合図でフリーでまあP倫的にセーフな連中が横並びになり膝立ちになる。『彼女』達が今回の神降ろしのための婚姻相手である。
『素晴らしい! であれば選ぶ手間などどうでもよいわ! 我この者等全部娶る!』
 この神は本当に何を言い出しているのか。とっとと〇さないとだめでは? そうイレギュラーズの胸に闇が去来したとき、リコリスがなんか言い出した。
「はっ……一人の花婿を沢山の花嫁が囲んでる!この光景っていわゆる“シュラバ”!? たのしー!」
「修羅場……修羅場でございますか。であれば愛されるのはわたくし一人! わたくしを見ている時に死ねばその気持ちは釘付けですわ!」
「そんな旦那はこっちから願い下げっす! 『エンピリアル離婚届』!!」
「……俺の『信仰心』は、雷神にのみ捧げている。娶られる価値無し!」
「やはり、人柱はいけない……」
「プロ花嫁を唆した罪は重いのでその心臓(はぁと)でもっていただき申し上げます!」
「( 'ᾥ' )げんすけくんどいてそいつころせない」
 ……とまあそういう感じで。
 イレギュラーズにより神はガッされ消滅したのでした。
「……そうか。これは……あまり男は着ないもの、だったのか。……だからああいった反応を……なるほど、な……」
「まあなんだ、呑んで忘れるっすよ。はい終わり終わり撤退っす! こんなのぜって~記録されたくnいや待て今ローレットのシステムだとバッチリ再現できウワーーーーーーッ!!!!!」
 リュッケが色々と考えてから事実にいたり、恥ずかしがる姿にぽんぽんと慧は肩を叩く。そのまま帰ろうとして事実に思い至り、彼は発狂した。

「あー白無垢が血みどろ、でも俺とおまえの瞳の色だね。愛してるよ、睦月」
「僕もだよ、しーちゃん」
 ( 'ᾥ' )スッ(綿帽子をかぶる音)

成否

成功

MVP

リコリス・ウォルハント・ローア(p3p009236)
花でいっぱいの

状態異常

なし

あとがき

 ここまでしっちゃかめっちゃかだともうどこから処理すればいいのかわからないのだが?
 なんで与太依頼で砂糖がこみあげてくるのかわからないの。

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