PandoraPartyProject

シナリオ詳細

<Celeste et>空からの報せ

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●<Celeste et>空からの報せ
 一世紀ほど前から語り継がれている、伝説の浮遊島『アーカーシュ』。
 正体不明なこの島に、大規模調査団が送り込まれたものの、全て帰らぬ者になってしまったと言われる嘘か誠か知らぬ話。
 ここ、鉄帝国南部の『ノイスハウゼン』の上空に突如現れた積乱雲は、その伝説の浮遊島『アーカーシュ』であると、その島より零れし少年少女達の口から語られた真実。
 過去の噂話が真実だったと判ると、鉄帝国は再び沸き立ち、『歯車卿』エフィム・ネストロヴィチ・ベルヴェノフはその話に興味を持った軍部の協力と、ギルド・ローレットに話を持ちかける。
 ローレット達の『騎乗用ワイヴァーン』を活用する事で、イレギュラーズ達はこの『アーカーシュ』へと乗り込むこととなり……少年少女達の導きに従いその島へと君達は辿り着く。
 そして……イレギュラーズ達が降り立った所には、『レリッカ』村の村長『アンフィフテーレ・パフ』を初めとする、過去の伝承から繋がる人々。
 彼等の歓迎を受けると共に、イレギュラーズと鉄帝軍部の調査隊隊員達は『アーカーシュ』の探索を開始する。
 『アーカーシュ』には、広大な自然と色とりどりの植物達が彩りを与える……しかし、そんな自然の中には凶暴凶悪な『古代獣(エルディアン)』と呼ばれしモンスター達もおり、決して安全な環境ではない。
 そして……更にそんな自然の中には、入口だけぽつんと顔を出した、広大な遺跡群も所々に広がっており、昔から棲まう『レリッカ』村の人々も、その全容は殆ど知らぬ様な状態であり……その調査を依頼されるのは、自然な流れであった。


「つまりこの『アーカーシュ』はその殆どが未知の領域だ。しかし私らにはその調査をしようにも対処出来る力が無い。という訳で……イレギュラーズ殿にその調査を依頼したい、という訳なのさ」
 と、『レリッカ村長』アンフィフテーレ・パフは、レリッカ村にやってきた君達に声を掛ける。
 村長と言えど、見た目の年齢は20程の青年……彼は、過去の噂の調査団の生き残りとは言われるが、その真実は不明。
 ただ、この村の周りが調査されていないというのは真実であり、その調査を依頼しようというのも自然な流れ。
「取りあえず……そうだな。この村からほど近い、『炎のレリーフが刻まれた遺跡』を君達には調査してきて欲しいのさ。なぁに……危険はあるだろうけれど、イレギュラーズ殿ならそれを倒すのなんてさほど難しいものじゃないと思う。例えば精霊が荒れ狂ってたり、正体不明な動力で動く『何か』が居たり……とかな」
「勿論、遺跡の中は誰も立ち入ったことのない場所だから、新たなる発見も大いに有る事だろう。そういった情報を少しずつ集めていくことで、調査も色々進んでいくと思う。という訳で……宜しく頼むな?」
 そうアンフィフテーレは、軽く微笑むのであった。

GMコメント

 皆様、こんにちわ。緋月 燕(あけつき・つばめ)と申します。
 今回の依頼は新たに発見された浮遊島『アーカーシュ』、その島内調査の依頼となります。

 ●成功条件
  『アーカーシュ』の『炎のレリーフが刻まれた遺跡』を踏破し調査する事です。

 ●情報精度
  このシナリオの情報精度はBです。
  依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

 ●周りの状況
  『レリッカ』の村から少し離れた所にある遺跡の調査、となります。
  遺跡の入口には『炎』を象ったレリーフが幾つも刻まれていますが……中を調査した者は居ないため、それがどういう意味を成しているのかは全く不明です。
  とは言え『炎』に関連する何か、があるのは間違いないでしょう。
  尚、刻まれている土台は『石』の様なものなので、遺跡自体が『石』で組み上げられているのは間違いありません。
  
  又、遺跡の中は幾つかの罠(トラップ)がしかけられている様ですが、詳細は分かりません。
  ただこの遺跡に調査に行った者が帰ってきて居ないという事実はある様なので、命を奪いかねない罠であるのは間違いないでしょう。
  又、遺跡の中には、何故か実体化した精霊達と、不思議な動力で動くゴーレムの様なロボット達が居る様です。
  これらを倒しつつ、遺跡の中を隅々まで調査出来る様に調査を進めるようにしてください。

 ●討伐目標
  ・実体化した炎の精霊
  ・実体化した光の精霊
    この二つは属性は違うものの、普通の精霊とは違い『実体化』した姿で出現します。
    炎の精霊は蜥蜴モチーフの姿、光の精霊はクリオネの様な姿をしていますが……凶暴化している状態です。
    彼等を鎮める為には倒す事のほかにはありません。
    それぞれの属性の魔法単体攻撃や、範囲攻撃、更にバッドステータスを付与する能力を使用してきます。
  
  ・不思議な動力で動く機械兵器
    その身体に植物の蔓や花が咲いており、一見して動かなさそうに見えますが……近づくと動き始め、侵入者を排除しようとしてきます。
    巨躯故に動きは遅めですが、一発一発の攻撃力が極めて高いという特徴を持ちます。
    精霊達と不思議に連携し、精霊達が牽制したり動きを止めさせたりした所に、手痛い一撃を叩き込む……という行動を取ります。

 ●特殊ルール『新発見命名権』
  浮遊島アーカーシュシナリオ<Celeste et>では、新たな動植物、森や湖に遺跡、魔物等を発見出来ることがあります。
  発見者には『命名権』があたえられます。
   ※命名は公序良俗等の観点からマスタリングされる場合があります。
  特に名前を決めない場合は、発見者にちなんだ名が冠されます。
   ※ユリーカ草、リーヌシュカの実など。
  命名権は放棄してもかまいません。
   ※放棄した場合には、何も起りません。

 それでは、イレギュラーズの皆様、宜しくお願い致します。

  • <Celeste et>空からの報せ完了
  • GM名緋月燕
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2022年04月29日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

志屍 瑠璃(p3p000416)
遺言代行業
善と悪を敷く 天鍵の 女王(p3p000668)
ツクヨミ
バクルド・アルティア・ホルスウィング(p3p001219)
老いぼれ
フルール プリュニエ(p3p002501)
夢語る李花
冬越 弾正(p3p007105)
黄泉路の楔
胡桃・ツァンフオ(p3p008299)
ファイアフォックス
結月 沙耶(p3p009126)
奪うは人心までも
ジュリエット・ラヴェニュー(p3p009195)
ゴーレムの母

リプレイ

●雲中模索
 一世紀よりほど前に、鉄帝国に伝わりし伝承の一つ……浮遊島『アーカーシュ』。
 浮遊島が発見され、大規模調査団が派遣されたものの、その者達は帰って来なかったが為に、ほぼ闇に葬られつつあった噂話。
 それが今……イレギュラーズ達の目前にある。
「……本当に浮遊島があっただなんて、驚くと共にこんなに面白そうな話に乗り遅れるだなんて……不覚だわ。未踏の地に未知の知識……いいじゃないの」
 と、『紅蓮の魔女』ジュリエット・ラヴェニュー(p3p009195)が自嘲気味に笑うと、それに皺を寄らせた笑顔を浮かべる『帰ってきた放浪者』バクルド・アルティア・ホルスウィング(p3p001219)。
「ああ……伝説の浮遊島の、その未知未踏の遺跡の探索とはなぁ……この歳になっても心躍るもんだなぁ」
 そう二人が言う通り、今回の依頼はこの浮遊島の中に眠る遺跡調査。
 その依頼主も、先程の伝承にある調査団の唯一の生き残りだと言うので、信憑性は……余り無さそうに思える。
 とは言えど、全くの未探索の地を一つ一つ解き明かしていくことが出来るというのは、イレギュラーズではなくとも心躍らせる体験な訳で。
「コャー。浮遊島に、誰が作ったのかも分からない遺跡、興味があるの」
「そうですね。前人未踏、未知の領域……言葉を並べるだけで心が躍ってしまうのは、正直止められません。はしたないとはわかっておりますが……やはり冒険はこうでなくてはなりません」
「ええ、前人未踏の踏破、というのはいいですね。悪党の屋敷に忍び込むような後ろ向きの遣り甲斐みたいなものがなくて……こういうのは、前向きな気持ちで依頼に向き合えますしね」
「うんうん、あ、でも死ぬのはノーセンキューです」
 『ファイアフォックス』胡桃・ツァンフオ(p3p008299)と『ツクヨミ』善と悪を敷く 天鍵の 女王(p3p000668)に、『遺言代行業』志屍 瑠璃(p3p000416)はいつもと違い、どこか愉しそうな雰囲気で言葉を紡ぐ。
 更に『表裏一体、怪盗/報道部』結月 沙耶(p3p009126)も。
「全くだ、未開拓の島の遺跡探索、と……これほど冒険心を擽られないものはないだろう。私も怪盗として……ああ、いや、元報道部として、探索の助けになれればいいのだが……」
 嬉し気な沙耶の言葉に、女王(ツクヨミ)は。
「……下手に遺跡の中の物を持って帰ったりしたら、呪われたりしませんかね?」
「ん? ……いや、別に盗賊みたいなことをするわけじゃないのだけどな? 大丈夫、その辺りは安心して欲しい」
 苦笑する沙耶……一方でジュリエットは。
「盗みはしない、か……私は好奇心の為なら危険なんて幾らでも冒してやるわよ。それに新発見のものについては命名権まで貰えるんでしょ? だって今回の遺跡は『炎』と『石』がモチーフの遺跡というし、私にとってはもってこいの舞台が相手……ふふ、ここ最近で一番楽しい案件になりそうね?」
 『紅蓮の魔女』を名乗るが故に、炎に敏感に食いつくジュリエット。
 いや、彼女だけでなく胡桃もその耳をピクピクと反応させながら。
「そうなの。炎に関係してそう、という事でわたしも来てみましたの。だから、わくわくするの」
 と、彼女も嬉しそうである。
 今回の遺跡の目印となると『レリッカ村長』アンフィフテーレから言われたのが、入口の岩に刻まれた『炎のレリーフ』。
「『炎』と『石』か……中に眠るものが、何かこれに関係があるとしたら、この土台に『炎』に関する何かをすることで遺跡が息を吹き返す……とかではないかしら? 熱を伝えやすい石なのかもしれないし、燃えやすいウものかもしれない。逆に生半可な炎で燃えないのかもしれない。案外……近くにこの意味について書かれた言葉があるかもしれないですね?」
 と、『夢語る李花』フルール プリュニエ(p3p002501)が思慮すると、それにバクルドと『残秋』冬越 弾正(p3p007105)からも。
「それもありそうだが……炎のレリーフってなると、火炎系のトラップが多いのかもしれん。内部の装飾だとか、何の為に作られたとか……考古学者だとか遺跡荒しではねえがロマンを感じるぜ」
「ああ、遺跡に描かれた炎、怒れる精霊か。炎の様に熱い展開で強敵打倒を望んでいるのか、あるいは単純に炎のエネルギーを利用する事で何かが起きる遺跡なのか……何にせよ、新天地に踏み入るのは楽しみだ」
「そうだな。ああ、遺跡の中には多くの罠があるだろうから、罠解除出来る俺が先行しよう。何か怪しい所があれば言ってくれ」
「助かるわ。ん……と、あそこに遺跡があるわね。貰った道案内からすれば、あそこで間違いなさそうね」
「了解。取りあえず入口を探すとしよう」
 弾正に瑠璃が頷き、イレギュラーズ達はかの遺跡へと足を踏み入れるのであった。

●炎の岩戸
「……うん、ここで間違いなさそうね」
 と、ジュリエットが遺跡の一角に、『炎』が刻まれたレリーフを発見し、声を上げて皆に呼びかける。
 一旦そのレリーフの元に集まり、その周りを見渡してみるが……入口らしき場所は見つからない。
「取りあえず、この石についてちょっと調べさせて貰ってもいいか?」
 と弾正がその岩に近づき、岩に取り憑く気配を調べてみる。
 少し目を瞑って精神統一……そしてその岩から感じ取れたのは、燃え盛る炎に包まれる気配。
「……っ」
 それがまるで火あぶりにされているかの様に感じ、直ぐに手を離す弾正……それにツクヨミが。
「……どうしました?」
「いや……何というか、焼かれたような感触を感じてな。何でかは分からないが……」
「そうですか……焼かれる、と……確かに分かりませんね」
 首を傾げる彼女だが……それ以上、その岩から感じ取れる事はない。
「取りあえず入口はここに無いみたいだし、もうちょっと周りを探してみましょうか。一応、位置関係も重要になるかもしれないから、メモしておきますね」
「そうですね。それでは私は、周りの精霊さんに呼びかけたりしてみますね」
 瑠璃にフルールが提案しつつ、イレギュラーズ達は手分けし、遺跡地上部を満遍なく調査。
 埃を被っているのを払うと、そこにも炎のレリーフが刻まれていたり……と、注意深く調べなければ発見出来ないものも多数。
 そうして十分ほど調査を進めていくと共に、そのレリーフが刻まれていた場所を線で結ぶと……少し歪ではあるが、五芒星の図が浮かび上がる。
「……ふむ、そういう訳ですか。となると……この辺りが怪しそうですね」
 メモしていた瑠璃が、五芒星の中心地点に立つと共に、足元の砂を抉り払う。
 すると、砂の下か炎が刻まれた扉の様なものを発見。
「コャー、扉が見つかったの! バクルドさん、取りあえず危険を調べて欲しいの」
「ああ、分かった」
 胡桃に促されて、扉に罠が掛けられていないかを調査。
 幸い何も罠が掛かっていないのと……鍵が掛かって居ない事を確認すると。
「遺跡の入口には間違いなさそうだが、地中に埋まっているとはな……もしかしたら、地盤沈下とかが起きて、遺跡自体が傾いてしまったのかもしれないか」
「そうね……浮遊島だからあり得ない事も無さそうね。取りあえず足場には注意しながら行きましょ」
 バクルドにジュリエットはそう注意喚起。
 投げ縄を遺跡に縛り付けて準備を整えると共に、イレギュラーズ達は遺跡の中へと踏み込んでいく。
 ロープを伝い降りて行くと……壁面に皹が入って居るのを発見。
 そして皹が入っている先は……、気を抜かなければ真っ直ぐ立てるくらいの10度位の傾きになっている。
「道の途中からまた折れ曲がっている、のでしょうか? いよいよ遺跡の構造が良く分かりませんね……」
 顔を曇らせるフルールだが……この位の傾きであれば、普通に歩いて探索する事は出来るはず。
「それじゃ、私のコウモリに先行させましょう」
 とツクヨミがコウモリを使役すると共に、遺跡調査に先行させる。
 そしてイレギュラーズ達がその後を追尾していく。
 勿論いつ罠が発動するかも分からないので、イレギュラーズ達の隊列の先頭にはバクルドが立ち、罠がないかを注意深く見張りながら進んで行く。
 その道中においては、炎が壁から噴き出したりする様な罠が幾つかあるものの、先行するコウモリによって場所は察知する事が出来て、その罠をバクルドが解除して進む……というのを繰り返していく。
 そして……かなり遺跡の奥の方までやって来た時。
『……ウゥゥゥ』
 奥の方から響いてきたのは、何か獣の様な唸り声。
 その唸り声にぴたっと足を止めて、更に音に傾聴していると。
『……ズシン、ズシン』
 何か重い物が、地面を震わせながら歩く音。
 その二つの音が同じ方向から、少しずつ、少しずつ……イレギュラーズ達に近づいてくる。
「かなり近い……あっちの方から来るわ」
 と沙耶の言葉と共に、イレギュラーズ達の目の前に現れる、蜥蜴のような生物と、鉄の様な物で構成され、その鉄の狭間に花が咲いた機械兵器。
『……侵入者、ハイジョ、スル』
 そう機械兵器が機械音声でアナウンスすると、蜥蜴のような生物たちが一気に接近。
 そして、その後ろからはふわふわとクリオネの様な姿をした生物たちも現れて、両者共に一斉に仕掛けてくる。
「コャー、説得する暇もないの!」
「ええ……炎と光の力を強く感じます。あれは……精霊? でも精霊がはっきりとした姿を持って襲ってくる事なんてあるのでしょうか?」
「現にこうして襲い掛かってきているのだから、嘘も何もないわ。ほら……相手にしないと、私達が倒れるだけよ」
「そうなの。炎はいいけど、光は苦手なの。その辺りはお任せするの!」
 胡桃、フルール、ジュリエットがそんな言葉を交わしつつ、イレギュラーズ達は迎撃体勢。
 炎の精霊たる蜥蜴たちは、ある程度の距離まで接近してくると、その口元から業炎のブレスを吹き付ける事で、イレギュラーズ達を炎に包む。
 更に光の精霊たるクリオネたちは、炎の上で頭部の触手の様な所から極めて強い光を瞬かせて、更に目眩ましを追加で付与。
 そして……炎の海をものともせずにズシンズシンと前進しながら、機械兵器は前線に立ち塞がると共に、機械の腕を頭上から振り落とす事で、強烈な一閃を叩き込んでくる。
 三者三様の攻撃ながら、連携してくる敵陣の攻撃に、流石にかなりのダメージが及んでしまう。
 ……だが、浮遊島まで来たのだから、それで簡単に倒れるような者では無い。
「精霊は人工物の側にあまりいないと思うのですが、何故平気と一緒にいるのでしょうか……全く可能性がゼロというわけではないにしろ、機械と精霊の組み合わせはミスマッチだと思うのですが」
 ふとフルルが疑問を呈するが……その疑問の回答は、すぐに解る筈もない。
 ただ、確実に分かって居るのはある。
「精霊達も暴走している様ですし……もしかしたら、兵器を完全に壊してしまえば、精霊が解放されるとかあるかもしれません。それとも、この遺跡をどうにかしたら、精霊がまともになるとか……わかりません、とりあえずあの兵器をどうにかしましょう!」
 と沙耶は悩みつつも、魔法兵器にターゲットを定めて攻撃開始。
 指先から魔性の茨を伸ばし、機械兵器を足止めすると、更に胡桃が爪付きグローブから繰り出すぱんちで機械兵器を攻撃為つつ、呪殺効果を付与。
 更に瑠璃は己の未来観測を付けつつ、敵に痺れを付与する虹の如き煌めく雲で機械兵器の体力を削る。
 また、フルールも紅蓮の一薙ぎを振るう事で、機械兵器を攻撃。
 そう四人が機械兵器を攻撃する一方で、炎の精霊には弾正とジュリエット、光の精霊にはバクルドとツクヨミ……と手分けする事で、フリーになっている敵が居ない様に立ち回る。
 勿論精霊達は、イレギュラーズ達の反撃に意思ある言葉を吐く事はなく、凶暴に陥った心の儘で攻撃するばかり。
 そんな精霊達の攻撃を受けつつも、ジュリエットは。
「魔法使いだって、接近戦の備えがない訳じゃないのよ?」
 と微笑みを浮かべつつ、至近距離から放つ魔力の一閃をカウンター気味に叩き込む。
 イレギュラーズ達の戦闘能力の高さを予想していたかどうかは分からないけれど……凶暴化した精霊達を抑えつつ、先行して機械兵器を仕留めていく。
 そして……彼等が攻撃を仕掛けてきてから十数分。
 機械兵器を全て倒し、クリオネらも全て殲滅……そして、残るは蜥蜴達。
「さぁ……後もう一息です。一気に殲滅しましょう」
 と瑠璃の言葉に皆頷き……全力全開の猛攻撃で全てを討ち倒していくのであった。

●未知たるもの
 そして……精霊と機械兵器を倒した後。
「ふう……どうにか終わった様だな。皆も無事か?」
 と息を吐きながら、皆を振り返る弾正。
 それに胡桃は。
「コャー……炎の精霊と言えば、わたしのお仲間みたいなものなのだけれども、私の言葉は通じなかったみたいなの。うーん……お邪魔します、を言わなかったのがいけなかったのかしら?」
 と小首を傾げる。
 ……とは言え凶暴化し具現化した精霊達は、既に倒れ……いつの間にやら影も形もなくなっている。
 ただ……周囲に漂う精霊の気配は、ほんの僅かではあるが炎と光の精霊が残っていて。
「……どう? もう落ちつきましたか? もし宜しければ……ちょっと話を聞かせて貰ってもいいですか?」
 とフルールは疎通能力を使い、精霊達に呼びかける。
 ……だが、精霊達はフルールの言葉に肯定も否定もしない精霊達。
 むしろ言葉のようなものは喋らず、焦っているとか、退屈だ、とか……精霊達の気分は、はっきりと感じ取る事が出来る。
「……良く分かりません。でも……これだけは知っておいて欲しいのです。私達は敵ではありません……あなた達と仲良くしたい、と思って居ます」
 と疎通能力を通じて、懇々と精霊達に訴えかけるフルール。
 そう精霊達と会話する一方で、胡桃は現物が残る機械生物の下へと向かい、その身体を調べる。
 鉄板の間に挟まるように裂いていた一輪の黄色と赤色の葉を付けた花。
「……ん、これは見た事が無い花なの。もしかしたらこれが、アーカーシュに生息するお花なのかもしれないの」
 そして……その後も遺跡の中を隅々まで探索……奥地の方で、先程の花が生息している所を発見。
「明らかにこれは新種だと思うの。持ち帰って調べて見る必要がありそうなの」
 と胡桃の言葉に皆も頷き……その花を幾つか摘んでいく。
 そして……一通り探索を終えて、遺跡を脱出。
 炎のレリーフの扉を閉じながら、ジュリエットは。
「それにしても、炎を象ったレリーフ、か……古来から炎は様々な象徴に使われているから、一概には何とも言えないわね。私の炎であれば、生命力だとかにも例えられるし・・ 機動兵器もゴーレムの一種なら、石といった自然と共生関係にあるのもうなずけるわね……」
 と思慮を巡らせるのであった。

成否

成功

MVP

フルール プリュニエ(p3p002501)
夢語る李花

状態異常

なし

あとがき

新大陸調査シナリオに参加頂き、ありがとうございました!
精霊と機械兵器という取り合わせは、確かに地上では余り無い取り合わせだったと思います。
浮遊島の謎はまだまだ多いですが、少しずつ解き明かしていけるといいですね。

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