PandoraPartyProject

シナリオ詳細

天然シロップでかき氷を

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●キラキラ光る
 ノソノソと、デザストルの大地を大きな亀が歩いている。
 しかしなんとも不思議なことに、その亀の甲羅には巨大な水晶のような結晶が生えているのだ。
 キラキラ、キラキラと光っているソレは綺麗だが、随分と重そうではある。
 赤、青、黄、緑、白。5色の結晶は亀の上でキラキラと輝いている。
 この亀、シロップタートルと呼ばれる比較的温厚で知られる亀型モンスターだ。
 シロップ。そう聞けば、誰もがあのあまーいシロップを思い出すだろう。
 気のせいか、シロップタートルからも甘い匂いが漂っている気がするが……。
 いや、気のせいではない。強烈な甘い香りがシロップタートルから漂っているのだ。
 しかしなんとも食欲を誘う匂いだ。
 その匂いに惹かれてか、何処かからデミワイバーンたちが飛んでくる。
 ギャア、ギャアと騒がしいデミワイバーンたちはどうやらシロップタートルを狙っているようだが……シロップタートルはデミワイバーンたちを睨みつけると、その口を開き凄まじい音波攻撃を放つ。
 近くに居れば耳がキーンとなるような音波攻撃にデミワイバーンたちはフラフラと去っていくが、あの様子だとまた戻ってくるかもしれない。
 なんとも憂鬱そうな表情でシロップタートルはノソノソと歩き……その場で立ち止まる。
 何もかもめんどくさい。そう言わんばかりに……だ。

●シロップタートルを助けよう
「どうじゃ、凄いもんじゃろ?」
 『フリアノンの酒職人』黒鉄・相賀(p3n000250)は集まった面々を前に、輝く氷の山を見せつけた。
 亜竜集落ウェスタから運ばれてきたばかりの新鮮な氷の塊であり、この暑い夏では色々と用途があるが……この氷に限っては、とある用途の為に運ばれてきたものだ。
「実はな、これでかき氷を作るんじゃが……お主等に振舞うこともやぶやかではないのう」
 ウェスタから運んできた天然氷を職人技で削りだすかき氷。
 それは物凄い贅沢だろう。
 しかし、しかしだ。シロップはどうするのだろうか?
「うむ、シロップはどうするのかって顔じゃな。それが今回の本題じゃよ」
 シロップタートル。そう呼ばれる巨大な亀型モンスターがいる。
 全長は15mと巨大で、しかしデザストルに住む中では大人しい穏やかな生き物だ。
 しかし、何故シロップタートルと呼ばれているのか?
 その秘密は、その甲羅にある。
「シロップタートルの甲羅は特殊でのう。その背中にいろんな味のシロップの結晶が生えるんじゃよ」
 赤はいちご味、青は不思議な南国味、黄はレモン味、緑はメロン味、白はミルク味。
 どうしてそんなものが生えるのかは不明だが、ちょっと熱を加えて溶かしてやると美味しいシロップが出来上がる。
 そうなると夏の暑さで溶けないか心配になるが、シロップタートルの背中にあるうちには溶けないのだという。
 だからこそ、シロップタートルの背中の結晶は成長し続けてしまう。
 限界まで成長すれば砕けて折れるらしいのだが、シロップタートルにとってはそれまでは非常に不愉快だ。
 だからこそ、丁寧にそれを削り取ってくれる亜竜種に比較的友好的でもあるという。
 まあ、一種の共生関係といえるだろうか?
「と、いうわけでソイツを折って、ついでにシロップタートルの背中も磨いてきてくれるかの?」
 そうしたら持って帰ってきた結晶を使ってかき氷パーティを開いてくれる。
 相賀はそれを確約してくれるのだった。

GMコメント

シロップタートルの背中の結晶を雑に折ろうとするデミワイバーンを軽く追い払って、背中の結晶を綺麗に採取しましょう。
削っても折っても斬ってもいいですが、シロップタートルに負担が行かないように丁寧に採取してあげてください。
ブラシもあるので、ついでに甲羅も磨いてあげると喜ばれるかもしれません。
全部終わったらかき氷が待っています。お好きな味で楽しみましょう!

●デミワイバーン×8
ワイバーンの中でも比較的小型種。
弱いわけではないが、デザストルに住むモンスターとしては比較的下位の実力。
火を吹くブレス攻撃、鋭い爪による攻撃と、相手を掴んで空中で振り回す攻撃を使用してきます。
不利になると凄い勢いで逃げます。
今回は、皆さんが現場についた少し後くらいにやってきます。

●シロップタートル
全長15mの巨大な亀。背中にシロップの結晶が生えています。
触るとひんやり冷たくて気持ちいいです。
皆さんが現場に行くとボーッとその場に居ます。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 想定外の事態は絶対に起こりません。

  • 天然シロップでかき氷を完了
  • GM名天野ハザマ
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2022年07月31日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

アクセル・ソート・エクシル(p3p000649)
灰雪に舞う翼
回言 世界(p3p007315)
狂言回し
胡桃・ツァンフオ(p3p008299)
ファイアフォックス
ニル(p3p009185)
願い紡ぎ
ユーフォニー(p3p010323)
誰かと手をつなぐための温度
ムエン・∞・ゲペラー(p3p010372)
焔王祈
熾煇(p3p010425)
紲家のペット枠
フォルエスク・グレイブツリー(p3p010721)
燼灰の墓守

リプレイ

●シロップタートルとの会合
「コャー、暑い夏でも元気なわたしなの。かき氷は平気なのかと気になる人もいるかもしれぬけれども、普通に気になるの。シロップのおすそ分けをもらってくればいいのね、任せてほしいの」
 そんな『ファイアフォックス』胡桃・ツァンフオ(p3p008299)の声が響くが、そのおすそ分けを貰う相手……それは巨大な亀、シロップタートルである。
「こんな巨大な亀は見るのは初めてだな。シロップは亀の甲羅の上の結晶か……失敬する前にデミワイバーンへの対策だな」
 シロップタートルを見ながら『燼灰の墓守』フォルエスク・グレイブツリー(p3p010721)はそう呟く。
「これがシロップタートル!? 背中にシロップが生えるのか? 不思議な生き物だな! 俺も食いたいー!」
 『紲家のペット枠』熾煇(p3p010425)の言葉通り、シロップタートルは背中にシロップが硬化した結晶の生える巨大亀だ。
 シロップタートルの背にあることで夏の暑さでも溶けずに成長し続けているようだが、これをポッキリ折ってあげることが今回の仕事の1つというわけだ。
「シロップの結晶はきちんと折らないと痛いのか? 俺の竜気を刀にしてスパッとやったら綺麗に斬れると思うぞ。たくさん採ろうな、ワイバーン! 何味が良いんだろー?」
「……しかし巨大な亀だな。依頼書で見た時は1.5mと勘違いしていたぞ。あの背中の結晶もそれなりの重さだろう……削り取ったら少しは身軽になるだろうな」
 『焔王祈』ムエン・∞・ゲペラー(p3p010372)もそう呟きながら見上げるが、全長15mは確かに相当な大きさだ。
「かき氷のシロップになる結晶が生えるとはまた変わってるな。一体どういう原理でそんなものが出来るのか謎は尽きないな……まぁ今回はそんなどうでもいいことは置いといて。ありがたくシロップの原料としていただくとしよう」
「きれいでいい匂い……本人(本亀?)としては大変だろうけど、こういう方向で不思議な生き物がいるのも面白くていいね。ただ、見るからに大変だし今回のデミワイバーンみたいに外敵に狙われることにもつながるから、対処をきちんとしないとね。そしてこっちもシロップをもらってかき氷ー! ……不思議な南国味ってなんだろう。海洋?」
「言われてみれば……なんだろうな」
 『貧乏籤』回言 世界(p3p007315)と『灰雪に舞う翼』アクセル・ソート・エクシル(p3p000649)は顔を見合わせてしまうが、目の前でぼーっとしているシロップタートルの世界に生えている青い結晶を見ても正体は分からない。
「相賀様のおしごとは、おいしいがいっぱいですね。ニルはかき氷、とってもとってもたのしみです」
 『眠らぬ者』ニル(p3p009185)の言葉通り、この仕事の後には美味しいかき氷が待っている。
「シロップタートルさん……いろんないきものがいるのですね。どんな色が、どんな味なのでしょうか? ニルは、気になるのですよ」
 それは、このシロップタートルから無事に結晶を回収していくことで得られるものなのだ。
「今回はシロップタートルさん……! ふふ、色々なカメさんがいるんですね。かき氷といえばお祭りです! 近々フリアノンで夏祭りも開催されるみたいですし、楽しいことは何回あってもいいですよね♪」
 そんなことを言う『誰かと手をつなぐための温度』ユーフォニー(p3p010323)だが、相賀に「結晶を綺麗に、かつシロップタートルさんにとって気持ちの良い方法で削るコツってありますか?」などと聞いてきてもいた。
「さて結晶の硬度が如何程か知らないが、俺の力じゃあおそらく折るのに一苦労するだろう。ならばそこは得意な奴に任せて他の仕事をしておくほうが役に立てるはずだ。カメの全長は15m……となれば甲羅は結構高い位置にあるのだろう。そこから採取した結晶を持ちながら降りるのは結構大変なはずだ。なのでその運搬を俺は受け持とう。簡易式召喚陣で飛行できる精霊を召喚し、そいつらに他の奴が採取した結晶を運ばせれば大した労力も無く安全に運搬が可能だろう。あとは俺自身は昼寝を……わかったって、ちゃんと俺も手伝うよ」
 世界が胡桃にコャーと怒られて動き始めるが……シロップタートルは甲羅に触れられても然程の反応も示さない。慣れているらしき反応だったので、定期的に誰かが取りに来ているのかもしれない。
「なんとも大きな亀さんなの。燃やすわけにもいかぬので、接近してシロップの結晶を折る必要があると思うの。そこで問題になるのがこの巨大さで、よじ登るのも大変そうなの。なので、タイニーワイバーンに乗ってきましたの」
 騎乗して飛行して背中に飛び移るか、飛行したままシロップの結晶を採集するかする感じなのよ、と胡桃は頷く。
 反応を見る限りどちらでもいけそうだが……どうだろうか?
「加えて、折った結晶をバケツとかみたいな?容器に入れた方がいいと思うのだけれども、その容器を運搬するか、難しいなら結晶をすばやく運んで馬車に置いてある容器に入れる感じになるかしら。採取の際は優しくてしてしして折っていくのがいいのかしらー?」
 運搬自体はニルが妖精の木馬を用意してきているし、桶とか壺などのシロップを受けるための容器も詰んできている。
 もし何かあったときに備えて周りには保護結界を展開し、2羽のファミリアーで警戒しておく念の入れようだ。
「結晶の運搬はとりあえず専用のバケツに入れて、ニルが用意した馬車に乗せて運搬してもらおうか」
 ムエンもそう言いながら作業をしていく。
「と、デミワイバーンが来るみたいだな。先に採ってるやつを少し渡してどっか行ってくれると良いんだが、動物は『献上』されるとそいつを格下に見てしまって、もっと取っていこうとする可能性も考えておかないとな。俺達みたいな考え方をしないし、下手すると全部奪おうとするからな」
 こちらに飛んでくるデミワイバーンたちを見ながら、熾煇がそう声掛けをする。
「ひとまずはまずはワイバーン餌付け作戦! シロップタートルからできるだけ離れた場所であげてみて、お引き取りしてもらえないか試してみるよ」
「そうだな。デミワイバーンについては代わりのエサを投げてどうにかできないか試みてみよう。できれば戦闘なんて面倒は御免だ。下手すればカメにも被害が及ぶしな。俺の白衣には常にかなりの量の菓子が入っている。これを渡してどうにかならないかな。甘い匂いに誘われて来たんなら甘い物をご所望だと思うんだが……」
「それで満足して帰ってくれたらいいのですけど」
 アクセルと世界、そしてニルも頷きあい、交渉を始める。
 餌付けが失敗したのなら、追い払う為に戦闘を開始になるだろうと胡桃も考えていたが……意外にも、デミワイバーンたちは差し出された欠片や菓子に興味を示していた。
 その結果……デミワイバーンたちは満足したのか、意外にあっさりと引いて行ったのである。

●かき氷だ!
「結構簡単に折れるんだね」
 アクセルは神気閃光や通常攻撃の範囲識別攻撃で結晶だけをシロップタートルから外せるか挑戦し、駄目な場合は物理的に折ろうと考えていたが……そんなことをする必要もなさそうだ。
「速さを重点的に削るように採取していこう。負担をかけるのは良くないと言っていたしな」
 フォルエスクもそう言いながら、軽く、そして早くシロップの結晶を採取していく。
「デミワイバーンが結晶を食して満足するなら今後もこのやり方で結晶採取ができるだろうな」
 ムエンの呟きに世界も「そうだな」と頷く。
 まあ、デミワイバーンたちもシロップの結晶目当てで来たのだから、それが手に入るのであれば何も文句はなかったのだろう。
 そういった意味では作戦勝ちでもあったと言える。
「おっきい結晶なのです」
 削り取った結晶の欠片は、それだけでもニルの頭ほどは大きい。
 顔の映るくらいに綺麗な結晶は、放っておけば溶けてしまうので甕にさっさと放り込んでいく。
 そうしてシロップタートルの背中に生えたままの結晶は、ヒンヤリと冷たい冷気で冷やされている。
「ひんやりしてて……そのままえいって結晶に齧りついたらどんな感じでしょう……? でも、きっとシロップタートルさんはそうされたらいやですよね?」
 きっと美味しいかもしればい。しかしニルはそれをあえてせずに刃物でごりごり削って、容器に入れていく。
「色が混ざらないように気をつけて……」
 繊細に、しかし大胆に。ユーフォニーも削った結晶を色ごとに容器に分けて分別していく。
 赤、青、黄に緑。どれも小さな宝石のようで綺麗だ。
「小さな破片をそのまま食べたら飴みたいだったりするのでしょうか。シロップタートルさん、美味しそうなシロップをありがとうございます!」
 そんなユーフォニーにシロップタートルは大きな欠伸で応える。どうにもマイペースなようだ。
 結晶をパキパキと折って削ってニルの妖精の木馬に載せていけば、運搬の準備は完了だ。
「追い払い終わって採取も終わったから亀さんの甲羅を磨いてあげるの。デッキブラシでいいのかしら」
 持って来たデッキブラシで胡桃がシロップタートルの甲羅を磨いてみれば、結晶の欠片がポロリと落ちる。
 なるほど、そう強固にくっついているわけでもないようだ。
「じゃあ、オイラは甲羅の縁を担当するね!」
 アクセルは飛行しながらブラシで甲羅の上からだと磨きにくい箇所を磨き、結晶をきれいに落としていく。
 元々がシロップのせいか、ブラシで磨けば残った結晶の欠片もぽろぽろと落ちていくのだが……一体どういう理屈で生えていたのかは磨いてみても分からない。
「突然失礼した、結晶は採取させてもらったし、これはその礼だ」
「甲羅のおそうじも丁寧にっと。かゆいところはございませんか?」
「甲綺麗に磨きますね。どこが気持ちいいですか〜?」
 ニルもユーフォニーやフォルエスクと共にブラシで甲羅を掃除しながら、相賀に事前にシロップタートルの好きな食べ物を聞いていたことを思い出す。
「ニルは、シロップタートル様ともごはんが食べたいです。シロップタートル様はシロップとかかき氷は好きじゃないのでしょうか?」と、そんなことを聞いた時、相賀は「アレが草花以外を食べているのは見たことがないのう」と笑っていたが、そうやって草食であるからこそ攻撃性が低いのかもしれないと、ニルはそんなことを思う。
 ムエンも背中に散らばった結晶の破片や液体をしっかり掃除していく。
 溶けたシロップは甲羅全体に塗り広げるようにしてやれば今後も良い結晶を生やしてくれるだろう……という思惑もあるのだが。
 ちなみに、お礼にと持参した文月の金平糖をシロップタートルに食べさせてみると……亀顔なので反応はよく分からないが、嫌いではないようだった。
 ちなみにこれにも「もしかしたらこの金平糖で結晶の味がより甘いものになるかもしれないからな」などという思惑があった。
「ありがとーな! お前は何が好きなんだ? たくさんとってきてやるぞ!」
 熾煇もそう動物疎通しながら聞いてみるが、「もう充分」という反応が返ってくる。図体の割にはあまり食べないのかもしれない。
 そうして甲羅が綺麗になった辺りで、シロップタートルは嬉しそうにひと鳴きして何処かに歩き去っていく。
 どうやら共生関係であると、そう理解できているのだろう。あんな生物ばかりであれば覇竜も平和なのだが……そうもいかないのが覇竜たる所以だ。
 そうして無事に持ち帰ったシロップだが……当然のように量が多いので、ユーフォニーは「私たちだけ先にかき氷を頂くわけにはいかないですから、フリアノンのみなさんも一緒に」と、夏祭り用の屋台設備を少しお借りできないか交渉していた。
 結果は勿論、是。そうしてフリアノンではかき氷祭りの如き状況になっていた。
 シロップもあって、氷もたくさんある。
「雰囲気だって大事です。特に子どもたちは楽しいかなって」
 そう、屋台もあれば雰囲気もある。それは素晴らしいことだろう。
 皆で協力してガリガリと削られていく氷は、シロップの味も合わさりとても美味だった。
「再現性東京では酒粕を用いたかき氷、なんて物もあるらしい。相賀の爺さんなら作れるんじゃないか?」
「ほー、研究してみるかのう」
 そんなことを相賀に言っていたムエンは、キーンとする頭を軽く押さえる。
「(・∞・)あ゛た゛ま゛い゛た゛い゛……! かき氷は美味しいんだが、どうもこの頭が痛くなるのにはいつになっても慣れない。食い意地を張りすぎて一気に食べ過ぎなのかもしれないが……」
 しかし、とムエンは思う。
(ただ、暑い日にこういった氷菓をみんなで食べるのも良いものだと思う……こういうのを「風流」と言うのだろうか?)
 風流、あるいはそうなのかもしれない。
「……そちらの別の味もシロップを試してみても構わないだろうか」
 アクセルの「不思議な南国味」を一口貰ってみるフォルエスクの姿も、夏らしく風流と言える。
「かき氷は全種類のシロップをコンプリートするぜ。なんならシロップだけでも俺は構わないぞ」
 そんな事を言ってる世界も……いや、これはただの甘党だろうか。
「お待ちかねのかき氷実食タイムなの」
「シロップ、全部かけたらおいしいでしょうか? みなさま、どの味がお好きですか?」
 胡桃とニルも、わいわいと話し合いながらシロップを選んでいく。
「みなさまと一緒にキーンとするのニルはなんだかとってもたのしくて「おいしい」なっておもうのですよ!」
 まあ、そんなニルの言葉が一番正しいのだろうか。
 たのしくて、おいしい。それはきっと、素晴らしく幸せな……夏の、正しい楽しみ方なのだから。

成否

成功

MVP

ユーフォニー(p3p010323)
誰かと手をつなぐための温度

状態異常

なし

あとがき

かき氷のブル―ハワイ。
小学生の頃とか、アレが凄く特別に見えたものです。
皆さんの胸キュンかき氷は何味でしたか?

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