PandoraPartyProject

シナリオ詳細

キャッツハプン!

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●にゃん
「大変よ!」
 そういってローレットに駆け込んできたのは、妙齢の女性だった。
 身軽な旅装に、刷いた長剣。一目で冒険者の類だと判る。きつく結ったポニーテールを乱しながら、息を整え、もう一度「大変なの」と告げる。
「海洋から仕入れたテュルテュールを運んでいた馬車が、盗賊に襲われたの。そうしたら輸送馬車が横倒しになって……」
 ふむ、盗賊を倒して欲しいって?
「違うわ! 盗賊たちを”助けて欲しい”の!」
 ――なんだって?

●にゃんという事でしょう
 女性が話す事には、彼女は護衛をしていて唯一”助かった”のだという。
 まずテュルテュールを説明する必要があるだろう。猫ちゃんが大好きだというトレンドの最新をゆく猫のおやつである。ちょっと見せるだけで猫ちゃんは大喜び。どこかの王族貴族の猫ちゃんも大好きだとかなんとか。製造法は海洋で獲れた魚のすり身とかアレとかソレとかをなんやかんやして、とろとろになったところを袋にイン。故に海洋から輸入していたの、だ、が!
 ヒャッハー輸送馬車だ!! と見境のない盗賊が途中の山道で馬車を襲ってしまったのである。馬はびっくり、馬車は横転、テュルテュールはというと……
「……その場に散らばったの。そこからはもう惨劇よ。浴びた盗賊は野生の猫にもみくちゃにされて、一緒に護衛をしていた弓士も滑って転んで巻き込まれたわ。彼はいま捻挫で病院よ。でもね、何が大変って、その山はね……」
 ――虎がいるのよ。たくさん。
 女はそう言って、ローレットの面々を見回した。その顔色はいささか青い。

GMコメント

にゃーん。タイトルは造語です。
こんにちは、奇古譚です。

●目的
 盗賊と輸送商を救出せよ

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 想定外の事態は絶対に起こりません。

●立地
 馬車が横転したのは幻想からほど近い山道です。
 二台の馬車がすれ違い走行できるくらいには広いのですが、道全体にテュルテュールが散らばっています。
 輸送に使われる道ですが、この日はこの馬車しか通行予定はないとの事。近くまで女剣士が案内してくれるので、探索系のスキルは必要ありません。

●エネミー
 猫ちゃんx無数
 虎ちゃんx20
 盗賊ちゃんx8
 商人ちゃんx1

 無数の猫ちゃんと多数の虎ちゃんがテュルテュールを味わっています。
 そりゃもう地面から盗賊ちゃんから商人ちゃんから何から何までなめ尽くそうとしています。
 盗賊ちゃんが齧られるのは時間の問題! え?自業自得だって?そういわずに!
 メタ的にいうとEASYですのでちょっとくらい虎ちゃんとか猫ちゃんとたわむれるのもありです。
 馬車には無事なテュルテュールがクリーム袋のような容器につめられています。ご自由にお使いください。
 猫ちゃん虎ちゃんの生死は問いません。


 アドリブが(今回特に)多くなる傾向にあります。
 NGの方は明記して頂ければ、プレイング通りに描写します。
 あまり深く考えなくていいシナリオなのでちゅるちゅるしてください。
 では、いってらっしゃい。

  • キャッツハプン!完了
  • GM名奇古譚
  • 種別通常
  • 難易度EASY
  • 冒険終了日時2018年08月11日 21時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談5日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

リリー・シャルラハ(p3p000955)
自在の名手
狗尾草 み猫(p3p001077)
暖かな腕
ジェイク・夜乃(p3p001103)
『幻狼』灰色狼
マリア(p3p001199)
悪辣なる癒し手
セレネ(p3p002267)
Blue Moon
仙狸厄狩 汰磨羈(p3p002831)
陰陽式
炎堂 焔(p3p004727)
炎の御子
不動・醒鳴(p3p005513)
特異運命座標

リプレイ

●Send Out Succor
「ううー……」
「や、やめろ……」
 山の中、無数の猫の鳴き声と、掻き消えそうなうめき声が交錯する。
 横倒しになった馬車に群がる猫、ネコ、ねこ。たまに虎。道に横たわるのは商人と盗賊たち。なかには既に気を失ったものもいる。それが幸せなのかどうかは、判らない。
「おやびん、なんで俺たちこんなに猫に好かれてるんスかね……」
「知るかよ! あっ、な、なんでもないですなんでもないです」
 盗賊の一人が問う。頭領らしき男は声を荒げたが、直ぐにか細い声で許しを請うた。誰にって? 彼をべろべろ舐めてる虎ちゃんである。
 今はまだ舐められているだけで済んでいるが、齧られてはひとたまりもない。
「なあ商人サンよう、これ、何かこう……救済策みたいなのは……」
「あったらとっくに使っとるわい。ただ一つ希望があるとすれば……」
 そう言って商人は、街へつながる山路を見た。――そこには人影。
 旅人か!? 傭兵か!? いやちがう!
 イレギュラーズだ!



「あらあらみゃあみゃあ」
 目的地に到着して。改めて『御猫街に彷徨ふ』狗尾草 み猫(p3p001077)は、えらい事になっとるねぇ、とため息を吐いた。隣では『小さな思い』リトル・リリー(p3p000955)がウルフドッグの頭に載り、ほへえと同じく息を吐く。
「これは、……なかなか凄惨な光景だな」
 『『幻狼』灰色狼』ジェイク・太刀川(p3p001103)もそういわずにはいられない。すり身の色だろうか、灰色のとろとろしたものが道中に散乱し――その灰色を覆い隠すほどの猫ネコねこ。たまに虎。商人らしき恰幅のいい男が横転した馬車のすぐそばで、帯刀したガラの悪そうな男たちが道に散り散りと倒れ伏し、猫と虎のいいようにされている。
「色々持ってきておいて良かったってとこか」
「それ、無駄にならなくてよかったね!」
 『特異運命座標』不動・醒鳴(p3p005513)が顎を撫でながら呟く。リリーが醒鳴の後ろ――台車に載せられた幾つかの樽と衣服、布切れを差して言う。勿論、商人と盗賊を助けるための準備だ。虎に襲われる危険があるという事で馬は使えなかったが、ゆるやかな山道だったのと、男手に困らなかったので無事に持ってこれたもの。
「想像はしてたけど……こ、これは羨ましいを通り越してるかも……?」
 『炎の御子』炎堂 焔(p3p004727)は山道で想像していた"ねこさんいっぱいアイランド"を覆すほどの猫の数にたじろいでいる。いくら可愛くてもこんなにいたら怖い。ともしたら幻想中の猫をかき集めたのでは?というくらいいる。
「まあー、もふもふ……怪我をした人はいないかしらー?」
「人なら……いえ、盗賊ならいいですけど、猫さんが怪我をしていたら大変ですね」
 『悪辣なる癒し手』マリア(p3p001199)は焔と対照的に、この猫の数にも動じない。『blue Moon』セレネ(p3p002267)は……心配している対象がマリアとは反対だ。盗賊が悪いのか、テュルテュールの搬入路そのものが悪いのか、それは過ぎてしまった事なので置いておこう。
 一方、なんでか猫に共感する者もいた。
「わかる、判るぞ……この香り、確かに惹かれるものがある。今すぐにわたしも舐めたい。食べたい。もぐもぐちゅるちゅるしたい」
 『千法万狩雪宗』仙狸厄狩 汰磨羈(p3p002831)である。獣を冠するクラスだからか、何なのか……とてもテュルテュールに惹かれているようだ。
「おっと、つい欲望を口走ってしまった。――では引き付けと保護班に別れて、いくか」


●こちら、引き付け班
「うちらが引き付けるから、その間に皆はんを助けたってなぁ」
「はーい! 任せて!」
 み猫は保護班に声をかけると、猫の数に臆する様子もなく現場に踏み入っていく。その優美にして典雅なる様はまさにシャムネコの如し。
「き、来てくれたのか……」
「ええ、女剣士の方に頼まれましてなぁ。助ける前にちょいと猫はんたちを惹き付けますぅ。待っててなぁ」
 傍に力なく横たわり、顎の下を子猫に舐められている商人は息も絶え絶えだ。鼓舞するように柔らかく声をかけると、横転した馬車の荷台へ回る。
「ああ、これやね」
「あったか」
 忍び足を用いてひそりと同行していたジェイクもみ猫と一緒に覗き込む。そこには無事なテュルテュールが僅かだが残っている。それらを各々手に取り。
「じゃあ手はず通りにいくぞ。頼む」
「ええ、頼まれました」
 頷き合う二人。そこにかしましく割り込む声が。
「ねえねえ! リリーにも! リリーにももたせて!」
「うお、なんだ来てたのか」
「ちゃんといっしょにいたもんー!!」
 リリーだ。ウルフドッグと一緒に来ていたらしい。テュルテュールを持たせて欲しいと手をぱたぱたさせている。み猫は笑い、ジェイクは諦めたようにリリーに袋を渡した。
「わーい! ほら、リリーでももてたよ!」
「あらぁ、猫はんに負けないくらいかいらしねぇ」
「仕方ねえ。じゃあこれを塗ってくれるか?」
「ぬる? かおに? しぬの?」
「違うわ! 盾にだよ!」
 ジェイクとリリーのやりとりに含み笑いをしながら、み猫は盗賊たちと商人、他のイレギュラーズとの距離を目測し、離れた場所に立つ。
 ぽとり、と一粒テュルテュールを落とすと、新鮮な美味の気配に、猫たちが振り向く。ちょっとえっちな気配がしたからとか、そういうのじゃないけど……いや、ちょっとはあるかもしれないが、振り向いた。
「猫はんに虎はん。あまり商人はんたちを苛めんといてぇな。ちょいとうちの舞を見ておくれやす」
 くるり、くるり。美味なる香りをふりまき纏うようにみ猫が踊る。猫たちはすんすんと香りを嗅ぐような仕草をして、み猫の方に寄り始めた。なかには小走りの者もいる。み猫に魅了されて身を摺り寄せようとする者、テュルテュールよこせや!とヤクザばりに飛びかかろうとする者、様々だが――
「おっと、獲物はそっちだけじゃないぜ?」
 一際強い、テュルテュールの香り。猫たちが振り仰げば、ジェイクが盾を持っている。その表面にはたっぷりとテュルテュール。そして少し背後には"仕事したわー!"と晴れやかな顔のリリー、そしてやたら口の周りをぺろぺろしているリリーのウルフドッグがいる。
「にゃー!!」
「にゃあにゃあ!」
「よーしよしよし、美味そうだろ? こっちは新鮮な塗りたてだぜ」
 たっぷりと塗られたテュルテュールの気配に、ついに虎が顔を上げる。み猫の方に数匹、更に数匹がジェイクの方へ近寄り、美味しそうな餌のついた盾に縋ろうとする。
「はーい、美味しい方に行こうねー! 向こうに新しい餌があるからねー!」
 更に焔が、虎を刺激しないように慎重に、猫をジェイクとみ猫の方へ誘導していく。だが猫たちの中には強情なものもいる。"人間ニャんかのいうこときくものか!"と踏ん張っている。そこに意味があるのかは、その猫にしかわからないが。
「キミは強情だね……! うーん、ここは……猫語? にゃー!にゃごにゃご、にゃにゃー!」
 効果なし。
「やっぱり駄目かぁ…」
「みなさーん、こっちこっちー! こっちに美味しいものがありますよー!」
 すり身の香りと共に、セレネが手を振る。その手にはテュルテュールが塗られており、猫たちを馨しく誘う。
「ああっ、腕を振る度に自分から美味しそうな香りが…! でも此処は我慢です、我慢よ私…!」
 猫を山の方へ誘い込みながら、くうっ、と堪えるセレネ。

 ジェイクの盾にテュルテュールを塗るという大仕事を終えたリリーは、空になった袋をその場にポイして新しいテュルテュールを補充、次の仕事場所に向かった。それは汰磨羈がいるところ――なんとそこは盗賊ちゃんをぺろぺろしている虎ちゃんたちのど真ん中。少し躊躇したが、ウルフドッグを奮い立たせ、駆け足で汰磨羈の方へ。
「汰磨羈すごいね! 平気なの?」
「平気だとも。今の私はザ・獣。スリーシックスで伝承の獣なアレソレだからな。エスプリ的な意味で。なので虎の中に入る事なんてお茶の子さいさい」
「すごーい! あ、これ! あたらしいテュルテュールだよ!」
「うむ、ありがとう。ではまず試食……」
 ぺろり。
 チューブの先から指先に掬って、一口。
「…………!」
「……どしたの?」
「ばりうめえ」
 思わずキャラを忘れてしまう程のヒット。
「これは夢中になってしまうのも頷ける……よし。リリー、一緒に餌やりをしようか」
「わーい! やるー!」
 虎たちはそんなほのぼのした二人にガンを付けている。盗賊ちゃんを粗方舐め終わり、新たな食を探しているところだったようだ。
 だが剣呑な視線にも汰磨羈は微動だにしない。その度胸は御山の如し。
「ふっふっふ、それでいい。こちらでもっとテュルテュールを食べないか? そう、こっち。こっちの方で」
「あらぁ、虎はんがあんなに」
「おい、そっち大丈夫か」
「ああ~~、手がむずむずする~~! 可愛い~、撫でられない~!」
「なに、心配はいらない。私はザ・ビースト。強き野生の獣だからな」
 とてもナチュラルに馬車の傍まで誘導し、虎たちに餌をやる汰磨羈。み猫とジェイクが心配して声をあげるが、宥めるように汰磨羈は返答する。途中でセレネの悶絶する声が入ったが放送事故です。美味しいモノを腕に塗ってしまったからね、仕方ないね……
 虎たちは怖そうな風貌とは裏腹に、割と素直に汰磨羈の誘導に従っている。それだけテュルテュールの威力が凄まじかったのか、彼女の動物疎通がはたらいたのか。
 だが、未だに盗賊ちゃんに固執している虎もいる。その虎に背後から忍び寄る影。
「よっと!」
「ガルル!?」
 焔だ。組技で、けれど傷付けないように虎をモフモフする。間違えた。捕縛している。そのままそっと体勢を変え、山の傍に誘導する。
「ジェイクさーん、そっち行っても大丈夫?」
「おう、大丈夫だ。まだいけるぜ」
「じゃあそっちに虎ちゃん一匹ご案内するね! はい、いっておいでー!」
 盗賊から引きはがされて不満げに首を振っていた虎だったが、ジェイクの盾から香るテュルテュールに惹かれ、さっきまで舐めていた獲物の事は忘れてしまったようだ。ジェイクの方へゆっくりと猫をかき分け歩み寄っていく。
 焔は満足したように頷くと、舐められていた盗賊のところへ戻る。
「よし、これで良さそうだね! 大丈夫?」
「おう、なんとかな……ありがとな、嬢ちゃん……」
「お説教はあとでするから、取り敢えず着替えよう! こっちこっち」
 み猫、ジェイク、セレネ、そして汰磨羈。四手に分かれた誘引役のおかげで、商人と盗賊はほぼ猫たちから解放されていた。


●こちら、医療班
 一足先に救出されていた商人は、醒鳴によって水で体を清め、新しい服に着替えていた。そこにダメ押し、柑橘類の香水を一噴き。
「これは?」
「柑橘の香り――猫が嫌いな匂いだ。身体も拭いたし、これなら猫もしばらくは近寄らないだろ」
「と、虎も大丈夫かね?」
「ああ、大丈夫だ。安心していいぜ」
「はい、では怪我がないか改めて見せてくださいねー」
 後退して、マリアが商人の身体を改める。若い女性に触られて商人はデレっとしていたが、盗賊を連れてきた焔の冷たい視線にその表情を改める。
「ちきしょー、煮るなり焼くなりしやがれ…」
「遠慮なくそうさせてもらうよ。醒鳴君、やっちゃおう!」
「ああ。まずは服を全部脱いでもらうぜ。武装もだ。動いたらあっちの馬車に押し出すからな」
 馬車。すなわち、リリーと汰磨羈が虎と戯れているところ。それを聞いて震えあがった盗賊たちは、武装解除と脱衣に大人しく従う。
 水を頭からかけ、布で適当に擦ってテュルテュールを洗い流す。商人にもかけた香水を吹きかけ…というよりぶっかけて、後ろ手に縛りあげる。はい、おしまい。
「扱いが雑すぎないですかねぇ!?」
「お前らにはこれくらいで上等だろ。あ、武装はその辺に捨てておくわ」
「ひどい!! ひどいこの人!! どう思うお嬢ちゃん!?」
「まー、君たち盗賊だし。丁度良いんじゃない?」
 焔も肩を竦める。そう、忘れてはいけないのは、こいつらのせいで騒動が起きたという事。怪我人こそいないから良いものの、ともすれば大惨事だったのだ。
「はい、怪我を見せて下さいねー。貴方達も無事でよかったですのー……心臓に悪いですの」
 そこに颯爽と割り込むマリア。盗賊も商人も等しく案ずる彼女は天使のように見えるが、単に回復という行為が大好きな回復マニアである。でも盗賊からしたら天使。或いは女神。大人しくかすり傷を痛い痛いと誇張しだす男たち。
「……単純だな」
「お、戻ったか」
 呆れ声でいうのはジェイク。続いてみ猫と、疲弊しきったセレネが戻ってくる。ジェイクの手には盾はない。猫と虎の気を引くために山際に置いてきたのだ。勿論後で取りにいくつもりではあるが……
「あんなに近くに猫がいたのに、撫でられなかった…」
「まあまあ。街の野良猫はんがおるやないの」
「リリーちゃんと汰磨羈ちゃんは?」
「リリーが虎の調教をしてるとこだ。下手にこの味を覚えて、街に降りたら大変だからな。……で、そいつらはどうすんだ」
 ジェイクが顎で示したのは、縛られて柑橘臭い盗賊たち。マリアの治療もあらかた終わったようで、さながらその様は妙に身綺麗なのに布切れ一枚と縄で飾られた変態さんである。
「それなのですがー……」
 控えめに手を上げるマリア。一同の視線が集まった事でちょっと肩を竦めると、一つ提案をする。
「商人さんの護衛になって頂くのはどうかと思いましてー。きっと食べるところや寝るところに困っているから盗賊をしていたのだと思いますしー……」
 一同がふむ、と考え込む。最初に口を開いたのは醒鳴だった。
「商人が良いというなら構わないが。一度しかるべきところへ突き出す事も含めてな」
「うん、……悪い事したから捕まえたけど、ちゃんとした職があれば悪い事をする必要もないよね」
「俺も…まあ、荒れてた時期がある。だからって下手に肩を持つ事は言えねえが……確かなものがありゃあ、更生する余地はあるんじゃねえか」
 焔とジェイクも続けて述べる。自然と皆の視線は、商人へ向かった。
「うむむ……こいつらのせいで貴重な商品が無駄になったのは確かだが、……妙な事を言うと」
「妙な事?」
「……そいつら、もう他人な気がしないんじゃよ」

「はーい!おまたせ! リリーのちょうきょうでとらさんはやまに…あれ?」
「なんだ、何故皆笑っている?」

●ちなみに
 散々猫と虎になめ尽くされた盾は、後からジェイクにそっと回収された。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

お疲れ様でした。
味見したいという方が続出して素直に笑いました。
皆さんの役割分担がしっかりされていたので、戦闘にならずに済みました。やったね!
もふもふを堪能して頂けたら幸いです。
ご参加ありがとうございました!

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