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シナリオ詳細

遺( ‘ᾥ’ )産強奪者の末路

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●まず( ‘ᾥ’ )を伏せ字に使うって発想が常人にはねえのよ
 やあみんな! ボクはリコリス・ウォルハント・ローア(p3p009236)! 狼のブルーブラッド、勇ましく一流(自称)の可愛い(自称)イレギュラーズだよ!
 今日は豊穣の名家のなんか遺言書とかそういうのを管理する人から依頼されて、遺書の開示まで遺書が残されている書斎を含む本宅の警備とか、最近高天京の八扇から出戻った家人(なんでかマスクをつけているよ!)の身辺調査とかその他諸々を任されて大忙しなんだ! あまりに忙しくて前後が全く見えなくて……え? エリザベスカラーが大きすぎるせいで視界がないんだって? そんな馬鹿な……ほんとだ!
 ともあれ、死んだご投手(誤字ではない)の身内がみんな集まったのでいよいよ明日には遺書を開示することになるんだって! 無事に依頼が終わりそうだね!
 フラグ? そんな筈ないじゃないかははは。

「ゴボゴボゴボゴブゴブゴババババ! (私を襲った不届き者が本宅に紛れ込んでるよ!)」
 駄目でした。
 エリザベスカラー越しだったから何も見えないんだけど、今ボクは本宅脇の鯉が飼われてる池で両脚だけ出た状態で沈んでいるよ。軒先の池にしては深くない?
 でも確かになぜか襲われたんだ! そして他のみんなにこうやって真実を……え? 「なんか遠くから( ‘ᾥ’ )が書かれた紙で顔を隠した一団が近付いている」? 「宗教団体『灰桜』の一団っぽいんだけど数が多い」? このタイミングで八扇から戻ってきたマスクの家人がマスクをちょっとだけずらした場所から光が漏れ出してそれに照らされた地面から菊に覆われた人形達が現れた」って!?
 もー、ボク達どうなっちゃうのー?

●こんな説明で納得できる人は絶対居ないと思うんスよ。忌憚のない意見ってヤツっス
 状況を整理しよう。
 諸君らイレギュラーズはリコリスの先導によって豊穣での遺産相続に係る騒動の未然阻止を目的として動いていた。
 そんな中、ほっっっっとんどエリザベスカラーで役に立ってなかったリコリスが第一被害者(笑)となったことで内部に既に不届き者が潜んでいたことが顕になる。マスクをつけた出戻り者の清( ‘ᾥ’ )輔がそれに当たる。清輔は好青年として地元で有名であったのだが、得体の知れないマスクをつけて戻って数日、寡黙で態度も大きく食事もひとりきりで摂るなど不審な点が多く、しかも夜な夜な不気味な人形をみる者が多数いたのだという。
 それで、まあ。
 どうやら高天京にいる間に意図せず灰桜に教化されて複製肉腫とされた彼は、幾つかの能力を手に入れてしまっていたわけだ。
 マスクの( ‘ᾥ’ )部分が隠れると強烈な光を顔から出し、菊人形集団を召喚できる能力(限界があります)。
 そして( ‘ᾥ’ )部分が露出してなおかつ潰れているほど肉体の力が溢れてくる能力。
 あと何故か呼び声も発しないくせに反転しない? みたいに聞いてくる。お前が言うセリフではないのよ。
 彼の先導によって遠方はるばる遺産強奪して俺達の活動資金に充てようぜって考えた不届き者の灰桜どもが迫る。
 リコリスの、そしてイレギュラーズの、ついでに地方領主(だと思う)の遺産はどうなる!?

GMコメント

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 想定外の事態は絶対に起こりません。


 私別に往年のB級映画リクエストシリーズみたいなやつ全部見たわけじゃないし教養不足で申し訳ないけどその作品マジで知らないからな。ごめんな。今度見るわ。

●成功条件
 敵対勢力の全滅(本宅の被害度は問わない)

(ここから屋敷中庭の敵)

●清( ‘ᾥ’ )輔
 文字だけ読むと「きよすけ」。本当に八扇に出向してた、この領主の跡継ぎ候補筆頭だった人。なんか関係者の皆さんも帰ってきてたけど( ‘ᾥ’ )マスクをつけた彼にビビり散らかして逃げたらしい。腰抜け共が。
 OPの通りのよくわからない能力を身に着けたそうだ。なお「菊人形(後述)」は最初に召喚した数以上をなんか出そうとするとどんどんマスクが顔に張り付いていってしまいに使えなくなり、その後ターン経過で死ぬ。
 能力? ガッつってペッてBSつけてバーって動き回るよ。

●菊( ‘ᾥ’ )形(基本5体、自爆覚悟だと最終的に30は出せる)
 両手に手斧を持った無機質な顔……じゃないな( ‘ᾥ’ )だ。を貼り付けた人形達。
 全身が菊に覆われている。なんだこれ私の故郷に喧嘩売ってんのか。
 関節部の稼働に難があるがそれでもそこそこ攻撃性能が高い。頑丈かっていうとちょっと難がある。

(ここまで屋敷中庭の敵)

●灰桜の皆さん×なんかたくさん
 い つ も の 。
 羅刹十鬼衆の配下で宗教団体だけどゼニがねえとおまんま食い上げなので清( ‘ᾥ’ )輔の手引で遺産を強奪に来ました。
 ちょいちょい琴を担いでいたりする(バフ・デバフ要員)。
 統制はとれている。屋敷の外で無双したいみなさん向けのていのいい的です。

●戦場
 領主屋敷の中庭と正面の塀の前での戦闘となります。
 前者は清( ‘ᾥ’ )輔と菊( ‘ᾥ’ )形を何とか頑張って倒す側で、外は少数精鋭で無双したい皆さん向けの敵です。
 どっちかというと中に多めに振り分けたほうがいいとおもいます。外には数が多いので回避より防御関係硬めの人が適任かもしれません。

  • 遺( ‘ᾥ’ )産強奪者の末路完了
  • GM名ふみの
  • 種別リクエスト
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2022年05月20日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談8日
  • 参加費150RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

ベーク・シー・ドリーム(p3p000209)
泳げベーク君
イグナート・エゴロヴィチ・レスキン(p3p002377)
業壊掌
紫電・弍式・アレンツァー(p3p005453)
紫閃一刃
エルシア・クレンオータ(p3p008209)
自然を想う心
金枝 繁茂(p3p008917)
善悪の彼岸
ニル(p3p009185)
おかえりを言う為に
リコリス・ウォルハント・ローア(p3p009236)
牙隠す赤ずきん
※参加確定済み※
物部 支佐手(p3p009422)
黒蛇

リプレイ


「はわわ、リコリス様!  なんてひどいことに……大丈夫ですか?  お怪我はないですか?」
「ふっふっふ……ぬわーっはっはっはっは!!」
 『( ‘ᾥ’ )』ニル(p3p009185)に助け起こされた『( ‘ᾥ’ )』リコリス・ウォルハント・ローア(p3p009236)は、何故か水を滴らせながら勝利宣言にすら見える高笑いを始め、清輔(面倒だからこれでいくね)を指差し笑い始めたではないか。おやおや状況開始前から思考がイッちゃってる様子だけど大丈夫かい? 酸素が足りないのかな?
「ふむ、事情はよく分かりませんでしたが、とにかく中におる( ‘ᾥ’ )顔の輩を退治すりゃええんですかの。わしにお任せ下さい、こういうのは得意ですけえ」
「こうなったら討ち入りだー! 者ども、であえー! リコ( ‘ᾥ’ )リスの仇を討ち、( ‘ᾥ’ )の連鎖を断ち切るのだ!」
「ああっ……私にまで( ‘ᾥ’ )の呪いが……!」
「……ちくしょう! ようこそこちら側へ!」
「そこの二人は倒してもいかんですかいのう」
 駄目だよ『黒蛇』物部 支佐手(p3p009422)。気を確かに持って。突っ込み役の分際で( ‘ᾥ’ )堕ちした『戦神護剣』紫電・弍式・アレンツァー(p3p005453)のことも、常識人枠に変わったと思って胸をなでおろした次の瞬間に仲間を( ‘ᾥ’ )に売った『桜焔朋友』金枝 繁茂(p3p008917)も、そして犠牲者ヅラかましてるけどきっとリコリスに感じた恩義を与太で返そうとしている『( ‘ᾥ’ )』エルシア・クレンオータ(p3p008209)も、全部全部なんかもう仲間だから。なんなればニルも( ‘ᾥ’ )化してることは気にしちゃいけない。
「遺産相続は騒動が起きやすい場面だとは思いますがこんな感じでしたっけ? と……とりあえず中庭はお任せしますね!」
「オレとハンモは外で敵を止めるヤクメだね! ……ところで……」
 繁茂がそそくさと外に逃げ出そうとするので、『業壊掌』イグナート・エゴロヴィチ・レスキン(p3p002377)もそれにともなって外へ向かおうと身構える。しかし悲しいかな、彼は好奇心旺盛なので。
「キミは! 今日! ここで! 己が( ‘ᾥ’ )の( ‘ᾥ’ )力によって( ‘ᾥ’ )されてしまう運命なのだ! そうに違いない!
 自分の( ‘ᾥ’ )すら制御出来ずに顔を乗っ取られるなんて、( ‘ᾥ’ )として恥ずかしくないの?
 真の( ‘ᾥ’ )がなんたるかをボクが教えてあげるよ!」
「いや、( ‘ᾥ’ )って何!? リコリスと同じ顔してない? 親戚??? ニルもシデンもエルシアも同じ顔になってるよ!!!」
 リコリスの高笑いからの宣言、そして取られたエリザベスカラーの下から現れた( ‘ᾥ’ )に思わず突っ込みを入れてしまったわけである。のだが、正直今ここまで説明したけど私だって分かっちゃいねえよ。文字化けするから専用エディタを強いてくる顔文字様だぞ。伏して従え。ちくしょう。
「うーん、混沌って不思議。予想もしないようなことがポンポンおきますねぇ」
 『不屈の障壁』ベーク・シー・ドリーム(p3p000209)はこの状況にあってのんびりとした口調で仲間達を見守っていた。何が起きているのか一切理解できないが、碌でもないことだけは理解できる。そういう顔をしている。
 間違いなくその通りだ。
「ところでリコリスさん、これ、このお面、なんです?」
「皆も( ‘ᾥ’ )になろう!」
「成程、敵に変装して怪しまれずに中庭へ進むっちゅうわけですの」
 多分違うと思う。というか先程高笑いとともに勝利予告をぶち上げたの誰でしたっけ? リコリスじゃない? 支佐手大丈夫? 大分汚染されちゃってない?
「ハンモ、アッチはもうテオクレだ! コッチをナントカしよう!」
「……そうですめ。頑張りましょうか」
 イグナートと繁茂は中庭に残ったイレギュラーズの末路にちょっと怪しいものを感じつつ、なんとかしてくれるだろうと考えた。楽観視していた。大丈夫大丈夫。なんとかなるって。


「うわぁ、改めて見ると気持ち悪……」
 ベークは襲いかかる菊( ‘ᾥ’ )形を軽くいなしつつ、後ろに攻撃を徹さぬよう己に引き付け、受け止める。菊( ‘ᾥ’ )形達の異様な可動域から繰り出される攻撃と、そのなんともいえない表情は正気をゴリゴリに削り取ってくるが、戦えなくはない……ぐらいのノリだ。
「菊( ‘ᾥ’ )形に自然な菊の姿を取り戻させて差し上げるのが私の幻想種としての使命…・と思いましたけれどやっぱり( ‘ᾥ’ )に近付きたくないですね」
「エルシアそこもうちょっと粘るとこじゃないの? いいセリフみたいな流れをバツっとぶった切ったね?」
「菊( ‘ᾥ’ )形がいっぱい……! ( ‘ᾥ’ )はたしかに『おいしい』ですけど 癖になっちゃって大変なのですよ!」
(美味しいのかよ……)
 エルシアは高尚な祈りを捧げてなんやかんやでイイ話に落ち着けようとしたが、流石に無理を悟ってやめた。祈りによる範囲攻撃とかを狙えれば良いのだが、なにしろ屋敷がこれで清輔がアレもんなので大雑把な攻撃よりは気糸による攻撃の方が楽というのはある。ニルも同じ技術を用いて人形達を蹴散らしにかかるが、エルシアの用いるそれは仲間達のものより威力が高い。おかしいほどに。紫電も攻撃に参加しているが、傍目にやべー奴が仲間として振る舞っていてどうしたものか感が強い。
「まだまだァ! 俺がこの程度の力で実家に戻る訳が無いだろ……っ!」
「だからっちゅうて、自滅に近付く技を披露して悦に浸るのはどうかと思いますがのぅ……」
 清輔はちょいちょい撃破されていく菊( ‘ᾥ’ )形に苛立ちを隠せないものの、やはり戦争は数だ。数である。ちょっと息が荒くなりつつあるが、次々と生み出される菊( ‘ᾥ’ )形は無理な関節駆動からの攻撃を可能にし、確実にイレギュラーズを追い詰めるべく突っ込んでくる。当然、ベーク一人で引き受けるには限度がある。支佐手が引き受けなければ、ウチ漏らしによりエルシアは早々に地に伏していただろう。難儀なもんだ。
(真の( ‘ᾥ’ )たるもの、追い( ‘ᾥ’ )で自らに( ‘ᾥ’ )を付与する事で圧倒的な( ‘ᾥ’ )力を誇示するのだ!)
 誰かリコ( ‘ᾥ’ )リスが何を言い出したのかぜひ翻訳を願いたい。まったくわからねえ。
 彼女は人形のうち一体の周囲に弾丸をばら撒き動きを制すると、足を止めた瞬間を狙って超加速から銃把を口元に叩き込み、歯を砕きつつ引き抜くと銃口をぴたりと眉間に押し付け、撃ち抜いた。相手の動きを完全に読んだ一連の流れは流麗だったのだが、その他の要素が格好いいと認めることに拒否反応を示してしまう。
「そのすました( ‘ᾥ’ )顔をフルフルフルボッコにしてやる( ‘ᾥ’ )」
「怖……」
 紫電は常識人じみた自己評価から繰り出される猛攻で次々と菊( ‘ᾥ’ )形をなぎ倒していくが、ベークから見たら( ‘ᾥ’ )顔でずんずん歩いていってべチッてぶん殴ってるようにしか見えず(実際はもう少しスタイリッシュである)、もうただただ怖いのである。この時点で召喚された菊( ‘ᾥ’ )形の数は15を超え、それらも薙ぎ倒されつつある。それもこれもエルシアってやつが割りと悪いんだ。
「ボクは?! ねえボクは頑張ってるよね!?」
「あー……はい、頑張ってると思いますよ」
「生返事だ!」
 自分の存在意義に疑問を呈し始めたリコリスをベークがやんわりと宥めるが、どうしても流れ作業めいているので更に不安になるだけだった。
「おのれ……だが、俺にはまだ仲間がいるンだッ!」
 清輔はそう言うと顔にマスクを貼り付けるように引っ張り、頭を地面に叩きつける。それに応じるように隆起した地面から土棺が現れると、新たな菊( ‘ᾥ’ )形が出現し、イレギュラーズに迫ってくる……出現シークエンスは格好いいのに出てくる奴のがっかり感どうにかならない? ならないか、そっか……。
「ところで、お屋敷は壊れないほうがいいのでしょうか? ニルにはだいぶ手遅れな気がしますが( ‘ᾥ’ )」
「仲間に被害が及ばぬように頑張っちゃあおりますが、家まで手が回りませんのう……!」
 ニルは思い出したように屋敷の被害に目を向けた。そういえば壊してよしとは言われてたけど積極的に壊しちゃいけねえんだ。( ‘ᾥ’ )が漏れてるニルはさておき、支佐手はそれどころじゃなかった。菊( ‘ᾥ’ )形達を受け止めるだけでかなりの労力を割いていたのだから当然か。
「このまま戦っていれば勝手に自滅してくれそうだけど、問題は外だね! 灰桜の人たちたくさん来てるけど……」
 リコ( ‘ᾥ’ )リス(りこむりす、とよむ)は石垣の向こうの戦況に思いを馳せる。イレギュラーズの精鋭が灰桜に後れを取ることはそうそうない……はずだが。


「ここを通りたければ私たちを倒してからにしてもらいましょうか」
「こk……死にたいヤツからかかって来なよ!!」
 繁茂の堂々たる構えに、灰桜達は思わずたじろぐ。イグナートは言葉を途中で飲み込み、改めて彼等へ向けて明確に敵であること、退く気はないことを挑発混じりで明言する。当然、これに歯噛みしない相手ではない。
「ぬぅっ、小生意気な!」
「次代殿に全てを明け渡す為には退けぬ! かかれぃ!」
 すっかり清輔が跡取りを分捕ることを皮算用しているのか、すごい呼び方を始める者までいる。群れた者等から響き渡る琴の音は、肩に担いでギュイーンズドーボドドドォみたいな勢いでかき鳴らしていてもはや騒音。だというのに意気軒昂になって向かってくる様はなんだ。
「向かってくるならば容赦はしません。蹴散らしましょう」
「ウデが鳴るね!」
 繁茂は先頭集団目掛けて炎の扇を振るい次々と沈めていく。が、琴の音で強化された者は腕を翳してそれを受け、意地で前進。小刀を振り上げてくるではないか。死物狂いの一撃とて素人のそれが彼の命を脅かすことはないが、しかし厄介。イグナートの側へ向かった連中はといえば、向かってくる連中をちぎっては投げを繰り返すが、やはり数の暴力か、死体を盾にしてやり過ごして反撃に出る者までいる始末。
 この程度の相手に倒される二人ではないにしても、敵の勢いはまるで何かに急かされて、むしろ何かに追い詰められているようにも思われた。
「灰桜に栄光あれェー!」
「退けぬ、退けぬのだ我々は!!」
「~~~~~~~~(よくわからない呪詛の類)」
「……ホネが折れそうだね」
「同感です」
 金のためか、はたまた信念のためかは知る由もないが、言いようのない焦燥感に追い立てられた人々は撤退するという選択肢を持っていないらしい。
 気合を入れ直したイグナートは敵集団の中央い突貫すると、琴持ちのひとりへ鋼覇斬城閃を叩き込む。殺すというより壊すため。琴ごと誇りや信条のようなものを、正面から打ち砕きにかかる。
 繁茂は繁茂で、イグナート以上に猛攻に晒されながらも相手にじわじわと近付いて炎を巻き上げ、順当に灰桜の者達を押し返していた。
 まさに蹂躙としか呼びようがない事態で、それでも転身しない理由……と、ばかりにやや大きめな体躯の信徒が現れる。督戦隊の如くに先行する者達を追い立てて鉄球を振り回すさまは狂気すら覚えた。
「ヨシ、アレをサッサと倒そう!」
 まあ、それでもイグナートと繁茂の前にはいかにも力不足に思えたわけだが……そんなことを考える間もなく背後で爆煙があがった。


「頑張るだけ頑張りますから、食べないでくださいね……?」
 ベークはなぜか背後で自分の尻尾(尾びれか)を摘むエルシアに一言告げ、迫り来る敵を受け止め続けていた。聞こえているのかいないのか、彼女は( ‘ᾥ’ )の顔をしたまま背後から敵を切り刻んでいく。大分いたはずだが。
「ハァーっ、ハッ、ハァ……っ!」
「あら……もう品切れですか残念ですね( ‘ᾥ’ )」
「あれれー? どうしちゃったのかなぁ〜清( ‘ᾥ’ )輔さん?」
 顔にだいぶイイ感じに布が張り付き苦しそうな清輔に、エルシアとリコリスが煽る煽る。( ‘ᾥ’ )顔で迫る姿はもう煽り耐性があってもキツい。
「確かにかなり倒しましたけえ、もういいでしょう! もう負けを認めたら……」
「ゆ゛る゛せ゛ん゛!」
 支佐手は流石に相手が不憫になったので終了を提案するが、しかし相手は一歩も退く気はなかった。どころか、より顔に布を押し付ける始末。多分命を賭している。
(えっお前がそれ言うんだ……)
 あと、決め台詞を奪われた紫電が( ‘ᾥ’ )顔になっているが気にしちゃいけない。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
「そんな質の悪いパチ( ‘ᾥ’ )モンなんかつけるからそうなるんだよ、ちゃんと正規ルートで発注しなよ」
 正規ルートの発注数がパンク思想ですけど大丈夫なんです( ‘ᾥ’ )?
 それはそれとして、雄叫びを上げてから全身を打ち上げられた魚のようにビタンビタンと振り乱して最後っ屁とばかりに召喚した清輔は、それきり細かい痙攣をしてから動かなくなる。もう彼は生きてはいまい。生き延びられたとて、きっと後遺症が残るだろう。
「リコリスさんこれ、なんか凄い数出てきたんですけど」
「あわわわっ。( ‘ᾥ’ )形さんがたくさんで、たいへんです」
 ベークもさしもの数には驚きを隠せないというかこの数は異常だ。彼が無事でも仲間が大丈夫という保証もないのである。ニルも呑気していられない。保護結界があるから……多分大丈夫だと思っ
「あっ手が滑って烈日が屋敷に」
 紫電、明後日の方向に機焔ノ震剣を放り投げた。それはもう力強く。これもう故意判定だろ?
 菊( ‘ᾥ’ )形数体を貫いてズバーって飛んでった剣はそのまま大黒柱にズドンしてボッてなってブワァーよ。ブワァー。
 わかるだろ? 大☆炎☆上である。
「だ、誰か残ってたら助け……いや大事なものがあったら外に……」
「皆逃げ出したみたい(OPより)だし多分金庫は頑丈だよ! きっと大丈夫(類推)! ……燃えるお屋敷……綺麗だね」
 ニルが動揺を顕にしているが、リコリスは炎に目が行っているので聞き耳持たない。放火に憧れを持つ系イレギュラーズはもう多すぎるんですよ。
「えぇ……この( ‘ᾥ’ )は一体何がどうなってこんなムザンな窒息姿に?」
「屋敷は燃えているみたいですがみなさんが無事なら問題ありません。遺産もリコリスさんの言う通りなら大丈夫でしょう」
 外から帰還したイグナート達は状況にやや引いているが、取り敢えず解決したからOKみたいなノリだった軽っ。
「豊穣に悪しき根を張る灰桜達、彼らが居る限りこの地が安全であるとは言い切れません……今はまだ遠いかもしれませんがいつか奴らの首魁に辿り着き必ず討ちます」
「その前に一つの家が焼き討ちにあってる現状をどうしような」
 繁茂の固い決意は、しかし下手人なのにしれっと呆れている紫電によって遮られてしまったりする。
「遺産って、ニル、知ってます。『それは、この冒険で得た仲間とのかけがえのない( ‘ᾥ’ )です』っていうやつでしょう?」
「リコリス殿、この( ‘ᾥ’ )の面、取れんのですが! これは一体どういう……!」
「正規品なのにおかしいなあ(棒」

「……違うみたいです( ‘ᾥ’ )」

成否

成功

MVP

紫電・弍式・アレンツァー(p3p005453)
紫閃一刃

状態異常

なし

あとがき

 違うよ。ぜんぜん違うよ。

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