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シナリオ詳細

地下深くに夜空は在りて

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●お昼寝スポットの危機
「……」
 その場所を、1人の亜竜種の少女が覗いている。
 最近フリアノン3人娘として広く知られるようになったうちの1人、棕梠である。
 その棕梠が何をしているのかというと、非常に簡単な話だ。
 棕梠は基本的にお昼寝スポットを幾つか確保しており、新しいお昼寝スポットの開拓もしている。
 そう、つまり此処にいるのもお昼寝スポット絡みということなのだが。
 では、棕梠は一体何をしているのか?
 その疑問は視線の先を見ればすぐに解決するだろう。
「ギュルギュルギュル……」
 不可思議な音をたてる、全長3mほどのモンスター。
 その姿はモグラにも似ているが、その鼻のあるべき部分に巨大なドリルの如き何かが生えている。
 時折回転するドリルはチュイイイイインと音を鳴らし、まるで威嚇しているかのようだ。
 そのモグラが何処から来たのかは、床に空いている穴を見れば一目瞭然だ。
 岩盤とも言えない比較的柔らかい地面の為、突破は簡単だったのだろう。
 そして棕梠は、そのモグラの正体を知っていた。
 だからこそ……このままでは自分のお昼寝スポットがダメになってしまうことをも、よく分かっていたのだ。

●棕梠からの依頼
「……ん、手を貸してほしいの」
 棕梠はまずは笹木 花丸(p3p008689)を見つけると、そう声をかけた。勿論、服の裾を掴んで捕まえるのも忘れない。
「花丸ちゃんに? 何かな?」
「お昼寝スポットの危機なの」
 そんな棕梠のいつも通りっぷりに花丸は「あー」と笑う。
 アダマンアントの事件があったのは最近だが、もう棕梠はいつも通りの日常を取り戻しているようだ。
 今回の棕梠のお昼寝スポットは「宝石洞」と呼ばれる場所だ。
 名前の通り宝石の原石が岩壁のあちこちにくっついている場所なのだが、過去に大きな地盤変動でもあったのか様々な色の宝石がその場には集結していて、暗い洞窟の中でありながら宝石が周囲の魔力を吸収して淡くキラキラと輝く場所なのだ。
 どの宝石も大したものではないが淡いヒーリング効果を放っており、その場に居るとなんとなく体調がよくなったり気分がよくなったりするような、そんな効果があるのだという。
 更にはやはり宝石の効果だろうか、一定の温度や空気量などを保つ効果もあり、いればいるほど癒されるような……そんな場所だ。
「でも、そういうのを気にしないのもいるの」
 それが今回現れたドリルモグーだ。
 大きさは全長3m程の、鼻部分にドリルをくっつけたモグラ型モンスターだ。
 ただ癒されるだけならいいのだが、ドリルモグーは宝石の収集癖がある。
 今はしっかりと吟味している時間のようだが、次に大きな行動を起こす時は宝石を掘り出してしまうだろう。
 そうすれば、宝石洞の効果は激減してしまう。
 そうさせるわけにはいかない。
 宝石洞は棕梠のお気に入りのお昼寝スポットの1つなのだから。
「終わったら皆でお昼寝しましょ……とっても、気持ち良いのよ」

GMコメント

宝石洞に現れたドリルモグーを追い返しましょう。
一定ダメージを与えれば自分が掘った穴から逃げていくので、穴も埋めちゃいましょう。
そうしたら皆でお昼寝です!
宝石洞のヒーリング効果で癒されちゃいましょう!

●ドリルモグー
全長3mほどのモグラ型。
鼻先のドリルでの直接攻撃の他、ドリルで竜巻をおこすドリルタイフーンを使用します。

●棕梠
覇竜領域デザストルに存在する亜竜集落ウェスタで生まれ育った少女。
実年齢は定かではないが外見は14才程度の少女。
曰く、ウェスタにも一昔前から居たともされるが真偽の程は分からない。
常に眠たげにしており、地下の日の当たらぬウェスタでも『お昼寝スポット』をぼんやりと探し歩くことが多い。
余り多くを語らない彼女は平穏を望み、優雅な昼寝こそが至上のものであると認識しているようである。
基本は魔術師タイプであり、水を手繰り操ることに長けている。

なお、今回は皆さんに同行しています。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 指定されたルートを通る限り、行きに関しては想定外の事態は絶対に起こりません。

  • 地下深くに夜空は在りて完了
  • GM名天野ハザマ
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2022年07月24日 22時20分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

ヨゾラ・エアツェール・ヴァッペン(p3p000916)
【星空の友達】/不完全な願望器
ゲオルグ=レオンハート(p3p001983)
優穏の聲
ジョージ・キングマン(p3p007332)
絶海
伊達 千尋(p3p007569)
Go To HeLL!
笹木 花丸(p3p008689)
堅牢彩華
越智内 定(p3p009033)
約束
月瑠(p3p010361)
未来を背負う者
リエル(p3p010702)

リプレイ

●宝石の癒しを求めて
「周囲の魔力を吸収してキラキラ輝く宝石……洞窟の中の星空みたいだね、ヒーリング効果も良さそう! ……でも、そんな素敵な所をドリルモグーは実質壊そうとしてるんだよね。だったら……宝石洞の大切な星を奪われる前に、追い払っちゃおうか!」
 『不完全な願望器』ヨゾラ・エアツェール・ヴァッペン(p3p000916)のそんな言葉に、『優穏の聲』ゲオルグ=レオンハート(p3p001983)も同意する。
「ただ、癒されに来ているだけならば何もせずに済むのだが肝心要の宝石を持って行こうとするのであれば痛い目を見せて追い返すしかあるまい。こういう癒しスポットは守っていかねばな」
 宝石。そう、今回は棕梠の導きでヨゾラたちは無数の宝石の原石が輝く宝石洞へとやってきている。
 入り口付近でもキラキラと輝くそれらは、周囲の魔力を吸収することでそうなっているらしい。
 覇竜ではこういった宝石は時折見られるらしいが……実際に見ると、中々に目を引く。
「宝石洞か。洞窟そのもは様々に見てきたが、宝石洞ほど、石が集まった場所を見るのは初めてだな。ゆっくり、見物と行きたいところだが、それを邪魔するモグラは、先にお帰りいただこうか」
 『絶海』ジョージ・キングマン(p3p007332)がそう言えば、『宝食姫』ユウェル・ベルク(p3p010361)も気合を入れている。
「うおー! ふーざーけーるーなー!!! 宝石が採れる場所を荒そうだなんて許せない! わたしが追い払ってやるー!!! 伊達のあにき! せんぱい達! いくぞー!」
 ユウェルとしてはギフト「宝食」を持つ身として、結構他人事ではないのだろう。
「誰にでも安らげるスポットってのはあるもんだよな。俺にとっては廃工場なんかがそうだ。ちょっと汚いけどよ。そんな場所がヤバいとあってはこの伊達千尋、黙ってられねえな! ジョー! ゆえ公! 行くぞ! お昼寝スポットの危機は俺たちが何とかするんだ!」
 『Go To HeLL!』伊達 千尋(p3p007569)も燃え上がるような気合を見せているが、パッションがユウェルたちと合わさって凄い事になっている。
「そこら中に宝石が埋まっている洞窟って凄いね。色によって効果が違ったりするのだろうか?」
 大方仕事が終わった後にでも棕梠ちゃんに聞いてみよう、と『なけなしの一歩』越智内 定(p3p009033)は頷くが……棕梠がちょうどそれを聞いていて「その通りよ」と頷く。
「色によって効能が違うの。些細な違いだけれど」
「へえ……それにしても今の時期この洞窟の涼しさは最高だぜ。千尋さんもやる気十分みたいだし、僕も頑張ろう」
 そんな棕梠や定を見て、リエル(p3p010702)も感心したような声をあげる。
「ヒーリング効果のある宝石に囲まれてのお昼寝……素敵なスポットを見つけるのが得意なのね。魔術寄りだというし、いつかはこの特技で工房とか作ったりするのかしら?」
「さあ、どうかしら。分からないの」
「まあ、そうね。今はお昼寝スポット確保が大事、ね!」
 そうして歩いていく中で、『竜交』笹木 花丸(p3p008689)も楽しそうに声をあげる。
「棕梠さんのお昼寝スポットっ! こうして棕梠さんから依頼を受けるのも何だか久しぶりだね」
 実際、印象としては「久しぶり」といったところではあるだろう。棕梠と会わなかったわけではない……というか良く会ってはいただろうが、棕梠の趣味にあった依頼は久しぶりだ。
「ここのところアダマンアントから始まった一連の騒動で、お昼寝がどうこうって雰囲気じゃなかったし……アンティノアクイーンを討ち取ってもこれで終わりってわけじゃない……って、今はその話は置いといて……だよね? 棕梠さんの大事なお昼寝スポットの一大事なんだもんっ! 今回の依頼も花丸ちゃん達にマルっとお任せ、だよっ!」
「ん、お任せするの」
 棕梠も頷くが、実際棕梠も関わったアダマンアント事件は今後も長く付き合っていく覇竜の課題とはなるだろう。
 しかしまあ、それはさておいて。
「皆で宝石洞に現れたドリルモグーを追い返しに行くよっ!」
 そう、ドリルモグーを倒して宝石洞を守らなければならないのだ。
「話には聞いてたけど宝石がキラキラ輝いてて素敵だね。棕梠さん、花丸ちゃん達はいつも通り現れた子を追い返すだけでいいんだよね?」
 棕梠が頷いたのを確認すると、道の先……宝石洞の奥にいるドリルモグーを発見し、花丸は仲間たちに合図を送る。
「それじゃ、行くよっ!」

●宝石洞でお昼寝を
「これで僕等の攻撃で宝石や洞窟が傷つく事はない……と良いな」
 ヨゾラの保護結界が発動し、宝石洞を破損しない為の準備は整った。
 ドリルモグーに花丸の刹那の一撃が叩き込まれれば、千尋が側面からボディブロー気味に殴る。
 そうして一撃を加えながら千尋は思う。
「殴るっつったって3mあるんだよな、デカすぎだろモグラ……表面だけ殴っても効かねえよな」
 より一歩踏み込んで浸透させるように打ち込んだ一撃は、今のところしっかり効いているように見える。
(追い返すのが目的ってんならあんまりドリルには攻撃しねえほうがよさそうだな。モグラも帰れなくなっちまうだろうし)
 倒すのが目的ではない。だからこそユウェルも戦うというよりは追い払うといったスタイルだ。
「こらー! なにしてるー! わたしの食べる分が無くなっちゃうでしょー!!!」
 全力で猪鹿蝶を叩き込んではいるが、殺す気は微塵もない。
 重たい棒きれで殴られるダメージはあるだろうけど痛くしないと近づいちゃダメだって覚えないでしょ! とのことである。ちょっと怖いがモンスター相手なので正しい対応である。さておいて。
「どういう生態になれば鼻が回転するのか知らないけど、自慢の鼻であるのはなんとなくわかったわ。だから……文字通り鼻っ柱を折る、って感じね」
 封魔剣『真紅』を振るうリエルの魔力撃が叩き込まれ、ドリルモグーが「モグー!」と叫んでいるのを見ながらリエルは考える。
(そういえば普通のモグラは目が退化しているはず、でもモグーは宝石を吟味しているから、魔力が目当てじゃないなら光物に目が無いってことでもあるのね……)
「流石は覇竜、生物としても魔物としてもあまり見ないタイプのと遭うわね。まぁだからといって素敵なお昼寝スポットを荒らす輩に容赦するつもりはないんだけど!」
「そうだな。もう二度とここに近づかぬよう、しっかりしつけてやる!」
「とはいえ、あんまり痛めつけたい訳でもないから早めに追い返したい所だな」
 ジョージの覇竜穿撃が炸裂し、ゲオルグがフルルーンブラスターを放つ。
 ドリルモグーも結構タフだ。タフだが……それでも限度がある。
「今だ花丸ちゃん! 必殺の花丸パンチを!」
「てやああああああ!」
 花丸パンチ……もといエクス・カリバーを花丸が放てば、ドリルモグーは「モグー!」と声をあげて逃げていく。
 どうやら掘ってきたらしい穴に潜って逃げていくが……この穴も埋める必要があるだろう。
「しっかりと埋めておこう。そのままにしておくと他の生き物まで入ってきてしまいそうだからな」
 ゲオルグの懸念は、まさにその通りではあるだろう。
 ドリルモグーがいなくなってもルートが開通しているなら、そこから何がやってきてもおかしくはない。
「穴を埋める時にも鋼覇斬城閃……は流石に崩れそうで怖いね。可能ならモグラが掘った道を探索して堀った土を戻せるか見てみたいけど……押し固められてるかも知れないし、どこかに溜めてるのかも知れないしね。もしかしたらモグラ独自に新しい昼寝スポット(本人……本モグラ?にとっては違うだろうけれど)を見つけてたかもだしさ。そうしたらそこだけ残しておくのもアリだよね」
 そんな定の意見は、まさに検討に値するものではあっただろう。
 全員で顔を突き合わせ話し合い……結果として穴の探索はせず埋め戻すことに決める。
「ドリルモグーが収集する宝石は、気になる部分でもあるが、深追いは禁物だな。奴の本領は、本来なら地中でこそ真価を発揮するだろう。わざわざ、相手の得意なフィールドに行く必要はない」
 ジョージもそう言いながら、穴に土を入れ埋め戻していく。
「後を考えれば、固めてしまいたいが、あのドリルだ。難しいだろうな」
 まあ、効果がないというわけではないだろうが……ともかく、今は埋めるのが最優先だ。
「ドカタのバイトで鍛えたこのショベル捌きを甘く見て貰っちゃ困るぜ! オラオラどんどん土持って来いや! あ、塩飴と水ある? 熱中症対策って大事だからよ」
 千尋などはそれを本能とかで分かっているのだろうか。穴埋めに全力投球である。
「穴埋めも全力でやるよ! 実家で似たようはお手伝いはやらされてるからね。へっへっへ……こういうところでポイントを稼いでここの宝石をもらいやすくするのだ……」
 ユウェルはちょっと打算的だが、モチベーションはそれぞれだ。やる気が出るなら何でも構わないだろう。
 そんなユウェルを見ていた花丸だったが……「あっ」と思い出したように棕梠へと声をかける。
「あ、そうそうっ! 棕梠さん棕梠さん、あの子が収集しようとして落とした宝石って、花丸ちゃん達がお土産として持って帰ったりしていいのかな? 花丸ちゃんの知り合いにこんなことがあったんだーって、お土産を渡してここでの出来事をお話出来たらなーって思ってさ! あ、勿論。ダメなら遠慮なくダメって言ってね!? だって花丸ちゃん達は棕梠さんの大事な場所を壊したりしたいわけじゃないんだもんっ! そこのところ、とっても大事っ!」
「あ、僕も宝石の小さな欠片とかあったら、お土産に持ち帰ったりしても大丈夫かな? 可能なら1個持ち帰りたいな」「ん。此処に来るまでにあった宝石、とっていくといいと思うの」
 花丸とヨゾラの質問に、棕梠はあっさりとそう答える。
 棕梠としては宝石洞のこの場所の宝石が無事であればいいのであって、他の関係ない場所の宝石については特に興味もない。
「そっか。じゃあ棕梠ちゃん、小さいので良いのだけれど、僕も宝石貰っていいかな? お守りになりそうなのがあればそういうのが良いんだけど」
「いやね、このジョーが隅に置けなくてよ。女の子にお土産持って帰りたいんだとよ。なんかこう、いい感じに魔力が詰まってて綺麗に光るやつ見繕ってくんね? あ、俺にも一つ貰えると嬉しい。俺にもお土産持っていきたい子がいるんでね」
 定と千尋に言われ、棕梠は首をコテンを傾げる。
「此処にあるのは全部名前のない宝石なの。一番『合いそうな』ものを持っていけばいい……わ」
「あ、でもでもわたしも持って帰っていいなら一つ欲しいな! おかーさんにあげるの!」
「ん。持って帰るといい、わ」
 ユウェルが喜んで千尋とノリで手を叩きあわせるが、どうやらお土産も決まったようだ。
「合うものか……」
 言われて定は、考える。確かに誰かが考えた言葉に頼るよりも、自分の直感に合うものの方がお守りにはなるかもしれない。
 そういったスピチュアルなものにはスピチュアルな感覚も必要だからだ。
「花丸ちゃんもひよのさんに持って帰ってさ、今度一緒に渡しに行こうぜ」
「そうだねっ!」
 そう2人が頷きあうが……まずは、お昼寝である。
「私は折角なのでギフトでふわふわ羊のジークを呼び出してねこたん達と一緒にお昼寝しよう。本当ならにゃんたまやドラネコも連れてきたかったのだが流石に戦闘がある所に連れてくるのは危ないからな」
 まあ、連れてきても問題はなかったかもしれないが……そこはゲオルグのスタンスの問題である。
 かわいい子たちを危険にさらしたくないと考えるのも、愛だ。
 そうして転がりながら、ゲオルグは思う。
(茹だるような暑い日が続いているが、この洞窟の中は適度にヒンヤリしていて気持ちがいいな。薄暗い洞窟の中で淡い煌めきを放つ宝石達はまるで夜空に浮かぶ星のよう……それを見上げながらのお昼寝とはなんとも贅沢だな)
 キラキラと輝く無数の宝石は魔力を吸収して輝き、それをヒーリングとして放つ効果もある。
 だからこそ、不快な要素は一切ない。
「僕もさて、ゆっくり宝石洞でお昼寝しようか」
 ヨゾラも言いながら仰向けに転がれば、宝石達が煌めいて綺麗だね、星空みたいだ……と、そんなことを呟く。
 ついでにドラネコ達はここ(宝石洞)来るのかな、もし来るなら、気に入ると良いなぁ……などと呟くが、そんなヨゾラの視界にドラネコが映る。どうやら危険が去ったのを悟ってやってきたのだろうか。
 異世界の魔術の1つ、魔術師の1人として周囲の魔力を吸収して淡く輝く宝石は興味あるし星空の下で眠るのも好き、猫と添い寝できるともっと好き……などと言っていたヨゾラだが、自分のお腹にドラネコが降り立ったのを確認しながらスヤスヤと眠り始める。
「しかし、ここはいい場所だ。寝るには少し硬いな。ハンモックでも、持ち込めば良かっただろうか……ああ、ギフトで変身してしまえば、寝るにはちょうどよくなりそうだな」
 そんな事を言いながらコウテイペンギンに変身したジョージをドラネコたちが見ていたが……まあ、上に乗っかられたのは「そうなるだろうな」という感じではあるだろうか。
「おほぉ~~~~! ずいぶんヒーリング効果の期待できそうなトコじゃん?」
 千尋もすでに癒されつつあるが、テンションは下がらない。むしろ上がってきただろうか?
「練達の、プラネタリウムという施設もかくやの光景ね。素敵だわ」
 リエルも言いながら星空のように光る色とりどりの宝石を見ながら癒やされ、いつの間にか寝てしまう。
 今度来るときは質のいい枕も準備しておきたいわね……などと、そんなことを呟いていたが。
 ヒーリング効果のせいか、体が痛くなることも一切なく……来る前よりも元気な姿で、帰り道につくのは……もう少しだけ、後の事である。

成否

成功

MVP

ヨゾラ・エアツェール・ヴァッペン(p3p000916)
【星空の友達】/不完全な願望器

状態異常

なし

あとがき

キラキラ輝く場所って、ほんと癒し効果抜群ですよね。

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