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シナリオ詳細

<Celeste et>残夢より出でるルネッソンス

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング


 浮遊島アーカーシュ。
 かつて伝説とされた浮遊する島は存在したのだ――レリッカ村の子供達により情報が齎され、そしてイレギュラーズや鉄帝国が赴き今やその存在は多くの者の目に触れている……しかし、未だかつてない程の前人未到の地であるアーカーシュには謎も多い。
 故に、友好的なレリッカ村の者達と交流も成しながら調査が行われていた。
 周辺各地の土地や動植物、遺物などが無いかも見られていて……そして。

「ん――なんだここは?」

 イレギュラーズはレリッカ村の更に奥に存在していた森林部の一角で、地に広がる『亀裂』を発見していた。そう大きいものではない――人が複数人入れるか入れないか、という程度のものだ、が。重要なのはその亀裂を覗いた先にあったもの。
 なんと――道があるのだ。
 薄暗いが間違いない。自然に出来た様なモノではない、人工物の通路がある……
 つまりはこの辺りに地下遺跡が広がっていたという訳か。
 この亀裂が生じたのは長年による経年劣化か、それとも魔物が暴れたか。
 はたまた天空でも地震はあるのか……どれとも知れぬ、が。
「入ってみるか。ううっ、冷たい風が流れてきやがるな」
 恐らくまだ誰も入っていなさそうな場所となれば、望んでいた調査場である。
 ロープを垂らして慎重に降りんとするイレギュラーズ――さすればその首筋に感じるのは、どこかから吹いてくる風……通路の奥にはどこか別の場所にでも繋がっているのだろうか?
 松明を片手にゆっくりと進めば、ネズミか何か小動物が動くような音も聞こえる。
 彼らもまた亀裂から入りこんだのだろうか……
 ともあれ歩を進め続けるものだ。通路は何故か幅広く、人が五人も六人も同時に通れそうな程であり、そして――暫く進んでいれば。
「おぉ……なんだここは? なにか、絵の様なモノが書かれてやがるな……?」
 やがて、広い空間へと出でるものだ。
 天井がドーム状になっている地下空間――松明の光を照らせば、天井には何か、古代の絵の様なモノが描かれているのが確認できる。あれは人を模した絵だろうか? 隣には動物らしき姿も描かれていて……ふむ。多くの壁画が見事に残っている。古代人達の様子が此処から鑑みる事が出来るだろうか。
 これは貴重な遺跡資料となりそうだ。
 腰を据えてじっくりと調べてみるべきか――そう思った、次の瞬間。

『――――』
「……!? なんだ、壁が動いて……こいつ、ゴーレムか!!?」

 敵意が溢れる。この地下空間に、複数の敵意を感知したのだ。
 同時に響くは古代で動かされていたゴーレム達の起動音。
 ――彼らは目覚める。復活するのだ。永き時の果てに再び至った侵入者を目の前に。
「チッ! 問答無用か! これは……倒すしかなさそうだな!!」
 巨大たるゴーレム。
 視える限り斧や槍を抱いているタイプや、一歩引いて機関銃を構えている者もいる……
 戦場の音が大きくなればより別の場所からも至る可能性もあるだろうか――?
 迅速に沈黙させる必要がありそうだと、イレギュラーズはゴーレムに相対するものだ。
 彼らの名は、セレストアームズ。
 侵入者を許さぬこの地の守護者。悠久なる時の果てに再び目覚めた――存在である。

GMコメント

●依頼達成条件
 全ての敵戦力の撃破

●フィールド:遺跡『???』
 レリッカ村からは更に離れた、島の奥側で発見された遺跡地帯です。
 山の一角に生じていた亀裂から侵入する事が出来ました。まるで迷宮の様に通路が連なっています……進んでいるとコウモリやネズミなどの動物達が時折見えたりもするようです。一体どこまで繋がっているのでしょうか?

 ともあれ今回戦場となる場所では何やら不思議な模様や、古代の絵的なモノが壁に描かれている少し開けた場所があります。古代人達の情報でもあるのでしょうか? 調べたい所ですが……ここでは後述する敵勢力が襲い掛かってきます! 撃破してください!

 周囲は薄暗いので、なんらかの光や暗視の力などがあると戦いやすいかもしれません。

●セレストアームズ×10~
 アーカーシュ各地に眠っているゴーレムの様な兵器達です。
 今回の遺跡部を進んでいるとまるで眠りから目覚める様に起動し、皆さんを侵入者として排除せんとしてくる事でしょう。シナリオ開始時には10体の姿が見えます。戦闘音による騒ぎが大きくなれば更にある程度の数が増えるかもしれません。

 三種類のセレストアームズのタイプが確認されます。

・近接型セレストアームズ『ナイト』×6
 大型の斧や槍を手に抱いた近接型の兵士タイプです。
 最も数が多く、最も果敢に攻め立ててきます。

・遠距離型セレストアームズ『ガンナー』×3
 機関銃をその身に携えた遠距離型のタイプです。
 無茶苦茶に乱射してきます。追撃性能が高く、連続的に攻撃してくる事もあるようです。
 ただしあんまり知能はよくないのか近接タイプを巻き込む事もあります。

・指揮官型セレストアームズ『コマンダー』×1
 イレギュラーズ達を常に見据え、周囲のゴーレム達の動きを支援する指揮官型のゴーレムです。戦場後方側に位置し、あまり前には出てきませんがR2以内のゴーレム達の反応や回避、防御力、EXAなどを強化する能力を宿し、遠距離型が近接型を誤射する可能性も低下させます。
 それ以外の行動としては、BSを解除する能力やゴーレムの治癒も出来る様です。

●特殊ルール『新発見命名権』
 浮遊島アーカーシュシナリオ<Celeste et>では、新たな動植物、森や湖に遺跡、魔物等を発見出来ることがあります。
 発見者には『命名権』があたえられます。
  ※命名は公序良俗等の観点からマスタリングされる場合があります。
 特に名前を決めない場合は、発見者にちなんだ名が冠されます。
  ※ユリーカ草、リーヌシュカの実など。
 命名権は放棄してもかまいません。
  ※放棄した場合には、何も起りません。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はBです。
 依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

  • <Celeste et>残夢より出でるルネッソンス完了
  • GM名茶零四
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2022年05月16日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

ヴァレーリヤ=ダニーロヴナ=マヤコフスカヤ(p3p001837)
祈りの先
フルール プリュニエ(p3p002501)
夢語る李花
マリア・レイシス(p3p006685)
雷光殲姫
アッシュ・ウィンター・チャイルド(p3p007834)
Le Chasseur.
一条 夢心地(p3p008344)
殿
ニル(p3p009185)
陽だまりに佇んで
マグタレーナ・マトカ・マハロヴァ(p3p009452)
想光を紡ぐ
朱華(p3p010458)
煉獄の剣

リプレイ


 浮遊島アーカーシュ。その地にはまだまだ未知の領域が多い……
 であれば未知なる遺跡に立ちはだかる遺跡の守護者――というものがいてもおかしくはないのだと『炎の剣』朱華(p3p010458)は暗き場所を見据えるゴーグルを着用しながら思考すれば。
「でも朱華達に襲い掛かってくるなら、容赦は出来ないわよ……! 覚悟しなさいよね!」
 眼前。迫りくるゴーレム達の気配を感知すれば――警戒するものだ。
 彼女の優れた感覚に掛かれば目だけのみならず耳にも奴らの動く音が捉えられるものであり。
「――しかしこのような防衛機構がある、と云うことは。
 此処にはそれ相応の守るべき価値もまたある、ということでしょうか」
「ふふっ。この兵器達そのものにも興味はあるけれど……流石にこのサイズは持って帰る、とはいかないわね。それなら一通り壊してしまいましょうか」
 直後に放たれるは銃弾。甲高い音が鳴り響き、イレギュラーズ達を襲わんとするソレを『Le Chasseur.』アッシュ・ウィンター・チャイルド(p3p007834)に『夢語る李花』フルール プリュニエ(p3p002501)は躱しつつ位置につくものだ――
 気になる所はある。奴らは何を護っているのか。そもそも奴ら自身はなんなのか。
 しかし問うて返答を返すような気配もなければ……押しつぶすのみ、だ。
 射撃の後に接近してくる近接型の個体へとアッシュは絡め捕る糸にて翻弄すれば、動き鈍りし刹那にフルールの紅蓮たる輝きが奴らを喰らいて、さすれば。
「遺跡を護るゴーレム……! ふふ、冒険と言えばコレだよねコレ!!
 さて――ヴァリューシャ! 皆! 視界も悪いからね、気を付けて行こう!!」
「ええ、マリィ行きましょうか――!
 しかし、これほどのゴーレムが眠っていたなんて……
 此処には遥か以前、相当に高度な文明があったという事なのでしょうね……」
 暗闇を突き抜ける『雷光殲姫』マリア・レイシス(p3p006685)の蹴撃がゴーレムへと叩き込まれ、続く形で『祈りの先』ヴァレーリヤ=ダニーロヴナ=マヤコフスカヤ(p3p001837)のメイスが振り下ろされる――直後に生じるのは濁流の如き炎の波。
 
 しかし――問題となるのはゴーレムだけでなく、この一帯の暗さでもあった。
 洞窟の様に在る遺跡。光は零れず、対応するには朱華やヴァレーリヤの様に暗所を見据える事が出来るゴーグルか、マリアの様に暗視の力を宿すかしなければ敵の気配を感じ取りながらでしか戦えぬ――
 故に。

「うむ、うむ。あいわかった、ヴァレーリヤ=ダニーロヴナ=マヤコフスカヤよ。
 ――案ずるな。全て麿にまかせておけい」
 瞬間。戦場中枢に躍り出たのは『殿』一条 夢心地(p3p008344)である。
 薄暗く皆が不安になっているこの状況。殿的存在である麿の威光をもって何とかして欲しい。つまりは……そういうワケじゃな? うむ。殿様は如何なる者も照らす万物の覇者――であれば!
「このぐらいの事は朝飯前よ――! ふぬぬぬぬ、でやああああああああ!!」
「ゆ、夢心地が光ってますわ――!! 言ってみるものですわね!!」
 直後。周囲を照らすその奥義の名は――そう!

 夢心地シャイニング・フラッシュ!!!!!

 説明しよう! 夢心地シャイニングとは光輝くボディを纏う殿スキルの一つである!! 発光する。文字通りの意味で! 彼の身体が太陽の様に――!! うわー!!
「わわわ、夢心地さんが、かがやいているのです……!!」
「――なるほど発光とは頼もしいものですね。
 ただ自身がピカピカ光るとちょっと気になりますかね? 目立つでしょうし」
 さすれば照らされる輝きに、暗視の力がなくともゴーレム達を視界に捉えやすくなるものだ――間髪入れず『陽だまりに佇んで』ニル(p3p009185)が氷の術式を展開し、纏めてゴーレム達をえいっ! とすれば『想光を紡ぐ』マグタレーナ・マトカ・マハロヴァ(p3p009452)もまた敵への一撃を紡ぐ。
 地下空間で派手に動くゴーレムが相手と在らば、音の所在を掴むも不可能ではなく、皆と情報を共有するも出来るとマグタレーナは考えていたが……夢心地シャイニングがあればその工程を挟まず、多少は楽になるだろうか。なんか本当にめっちゃ光ってるけど。
「まぁ――参りましょうか。侵入者を阻む守護者の先には……さて何がある事でしょうか」
 ともあれ今はこのゴーレム達を排除するとしようか。
 伝説の浮遊島の探索。ロマンチックの塊に包まれた――この地を己が足で、巡る為にも。


 向かってくるゴーレム達の攻勢は実に激しいものだった。
 近接型の『ナイト』が武器を手にイレギュラーズ達へと殺到し。
 遠距離型の『ガンナー』が只管に敵を滅さんと銃撃の嵐――
 味方をも巻き込む勢いだが、それが故に苛烈にして強力でもある。
 真正面から受ければ無傷ではすまぬ程の攻勢が特に集中しているのは……
「な――っはっはっは!! 麿の威光が斯様に眩しいかの!!
 よいよい。麿は全てを許そう!! なにせ――うぉ!!
 これ!! 麿の言を妨げるではないわ!! ええいこの不届き者が――!!」
 夢心地シャイニングでめっちゃ目立ってる夢心地である。
 交差する一撃。ゴーレムの刃と夢心地の刀が衝突し、金属音――
 ええい。人や獣相手と違い、絡繰仕掛けのこやつらは不利な状況になっても撤退しないのが厄介じゃ……! 正に『最期』までその身を賭して向かってくるか――! しかし夢心地シャイニングの輝きは、必勝をもたらす希望の光!!
「麿が朽ちぬ限り、おなご達には指一本触れさせぬ――!
 くらうがよいッ! ゴールデン・シャイニング・猪鹿蝶――!」
 必殺技の如く、技名叫びながら一閃駆け抜ける。
 ゴーレム達は容易く死兵と化す者達……奴ら相手に時間をかけて戦えば援軍が至るだけ。故にこそゴーレム達に攻勢に劣らぬ勢いでイレギュラーズ達も立ち向かうものだ。特に、フルールはゴーレム達が仲間をも巻き込む銃撃を行うならば……と立ち位置を常に意識し。
「そこまで頭が回るゴーレムじゃないのは幸いかしらね――
 奥の方で指揮を執っている個体も、早めに倒したい所だけど」
 見据える先には全体の指揮を行っているらしきコマンダーの姿だ。
「如何に機械仕掛けのゴーレムと言えど、隙は出来るでしょう……その時が狙い目ですね」
 撃ち貫く。紅蓮の鳳凰が戦場と陣形を食い破る様に飛翔し――攻撃を届かせて。
 直後にはマグタレーナも更に混乱を広げんと立ち回るものだ。彼らの思考回路を狂気に乱す様に。自滅、同士討ち……それらに繋がれば重畳であると、ゴーレムの放つ横薙ぎの一閃に立ち向いて。
「深い眠りから目覚めたばかりで申し訳ないけど、貴方達にはもう一度眠りについて貰いましょうか。残念ね。すぐに暴力に訴えかけて来なければ……仲良くなる道もあったかもしれないけれど」
 更に朱華も踏み込むものだ。
 近接を担うナイトを、ガンナーからの盾とする……ナイトなどという名を持つのならば、その名の通り体を張って守ってもらおうかと。奴の身の背に多くの銃撃が叩き込まれる音を朱華は感じながら……同時にその身を焼き払う一閃を此処に。
「流石に、こう数が多いと中々骨が折れるね……でも!
 2時の方向! 20m先、岩の隅にガンナー1! 潜んでるよ――気を付けて!!」
「ありがとう、マリィ! それなら……伏せて下さいまし!」
 そして夢心地が常に発光していても、流石に隅から隅まで照らすとはいかぬものであrば……マリアは光源届かぬ地には未だ暗視の眼を巡らせ、仲間に注意喚起するもの。己が身に対神攻性の鎧を宿しながら、落雷の力と共に、陰に在る敵を穿つ――
 直後。マリアの言を受け取ったヴァレーリヤがガンナーへと狙い定めるものである。
 マリアが身を瞬時に身をかがめれば、その直上を炎が往く……ガンナーを巻き込み、やがてはその先に在りしナイト、そして――コマンダーをも狙えるように。周囲のゴーレムを指揮し、治癒まで行う奴さえ倒せれば……総崩れもそう遠くはないだろうから。
「兵は拙速を尊ぶ。いつどこから援軍が来るともしれぬならば迅速こそが至高です」
「ちょっと、かわいそうですけれど……長引けば、長引くほど、たいへんになりますし、ね」
 故にこそ畳みかけるのだとアッシュは更に守りを崩すべく気糸の斬撃を繰り出す。敵の手足を絡め捕り、壁になる者達を押しのけんとするのだ――そしてニルもまたゴーレムに対する撃を成しつつ、同時に周囲の地形を保護する結界を張り巡らせるもの。
 激しい戦闘の余波を少しでも抑える為に。
 この地に残されているモノを――守る為に。
「ニルたちは、荒らしにきたわけじゃないですから」
 ここは一体誰が、何の為に作った場所なんだろう。
 幾つか視える壁画。それらに微かに思いを馳せながらも、ニルはゴーレム達を押し込まんと――前へ進むものだった。


『ガ……ガガガ……!!』
 それは機械仕掛けなりの呻き声であったのだろうか。
 損傷による破損音が空間に響き渡る――イレギュラーズ達による攻勢は前面を担うゴーレム達を纏めて薙ぎ払う様な攻撃が多く、非常に効率的に敵の体力を削る事が出来ていた。また立ち位置を意識し、銃撃による攻撃を捌く手段としてナイト達を『壁』に見立てる事が出来ているのも功を奏しているか。
 一体。また一体とナイトから中心に動きを停止していく個体が増えていく。
 戦闘音を聞きつけ駆けつけてくるゴーレムもいるにはいるが――戦力が減る方が明らかに早く、そして。
「さて。そろそろ指揮も終わりとさせて頂きましょうか――
 貴方がたは太古に与えられた役目を果たしているだけなのでしょうが……
 わたしもまた、同じく『役目』を果たさねばならない立場であれば」
 譲る事は出来ないのだと。
 アッシュは告げながら指揮を執る『コマンダー』へと狙い定めるものだ。ゴーレムの数が少なくなれば接近も容易になれば、意志の燈火を雷に変えて至近の距離より投じれば――例えその身が堅牢であったとしても打ち砕かんばかりの衝撃が襲い掛かりて。
「むっ! 自らの修復を試みようとしていますわね……! けれどそうはいきませんわッ!」
「君達は長い間ずっとこの遺跡を守って来たんだね……
 きっと、君達には君達の物語が秘められていたんだろう――
 でももういいんだ。そろそろおやすみ……!」
 コマンダーは指揮を執る己が落ちる訳にはいかぬと抗いの姿勢を見せるものだ。
 周囲。未だ健在のガンナー達に更なる射撃の雨を降らせイレギュラーズ達を牽制する――しかし斯様な行いを物ともせずヴァレーリヤにマリアはコマンダーへと追撃を成すもの。
 自らに成す聖句により体勢を再度整えたヴァレーリヤが全身全霊と共にメイスを振るう。気合の咆哮と共に放たれる一撃はコマンダーの身を大きく揺らし――そこへマリアが招雷一閃。連撃乱打の舞踊が奴の身を削り獲らんとする――!
『ギ――ガガ、ガ! ギギギ!!』
「おこってるのですか? でもでも、もう加減はできないのです……!」
「ええ。もうあのゴーレムもガタガタになってる……! あと一歩よ!!」
 さすればいよいよ全身を震わせ損傷が激しくなるものだ。
 故に間髪入れずニルが接近。踏み込んだ刹那に繰り出す破壊の神秘が外殻へと。
 零距離極撃。凄まじき威力が敵の身を貫いて――
 仕舞には朱華の剱が続けば、コマンダーの首筋を真横より。
 両断する。
 金属に接触すると同時に弾ける火花が彼女の紅き瞳に捉えられれば――力の限り振り抜いた。コマンダーの頭部が天高く放り上げられるように弾け飛べば、天上に当たりて地へと落ちる。
 直後に生じるのはゴーレム達の動きの異変だ。
 指揮を執る者がいなくなり、明らかに動きと連携が鈍くなって……
「敵将、討ち取ったり~!! なーっはっはっは!!
 後は残敵のみよ!! それ、勝ち戦じゃ! 油断だけはせぬ様に……ぬわー!!?
 なぜ麿にだけこうも銃撃を激しくしてくるのじゃ――!!」
 だからこそ刀撃振るう夢心地が勝利を確信する声と共に総攻撃をかけ――ようとしたら、なぜかガンナー達の銃撃が夢心地に集中した! やっぱり光か!? 光がそんなに目立つのか!!? ぬわ――!!
 しかし彼が常に光り輝いているおかげで周囲の面々は戦いやすく、また被害も彼に集中している事により全体の被害は少なかったと言えよう。流石シャイニング麿だ。ゴールデン・夢心地は永遠なり!!
「やれやれ、思考パターンが狭まり、とにかく目につく個体を叩こうとしているのですかね……まぁ、雑な攻勢など恐れるに足りません。あと一歩、守護者達を掃討しましょうか」
「コマンダーが二体いたら危ないと思っていたけれど、他には見えないわね……?
 大丈夫そうかしら。奥の方にまだいたり――とか無いわよね?」
 ともあれ夢心地が『シャイニング黒顎魔王!』で抗っている援護をすべくマグタレーナにフルールは続くものだ。フルールは更なる援軍がいないか、特にコマンダーの代わりになる様な者がいないか警戒していたが……どうにもそのような援軍の様子は見えず一安心、と言った所だろうか。
 或いはもっと長期戦になっていればコマンダー級が出てきていた恐れはあったかもしれないが。しかしイレギュラーズ達の短期決戦を目指す方針と、それを成し得る光や多くの者を巻き込める攻撃の充実により、その脅威は訪れなかったのかもしれない。
 ――やがて銃撃の音も鳴りを潜め始める。
 全てのゴーレムの殲滅に成功したのだ。どこぞより新たな敵が至る様な気配も、マグタレーナの耳には捉えられぬ。正真正銘これで仕舞……と言った所か。
「……君達は本当によく働いたよ。
 きっと君達を作った人達も誇りに思っているはずさ――
 君達はこれだけの働きが出来たんだ、ってね。ゆっくりおやすみ」
 であればマリアは朽ち果てたゴーレム達に黙祷と祈りを捧げるものだ。
 最後まで役目を果たし続けた彼らに、敬礼を。
 そして。
「さぁってと! ではここからが本番ですわね――! 此処はそれなりに広そうですし、冒険のし甲斐がありますわ! これだけ高度な文明ですもの。ええきっと奥には私達も想像できない程の――すごい串カツのタレが置いてあるに違いございませんわっ!」
「ヴァリューシャ! ヴァリューシャ!
 変な生き物もいるかもしれないよ! さぁ何を探しに行こうね!!」
 脅威が排除できたのならば、さぁ探検だ! ハイテンションなヴァレーリヤに続いてマリアも遺跡を巡るように往くものである……まぁ、流石に探しても串カツのタレは無かったけれど!
「ふぅーん……やっぱり、この兵器はゴーレムじゃないのかしら?
 動力とかが分かればいいんだけど……一体何を核にしているのかしら」
 フルールは果てたゴーレム達を調べながら呟くものである。
 古い個体達ばかりなのに加え損壊が激しく、中々解析は難しいが……と。同時に思ったのは『この遺跡』自体の事だ。そういえば――この遺跡自体の名前は何というのだろうかと。
「ふむ。他に罠が無いとは限りませんね……注意して進みましょうか。
 さてさて。如何なる謎がこの地にはあるのか……」
「光は必要かの? ふっふっふ。引き続き麿に任せるが良いぞ!」
「守護者を用意してまで此処を守ってたんだものね。きっと何かあるでしょ?
 お宝とまでは言わないけれど――そうでなければ守護者の意味がないだろうし!」
 そして周囲に罠がないかマグタレーナが警戒し、探索の道のりを夢心地が自らの威光によって照らすものだ。ゴーレム達が守っていたモノはなんだったのかと……朱華は調査を行う。
 未知なる遺跡。調べてみれば壁画がやはり多く、どこか文化を感じさせる場所だ。
 この地を護っていたのか――? 何の為に。
 思考を深めてみれば、同様の疑問やニルやアッシュも思っている様で。
「ううん……ここは、誰がなんのために作った場所なのでしょう?
 壁画がたくさんありますけれど、よくわかりませんね……?」
「古代の絵――何を表しているのかしら。文字の一つでもあれば……と?」
 その時。
 壁画の解読を成さんとしていたニルの視線の先にあったものにアッシュも気付いた。
 それは文字、いや文章だ。
 たった一文――だが他の絵とは異なり、明確なる意志と目的をもって描かれている。
 長年の時による風化なのか若干読みづらいが……しかし解読の技能を宿すニルであればその文字を辛うじて読む事に成功した。『ソレ』が、何を意味するか現状では分からぬが。書かれていた一文の意味は――

 ――『魔王イルゼドキアを称えよ』

 ……との事であったとか。

成否

成功

MVP

一条 夢心地(p3p008344)
殿

状態異常

一条 夢心地(p3p008344)[重傷]
殿

あとがき

 依頼、お疲れ様でしたイレギュラーズ!
 浮遊島アーカーシュ各地で色んなモノが発見されていますね……かつては一体どんな場所だったのでしょうか……
 ありがとうございました!!

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