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シナリオ詳細

ザコゴブリン殲滅バトルin廃村

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング


 幻想国の外れに、名も知れぬ村があった。
 この村に済む人々は裕福でないにしろ問題なく腹が満たせる生活を送っていたのだが、ある夜恐ろしい魔物の襲撃にあい、村は壊滅してしまった。
 今となっては人も住んでおらず、めぼしい金品も盗賊共の手によって奪い去られた完全な廃村となっていたのだが、近頃この廃村が何故か非常に騒がしい。
「グギャー!! グギャギャーグギャギャギャギャー!!」
 何故ならこの廃村には今、大量の魔物が住み着いてしまっているからだ。
 その魔物の名は、ゴブリン。正確に言えば、ザコゴブリンである。正真正銘の雑魚である。


「とまあ、そんな訳でね。廃村に住み着いたザコゴブリン共を、皆の溢れんばかりのパワーで一方的に殲滅してきて欲しいんだ」
 『黒猫の』ショウ(p3n000005)はそう言って、集められたイレギュラーズ達を前に説明を始める。
「ザコゴブリン。その名の通りの雑魚だね。奴らは武器を扱う程度の最低限の知能は持っているみたいだけど、言葉は話せない。そして何より、弱い。とにかく弱い。それはもう弱い」
 本当に心底、嘘でも何でもなくガチで弱いんだとショウは言う。
「だけど、数が多い。滅茶苦茶ね。更にうるさい。四六時中グギャーグギャーと叫び続けているからね。まあ数が多かろうとうるさかろうと折り紙つきの雑魚である事には変わりないんだけど、意外と駆除が面倒くさいんだ。多くてうるさいから」
 だけど何かのきっかけで非力な子供等が襲われたら流石に危ないので、早い内に殲滅するべきだろう。
「さっきも言ったけど、場所はとある廃村だよ。件の魔物の襲撃を受けて全壊しちゃった建物も少なくはなかったみたいだけど、残っている建物もあるみたいだ。いくつかの家屋と、酒場。後は教会かな」
 ザコゴブリン共はそれらの建物の内外に多く存在している為、手当たり次第に蹴散らしていけばいいだろう。
「……と、まあ説明はこんな所かな。さっきも言った通り、相手は本物の雑魚だ。まず負けることは無いだろうから、あまり肩肘張らず、出来るだけスタイリッシュに、なおかつエキセントリックに。各々好きな方法で奴らを殲滅してきてくれ。よろしく頼んだよ」

GMコメント

 のらむです。ザコゴブリン共を沢山ぶっ飛ばしてきて下さい。補足します。

●成功条件
 ザコゴブリン共の殲滅

●ザコゴブリン
 雑魚。とにかく数が多い。だが雑魚。
 剣、槍、盾、銃、弓など、近接遠距離を問わず豊富な種類の武器を扱い攻撃してくる。だけど雑魚。
 攻撃力も防御技術も命中も回避もその他諸々も全部弱い。ついでに警戒心も薄い。なぜなら雑魚だから。
 
●廃村
 いくつかの家屋、酒場、教会を除き、特に何も無い廃村。
 めぼしい金品は既に盗賊共に奪われているが、それ以外の価値の低かったり重いから盗賊が持っていかなかった様な物品は当時のまま残っている。ありそうな物は割とある。
 襲撃時間は昼でも夜でも可。特にプレイングに記載がなければ昼。

●シナリオ方針
 気軽に気楽に気兼ねなく、ゴブリン共をぶん殴れるシナリオです。
 まず間違いなく勝てます。ルール的には不利な感じもする飛行を使っても勝てます。何度も言いますが敵はガチの雑魚です。なんやかんや勝てます。
 そういう訳ですので戦略を考えてプレイングを書くというよりは、好きな武器を使い好きなスキルを使い好きな様に闘うのがおすすめです。
 使えそうなギフトがあれば使ってみるのもいいですし、別に使わなくてもいいです。
 如何に自分が格好つけたりつけなかったりして闘うのかをプレイングに書いておけば、楽しく戦えると思います。
 
 以上です。皆様のご参加、お待ちしております。

  • ザコゴブリン殲滅バトルin廃村完了
  • GM名のらむ(休止中)
  • 種別通常
  • 難易度EASY
  • 冒険終了日時2018年02月02日 21時40分
  • 参加人数 8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

リウハ=ベルリネイト(p3p000653)
機械仕掛けの鬼
アト・サイン(p3p001394)
観光客
カイン=拓真=エグゼギア(p3p001421)
特異運命座標
ジオ=トー=ロウ(p3p001618)
夢幻
ロビ・シートン(p3p001967)
狼王の末裔
猫島・リオ(p3p002200)
猫島流忍術皆伝者(自称)
ヴィクター・ランバート(p3p002402)
殲機
エルメス・クロロティカ・エレフセリア(p3p004255)
幸せの提案者

リプレイ


 さあ始まってしまいましたザコゴブリン殲滅バトルin廃村。雑魚中の雑魚、ザコゴブリンを殲滅すべく廃村訪れたイレギュラーズ達は、到着するや否や適当に別れ、各々いい具合に戦闘を開始するのでした。だがこんな戦法でもなんら問題はない。なぜかはもう説明するまでもないでしょう。

「聞いてた通りの数と喧しさだな。だが……雑魚か。なら今回は、狩りってところだぜ」
 『狼王の末裔』ロビ・シートン(p3p001967)は、村の外れからゴブリン達を眺めていた。 
「まぁ、オレの爪と牙がどこまで奴らを狩り取るかだな……さて、まだ他の連中は始めてないみたいだが、一足先に行かせてもらうぜ……ぐるあぁああっ!!」
 ロビは村中に雄たけびを轟かせると駆け出し、一気に村の中心部まで到達。ぼけっと突っ立ていたゴブリンの背後から襲い掛かると、その鋭い牙でゴブリンの首を食い千切った。
 流石にロビの存在に気付いたゴブリン共が、武器を手にわらわらと集まり始める。
「ギビギャアア!!」
「いくらでも来い、今回は、殺戮の時だぜっ!!」
 ゴブリンが振り下ろした斧を横っ飛びに避け、そのまま爪を振るう。鋭い爪に首を裂かれ、ゴブリンはそのままどさりと地面に倒れた。
「まだまだいくぜっ!!」
 槍を手に突撃してきたゴブリンの身体を両の爪で引き裂き、背後から斬りかかって来たゴブリンのはらわたを食い破る。戦場に大量の血が舞ったが、それらはすべてゴブリンどもの血であった。
「ギギャ! ギギャ!!」
 接近戦を恐れ、ロビから離れた場所に陣取ったゴブリンどもが次々と矢を放つが、
「当たるかそんな攻撃! 数が多けりゃいいってもんじゃないんだぜっ!!」
 矢の軌道を精確に見切り、最低限の動作で矢を避けていくロビ。そして射手ゴブリンの元まで一気に駆け寄ると、
「ゴブリンは不味いって話だしな。そんな肉は食わん。スカベンジャーにでも喰われておけっ!!」
 そして真正面から首を噛み千切ると、本当に不快そうにペッと肉を吐き出した。
「まずまずってところか。あと、どんぐらいいるんだ、こいつら!!」
 まだまだ周囲にはゴブリンどもが蠢いている。ロビの一方的な狩りは、もうしばらく続きそうだ。

「もーなんなのさコノ状態、こんなんじゃドドーンもパパーンも出来ないじゃないか。仕方ないから地道にゴブリン退治で経験値稼いでスキルアップだ」
 『猫島流忍術皆伝者(自称)』猫島・リオ(p3p002200)は忍術でドドーンとゴブリンどもを蹴散らすことが出来ない現状に不満げであったが、とりあえず仕事は果たそうとふらりと廃村に突入する。
「ギ……ギギャぶげっ!!」
「ちょっと邪魔だよ!!」
 通り道を塞いできたゴブリンを景気づけに殴り飛ばし、リオは手近な家屋の中に突入した。
 突然姿を現したリオにどよめくゴブリン共。リオは周囲を見渡すと、驚くあまり背を見せたゴブリンに向け飛び出した。
「逃げてる奴は追撃だー」
 ゴブリンの後頭部にリオの飛び膝蹴りが直撃。勢いよく吹っ飛ばされたゴブリンは家屋の壁に激突する。
「ボクから逃げられると思うなよー忍法爆炎……と見せかけたエルボー!!」
 低い体勢から一気に跳躍したリオ。残念ながら爆炎は纏っていなかったが、ゴブリンの頭蓋を粉々に砕く程度の威力を持つエルボーをぶちかました。
「今日はボクのカラテをみせてやるー」
 四方八方から突き出されたゴブリンの槍を、しなやかな動きで避けるリオ。その内の一本を掴み上げグイっと引き寄せると、よろめきながら近づいてきたゴブリンの顔面に思い切り頭突きをかました。
「レッツゲーム! メッチャゲーム! ムッチャゲーム! ワッチャネーム!? アイム ア カメンニンジャー! あ、仮面忘れた」
 言ってることは正直よく分からなかったが、勢いだけは伝わってきた。メッチャ速い動きで家屋の中を飛び回ったリオはムッチャ強烈な拳でワッチャワッチャしてるゴブリン共を玉砕する。
「ゴブリン死すべし慈悲は無い」
 そして全てのゴブリン共が倒れると、リオはニヒルな雰囲気がしないでもない感じでそう言い残し、家屋を後にするのだった。

「さて、聊か雑だが……依頼目的は敵影の殲滅だな。承った、私の領分だ」
 自身の銃の射程内に多くのゴブリンを捉えられ、かつ村全体を把握しやすい場所に位置を取った『殲機』ヴィクター・ランバート(p3p002402)。銃を構え、ギフトを発動。脳裏にレーダーマップが展開する。
「確かに多いな。だが……把握できない数ではない」
 視界に捉えたゴブリン共を次々とマークするヴィクター。情報を得るにつれ、脳裏のレーダーマップは次第に精確になっていく。
「情報収集は十分だろう……殲滅を開始する」
 そして引き金が引かれた。遠方から放たれた弾丸は正確な軌道でゴブリンの頭を撃ち抜く。恐らく撃たれた当人は死ぬまでヴィクターの存在に気が付かなかっただろう。。
「ギャ……グギャ!?」
 しかし目の前で同胞が倒れたことに驚き、周囲のゴブリン共は辺りを見渡す。そしてようやく、ヴィクターの存在に気がついた。
「来るか……だが、お世辞にも洗練された動きとは言えないな」
 武器を振り上げ一斉に襲い掛かるゴブリン共。しかしヴィクターは冷静に、囲まれない様意識しつつ後方に下がり、適切な射撃で着実にゴブリンの数を減らしていく。
「グギャッ!!」
「無駄だ」
 奇跡的にヴィクターの元に迫った1体のゴブリンが剣を振るうが、これを軽々と回避。そのまま放った上段蹴りがゴブリンの顎を打ち砕いた。
「グギャギャギャギャ!!」
 余りに一方的な殲滅に、一部のゴブリン共が背を向け走り去ろうとするが、ヴィクターはそれを見逃さない。
「残念だが、1匹たりとも逃しはしない」
 ヴィクターの脳内には既に周囲の地形が完全に頭の中に叩き込まれている。厄介な逃走経路に向かっているゴブリンに銃を向け、優先的に排除した。
「これで最後だ」
 蹴りで気絶していたゴブリンにトドメを刺し、一帯の殲滅は完了した。
「任務完了……では無い、か。見た限りでは、この村にはまだ遺品等が残っている。本機には分からないが、価値あるものなのだろう。ならば、在るべき場所へ戻すべきである」

 多種多様な経歴、価値観を持つイレギュラーズ達。しかしその中でも『特異運命座標』カイン=拓真=エグゼギア(p3p001421)の『混沌』に対する認識――『全てがゲームである』という認識は、一際珍しいと言っても過言ではないだろう。
「要はボーナスステージってとこか。大量に湧くから相手には困らないな」
 そう言って、軽い足取りでゴブリン共に近づいていくカイン。
「まずは基本からだ」
 そのまま軽く剣で斬り上げると、ゴブリンの身体は容易に両断。崩れ落ちた。
「思ったよりグロいな……別に良いけど。これって18禁だったっけ」
「グギャギャ!!」
 背後から突き出された槍を剣で受け流したカイン。そのままゴブリンの顔面を掴み上げると、その全身を焼き焦がした。
「ん……今のはコンボの締めにはいいかもしれないな。いや違うか? 確かに今のは見栄えはいいけど、ファイアーボールは多少離れた場所からも使えるからむしろコンボの起点として……」
 ぶつぶつと言いながらメモ帳を取り出すと、カインはスキルの性能を細かく記していく。
「……削り切れなかったらマジックショットでトドメと決めてたら、安定性も増しそうだ」
 せっせとコンボの研究に勤しむカイン。そんなカインの眼前に、突如として巨大な影が立ちふさがる。
「グギャガアアアアアアアア!!」
「ん? なんだこいつデカいな……早速試してみるか」
 登場と共にデカザコゴブリンが威勢よく放った散弾銃の弾を普通に避けたカイン。剣を振るい放った炎の刃がデカザコの身体を焼き斬ると、そのまま一気にデカザコに接近する。
「いいな、このコンボは使いやすそうだ」
 そして機関銃の如き勢いで放たれた蹴りの連打がデカザコの身体を打ち抜き、デカザコの身体がドシンと地面に倒れた。
「グ……グギャ……」
「これで終わりだ」
 瀕死のデカザコの顔面にカインの魔弾が直撃すると、デカザコの身体は灰となって消滅した。
「中々の収穫だな。だけどまだまだ研究し甲斐がありそうだ、このゲーム」

 各地で戦闘が始まり、颯爽と駆け出した『夢幻』ジオ=トー=ロウ(p3p001618)。その行く先は初めから決まっていた。酒場である。
「もしかしたら年代物のお酒が残っているかもしれないですからねぇ!」
 そして酒場の扉を開け放つ。その先に待っていたのは当然大量のゴブリン達……なのだが、その中に1体だけ、中身の入った酒瓶を振り回しているゴブリンがいるのをジオは瞬時に察知した。
「――ちょっと! それ私のなんですけど!!」
 多分違うと思うが、ジオは本気だった。必要以上の勢いで魔力を放出、そして蒸発。滑り落ちた酒瓶を確保し、手近な戸棚の中に酒瓶を押し込んだ。
「グギャギャ! グギャァア!!」
「ふう、これで一安心ですね……さあ、いくらでもかかってくるが良いですよ! 全部捌き切ってみせます!!」
 直後放たれた槍の一撃を、ジオは跳躍で回避。カウンターの上に飛び乗った所に、剣を振り上げたゴブリンが迫るが、ジオはギフトによって透明化した防御用マントを伸ばし、剣を叩き落す。
「グ、グギャ!?」
「ちょっとー駄目じゃないですかー、戦闘中にうっかり得物を落としたりしたらー。そんなんじゃあこの先やっていけませんよ?」
 困惑するゴブリンの眼前にジオは掌を突き付け、強烈な火花がゴブリンの全身を焼き尽くした。
「いやあそれにしても、弱いですねぇ……まさか本当に全部捌き切れるとは、」
「グギャッ!!」
 背後から放たれた矢を事も無げにマントで弾き返したジオ。
「思ってませんでしたよ……まあ手は抜きませんけどね。全滅させますよー!」
 そしてくるりと振り返ると、魔力を込めた両腕を弓のゴブリンに向け突き出す。すると赤と青、二色の魔法陣が浮かび上がり、バチバチと閃光が走った。
「これを外したらちょっと格好悪いんで、大人しく受けてください!!」
 雷鳴が轟き、紅と蒼の雷がゴブリンの身体を貫く。眩い光が収まった頃には、ゴブリンの身体は消し炭と化していた。
「さ、とりあえずここはこれで終わりですね! 私はお酒を……お! これは中々の年代物じゃないですか! いやあ、盗賊共も見る目が無いですねぇ……」

「あそこまで念を押されてしまうなんて、なんだか可哀そう……でもお仕事だものね。きっちりと倒しましょう! えーっと、こういう時は……えい、えい、おー!」
 かわいらしく気合を入れる『頽廃世界より』エルメス・クロロティカ・エレフセリア(p3p004255)。これからエルメスが行う所行はゴブリン達からすれば全くかわいくはないだろうが、まあ大した問題ではないだろう。
「さあフクロウさん、ゴブリン達がどこにいるのか、閉じ込められそうな所が無いか、私に見せて頂戴!」
 そう言ってエルメスがふわりと杖を振るうと、フクロウ型のファミリアが出現。上空から偵察を行う。
「そうねぇ……教会に閉じ込めちゃうのがいいかしら!」
 するとエルメスは再び杖を振るい、自身の幻影を生み出した。幻影はゴブリン達から逃げ惑うように教会へと走り出し、ゴブリン共はそれを愚直に追い掛け回す。
 そしてゴブリン共が教会に収まった段階で、本体のエルメスがバタンと扉を閉じ、かんぬきをした。そしてそのまま教会の天井に向かうと、魔弾で天井の一部を破壊する。
「幻とはいえ、あんなにわたしを追い掛け回すなんて……」
 ゴブリン共を見下ろしながら、エルメスは杖の先に魔力を収束させていく。
「あなた達がわたしに酷いことをしようとしたのだもの、酷い事されても仕方ないわよね」
 くすりと笑い、杖を突き出す。放たれた魔の弾丸……最早砲撃と呼ぶべき凶悪な威力のそれは、眼下のゴブリンを一瞬にして吹き飛ばした。
「ふふ、今のは何だかすごく魔女っぽかったわ!」
 無邪気に笑うエルメス。教会内のゴブリン共は応戦することも逃げ出すことも出来ず。一方的にエルメスに殲滅されるのだった。無邪気に。
「次はどうしようかしら……ゴブリンさんが怖がるとしたら……竜種かしら? ふふ、上手くビックリさせれるかしら!」
 そしてエルメスは再び幻影を生み出す。巨大な怪物、龍の姿を取った幻影を。
「がおー! 怖いわよー!!」
「ギ……ギギャー!! ギギャーーーー!!」
 全く怖くない台詞と相反した恐ろしい幻影にゴブリン共は逃げ惑い、その背中にエルメスは幻影の中から容赦なく魔弾を放つ。
 ゴブリン共の恐怖の1日は、もうしばらく続く様だ。

「派手にやってるねえ。観光客には真似できない大立ち回りだ」
 『観光客』アト・サイン(p3p001394)は竜の幻影とゴブリン共のパニックに乗じ、密かに村の中を移動していた。
「しかしダンジョンから離れて半年経つんだよねえ。勘が鈍ってなきゃいいんだけど」
 移動しつつ高台を探すアト。そして目についたのは教会の鐘塔だった。早速そこに向かおうとするが、
「げ……なんかデカイのがいるね。やだなあ。アレをまともに相手してたんじゃあ本末転倒だよ」
 だが無視するわけにもいくまいと、アトは渋々弓を構える。
「こっちは別に死んだふりで全然かまわないから、とりあえず倒れてくれないかな?」
 そんなことを言いつつ矢を放ったアト。デカザコの胸にブスリと矢が突き刺さり、甲高い雄叫びが上がった。
「……あ、こっち来た」
 アトはデカザコの突進をひらりと避け、思い切り脛の辺りを弓でぶん殴った。悶絶するデカザコを脇目に、アトは全力で逃走。鐘塔まで一気に駆け上がる。
「さあ、ここからが本番だね! 卑劣にも遠距離から攻撃を浴びせる方向で頑張るよ!!」
 そういう訳でアトは、高所からの射撃という割と理に適った戦法でゴブリン共を次々と射抜いていく。そんな最中。
「ギ……グギャ……!!」
 教会の壁を這い上り、さっきのデカザコがアトの元まで辿り着いていた。その瞳には深い殺意が宿っていたが、
「えぇ、また君か……うーん。えいっ」
 アトは手に持っていた矢でデカザコの目をちょんと突くと、デカザコは声にならない叫びを上げて壁から手を放し、墜落。今度こそ動かなくなった。
「……さて! どうやら大体片付いたみたいだし、ダンジョン探索者らしいことでもしようかな!」
 鐘塔から降りたアトは、ゴブリンの死体の中から綺麗な1体を見繕う。
「やっぱり重いな。本来は皆に配慮して持ち帰ってからやるべきなんだろうけど……まあ別に良いよね、誰も見てないし!」
 ダンジョン内の主食にもなるかもしれない食材、ゴブリン。アトはこの後そのお味を確かめる事になるのだが、詳細な描写に関しては全カットという方向で、よろしくお願いいたします。

 『機械仕掛けの鬼』リウハ=ベルリネイト(p3p000653)は草むらに身を隠しながら、愛銃《アリアンロッド》に弾倉を装着した。メンテナンスは万全。いつでも仕事は始められる。
「……(今回の同行者は多くが旅人《ウォーカー》……データ収集のため、彼らがどのような戦い方をするのか観察しておくとしよう。仕事に手を抜くつもりはないけど)」
 そう言って、リウハはスコープをのぞき込む。視界の先には村の中央で暴れるロビの姿が。
「(必ずしも人の姿を取らない、というのはやはり興味深い点だ。戦い方も、大きく異なる)」
 ロビに群がるゴブリンの数体の頭を吹き飛ばしたリウハ。銃身をずらすと、カインの姿を捉えた。
「(見た目は普通の人間だが、平静を保ち過ぎている様にも見える。生まれた世界が違えば、培われる精神力も異なるという事だろうか)」
 カインの背後に迫るゴブリンの頭を吹き飛ばし、次の標的を探す。すると今度は、大量のゴブリンと相対しているヴィクターの姿が。
「(わたしと同じオールドワンかと思ったが、違う様だ。となればあのパワードスーツは異世界の物か。興味深い)」
 ヴィクターに迫るゴブリンの眉間を撃ち抜き、次へ。酒場の窓からジオの姿を確認できた。
「(彼女は明らかに戦い慣れている。混沌肯定に侵食されていなければ、この程度の戦場、一瞬で制圧出来ていたかもしれないな)」
 窓から見えるゴブリンに再びヘッドショットを決めると、リウハは一旦弾倉を交換した。
「……次」
 そして見えたのは、竜の幻影の中から、心底楽しそうに魔弾を撃ちまくるエルメスの姿だ。
「……。(幻影で恐怖を与えつつ逃げ惑う敵の背を撃つとは、効率的かつ珍しい戦法だな)」
 そんなエルメスから逃げるゴブリンの頭を撃ち抜き、次の標的を探すリウハ。すると顔面を血に塗れさせながら、ゴブリンの腿の辺りを貪っているアトを発見してしまった。
「…………。(あの旅人は、多くの冒険を経験してきたらしい。生きる為の戦いに長けている、という認識であってるだろうか)」
 リウハは平静を保ちつつ、アトのお食事を邪魔せんとするゴブリンを発見、瞬時に射殺した。そしてこの一匹が、村に残った最後のザコゴブリンだった。
「……仕事は完了。データの収集もまずまず。それなりに有意義な仕事だった」

 こうしてイレギュラーズ達の手によって、村に蔓延るザコゴブリン共は一匹残らず駆逐された。依頼完了である。
 だがイレギュラーず達の戦いは終わらない。この混沌にはザコかザコでないかを問わず、多くの怪物がひしめいているのだから……!!
 ザコゴブリン殲滅バトルin廃村、おわり。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

 これにて依頼完了です、お疲れさまでした。見事な戦いっぷりでした。
 またのご参加、お待ちしております。

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